も く じ |
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1. 特集:バリアフリーマップ作成事業 2. 新ILPルーム完成 3. ともに働ける社会をめざして・・・ 4. 恒例!クリスマスパーティー 5. 上虎の自分史 6. バリアフリー見ぃつけた part 3 −コープ蛍池店− 7. えりとママの珍道中記 8. 学生無年金障害者の活動から Part 6 9. 「メイちゃん」のつぶやき part 4 10. 地域作業所の活動を紹介します −よ〜い・ドン− 11. 「おおいに語ろう!」ピア対談 −第2回− 12. ホームヘルパー養成研修+ガイドヘルパー養成研修修了! 13. ぼくの日曜日 −マサラというチャイのお店− 14. 遠くなくても行きたい −海遊館− 15. 事業活動報告 16. CIL豊中近況 17. サービスのご案内 18. 投稿作品・お知らせ 19. 編集後記 |
広報誌編集部 事務局 広報誌編集部 キョンシー 上虎 pooh えりママ 大友章三 メイちゃん 広報誌編集部 篠部武史・安達圭子・ 鍛治克哉 事務局 海帰優人 西九条舞 事務局 事務局 事務局 散歩人/岩国久美子 大友章三 |
はじめに
昨年12月より、CIL豊中に新しい事業が誕生しました。それは『バリアフリーマップ作成等事業』です。すでに当センターのホームページ上でも紹介されていますが、これは豊中市からの委託事業で、国(厚生労働省)がおこなっている緊急雇用対策に基づいて、豊中市が立ち上げた事業です。 今回は、この「バリアフリーマップ作成等事業」を、特集として紹介していきたいと思います。なお、記事作成にあたり、一日同行取材もいたしました。
1.この事業の目的と成り立ち
上の文章でも少し触れましたが、『バリアフリーマップ作成等事業』は、豊中市からの委託事業として誕生しました。豊中は近隣の市町村に比べると、バリアフリー情報のシステムが進んでいるとは言えず、早急にシステムを充実させることが求められていました。今回作成されたバリアフリーマップは、豊中市によってデータベース化作業が行われ、市のホームページ上で公開されることになっています。
一方、これも先ほど少し述べましたが、厚生労働省が現在、緊急雇用対策をおこなっています。正式には『緊急地域雇用創出特別交付金事業』という大変長い名前の事業で、各地方の公共団体が地域の実情に応じ、臨時的な雇用を作るという内容です。平成16年度末(2005年3月末まで)の期間限定事業となっており、一人あたりの雇用期間も、通算で6ヶ月未満と決められています。
豊中市は、国のこうした事業に基づいて今回のバリアフリーマップ作成事業を立ち上げました。従って期間も1年半と限定され、今回採用された職員も主任をのぞき、今年の4月には雇用期間が終わる予定になっています。
2.調査員構成
現在の調査員は、障害者が5名、そしてサポートする健常者が2名の計7名で構成されています。障害者5名の障害の内訳は、脳性マヒ(2名、うち1名は電動車いす使用)、体幹機能障害(1名、電動車いす使用)、視覚障害(1名、白杖使用)、それに心臓機能障害(1名)となっています。健常者のサポーターは男女1名ずつとなっています。
3.具体的な調査対象
今回のマップ作成の対象となっているのは、豊中市内の各駅舎(高架下商業施設も含む)および駅舎と直接通路でつながっている施設です。しかし厳密には豊中市の外であっても、豊中から非常に近い駅については調査対象としています。具体的には以下のとおりです。
阪急宝塚線:石橋・蛍池・豊中・岡町・曽根・服部・庄内・三国の各駅 阪急神戸線:神崎川・園田の2駅 北大阪急行電鉄:千里中央・桃山台・緑地公園・江坂の全駅 大阪モノレール:大阪空港・蛍池・柴原・少路・千里中央の各駅 |
駅周辺施設としては、大阪空港ターミナルビル、ルシオーレ(蛍池駅)、エトレとよなか(豊中駅)、千里中央の各商業施設が対象となっています。現在はもっぱら駅舎の調査が進行しており、周辺施設については4月以降に行われることになっています。
4.調査方法
調査にあたっては、まず各駅ごとに『駅舎調査票』を作り、ここでは大きく以下の項目を盛り込みます。
@駅のタイプ(地上駅か高架駅か地下駅か、など)
A改札口(駅の入口に対して、下の階にあるか上の階にあるか、など)
Bプラットホームの形(両側に線路ある形か、方向別の形かなど)
Cホームの番線(例:1番線=宝塚方面、2番線=梅田方面)
D改札口の数・名称(西改札口・東改札口、など)
E駅員の態勢・接客態度(緊急時における対応、など)
次に、上記の各項目について、更に細かく区分けした調査を行います。本当は全部記述したいのですが、紙面の都合上、一部割愛させていただくことをご容赦ください。
A.エレベーターの有無:ある場合は、
○車いす対応か? ○音声案内・チャイムの有無 ○点字表記の有無
B.エスカレーターの有無:ある場合は、
○車いす対応か? ○音声案内の有無
C.階段手すりの有無:ある場合は、両側にあるか片側にしかないか?
D.階段昇降機やエスカルがある場合、所要時間は?
E.自動販売機・公衆電話の有無:ある場合は、
○車いす対応か?音量調整機能付きか(公衆電話)?
F.券売機周辺において、以下のものがあるかどうか?
○点字運賃表 ○触地図 ○音声付案内装置 ○車いす対応 ○点字・点キー付き(音声対応)券売機 ○障害者割引料金ボタン付きの券売機
○タッチパネル式券売機(目の見えない人は使えない)の位置
G.幅広自動改札口の有無
H.改札口の誘導チャイムの有無
I.洋式トイレ、車いすトイレの有無:ある場合、
○男女用ともあり ○男子用か女子用のみにあり ○共用で1つのみ
上記A〜Iの計9項目において、それぞれ『改札内』・『改札外』・『ホーム(対面式の場合は両方)』の3グループにわけて調査をします。さらにトイレについては、上記Iとは別に集中的に調査を行い、その項目は以下のとおりです。
(1)
扉: □自動扉 □引き戸 □開き戸 □その他 □全開時、閉鎖時の広さ
(2)
手すり: □I字型 □L字型 □可動式 □高さ □便器までの距離
(3)
全体の広さ: □幅 □奥行き □車いすのみの時 □車いす+介護者の時
(4)
便器洗浄: □自動式 □壁埋込み式 □足ふみ式 □尿器洗浄用水道
(5) 洗面台: □自動 □手動 □手すりと蛇口との距離
(6)
オストメイト対応の有無
(7) 緊急呼出装置の有無
(8)
便器の高さ
以上8項目において、それぞれ男子便所と女子便所に分けて調査します。
なお、調査に際しては必ず画像を、あらゆる方向から撮影します。
5.一日の活動の流れ
ここでは、去る1月17日に同行取材した時の流れを例に、当日撮影した画像を交えて書いて参りたいと思います。
まず朝は10:00に始まります。そして午前中は、前日の調査で撮ってきた画像を一枚一枚すべてチェックし、保存する物と削除する物に振り分けていきます。何しろ量が半端ではないので、これだけでもかなりの時間を費やし、根気を要する作業となります。因みにこの日にチェックしていた画像は、石橋駅のエスカルの画像で、車いす利用の調査員が体験利用している様子が撮影されていました。一通り選び終わると、今度は各画像に解説を付けていきます。かなり量は絞られたのですが、それでもたくさんあって大変そうでした。その後、調査活動初期のころだと、午前中は必ず出かけていましたが、取材当日の時点ではもうほぼ駅舎の調査は終了しており、そのため事務所の中で、ホームページ制作の業者が作ったテスト版のデザインを見たり、他地域のバリアフリーマップをインターネットで閲覧したりしました。また、いくつかの駅において、新たに調査対象に加えるべきかどうか、議論がなされていました。
午後からは、大阪空港へ出かけました。事務所は蛍池駅前にあるため、空港へはモノレールで一駅です。最初はモノレール蛍池駅のエレベーターを調査し、撮影もしました。そして空港では、本来の目的は駅舎の外観全体の撮影だったのですが(他の各調査はすでに終了していた)、この時は取材のために、駅の身障者用トイレの調査をもう一度おこなってくれました。
外出時間は大体1時間半ぐらいでしたが、少しでも良い画像を撮るためにとにかく撮影には時間をかけていました。小雨もパラつく寒い天候でしたが、もっと冷え込みが厳しかったころには、調査員はほぼ一日中調査に出かけ、寒さでいい加減蒼白い顔をして帰ってきていたものでした。
非常に地道な、そして寒さとの戦いの活動でもあるな、と感じた次第です。
事務所に戻ってからは、早速撮ってきた空港の画像のチェック・選別と解説の書き込み、そして過去の画像についても再チェック、再々チェックが行われていました。今回は、すでに一度撮った画像が十分満足いくものではなかったため、再撮影のための外出だったのですが、今後も問題が見つかれば、またこのような再撮影も行うということです。
いつも同じ事務所で共に働いていながら、全然実態に触れたことがなかったバリアフリー調査活動。この日、初めて同行してみて、本当にみんな大変な作業を、しかしひとり一人が実に積極的に、活発に意見や感想を言い合いながら熱心にやっている姿が強く印象に残りました。楽しい同行取材でしたし、調査員同士のチームワークの良さも、感じることができたと思います。
画像のチェックを行う。 右側の人が、この事業の主任、上田哲郎さんです。 |
みんな明るくて楽しい人ばかり。仕事中も笑いが絶えません。 至ってアットホームな雰囲気です。 |
記録撮影のようす これは蛍池駅のエスカレーターを撮影しているところです。 |
蛍池駅のエレベーターを撮る |
トイレの調査風景。 実際は週5日、各駅で同じチェックをしていました。 |
手すりと手すりの間の距離を測る。 |
トイレの幅を測る。 綿密に、徹底して調査します。 |
撮影のアングルについて、意見交換をしています。 | 撮った画像を主任とチェック |
6.ここで調査員のみなさんにインタビュー
一日同行取材の最後に、編集部のほうから4つの質問をさせていただきました。以下にそれを記述いたしますが、回答については、実際には各調査員それぞれから得たものを、紙面の都合上、一つの文章にまとめさせていただいております。ご了承下さい。
(1)この事業に対する、今後の計画や展望は何でしょうか?
答:まだやり始めたばかりで、未知な部分が多いです。でも、せっかく首を突っ込んだのだから、今までに無いくらいのすばらしいマップを作成できたら嬉しいですね。期待は大ですが、これからが本当の意味で大変な時期になっていくと思います。今までは、すでに存在している、目に見える物を追っかけて記録するというのが主な活動内容でした。しかしこれからは、マップという、“無いものを創る”作業をしていかなくてはなりません。これは並大抵のことではないと思います。
(2)今までやってきて、一番苦労したこと、良かったことは何ですか?
答:
まだそんなに苦労はしていないですよ。先ほどの質問でもお話しましたが、本当の意味で苦労するのはむしろこれからだと思います。強いて言えば、行政の協力をもっと求めたいですね。良かったことは、このメンバーと出会えたことが一番良かったと思っています。
(3)将来に向けて、一番期待していることは何ですか?
答:いい物ができれば、ということだけですね。その一言に尽きます。
(4)このバリアフリーマップ事業は、もともと国の緊急雇用対策に基づいて誕生しました。そのため事業自体が1年半の期間限定ですし、主任以外のみなさんも来たる3月末で雇用期間を終えなくてはなりません。この点について、何か発言したいことはありますか?
答:1つ、そのことで情報があるのですが、厚生労働省の緊急雇用のホームページによると、一回に限り更新がOK。つまり、3月で雇用期間が終了にならずに、来期(4月〜9月)も続投できるということです。私たちはみな、ぜひ来期もやりたいと思いますし、もっと本音を言えば、一番最後までやりたいです。もちろんお金の問題もあるし、お金はもらえるに越したことはないけど、例えもらえなくてもやりたいという気持ちもあります。やはり最初から最後までやるほうが何でもよく分かるし、コツもつかめますから。急に人が変わると、主任もまた一から教え直さなくてはいけないですから、苦労が増えますよね。せっかくやり始めた事業だから、4ヶ月で交代ではもったいないです。短い期間の中で、雰囲気になじむので精一杯で、せっかく慣れたと思ったらもう終わり、というような実感もありますし。この先、最後の代の人に、今の私たちの思いや情熱が伝わるのかどうか、ハッキリ言って分からないですからね。人が変わったらいきなり方向性が変わってしまって、最初の思いとは違うものが出来上がるかも知れません。今の代で何かが予定通りいかなくなって、いわゆる『負の遺産』が残ったら、後の人は大変だろうなとも思います。初めての人同士が出会って初めてのことをやって、最初は「ま、分からないからいいや」みたいな気持ちでいたのが、2ヶ月経って、「もっとやりたい。自分に何ができるか分かってきて発言もできるようになった」という気持ちになっているのです。みんなで来期の課題をすでに話し合ったりもしているのですよ。「もっとコミュニケーションの取り方を改善しよう。」ってね。ですから絶対更新してもう一期やりたいし、できれば最後までやりたいです。
おわりに
以上、『バリアフリーマップ作成等事業』の特集をお届けいたしました。
この事業を通じて、豊中市にも早く立派なバリアフリーマップが誕生してほしいと切に思いましたし、彼らの活動が与える功績は大変に大きいものがあると確信しております。
一方、最後の質問(4)でも出てきました、雇用体制の問題についても、改めて見直しの必要性を強く感じるものがありました。「多くの人に均等に雇用機会を与える」という考えのもと、たった数ヶ月のスパンでクルクル人を入れ替えるのが果たして全うな手段なのか?入れ替えられて、仕事を失った現在の調査員はどうなるのか?大きな矛盾が、国のやり方にはあると感じます。
最後に、この特集を作成するにあたり、各調査員のみなさん、特に主任の上田哲郎さんに全面的に協力をしていただきました。
改めて、お礼申しあげます。
(文責:根箭)
自立生活をめざしている障害者の方が、実際の生活に近い環境で、自立生活を体験してみる部屋です。
ILPルームは、CIL豊中の前身である「障害者自立生活援助センター・とよなか」が、稲津町(豊中市立障害福祉センターひまわりの向かい)に事務所が移転した時に、建設しました。
障害者が地域で自立生活をする前に、生活全般の事柄や、介助者に指示をだし、生活を創り上げるために、体験し、トレーニングをする場面として、位置づけられました。
ILPルームを何度か利用して、生活の自信をつけて家を借り、介助者の協力によって、自立生活を行っている人も何名かは、存在するのです。
新しく作ったILPルームは、一戸建ての家の1階部分を改造し、また、大家さんのご厚意で隣のガレージを居室に改造して完成することができました。
稲津町のILPルームからは、ベッドなどの家具や、電化製品、移動用リフトなどの福祉機器、そして、お風呂の浴槽と固定式リフト、台所のシステムキッチン、トイレと手すりも、持ってきて据え付けることができました。
稲津町のILPルームよりは広くなり、ゆったりした気持ちで宿泊体験ができるかな、と思っています。
*場所: | 大阪府豊中市蛍池南町2−11−3 (事務所から徒歩約10分) |
*電話: | (06)6855−1060 (FAX兼用) |
*費用: | 宿泊利用 一人一泊 1500円 |
デイ利用 一人一回 750円 (5時間まで) | |
※デイ利用の場合、ご利用できる時間帯は9:00〜18:00です。 | |
介助者の方は、無料です。 | |
*設備: | 一軒家の一階部分を大改造しました。 |
*愛称: | 未定。第2回ILP講座の最終日に決定し、次号で大発表します。 |
*暮らし心地: | かなり快適!?色々と設備の整ったピカピカの部屋となっています。 |
下に、室内の写真と簡単な見取り図を載せてみました。
さて最後に、当センターのスタッフが、実際に宿泊体験をしてみました。その感想を聞いてみることにしましょう。
ILPルームを体験してきました。「あー気持ちよかった!!」
2月1日から1泊2日で体験しました。
私は今まで、全然、使ったことなくて一度、そこでご飯を作ったり、お風呂に入ってみたいと思っていたところだったのです。
この日が来るまで、待ち遠しくて、待ち遠しくて・・・。計画は色々立て
て、夕食の献立、1泊2日のすごしかたなど、頭のなかで考えていました。
まずILPルームに入って、全体を見回し、どこに何があるのか点検をし、不足する物があったので、蛍池にある百円均一の店に買いに出たのです。そして、帰り着いた頃には、日が暮れはじめたのです。
入り口の外灯をつけ、ここに人が存在することを世間に知らしめたのです。
うれしがりでしょ!!。
ひと通り部屋の中の点検を済ませて、夕食の買い出しに出かけたのです。なかなかメニューが決まらず、結局、ご飯に少し手の入れた「オムライス」にしたのです。それだけでは寂しいものがあったので、サラダとスープを加えたのです。ただし、オムライスの具とスープの具は全く一緒でしたが、美味しく頂くことができました。
かなり(少し)食べ過ぎの傾向あり。
この後は、いよいよ今回のテーマであるお風呂への挑戦です。
この時、初体験の事がありました。ウォシュレットを使ったトイレだったのです。トイレの後、お尻を洗うのに、今までだったらペーパーを使うのですが、ぬるま湯を肛門に吹きつけ洗浄し、その後に、空気で乾燥させるのです。この瞬間、私は身体が浮くような感じがして、なんとも言えない気持ちになりま
した。
でも、気持ちよかった。
いよいよ次は、お風呂です。私の身体には少し小さい(かなり小さい)スリングネット(移動用リフトを使うときに用いるベルト)を身体に巻き付け、風呂桶に入ったのです。少し苦しかったのです(締め付けられる思いがしました)。この時は、正直痩せたいと感じました。
お湯に浸かった瞬間、泡が出てきて、身体にぶつかってくるのです。それがすごく気持ちいいと同時に、身体がホコホコと温もってくるのです。これは
もう、身体が浮き上がるほどの気持ちよさで、くせになりそうです。
足が伸ばせて、本当に太りすぎのTODO(とど)になって、思わず声をあげて叫びそうになりました。言おうとした言葉は、「めっちゃ気持ちエエやんけ」。
身体が温もっているので、そのままパジャマを着て、ベッドに上がり、夢心地でいました。
朝は、ばっちり目が覚めて、簡単に朝食をすませて、退出の準備を始めたのです。
* * * * * * * * * * * * * * * *
さて、これからILPルームを使う人に提言があります。はじめて使う人は事前にILPルームを見学し、備品の位置や、電化製品、福祉機器、お風呂などの使い方を知っておくことが必要です。知らずに使おうとすると、動かなくなったり、誤作動を起こしたりします。そうなると、せっかく作ったプログラムが動かなくなり、疲労感だけが残ってしまうかもしれません。
使い終わった時は、後かたづけをきっちりするのがルールです。掃除ができていなかったり、ゴミなどが捨てられていなかったら、次に使う人たちが気持ちよく使えない状態になります。
みんなで気持ちよく使うために、お互いが気をつけましょう。ですから、プログラムを作るときには、後かたづけの時間も入れておいた方がいいと思います。
今回の体験で、自分が自立生活する前にこういうルームがあれば、もっととまどいがなかっただろうし、このルームを使うことで、自立生活へ一歩でも近付けることができ、自立生活をする人が多くなれば、本当に素晴らしいことだと思いました。
ただ家から離れて他のところで泊まることも素晴らしい目的だと思いますが、食事を作るとか、ジェットバスを使ってみるとか、目的をもって使ってみるのも、すごく楽しいと思います。みなさん、ぜひILPルームを使ってみましょう。
by. TODO
(紹介文は潮ア)
不況だと言われている時代が、何年も続いています。仕事がなくて、困っている人もたくさんいます。
障害者も、養護学校や地域の学校を卒業した後は、一部の人は、職業訓練校に行き、一部の人は、作業所や通所施設に通ったりしているのです。でも、ほとんどの人は、在宅で暮らしています。
障害者だって、自分の持っている知識や才能を使ったり、体を使ったりして仕事をして生活をしていきたい人がたくさんいます。
法律では、障害者における法定雇用率というものがあり、その法律を守らない企業や事業所は、一定額の納付金を払えばまぬがれることになります。
豊中には、「みんなで情報をもちより、障害者の就労を創り出そう!!」
障害者雇用就労を共通認識として、活動を取り組んでいる団体があります。
今回は、そのなかで、【ともに働ける社会を目指して 一人ひとりに合わせた支援を】を理念のもとで活動をされている特定非営利活動法人(NPO法人)
豊中市障害者就労雇用支援センターの理事長 鈴木 留美子さんと事務局長 入部 正也さんに事務所に来て頂きお話しを伺いました。
*設立まで
14年前、1990年4月 豊中市内に住む就労を希望する障害者を対象に、働く機会を作り出してゆくための「働く場」の創出や調査・研究等の活動を目的として、市内の障害者関係7団体が協力して「豊中市障害者就労促進連絡会」を設立されました。
この年には、初めて障害者が地域で利用するデイサービスセンターである「豊中市立障害福祉センターひまわり」オープンにともない喫茶コーナーの開設や一部の清掃業務を豊中市から委託を受けることになりました。
その後も、「豊中市立原田老人福祉センター」オープンに伴う喫茶コーナー開設、同センターの一部清掃業務開始、ペットボトル・トレー回収運送業務、「豊中市生活情報センターくらしかん」オープンに伴う喫茶コーナー開設等、多くの事業を行ってこられました。
『障害者の人の働く場となればと』、2002年12月。「特定非営利活動法人(NPO法人)豊中市障害者就労雇用支援センター」設立となられました。まだまだ働く場が欲しいのに、限られた人しか働けていない現状の中もっと活動を展開し、安定的、継続的な事業や活動、社会的な信用度の確立を目的とし、安定した障害者就労及び雇用の促進と経済的基盤を作る生活支援を行うことを目指して、活動を進められています。
*現在の活動内容
受託事業
・清掃業務(豊中市立障害福祉センターひまわり、豊中市立原田老人福祉センター)
・ペットボトル・トレー回収運送業務
・緊急地域雇用創出特別基金事業(2事業.短期事業)、障害者職域調査事業、花卉園芸事業
・堆肥袋詰業務(年数回)
・福祉的就労の場と社会的接点の場
・軽食・喫茶店を運営しています。 (豊中市立障害福祉センターひまわり、豊中市立原田老人福祉センター、豊中市生活情報センターくらしかん、ローズコミュニ
ティ・緑地)
就労支援
・就業相談 ・職場開拓 ・職場実習支援 ・離職時の調整及び支援
◎2002年4月、とよなか障害者就業・生活支援(準備)センター設置
就労支援ワーカーと生活支援ワーカーとが、連携し個々のケースに応じた必要な支援を考え対応した活動を行っています。
これからの活動のあり方については、次のようなことを考えておられます。
これからは、やりたい事とやりたい仕事先を開拓し、ジョブコーチをつけ、そこで働く障害者と、雇用主がジョブコーチの助言と援助によって職場でその人のできる仕事を、適切に判断し、事業主もできる仕事が把握しやすくなり、障害者が就労しやすい環境作りをします。しかし、就労は短期的なものではなく、10年も20年も、退職後などと長く考えるものであるし、生活も、生まれてから死ぬまでと、長いものである。だから、就労は、人生設計の中の就労として考えていかなければならない。 そこで、働いたことがなく、就労への漠然としたイメージしか持ててない人へには、就労支援ワーカーと生活支援ワーカーとの関わりを通し、労働意欲を高め、働きたいという気持ちを少しずつ固めていけるよう、支援したり、就労の中でのストレス、悩みを話せる場となり、支えていきたいと思っています。
お二人がおっしゃるには、「就職先が少ないのが現状だが、自分で探して働こうと行動していく人が、比較的早くに、仕事に就いているケースがある。」と言われました。
誰でも、興味があることとか、おもしろいこととかを仕事にしたいと思っています。でも、そうはいかない場合がほとんどです。特に現在のように不況で仕事がない状況では、仕事を探す事が大変で特に障害者は、不況であろうとなかろうといつも仕事がないのです。そのような中で、いかに自分の個性とか行動にあった仕事を探すか、色々な機関に協力を得て自分から動くことが大切だなぁということを感じました。そして障害者に対して就労援助する就労支援センターの意義は、地域生活の中では、最も大きいものであると思いました。
私たちがやっている生活支援センターの事業(情報提供、相談、自立生活プログラム、ピアカウンセリング等)と就労支援センターの活動が連携する事で、障害者の地域生活の広がりがでてくるように思うし、私たちで広げていくことが必要だということを、この取材で再度確認することができました。
その他
・障害者雇用対策に向けての提言・研究・開発
・障害者就労・雇用の社会的啓発を目的としたイベント等の開催
*2004年度は次のような活動を、これまでにもまして行うことになっています。
◎障害者職域調査事業・・3ヶ年で豊中全域の事務所に訪問し障害者雇用に関するアンケート調査を行い、集計・分析し資料化する。(2002年度から実施)
◎花卉園芸事業・・市内の福祉施設において花壇部分やプランターに苗床で育苗した花を植えたり、管理したりする園芸業務。(2003年度から実施)
◎仮称:市立小・中学校
校庭美化事業・・(実施予定)
1つでも既存事業にできるよう、行政に訴えていきたい。引き続き、職域開拓をし、既存事業にしていきたい。
*最後に、文章の中ででてきた事柄の説明を入れておきます。ただしこれは、インターネットから検索したものです。
☆ジョブコーチとは。。。
今までは、障害者の多くは、学校・施設等で訓練してから社会での就労を目指してきました。しかし、アメリカにおけるSupported
Employment(サポーテッド エンプレイメント)(援護付き就労)の着実な成果を受けて、日本でも、「就職した場所で訓練する」という方向へかわりつつあります。ジョブコーチは、就労を希望する障害者に対してその入り口からきめ細やかな支援をします。障害者が一人で仕事ができるようになるのにあわせて職場で助言や指導をする時間を徐々に減らし、その後も定期的に問題の解決をすることで、障害者が仕事をしながら社会の中で暮らしていけるように支えます。
☆法定雇用率とは。。。
民間企業、国、地方公共団体は、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づき、国、地方公共団体、一定の特殊法人は2.1%、民間企業は1.8%以上に相当する数の身体障害者、又は、知的障害者を雇用しなければならない。又、従業員301人以上の企業が、法定雇用率未達成の場合は、「障害者雇用納付金」を納付する義務が、課されています。
特定非営利活動法人(NPO法人)
豊中市障害者就労雇用支援センター
〒561-0872
大阪府豊中市寺内1-1-10
ローズコミュニティー・緑地 南ウィング1F
TEL 06-4866-7100 FAX
06-4866-7755
E-Mail shien-c@yacht.ocn.ne.jp
(文責:潮ア)
「豊中市立障害者福祉センターひまわり」の喫茶コーナー | 「豊中市立原田老人福祉センター」の清掃業務 |
「豊中市立原田老人福祉センター」のペットボトル回収作業 | 「豊中市生活情報センターくらしかん」の喫茶コーナー |
去る12月21日(日曜日)、「CIL豊中」恒例クリスマスパーティーを行いました。
去年4月、良いのか悪いのか疑問が残る支援費制度がスタートし、「CIL豊中」はてんてこ舞い。
「もう今年は忙しいし、クリスマスパーティーは出来そうもないなぁ」と事務所のメンバーは暗黙の了解で誰もクリスマスのことは口にしませんでした。が、五月だったか六月だったか忘れましたが、事務局会議で「今年は花見もやってないし、支援費制度で利用者も増えたことやし、クリスマスパーティーはせんとなぁ」と徳山さん。それを聞いた私たちは目が点になり、口には出さずとも「え、え、えーっ、するんかいなぁ」と思ったに違いありません。
それからが大変。お達しがあってから会議を重ね、日常業務の合間で準備を進めてはいたものの、月日はどんどん過ぎるわーの、事務所が引っ越しするわーの何かかんか重なって、結局本格的に準備を始めたのが11月入ってから。「急がなぁ間に合わへんよぉオロロン。」残業、休日出勤するはめとなり、みんなヘトヘト。と、そのときです、元幼稚園の教諭で合気道2段、潮崎さんの登場により準備がスピードアップしたのであります。
これで一安心!と思いきや、パーティー前日に会場作りに精を出し、飾り付けのメイン、最も体力と技を要する巨大風船(舞台上にサンタが直径80センチの巨大風船に掴まり空から降りて来るという設定)をふくらます作業、後一歩で完了!と言うところで、ふ、ふ、風船が一つ割れ、二つ割れ。予備風船がない(価格が高いため予備が買えなかった)ため普通風船を張り合わせ代用したせいもあってか、味わいが出てなかなかのものができ本番を待つばかりとなりました。
いよいよ当日、気になっていた巨大風船も無事でホッと一安心。
前回のクリスマスパーティに出てくださいました「モリ・アキコ&後のせ天プラーズさん」、今回も出演いただき、プログラム一番バッターです。続いて久々に登場の大道芸の「たけピーさん」、アニメソングや元気いっぱいの歌声の「パジャマキッズさん」の登場で、パーティーは大賑わいです。
ちょうどこの日、同じ場所で「サポネ」のクリスマスパーティーもやっていて、そこにサンタさんと親子トナカイさんがやってくるということを聞き、プレゼント交換に来ていただくことになっていました。
予定していたプログラムは順調に過ぎていきましたがサンタとトナカイ親子が来ない。急遽、司会をかってでてくれた奥田君とレディースサンタでということも考えていたのですが、プレゼント交換直前でサンタとトナカイ親子がやってきた。
全プログラムが無事に済み、ちょっと早めの終了となりました。
最後になりましたが、出演していただきました「モリ・アキコ&後のせ天プラーズ」のみなさん、「たけピー」さん、「パジャマキッズ」のみなさん、楽しい歌声と技をありがとうございました。司会を買って出てくれた奥田君、どうもありがとうございました。おかげさまで楽しいパーティーになりました。そしてケーキ作り、飾り付け、当日のお手伝いをしていただいた方々、ただただ感謝です!本当にありがとうございました。
今後もこのような行事で出演、お手伝いをお願いすると思います(絶対するでしょう)。そのときはよろしくお願いいたします。
また、パーティーにお越し頂いたみなさん、準備等で不備な点もあったかとは思いますが、一人でも多くの方々に楽しんで頂けるよう努力していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
モリ・アキコ&後のせ天プラーズさん | たけピーさん | パジャマキッズさん |
100名以上の人が来てくれました | 初の司会の仕事で大健闘の奥田君 |
前号は都合により連載をお休みさせていただきましたが、今号から復活です。またまたよろしくお願いします。m(__)m
寝たままパソコン
あれっ?何だか記事の方向性が、タイトルにある「自分史」と違ってきているような気が・・・。(^^; まあそれはさておき、今回は僕のパソコン環境について紹介しようと思う。
以前から、横になった姿勢のままでパソコンをすることができるようになりたいという希望を持っていて、色々と試行錯誤を重ねてきたのだが、最近やっと下の写真のように一応、完成の域に達した。
とりあえず簡単に説明すると、
@仰向きに横になる。
A頭の上にガラステーブルを置く。
Bガラステーブルの上にモニターを裏向けに置く。
これで、横になった姿勢のままでもモニターをガラステーブルの下から見上げることができるようになる。
写真1:上から見た様子
使用しているマシンは、ソニーのバイオノート505シリーズ「PCGーR505J/BD」だ。ノートパソコンだからこれ自体をガラステーブルの上に裏向けて置くこともできるが、そうするとプリンタ等の周辺機器の配線を全て、ガラステーブルの所まで引っ張ってきてパソコンに接続しなければならなくなる。そこで、パソコン本体は別のところに置いて周辺機器を接続し、モニターだけをガラステーブルの上に置くことにした。ただし、モニターの配線だけはどうしようもない。(^^;
写真2:下から見た様子
モニターはサムスンの15型液晶テレビ「LT15S13C」を使用している。実はこの「テレビ」にパソコンの画面を映しているのだ。液晶なので非常に軽い(約3kg)ため、ガラステーブルに載せることができる。このテレビの大きな特徴はPC入力に対応しているという点で、さらに、通常のビデオ入力はもちろん、Sビデオ入力やD4入力にまで対応している。最近、他にもこういったモニターは少しずつ出てきつつあるようだ。
パソコンの操作は、カーソル操作に関してはお腹の上にマウスパッドを置いてその上でマウスを操作することで行っていて、文字入力に関してはソフトキーボード(画面上のキーボード)をマウスでクリックすることで入力を行っている。
というわけで、どうにか「寝たままパソコン」ができるようになったわけですが、まだまだ改良の余地はありそうなので、さらに良いものを目指そうと思います。
広報誌「CIL豊中通信」をいつも読んでおられる皆さん、こんにちは!
お久しぶりです。poohです。2004年になって初めての通信ですが、今年は暖冬と言いながらも寒い毎日が続いていますね。皆さんお元気でしょうか?
さて、今回の「
バリアフリー見ぃつけた!」は、誰もが生活していく上で一度は行ったことのある、スーパーマーケットでバリアフリーを見つけてきました。
それは、昨年引っ越しをしたCIL豊中の事務所がある、蛍池駅のルシオーレ1階の『大阪北生協コープ蛍池店』です。
私がCIL豊中に行った時に立ち寄り、
見つけたポスターが下の写真です。
今までいろんな所のスーパーで買い物をしていて「車いすの方に買い物のお手伝いをします。」とか「視覚障害の方に商品の説明をします。」などといった案内を見かけたことはあるんですが、このコープでは(コープミニを除いた他の生協店舗でも)商品そのものに点字シールを付けて下さると言うのです。早速、サービスカウンターへ行き詳しいことを聞きました。お話によると、大阪北生協組合では、1950年から豊中市岡町で「ご近所の分け合い、助け合い」といった形でボランティア活動が始まったそうです。2000年には点字シールの提供や機関誌の点訳、音訳も開始されました。実はこの広報誌も、音訳テープを作って頂いてます。
私も少し点字は分かるので、「点字シールってどんな物だろう?」と思って実際に見せてもらいました。(下の写真参照)
このシールは冷凍食品に付けても破れたり、点がつぶれないように薄い透明のプラスチックシート(8cm×3cm)に黒いマジックで品名が書かれています。その上から点字ラベルが貼ってあるので、晴眼者にもすぐに何が書いてあるか分かります。そしてシールの一カ所に輪ゴムが通っていて、商品に付けるのです。全ての商品が点訳されているとは限らないのですが、水産ではあさり・いとより・うなぎ・貝柱・鮭・鯛・・・など。畜産でも豚肉・牛肉・鶏肉・ミンチなど・・・。調味料やレトルト食品、麺類、缶詰・冷凍食品などもある程度揃っています。数にすると現在107品目あるそうです。他にも品色シールというのがあって、商品の色別がわかるように16色の色ラベルが用意されています。ただ残念ですが、今のところ、このようなサービスがある事を視覚障害者の方々に行き渡っていないようで、あまり活用されていないのが現状です。コープではお客様から希望があれば、店内で買った商品に点字シールを無料で付けて下さるので一度利用してみて下さい。また、先程紹介した音訳テープもありますが、最近ではコープの登録会員になれば商品をパソコンで買い物が出来るようになっていて、音声で聞きながら入力して、注文したら後日自宅まで配達して下さるそうです。私の友人に利用されている方がおられ、「ガイドさんと時間を合わせて出かけなくてもいいし、商品の説明も繰り返し聞けるのでとても助かっている」と言っておられました。これは視覚障害者だけではなく、外出がしにくい障害者の方にとっても嬉しいサービスですよね。
また、この蛍池店では店内の通路も広く、とても買い物がしやすくなっています。そして車いすの方優先レジが2列設置されています。(下の写真参照)
左の写真の、車いす優先マーク部分 |
レジとレジの間隔も広く取ってあり、買った商品も店員さんが袋に入れて下さいます。ちょっとした心遣いが嬉しいですね。サービスコーナーでは無料直通電話という携帯電話が置いてあり、阪急タクシーを呼ぶ事が出来ます(下の写真)。
重たいくらい荷物を買った時など利用してはいかがでしょうか?
福祉条例が出来てから作られていく公共機関やショッピングセンターなどはエレベーターはもちろん、車いすトイレやユニバーサルベットなどの設置されたトイレも多くみられるようになりましたね。まだしばらく寒い日は続くようですが、暖かくなったら皆さんも街に出て自由に買い物を楽しみませんか?
きっと新しい発見が出来るかも?!私もバリアフリーを見つけに行こうかな?
では、また。。。by-pooh
寒―いですね、今、何を言うても、これしか、言えません。今、ママは花盛り。何のことかというと、しもやけです。冷たいところから暖かいところに入ったりすると、足の感覚がよみがえってくるのか、あの独特のいたがゆさ、もう耐えられません。靴下を脱いでみると、足先だけが、燃えて、真っ赤。そんなところを見かねてか、えりはよくお世話を焼いてくれます。やさしい子です。
早く、本当の花が咲く暖かい春が来てほしいですね。
何や、わからんキソの話
夕食の時、2人で、いろんな話をしながら、すごーく時間をかけながら食べる食卓風景です。悩みあり、意見あり、提案あり、報告あり、鳳蘭さんの話あり、好きな人の話あり、なかなか面白いですよ。女の子でよかったですねって、よく言われたけど、なるほど、このことかとも思うこのごろです。
今日も、ご飯を食べながらそんな会話が何気なく起こってくるのでした。
えり「な、な、ママ、キソって何?」。
ママ「うーん、物事のもと、例えば、花やったら、たね、かな?」
えり「む?たね?」
ママ「今、えりは、九九おぼえてるやろ。あれが、これからの算数のキソ」
えり「でも、キソが、九九おぼえられるかあ」
ママ「??・・・・」
どないか、ならんかなあ、の話
介護者と歩いていると、まだまだ町の人たちは、介護者に話しかけられて、さびしい思いをするのは日常茶飯だけど、「この人に話しても、わかりますか」と、聞かれたのには少しショックでした。それは、えりの、習い事の帰りでしたが、役員のおかあさんで、面識のある方でした。
このとき、私って、自分の意志で生活や子育てをしてきたはずやねんけどなあと、思ってしまうのでした。でも、私も悪いのです。どんな人たちとも、積極的に話をしたらいいのですが、ついつい話しにくそうな人には話をしないから、余計に、みぞを大きくしてしまうのでしょう。
その点、パソコンはいいですよね。姿は見えないし、文字や、その人の言葉の世界だけでおつきあいができるから、楽しく遊ばせてもらっています。あるホームページに通い、BBSにカキコでもしようものなら、誰彼となく返事が来て、話が広がっていく。最近、ハマっちゃっている私です。
でも、姿が見えないからいい、なんて、自分の障害を否定しているのでしょうか?
この記事の連載を始めて、1年半が経ちました。裁判を傍聴し、その後の報告集会に参加し、その報告を中心に載せてきました。
昨年の暮れから、徐々にこの活動の動きが大きくなり、東京の裁判は、今年の上旬には、被告の国に判決がでることになりそうです。
東京地方裁判所で学生無年金の担当をしている裁判長が、市民サイドの視野に立った判決を出すと言われています。
国を相手にする裁判は、どうしても裁判長は、国側に立ち原告が負けてしまうことがよほどのことがないかぎり多かったようです。いわば、裁判官も特別公務員に属し、国側に傾くことは、あたりまえかもしれません。ただし、一部の裁判官は市民サイドに立ち、国とは違った思いで裁判をすることがあるそうです。衆議院選挙の時に投票所に行くと、最高裁判所裁判官の国民審査があります。わたしたちは審査する情報がほとんどないので、無記入で投票する事が多いようです。ただ、少しですが情報があり、関わった裁判の結果などが国民に知らせられることがあるのです。
でも、せっかくの国民審査なのですから、もっとわかる情報があって、わたしたちにも無記入ではなく、選択できるようなものであってほしいと思うのです。
東京地方裁判所の裁判官は以前から市民サイドの思いに立ち、国が勝ちそうな裁判も住民側に引き戻すようなことがあったそうです。ですから、その裁判官が在籍し、この無年金障害者の裁判の担当をしているうちになんとかしようという思いがあり、スピードアップしているのだと思います。
さて、大阪の方は昨年11月26日に裁判が行われました。
わたしは、別件の仕事があり、それには傍聴に行くことができませんでした。でも、原告の方より裁判資料や、報告集会の録音を聞かせてもらったりして、今回の報告をしていきたいと思います。
大阪の裁判も本人尋問を行い、学識経験者などの証人を立てて、裁判の参考にし、判決を作り上げる段階になってきたようです。
原告本人尋問では、20歳になった時点で国民年金に「任意加入」していなかった経緯及びその理由や、その後、障害を負った経過や、身体的・精神的状況について明らかにすること。そして、障害を負ったのにもかかわらず、障害年金の支給を受けることができなかった理由を明らかにすること。また、障害を負ってから現在に至るまでの生活状況を明らかにすることによって、障害年金支給の必要性と、原告たちに障害年金を支給しないことの違法性、不当性を明らかにすることになります。
この原告本人尋問は一人30分から45分ぐらい発言することができ、その後に、被告からは反論があったり、また、裁判長から参考意見を聞く場面もあるようです。大阪の場合、原告が11名いらっしゃるので、その程度の時間になるそうです。
証人尋問は学識経験者や研究者などに声をかけて行うことになっているそうです。
大阪では、龍谷大学の教授をしている田中 明彦さんになるそうです。田中さんは同大学の社会福祉学部地域福祉学科で社会福祉法制論を研究されているそうで、国民年金法を専門に研究されている。今回の訴訟において重要な争点である学生の除外規定や任意加入制度、保険料免除制度などの問題点について研究者の立場から証言してくださることになるそうです。また、今回においては、障害をもつ人にとっての社会保障の歴史的経過や、所得保障としての障害年金の意味などを明らかにしてくださることになっています。
次に、「障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会(障全協)」の役員をされている吉本 哲夫さんは、「障害年金改正をすすめる会」の会長であり、長年にわたって障害者の権利を守るための運動に関わってきた経験から、原告の方々や障害者の生活実態や、障害年金の必要性を証言していただき、特に障害年金の改正に向けての国会や行政当局への要請等の経過についても証言をしていただくことになっているそうです。
また、長年にわたって無年金障害者を放置してきたことで法制度ができなかったことの違憲性や、国会及び内閣のいけないことを証言していただくことになっています。
次に、具体的には名前はあがっていませんが、WHO(世界保健機構)が提唱している国際的な「障害」の概念・分類があるが、これは固定したものではなく、歴史的に発展・進化してきている。「障害」をどのように捉えるかという問題は、障害者の社会参加をどのように保障するか、そして社会保障制度のありかたに対して、障害者はもとより、全国民に対して、保健・医療・福祉サービス、社会システムや技術のあり方の方向性を示すものであることを立証してくださる研究者などを、今探している段階だそうです。
この裁判においても、障害年金による所得保障の意義をどのように捉えるか、また、国民皆年金の理念をどのように捉えるかが、国民年金法の違憲性を判断するにあたって最も必要である。そのようなことを証言してくれる学者証人も申請を検討しているそうです。
各証言に対して、被告(国)は、どんな反対意見をぶつけてくるのかが心配だと思われますが、原告側の弁護士さんに聞くと、反対意見はほとんど出ないそうです。うっかり出してしまうと、そこから原告側に突っ込まれてしまい、答弁ができなくなることがあるそうです。それを防ぐために、反論もしないし、被告側の証人もださないことがあるそうです。また、今回の当事者における原告尋問や、学識経験者などの証人尋問も国側は理由をつけて反対するといっているそうです。
大阪地方裁判所の裁判長は、わりと原告側の意見をよく聞いてくれる人だそうです。ですから、被告側の反対などに負けずに証人尋問などをするようになっていくと思われます。
原告尋問や証人尋問が始まることで、裁判は佳境になってきます。今まであまり進まなかったものが、当事者の意見や研究者などの意見を聞くことで、進みが早くなることがあるそうです。わたしたちはそのスピードに負けないように、この状況を見据えていく必要があると思います。
新聞やテレビなどで、年金法改正とか国民年金に対する問題点が多く報じられています。でも、学生無年金障害者のことを報じられたのはわずかです。
わたしたちは学生無年金障害者の活動のことや、裁判のことをみなさんに知らせることで、障害者の生活状況や所得保障のことをみんなで考えていくことが必要だと思います。そこで、以前にも掲載しましたが、もう一度学生無年金障害者の活動を示した本を紹介します。
タイトル:年金がない!? 知ってほしい 「無年金障害者」のこと 学生無年金障害者訴訟全国連絡会 編 クリエイツかもがわ 発行 〒601-8382 京都市南区吉祥院石原上川原町21 075-661-5741 Fax 075-692-3031 ホームページ http://www.creates-k.co.jp |
少し遅くなりましたが、みなさん、あけましておめでとうございます。
アメリカの方には、A HAPPY NEW YEAR!
みなさんどんな新しい年を迎えたのでしょうか?うちの家の「トドロ」は、今年も食べ過ぎと怒られることから、一年が始まったようです。
年末、年始の様子を伝えてみたいと思います。
2003年12月28日の出来事
この日は2003年最後の日曜日でした。「トドロ」は朝から何かそわそわして、また、鼻の頭に汗をかき、落ち着かない様子でした。「ピドレット」からも「なんかバタバタしてるなぁ。また、なんかたくらんでるんちゃうの?」と言われていました。そうしているうちにガイドヘルパーの「バオゥ」が現れそそくさとお出かけしました。「トドロ」はもう一週間も前からその時の計画をたてていたのです。家の近くの駅から電車に乗り、着いたところは「仁川(じんせん)駅」でした。駅に着くと新聞を丸めて筒にしたものを抱え、耳に赤えんぴつを挟んでいる、おじさんやおばさんがたくさんいて、異様な雰囲気でした。
「バオゥ」も同じ格好でした。着いたところは「阪神(さかがみ)競馬場」で、たくさんの人が集まっていて、みんな競馬を楽しんでいました。
この日は一年間の一番メインのレースがあり、東京でやっているのに、それを見るために集まっているのです。もちろん、ここの競馬場でもレースはやっていました。「トドロ」もそのレースの雰囲気を味わうのと、馬券を買うためにここにやってきたのです。お昼ご飯を食べようと、競馬場の中を「バオゥ」とまわっていると、二人の人に出会いました。一人は、以前「トドロ」が行った自立生活プログラム講座に参加して、その時の外出で競馬場に行ったことがきっかけになり、癖になってしまった、「ためかず」くんです。競馬場の中の車いす席(机付き)に陣取って、普通よりは値段が高い競馬新聞を広げて、真剣な顔をして、レースを見ているのです。当たった瞬間、かどうか分かりませんが、ニチャ〜っと笑っていたのです。
もう一人は、「トドロ」のいつも使っている駅の周りでよく見たり、また、色んな商店街でよく見かける、ZA作業所の「おっさん」でした。
「おっさん」は勝負師で、昼ご飯を削ってまでやり、また、帰りの電車賃も使ってしまい、電動車いすを転がして、競馬場から2〜3時間かかって帰ってくるそうです。(そこまでするかー)
「トドロ」はこの時、メインレースに五千円ほどつぎ込み、大当たりをし、九千円ほど儲けたそうです。
そして、意気揚々と電車に乗って帰ってきました。その途中で市場に寄ってお正月に食べる数の子を買って帰って来ました。「トドロ」はうれしさのあまり、正直に「ピドレット」に報告をし、「ピドレット」からは「秘密にしないで目的地をちゃんと言って行きなさい。事故った時どうするの?」と言われてました。
2003年12月31日の出来事
大晦日とは言っても、相変わらず朝の9時に「ピドレット」の支援をするヘルパーさんが現れて、家事の介護が始まります。ですから、「トドロ」は朝8時には起こされてしまうのです。この日は、夜中に近くの天神さんに行き、初詣をすることになっています。
ここ数年、大晦日の夕食のメニューは、紅茶月(こうちゃげつ)のお寿司を食べ、夜の紅白(あかしろ)歌合戦を見ながら、年越しそば(うどん)を食べているのです。
今年の年越し介護は「MESHIYA(めしや)」です。彼は、身体が大きく、力も人一倍強く、安心して介護をしてもらえる人です。そして、たまにいらんことを言って、ボケてしまうことがあります。今回もボケながら年が明けてしまいました。そして、もう一人ゲストが来ました。その人は、「ねやろー」といって、すごく面白い人です。ものまねが上手くて、自分の本当の声を忘れてしまうくらいです。ただし、そのものまねは有名人ではなく、私たちの仲間内でないとわからないのです。もし、有名人のものまねで上手かったら芸能界に売り込んでいき、私がマネージャーとして、仕事がしたいくらいです。この日もものまねをしながら、大晦日の夜を除夜の鐘を聞きながら、初詣へと向かいました。周囲の住民の人たちは、さぞうるさかったことでしょう。
初詣に行った神社は、すごくにぎやかで、御神酒をもらおうと並んでいました。「トドロ」たちは御神酒を一気に飲んだのですが、「ねやろー」はちびちびと御神酒を楽しんでいました。
ここでは毎年、おみくじを引いています。今年も引いた結果、「トドロ」は「大吉」を引き、いそいそとそれを財布に忍ばしていました。
年頭から幸先が良く、暮に買った、年末ジャンボ宝くじが当たって、お小遣いが増えたようです。
でも、それは長続きはしない物です。
月初めの介護に関係する書類を作るときに、絶対必要な書類がなくなっていたのです。いつも「ピドレット」からは「片づけが下手!」とか「整理をしなさい!」とか言われて怒られています。
この時も、「ピドレット」は人一倍大きな声をあげて、「トドロ」を叱っていました。
結局、書類は年末に書類整理をした時に、他の書類と一緒に紛れてしまったようです。それを思い出したのはしばらく経ってからで、今までにも増して怒られていたようです。「トドロ」は大切な書類をなくしてしまいそうになったことと、大きな声で怒られたことで、大きな身体を小さくして(錯覚)反省していたようです。
みなさん、書類とか本の整理は、たえずしないといけません。そして、どこに何を入れたのか、わかるようにしておかないと、後々大変なことになりますよ。
2004年1月中旬
昨年より、センターの中に「バリアフリーチーム」ができて、活動をしています。そのチームの中に、「かじ丼」というヤツがおり、今年で二十歳になったのですが、人一倍生意気なのだそうです。
ある時、「バリアフリーチーム」のメンバーが帰った後、一人残って仕事をするのかなぁと思った瞬間でした。車いすから降りて床に寝そべって、携帯電話を使い、友達か彼女かわかりませんが、電話をしてたようです。
そこにいた職員の人たちが「かじ丼」を囲んで見つめても、何食わぬ顔で電話をしていたようです。若いというのはいいですなぁ。
でも生意気ですなぁ。と「トドロ」は夜中に寝言を言いながら、私の横で眠っていました。そして、たまになが〜いおなら(30秒)をして、私を苦しめていました。
今年も臭〜い一年になりそうです。
かじ丼 |
地域の作業所の、販売活動を紹介するコーナーの第2回目。今回は、岡町にあり、知的障害者が通所している「よ〜い・ドン」を取材しました。
*販売している商品は?
◎牛乳パック100%のリサイクルティッシュ『おかえりティッシュ』
5コ入り 400円
◎牛乳パック10%と古紙90%のトイレットペーパー『ただいまロール』
6コ入り 500円
個人宅やスーパーなどから、牛乳パックを回収し、リサイクルをしてできあがったものです。電話1本で、よ〜い・ドンのメンバー・スタッフが取りにきてくれます。簡単にできる再生資源ですね。
◎モムカレンダー(期間限定9月〜12月)
1本1000円
残念ながら、去年の暮れに、カレンダーのイラストを描いていた作者が亡くなられ、来年以降は作るのかどうか、まだ分からないようです。
◎減塩・のびにくい・酸化しにくい・煮込める。化学調味料,食用塩保存料などが、一切入っていないヘルシーラーメン『久留米ラーメン』6食入り990円
種類は、○和風味 ○みそ味 ○九州男児(とんこつ味) ○五目味 ○中華そば ○ミックス(とんこつ・みそ・和風 各2食入り) よく売れているのは、色んな味が楽しめるミックス。
一番人気はとんこつ味!
※ラーメンの収益は、「障害」のある人もない人も地域でともに働く場を作るための、“活動資金”となっているそうです。
「おかえりティッシュ」と「ただいまロール」 ネーミングがかわいいですね。 |
モムカレンダー | 名物「久留米ラーメン」 |
*いつ、どこで買えるの?
「よ〜い・ドン」や、豊中駅にある「なかまの店」で売ったり、配達もしています。配達をご希望の方はご連絡下さい。
*苦労している点は?
まだ再生資源の商品が地域に十分に知られていないため、どうしても一般の商品に比べて割高になってしまい、そのため、スーパーなどにはなかなか置いてもらえないということですね。
また、やり始めのころは、牛乳パックのリサイクル商品に牛乳の匂いが残ってしまうという事もありましたが、今はもう大丈夫です。
よ〜い・ドンからのメッセージ
今、購入者のほとんどは、リサイクルを意識している人や牛乳パックの回収に協力してくれている人達です。
まだまだ世間には、なじみの少ない商品ですが、これからたくさんの人に利用していただけたらと思います。需要が増え、安く提供できるようになれたらいいなと思っています。
また、販売とは違う話になりますが、よ〜い・ドンは4月から小規模福祉法人になることになりました。そのため、メンバーの数を、今の7人から定員の10名に増やさなくてはならなくなり、現在、3名のメンバーを募集しています。特に女性のメンバーが1名しかいないので、できたら女性のメンバーが来てくれたら嬉しいなぁと思っております。ぜひぜひ声をかけて下さ〜い!
よろしくお願いします。
〒561−0883豊中市岡町南1−10−12
簡易通所授産所 よ〜い・ドン
TEL/FAX:06−6852−5946
(文責:潮ア)
はじめに
今回は、当センターの「バリアフリーマップ」製作チームの中から、お若いご三方の登場です。それぞれ個性の違う三人は、今、寒い中「働くことの意味」を感じて、将来への夢や、希望を抱きつつおられることでしょう。今回のこのページ、そういうことについて、対談を進めました。やっぱり、若者は、さわやかだなあーというのが、私メの印象です。
★まずは、自己紹介
司会 「まずは、読者の方に向けて、自己紹介からお願いいたします。」
鍛治 「鍛治克哉です。脳性まひ(1種1級)です。僕の場合、七ヶ月の早産で生まれて超未熟児状態で生後すぐ心肺停止に陥りました。今、19歳で、学校は、小、中、高校ともに、普通学級で学び、去年、桜塚定時制高校を卒業しました。3歳の頃からしいのみ学園で、ボイター法(実践に近い形で能力を引き出すボバース法ではなく、刺激を入れてもらうことで能力を引き出すのが、ボイター法で、寝そべる体勢そのものが、訓練。僕にとっては欠かせないものであり、これをやらなければ、生活そのものがしにくくなる)で、リハビリをしています。五歳のときに、股関節の手術をして四つんばいができるようになりました。」
篠部 「篠部武史です。僕は、高卒で、18歳から22歳までサラリーマンをしていて、23歳で転職して大工になりました。24歳のとき、三階のビルから6メートル下に転落して、ヘルメットはかぶってはいたんですが脱げて、頭を打って脳挫傷。障害名は、右上肢機能障害、体幹機能障害3級、事故以来、二ケ所の病院で、入院歴2年、退院して五年になります。外出のときは、いつも電動車いすに乗っています。」
安達 「安達圭子です。21歳。中途の視覚障害者です。18歳のころから、飛蚊症(目の前に黒点が飛んでいる)が気になりはじめて、高校の保健の先生にすすめられて、受診。市民病院で半年間検査を繰り返し、網膜色素変性症であることがわかりました。
二十歳の時を境にして、視野が狭くなっていき、急激に進行していっていますね。」
★いろいろとしんどいことはあるけれど、生きててラッキー!!
司会 「中途障害と先天性障害とでは、感じ方はもちろん違うとは思いますが、自分の障害に対して、どう受け止めていっていますか?」
鍛治 「僕の場合、物理的にも精神的にも障害を意識しないことはないですね。
高1のときに、電動車いすに乗り換えて、小学生のときは手動の車いすに乗っていたことから、友達と遊ぶことがいやっていうか、面倒くさかった。だって、小さいときって、自転車を乗り回すじゃないですか、どうしても気を使うし、やってもらって当たり前って感じには、教えられていなかったし・・・。
電動車いすに出会って、行動範囲は広がっていっても、階段や段差があれば、遠回りして、スロープに行かなければならないし、まだ、スロープがあればいいですよ。心斎橋やあべのに行くと、スロープも何もないところは、先に進めないし、お店にも入れない。それに、今、初めてこうやって働かせてもらっているんですが、肩や首も疲れますし。一般には、歩けるようになるために訓練する、とか、いわれますが、それはちがいます、現状を、どう維持していくか、なのですから・・・。」
司会 「篠部さんの場合はどうですか?もし自分が、事故を境に、しゃべるのも、ゆっくりしかできなくなれば、いらつくと思うんですが・・・・。」
篠部 「僕の場合、こうしてゆっくりでもしゃべられて、食べられるようになったから、うれしい。と、いうのも、両方は無理だと言われていて、食べることが出来るようになるか、しゃべることが出来るようになるか、選択を迫られていたから。
胃に穴を開けて、わき腹から、流動食を流し込んでいたこともあって、でも何とか食べたいし、ゼリーで、口から食べる練習をしていて、ある時期、ついに食べられたんです。事故から2年たっていて、それは、奇跡的なことでした。食べられなかったときには、親がラーメンを作っていても、鼻がきいて、「これは、サッポロ一番」とか「これは、しょうゆ味」とかが、わかった。だから食べられたときの感激は、とても大きかったですね。
今は、電動車いすに乗っていて、たいしたことないわーって感じなんですが、事故当初から半月くらいは意識が全くなくて、はっきりと自分がわかったのは半年後で、生きるか死ぬかの瀬戸際だったから、今、生きてて、ラッキーみたいなところはある。」
安達 「私の場合、今は、左は明かりだけ、右は、五度(筒を覗いたときくらいの視野)くらい見えている状態ですが、進行性ですから、町を歩いていて先週と今週では、感じ方が違うようなこともあります、ね。(学生時代も)18歳から21歳まで、市民病院で看護助士として、働いていたんですが、危なくてだんだんと作業ができなくなり、患者さんと接することができなくなって、やめました。
今は、やっと障害を受け入れる準備が最近、できつつあるかなって、感じですが、まだ本当には受け入れられていないようにも思います、ね。病院にいったところで、治らない病気なので、気が狂ったような時期もありました。私や篠部さんみたいな、中途で障害を持った場合は、「あれもできない、これもできない」って、感じで、できないことさがしをしてしまい、苦しかったり、しんどかったりしたこともあるんですが、今はできないなりに、できること探しをしていこうと、思っています。だって、杖さえ持てば、どこでも行けるんですし、ね。」
★これからの夢、それは生きている証探し
司会 「皆さんはどのようにして、バリアフリーマップ作成事業の求人を知ったのですか?」
安達 「私は、歩行訓練の先生に、教えてもらいました。」
鍛治 「去年から、いろいろ上田君(この事業のリーダー)と自立生活センターを作ろうと活動していたり、CILにも、出入りしたりして知りました。で、視覚障害の方の参加が必要なので探していたところ、ワークショップで、福祉センターひまわりで視覚障害者の歩行訓練を担当されておられる先生と出会いまして、安達さんを紹介されました。」
篠部 「僕はここの職員の人や理事長に、話を聞きました。」
司会 「この事業は、4ヶ月交代だと伺いましたが、これからの希望や夢は?」
鍛治 「僕は、この三月でおわるんですが、やっぱり、最後まで関わってやり遂げたいという気持ちです、ね。勉強にもなり、今の自分にとってプラスになりますし。でも、この事業も、一年の限られた仕事ですし、これが、終わればここ(CIL)に来て活動していきたいですね。たとえ、毎日は無理でも、いろいろと体験してみたいし、人にも出会いたいです。身体的には、しんどいんですが、若いうちにしておかないと、できないですからね。」
安達 「今、探し中です、私は・・・。以前の仕事にも、再挑戦してみようともしたんですが、無理でしたねー。患者さんに恐怖心を抱かせてしまうし、病気になってまで、そのうえにも恐怖心まで抱かせたら、だめですねえ。」
篠部 「今の仕事を別にして、プー太郎をして、五年になるんです。自分にできる仕事があれば、何でもやりたいという気持ちです。仕事をするからには、やはりお小遣い程度でもいいから、お金もほしいんです。」
鍛治 「お金のことについては、別なんですけど、自分の生きる場所がほしいんですよね、僕は・・・・。去年一年間友人とかにいろいろ「いま、なにしてんの?」みたいなこと聞かれるとなんて答えていかわからないし、つらかったんです。しっかりした自分の居場所がほしいし、いろんな体験もしたいし、人にも出会いたいし、自分の生きる場所、生きている証がほしいんですよね。」
司会 「みなさん、お若いんですが、自立については、どう考えておられます?」
鍛治 「僕は何をもって、自立というのか、わからない、親と暮らしていても、自立していたら、それは自立やし・・・・・。結婚や恋愛については、ものすごーく障害を意識してしまいそうですね。」
篠部 「僕は、市営住宅(車いす専用)の抽選に申し込みをしてるから、それに当たれば一人暮らしをしたいなと思ってる。やっぱり、民間やったら、バリアの点で無理で、改造したら、したで元に直して、出んとあかんし・・・・。」
安達 「私は、自立については、何も考えてません、まだ・・・・。」
★よりピアな関係がほしい
司会 「ほかに何か、言いたいことは、ないですか?」
鍛治 「僕なんてずっと障害者で、健全者であった時期はなくって、中途で障害者になった人なんかは、健全者であった体験もあって、なおかつ障害者の体験もしようとしてる、両方の気持ちがわかる、両方の体験ができるわけじゃないですか。それって、いいな、僕にとっては、うらやましいなって思いますね。」
安達 「それはその通りなんだけれども、健全者の気持ち、障害者の気持ちに分けて考えてみると、昔に戻りたくなる。今の自分を受け入れられなくなるんです。」
鍛治 「先天性の場合でも、全部受け入れられるかといえば、そうじゃなくて、ただ認めざるをえないだけで・・・。」
篠部 「僕の場合は、事故したあと半年間は意識不明で、その間の記憶がなくて、生きるか、死ぬかの状態やっただけに 生きてて、よかったと、いう感じ。」
鍛治 「でね、僕の周りには、年上の人ばっかりで。教えてもらうばっかしで、ギャップを感じたりすることはあります。」
篠部 「でも、鍛治君とか、もう、どっこでも行ってるから、たまにおっさんのように思う。どっちが年上かわからんようなときもある。あははは」
鍛治 「安達さんは、この件について、何か言いたいこと、あるんちがう?」
安達 「私と同じ障害を持った人って、年上の人、おじさん、おばさんたちで、病気の性質上同じ世代の人は、いなくて・・・・。和田さん(当センターのピアカウンセラー)が一番近い年齢かな? でも彼は男性。結婚や出産のこと話してもやっぱり男性的な見解でしか、なくて・・・。同じ年代で同性の同じ障害の人がいればいいなって、思います。」
鍛治 「色んな先輩たちもいて、同年代の人ともはなしができたら、いいですね。」
司会 「それではそろそろ時間になりましたので、このあたりで終わらせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。」
おわりに
この対談を聞いていて、私は、学校を卒業して、何かしなければと、あせっていたころのことを、思い出しました。三人さん、一度っきりの人生です。お互いに、がんばりましょうね。ありがとうございました。
(文責:塚原)
談論風発、和やかな対談光景 正面左側が篠部武史さん、右側が安達圭子さんです。 |
向かって左側が、一番よく喋ってくれた鍛治克哉さんです。 |
昨年7月に開講した「ホームヘルパー養成研修(2級課程)+ガイドヘルパー養成研修(全身性・視覚)」が、本年1月10日、一人の脱落者を生むことなく、無事32名が修了した。
そもそもこのような講座を企画する目的として、障害当事者団体が目指していくヘルパー派遣の一端を担う人材の育成をあげており、昨年4月より支援費制度が始まったことをきっかけに、これが急務とされてきている。またさらなる質の向上を目指して、大阪府が6月より、ガイドヘルパー養成研修(全身性・知的・視覚)を、一定の要件を満たした事業者が開講できるように要綱を改定したことにより、全国初(と思われる)であるこのセットの講座を開講する運びとなったわけである。
今回の講座は実習期間を含めて約半年と、開講前は長丁場になると、スタッフも受講生も感じていたが、実際修了式を迎えた受講生の感想を聞いてみると、あっという間であったという声が大半を占めた。それだけ充実していた講座であったのだろうと、スタッフ一同胸をなでおろしている。
また、今回はガイドヘルパー養成研修は初めての試みであったため、新鮮かつ斬新な組み立てを行うことができたため、全体的に受講生には好評であった。
来年度はこのような形での講座は開講しないが、今年度よりもよりよい講座ができるよう、努力していきたいと思う。
最後に、受講生の皆さん、長い間お疲れ様でした。そして、修了おめでとうございます!
(文責:馬渕)
篠つく雨を聴きながら
正月休み最後の1月4日。ぼくは「ひとり」を心地よく感じられる場所、大正区の小さな造船所や倉庫街で、野良犬や北風に追われながら過ごした一日の終わり、その店と出逢った。
ぼくは介護者のV君と梅田で待ち合わせた。お昼から何も食べずに歩き回ったので空腹感は限界にきていた。それと同じように、残りわずかな休日を惜しむ気持ちも、静かではあっても、確かに心の中を埋め尽くそうとしていた。
「福島へ行こう」−V君の姿が見えるとすこし力みながら声をかけ、彼の応えを待たずに歩き始めた。JRの高架に沿って、福島へ向かった。
梅田の傍らであっても、大通りから外れると意外なほど静寂が訪れる。10分ほど歩いただけで結構な暗がりにもぐり込んだ。空腹感は頂点を越すとあまり気にならなくなる。背中から聞こえてくるV君の言葉に適当に相槌を打ちながら、夜を楽しんだ。とはいえ、再びたまらなく空腹感に襲われ、それがどのあたりなのか何も判らないまま、有料駐車場のそばにある民家風の小さな食事のできる店へ飛び込んだ。
看板にはたしか店の名前と営業時間しか書いてなかったと思う。入口のドアは竹を編んだようなしゃれたものだった。ぼくの感性をツンツンツンと突っついた。V君が扉を開けて声をかけると、若い女性の「はい」という柔らかな返事が聞こえてきた。
中に入ると、いくつかのテーブルとホームごたつが置いてあった。土壁は照明の具合か、少しオレンジ色に染まっていた。奥は、二階に昇る階段の裏側や、柱の向こうのロフトの下の空間やその上など、独りを楽しめる工夫があちらこちらに施されていた。
メニューはそんなには多くないが、2種類のカレーや大根もちなど、エスニック風だった。それにチャイやラッシーなど飲み物は豊富にある。カレーは幾種類かの本格的なスパイスが使われていて、季節のカレーは、サツマイモとカシワのとり合わせがその辛さによくコントラストされていて、感動するほどだった。
その後いく度も店に通うようになるのだが、毎回注文するマサラというチャイの正体を、ぼくは知らない。ミルクのたっぷり入ったチャイにショウガのような、ニッキのような、味と香りがする。止みつきになってしまった。
二度目・三度目は、友人や職場の同僚を誘った。しかし、ぼくは一つの決心をしたのだ。それはもう誰にもこの店を教えない−ということ。いつもひとりで行こう−ということ。こんなにうまくてこんなに落ち着ける場所がどこにあるだろう。誰にも逢わず、誰にも話さず、そっとそっとそこにいたいから。
半年先の誕生日の夜は、ぼくはその場所に居ることを決めた。できれば篠つく雨が屋根を叩き、ぼくはそれを聴きながら、マサラをひと口ずつひと口ずつ味わいたいと思う。
その26 海遊館
今回は大阪を代表する観光スポットのひとつであります、海遊館を採り上げてみたいと思います。
海遊館ができてから10年以上経っているので、もう既に海遊館に行かれた方も多いと思いますが、車いすの方が行きやすくなりましたので、これを機に行ってみてはどうでしょうか?
1.北急沿線の方
海遊館の最寄り駅は地下鉄中央線大阪港駅です。大阪港に行くのは御堂筋線で本町に行って、中央線に乗り換え…とは今まで言えませんでした。本町駅での乗り換えが階段でしか行けない場所を通らなければいけなかったからです。
しかし、今は一旦改札を出ることにはなりますが、エレベーターだけで中央線に乗り換えが出来ます。(もちろん、駅員に乗り換えと言えば切符を取られることはありません)
しかも今年の春には改札内にもエレベーターが完成しますので、改札を出る手間もありません。御堂筋線本町駅は3号車1番ドア付近にエレベーターがありますので、その位置から乗車してください。
また、中央線への乗り換えはまず、御堂筋線の改札階まで上がり、中央線の改札階まで下り、さらに中央線のホームまで下りてたどり着きますので、乗り換えに3回エレベーターに乗ることになります。
中央線はコスモスクエア行きに乗って大阪港で降りてください。大阪港では前から3両目の一番後ろのドアにエレベーターがありますので本町駅ではその位置まで前に進まれたほうがいいと思います。
大阪港駅に到着して、エレベーターで地上階に下りると(大阪港駅は高架駅のため)目の前に中央線の高架橋と中央大通が通っていますが、それを背にしてまっすぐ進みます。海遊館ののぼりがありますので、迷うことはないでしょう。
2.阪急沿線の方
梅田まで阪急で行き、梅田から御堂筋線に乗り本町で中央線に乗り換える方法がベストだと思います。ただ、大阪駅バスターミナルから天保山行きのリフト付バス(88系統)が運行されています。これに乗ると本町駅での乗り換えがなくなる、天保山のバス停が海遊館の入口にある、運賃が若干安いと言うメリットがあります。
3.モノレール沿線の方
千里中央までモノレールに乗り、千里中央で北急に乗って本町まで行き、中央線で大阪港に行くのがいいと思います。蛍池から阪急に乗って梅田まで行く方法も山田から阪急に乗り、堺筋線の堺筋本町で中央線に乗り換えて大阪港まで行く方法もありますが、メリットはあまりないでしょう。
海遊館の入口に到着したら、エスカレーターが見えますが、その隣にあるエレベーター(写真a)で2階に上がります。
(写真a) 左のエスカレーターは車いす対応エスカレーターですが、 車いすの方の利用者が多いこともあり、数年後にこのエレベーターが設置されました。 |
天保山マーケットプレイスを突き抜けていくとイベント広場に出てきます。もちろん海遊館の建物は立っているのですが、入口はその隣の建物で車いすの方は
まず海遊館案内所(写真b)に行きます。
(写真b) 海遊館案内所。入場券はこちらで。 |
そこでチケットを買い、業務用のエレベーターで上の階まで行きます。最上階と書かなかったのは実は最上階(8階)は階段でしか行けない部分がありまして、7階のアリューシャン列島の展示から見ることになります。ここから4階までスロープだけでいけます。
7階に到着したら最初に出迎えてくれるのはラッコです。なかなかかわいらしい姿を振りまいてくれます。次にラッコ・アシカ・ペンギン・イルカ・ジンベイザメ(展示順・一部省略)と続きます。海遊館案内所の近くにもあるのですが、海遊館の館内では6階の部分に車いすトイレや授乳室があります。
瀬戸内海や日本海溝で展示されているタコ・タイ・カニを見て「おいしそう」と感想(というより本音)を漏らしながら業務用のエレベータで3階に下ります。
ちなみにこのエレベーターの近くにあるセルフ方式の喫茶店は夕方に行くと夕日の大阪湾の景色がきれいに見えます。
3階のクラゲの展示を見ると出口はすぐです。通路に書かれている距離はその出口までの距離を表示しています。
海遊館を出てすぐの場所にある観覧車も車いすに乗ったまま景色を眺めることができます。2階でチケットを買ったら、チケット売り場のすぐの入口から入りすぐ左にエレベーターがあるので3階に上がり、観覧車に乗ります。もちろん、車いすの方が観覧車に乗車中は観覧車を止めてくれます。
マーケットプレイスの中にあるなにわ食いしんぼ横丁では昭和40年前後の大阪を再現されていて通るだけでも気分がいいです。隣にあるサントリーミュージアムも行くと一日中いても退屈しない場所だと思います。
さて今度は誰と行こうかな。
海遊館の建物 |
1.障害者の自立生活に関する相談及び支援事業
(1)豊中市障害者生活支援事業(受託事業)
障害者やその家族等の相談支援。
相談支援件数 393件
第1回自立生活プログラム講座 テーマ「まずは自分から」
全5回 受講生4名
自立生活体験室 宿泊利用13回(総38泊)、デイ利用61回
広報誌「CIL豊中通信」
第5、6、7号発行 各約1000部(点字・音訳・メール版含む)
2.障害者及び高齢者の介護等在宅福祉事業
(1)支援費制度居宅介護(身体・知的・児童)
支援費制度によるホームヘルパー、ガイドヘルパー派遣。37,998時間
(2)介護保険訪問介護
介護保険による訪問介護。1,359時間
(3)介助サービス
地域の支えあいに基づく介助者派遣(登録制市民互助活動)。2,614時間。
3.障害者の移動支援事業
(1)
豊中市障害者外出支援サービス事業(受託事業)
リフト付自動車を運行し、一般の交通機関を利用するのが困難な障害者を支援。440回
4.障害者の社会参加・交流事業
(1)
イベント
障害者の社会参加及び交流を深めるためイベントを企画開催。
クリスマスパーテイ 12月21日、福祉センターひまわり、参加者109名
5.福祉に関する人材育成事業
(1)
ヘルパー養成研修
@ホームヘルパー養成研修3級課程 修了者14名
Aガイドヘルパー養成研修
・全身性課程 修了者73名 ・視覚課程 修了者32名
6.点字名刺事業
(1)
点字名刺
点字名刺の作成販売 16,096枚。
このコーナーは、当センタ−ホームページの「CIL豊中近況」というところから抜粋しました。事務局のようすが少しでも分かっていただけたら嬉しく思います。
≪12月≫
2003/12/4
進行するクリパ準備
クリスマスパーティーの準備作業が着々と進んでいます。まだ移転作業の余韻が多少残っていたり、気候が全然寒くならなかったりで、丸でクリスマスの月だという実感がわいてきませんが、段取りも固まってきています。
2003/12/6
順調に進行中?バリアフリー調査事業
今月から、バリアフリーマップ作り調査事業がスタートしました。そのために集まったチームのみなさんが、初日である一日にお互いに自己紹介した後、早速調査活動に出向き、今日で一週間が経ちました。
みなさん大変やりがいを感じているようで、調査後のミーティングでも活発に意見交換がなされています。マップの完成を楽しみに待ちたいですね。
2003/12/10
面接&来客ラッシュ
今日はとにかく、ピアカウンセリング室が終日大繁盛でした。
新しい職員の面接がずっと何人も来られ、またピアカウンセリングの来客も続きました。いつにも増して人口密度が高い今日の事務所でした。
2003/12/22
ホッと一息
クリスマスパーティーが終わると、やはりホッとすると同時に「おわったー」という気がします。
今朝、事務所に来る時に駅でクリスマスソングが流れているのが聞こえると、「あれ?クリスマス終わったのに何で・・・・・?あ、そうか。実際のクリスマスはまだやった。」となったり(笑)。
2003/12/26
センター会議
今年最後の会議が行われました。ピアカウンセラーと職員との連携や、自立支援センターとヘルパーステーションとの連携など、主に連携問題について熱心な議論が交わされました。
また、クリスマスパーティーや、バリアフリーマップ作成の活動報告もなされました。
≪1月≫
2004/1/9
支援センター会議
今年最初のセンター会議が行われました。
近く始まるILP講座や市民講座の具体的な段取りが話し合われたほか、広報誌の人員のあり方についても話し合われました。
2004/1/15
送迎サービスは大忙し
今週、3連休がありましたが、その間も送迎の予約や問い合わせの電話は多数いただいておりました。
本当に外出支援へのニーズは大きいものがあります。これからも送迎畑は飛び回りまっせ〜!
2004/1/21
まだまだ人手不足・・・・・
事務局の仕事が本分の職員ですが、急遽介護で抜ける事態は依然頻繁に起こっています。そして事務所内の人員数もあわやギリギリに・・・・・。まだまだ人手の厳しい状況が続いています。
2004/1/26
相変わらず調整が大変 −送迎畑−
今日は突然予期せぬお客さんが来たり、久しぶりの顔がやってきたりと、人の出入りの目立った一日でしたが、それにつけても送迎畑の大変なこと・・・・・。過密依頼の連続で、空いている日を何とか(強引に?)調整したり、相乗り策に出たりもして、もうさばくのに必死です。本当に毎日お疲れさまです。
m(__)m
≪2月≫
2004/2/6
いよいよ新ILPルーム初利用
今日、データイムにILPルームを利用された方がおられました。新ILPルーム完成から約2週間、いよいよ初の利用者登場となりました。まだまだ寒い日が続きますが、またいつでも利用していただければと思います。
それにしても、本当にまた寒さがひどくなりましたね・・・・。
ヘルパーステーションCIL豊中
TEL06(6840)8195 FAX06(6840)8196
支援費制度居宅介護サービス(身体・知的・児童)
支援費制度によるホームヘルパー、ガイドヘルパー派遣。
●サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
●サービス提供時間 24時間365日
介護保険訪問介護サービス
介護保険によるホームヘルパー派遣。
●サービス提供範囲 豊中市
●サービス提供時間 24時間365日
介助サービス
介助が必要な方の自立支援を目的に、地域のささえあいに基づく登録制市民互助活動です(公的福祉制度外のサービス)。
●対象者 原則豊中市在住の障害者
●介助料(謝礼)
・一般介助
1時間 1,050円
・宿泊介助 1回(12時間以内) 7,200円
延長分は上記一般介助で計算。
*いずれも介助者の実費交通費(市内上限800円)を負担していただきます。
・旅行介助 1泊(24時間) 12,400円
延長分は6時間(3,100円)単位で加算。
交通費及び宿泊費は利用者負担です。
●キャンセル料 前日まで無料。当日は半額です。(上限10,000円)
豊中市障害者自立支援センター
TEL06(6857)3601 FAX06(6857)3602
豊中市障害者生活支援事業(無料)
障害者やその家族等の相談等支援をします。
●ホームヘルパー、デイサービス、ショートステイなどの利用援助
●社会資源を活用するための支援 ●社会生活力を高めるための支援
●ピア・カウンセリング
●専門機関の紹介
自立生活体験室
自立生活をめざしている障害者の方が、実際の生活に近い環境で、自立生活を体験してみる部屋です(介助者の方は無料)。
●宿泊利用 1泊1,500円 ●デイ利用 1回(5時間まで)750円
*デイ利用の場合、ご利用出来る時間帯は9:00〜18:00です。
豊中市障害者外出支援サービス
リフト付自動車を運行し、一般の交通手段を利用が困難な障害者の外出を支援します。
●利用対象者は豊中市に在住し、次に該当する人です。
@下肢・体幹障害1・2級で車いす等を使用している人。
A四肢障害1級で車いす等を使用している人。
B腎臓機能障害で透析治療を受けている人。
●利用できる日時
午前9時から午後5時(火曜日、日曜日、祝日、年末年始12/29〜1/3を除く)。
●利用目的
社会参加を目的としますので、特に制限はありません。
●利用回数 月4回まで利用できます。
●利用料・区域
@豊中市内
片道 500円 往復1,000円
A特定区域・施設 片道 1,000円
往復2,000円
[特定区域は池田市・吹田市・箕面市・尼崎市・伊丹市・大阪市(淀川区・西淀川区・東淀川区・北区・旭区・城東区・都島区・此花区・西区・福島区・中央区・浪速区・港区)] 特定施設は星ヶ丘厚生年金病院
●キャンセル料 当日キャンセル500円
●同乗者について
必ずしも必要ありません(利用者の必要に応じて同乗をお願いします)。
点字名刺
ノーマライゼーションを目的に点字名刺の作成販売。
●既存名刺への点字打ち込みの場合
10枚150円
●片面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚300円
●両面名刺印刷と点字打ち込みの場合
10枚350円
ロゴ・イラスト又は写真入りの場合は10枚につき50円の加算となります。
送料は一律270円です。
このコーナーでは、読者の方からお寄せいただいた詩や和歌・俳句、短文といった作品をご紹介しております。通常、このコーナーは1ページなのですが、今回は少し長い詩をご投稿いただきましたので、2ページにわたってご紹介いたします。ごゆっくりご鑑賞下さい。
投稿作品その一
水色の君へ
花揺れる春
あれからもうどれくらいの時が流れたんだろう
あの頃の青色の風が
僕の心を吹き抜けてく
心弾むこの季節
無邪気な君の笑顔は
僕が生きる意味そのものなんだ
あの緑色の坂道で
きっとまた会えるよね
花揺れる春
柔らかな日差しが
君の影を追いかけてく
遠い冬を越えて
精一杯突っ走ってきたんだけど
カラッポの僕はまだ辿り着いていないのかな
でも、僕は君が知ってる僕とはもう違うんだ
今この時
君とともに虹色の曲をずっと奏でていたい
あの頃と同じ
花咲き誇るリズムにのせて
散歩人
投稿作品その二
極まれる孤独の中に耳を置けば
自死の気持ちもわかる気がする
伊丹市 岩国 久美子
このコーナーでは、みなさんからの短歌、俳句、詩などを募集しております。詳しくは編集責任者大友まで。
みなさまどんどんご応募ください。
お知らせ
いつも広報誌をお読みいただき、ありがとうございます。
この、『CIL豊中通信』は、印刷版のほかに、目の不自由な方のための点訳版・音訳版・そしてメール版を発行しております。この内点訳版は『サークル・ゼロ』という点訳団体が、そして音訳版は蔵楽恭子さんという個人の方が受け持って下さっています。
編集部では、次回の広報誌の中で、今ご紹介した点訳版と音訳版の広報誌について、改めて詳しく記事にしたいと思っております。
どうぞお楽しみに。
いつもCIL豊中通信をご愛読いただきありがとうございます。
寒い日々が続きますが、陽の光はだんだんやさしくなり、春が近づいていることが感じられるようになりました。
年が変わり、初めての発行となります。内容的にもいろんな物があり、今号も楽しく読んでいただけるのではないかと思っております。
新年度に向けて、CIL豊中通信の内容や編集体制も今、作り上げていく段階となっています。
そこで、次回号(5月発行)より、編集責任者が大友章三からま〜たれさんにかわり、よりいっそう楽しいCIL豊中通信にしていきたいと考えています。
私自身も、いろんな情報や、記事を通信に掲載していく形で、動いていきたいと思っております。大いに期待していて下さい。
みなさまからの情報や、投稿をお待ちしておりますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。