も く じ |
印刷版の表紙 |
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1. 特集:使ってみよう!自立生活体験室 2. 2008年度 第2回市民講座報告 3. 2008年度 体験講座報告 4. 料理講習(現任者研修)報告 5. 補助犬法が一部改正されました 6. 2008年度 対府オールラウンド交渉に参加 7. 「おおいに語ろう!」ピア対談 −第14回− 8. 学生無年金障害者訴訟 −総括と今後− 9. 地域の作業所の活動を紹介します −ワークセンターとよなか− 10. “つながるサロン” |
広報誌編集部 事務局 事務局 事務局 広報誌編集部 事務局 広報誌編集部 広報誌編集部 広報誌編集部 事務局 |
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みなさんからの、投稿コーナー
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20. さろんだより 21. CIL豊中近況/お知らせ 22. サービスのご案内 23. 編集後記 |
事務局 事務局 事務局 鍛冶克哉 |
皆さんは「自立生活体験室」をご存知でしょうか。当センター(豊中市障害者自立支援センター)が管理している部屋で、「ILPルーム」とも呼ばれています。直訳するとIndependent(自立)Living(生活)Program(計画)となり、簡単に言えば、自立生活に向けた練習を行ってもらうために造られた「体験室」です。
建物の中は基本的に「バリアフリー」の設計になっており、段差が無いことはもちろん、照明のスイッチやキッチンの高さなどが低かったり、浴室や寝室にリフトが備わっていたりと、車いすのまま利用しやすいものとなっています。
以前にこの広報誌の中で取り上げたこともありましたが、まだまだ利用されている方は少ないのが現状です。せっかくの「体験室」をもっと皆さんに知ってもらいたい、さらには可能性などを感じてもらいたい!という思いから、今回特集として、あらためて紹介しようと思います。
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★自立生活体験室の設備★
それでは始めに、自立生活体験室の設備・利用料などについて紹介します。
自立生活体験室は、一戸建ての一階部分を障害者の方が生活しやすい環境に改修しています。まず、車いすを利用の方は、玄関までスロープを利用し、スライド式の扉でそのまま部屋へ入ることができます。電気スイッチの位置も車いすにちょうど良い高さにあります。
キッチンは、シンクの高さを低くし、車いすでも利用しやすい様に工夫されており、寝室には電動ベッド、移動式電動リフトがあります。
浴室はトイレと同室になっていて、ジェットバス付きの浴槽や固定式電動リフト、シャワーチェアー、そして、至る所に手すりがあり、介助者にも負担の少ない福祉機器を常設しています。
他には、浴室の滑り止めマットや、車いすを利用の方が膝の上で携帯電話を操作する時や机で食事をする時に利用する滑り止めシートなどがあります。
生活に必要な、台所用品(炊飯器・電子レンジ・冷蔵庫・食器類など)、電化製品(テレビ・ラジオ・掃除機・洗濯機・ドライヤーなど)も揃えています。
リビングの机は、キャスターが付いており、移動しやすく、利用用途により大きさを調節することもできます。
このように、生活しやすい環境を整えていますが、利用される方の障害によっては、快適さに欠けるところもあると思います。将来の自立生活に向けて多くの方に体験していただきたいです。自分にとってより良い環境を見つけて、豊かな生活を送ってくださいね。
ご利用については、事前に申込みをしていただきます。申込み期間は、
◆宿泊利用は当日の2ヶ月前から1週間前まで
◆デイ利用は当日の1ヶ月前から1週間前まで となっております。
利用料金は、
◆宿泊利用 1泊 1,500円
◆デイ利用 1回 750円(5時間まで)1,000円(5時間以上)
利用時間は、9時から18時 介助者の利用料は無料です。
(山田)
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★利用者の声・・その1★
今回この特集を組んでいる時にたまたま体験室を利用していたAさんに突撃インタビューを試みました。
Aさんは、車いすを利用している20代の女性です。体験室におじゃますると、お茶とお菓子でお出迎えしてくれました。
取材班: Aさんは今回、宿泊利用されているという事ですね。早速ですけど、体験室を使うに至ったきっかけは何だったんでしょうか?
Aさん: お家で料理が出来なくて、やってみたいなぁと思っていました。
この体験室の事は、援助に入ってくれていたヘルパーさんから教えてもらったんですけど、自分でもいろいろ調べているうちに、利用してみようと思いました。
取材班: 初めて使ってみてどうでしたか?
Aさん: はじめはデイ利用だったんですが、ヘルパーさんに手伝ってもらいながら、昼ごはん作って、食べて、片付けて…でした。
やってみて、「これやったらできるなぁ」「またやってみようかな」って思いました。
取材班: 今でもよく料理をする目的で使うことが多いんですか?
Aさん: そうですね、1年に1回ぐらい、たまに利用しています。
車いすの人でも自立生活している話をいろんな所で聞いて、自分でも出来る事を増やせたらいいなぁと思っています。
取材班: いい刺激になっているみたいですね。ここの体験室の設備はどうですか?
Aさん: 自宅では車いすが使えないんですけど、ここだと台所が車いすのまま利用できます。全部一人でやるのは難しいですけど、ヘルパーさんがいれば、やりたいことができますね。
取材班: では、あらためて体験室を利用してみて発見した事とかってありますか?
Aさん: まず、料理にしても、メニューを決めて、材料を買いに行く、そして作って、食べて、片付けて〜というのが大変だなって思いました。
今回初めて「5泊」という長い期間で利用してるんですけど、ピアカウンセラーさんやヘルパーさんにいろいろ相談して、たくさんサポートしてもらいましたけど、考えることがいっぱいあって大変でした。
取材班: 一人で生活する難しさが体験できたみたいですね。ではもう1つ。発見した事でも楽しいことや、自立に繋がる事ってありますか?
Aさん: そうですねぇ・・・料理をしていても、包丁を使って食材を切ったり、炒めたり、味付けとかができるようになってきた事です。
利用する前に「やってみたいなぁ」って思っていた事が、できたのが嬉しいですね。
取材班: 自立のイメージって最初に比べて変わりましたか?
Aさん: 最初の頃より、周りにも自立していく人が増えてきたけど、大変だと思うところ、楽しいと思うところ、どっちの面も見えてきました。
食べたいときに食べたり、休憩したり、自分で時間をコントロールできるのが自由でいいなって感じています。
取材班: 充実してるみたいですね。今回の長期利用では自立に向けて何か進展とかありそうですか?
Aさん: 長い間家を離れるのに、お父さんは始め「そんな事できるわけない」って反対していたんです。でも利用に向けて色々考えたり、準備をしているうちに、お父さんもだんだん変わってきて、出発の時には「楽しんどいで」って送ってくれました。
取材班: 自立って両親の理解も必要ですからね。では最後に、これからの目標はやっぱり一人暮らしですか?
Aさん: すぐに始めるのは難しいと思っています。今は自立生活の事を考えたり、体験してみたいと思っています。
失敗もだんだん少なくなってきていますし、あと、何でもヘルパーさんにやってもらうのではなく、できる事はやってみて、できなかった分はやってもらいたいです。
取材班: 自立への道のりは長くて楽しそうですね。これからも色んなことにチャレンジしていって下さい。ありがとうございました。
(加田)
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★利用者の声・・その2★
続いては、知的障害のある八木隆介さんの母親のみどりさんに、お話しを伺いました。
取材には隆介さんも同席していただきました。隆介さんは現在、大阪府立豊中支援学校の高等部3年生で、ジグソーパズルが得意な男の子です。当センターの「開放さろん」にもよく参加していただいていることもあり、和やかな雰囲気で始まりました。
左が八木みどりさん。右が隆介さんです。 |
◆体験室を知ったきっかけは?
知人の紹介で知り、一度、事務所のスタッフの案内で隆介さんと2人で見学に行ったそうです。見学をした感想としては、「とても広々としていて、ユニバーサルデザインになっているし、この部屋なら色々なことに挑戦できそうだ」と思ったそうです。
隆介さんも特に戸惑うことはなかったようです。
◆実際に利用してみてどうだったか?
利用するにあたって、まずはピアカウンセラーとプログラムを作りました。後に宿泊利用も視野に入れているそうですが、今回はデイ利用から始めました。プログラム内容は「料理を作る事。パズルをする事。時間に余裕があれば、お風呂に入る事」です。
得意のジグソーパズルを披露してくれました。 |
当日は、夏の暑い日でしたが、ボランティアの人と一緒に歩いて体験室へ行きました。初めて利用するということで、ご飯を炊くつもりでいましたが、体験室までの道中で、時間配分を間違ってしまい、都合により料理は断念し、その日は冷凍食品の唐揚げとピラフで済ましたのでご飯を炊くことは次回の課題となりました。
残りの時間は得意のジグソーパズルをし、お風呂に入り「ジャグジーバス」体験。あまりの勢いの良さにびっくり。でも利用して貴重な体験ができて良かったと思っているとのことでした。
◆これからも体験室を利用していきたい
みどりさんは今後も体験室を大いに利用していきたいと話していました。今回の利用では、調理をするまでには至らなかったので、次回は、ボランティアの人と一緒にカレー作りに挑戦してほしいとおっしゃっていました。
ちなみに隆介さんは、自宅ではお母さんが料理をする時も、食器を運んだりしているそうで、その他にも洗濯物を干したりたたんだりと、日頃からさまざまな家のお手伝いをしているとのことで、体験室でも様々なことをボランティアさんの力を借りながらしていきたいとおっしゃっていました。
取材を終えての一コマ。お疲れさまでした。 |
◆自由な空間になれば
また、ボランティアの人と過ごすことはもちろん「自由な空間」として利用したいともおっしゃっていました。例えば友達と料理を楽しむ、ただリラックスできる空間として活用するなどといった、ごく自然に利用出来るような場所になってくれればという事です。
◆最後にお母さんから同じ境遇をもつ家族の皆さんへメッセージ
障害の種別を問わず、いろんな方に利用されたらと思っています。
いずれ親は子どもより先立つものです。今出来ない事があったとしても、少しずつ経験、訓練を重ねる事で、出来るようになってくるものだと思います。障害がゆえに大変だと言ってすぐに諦めてしまいがちですが、積み重ねる事が重要ではないでしょうか。
「やろうやろう」と思っているだけではなく、まずみなさんも一歩踏み出してみることで、道が拓ける事もあると思いますからお互いチャレンジしていきましょう。レッツトライ!
◆取材を終えて
母親の八木みどりさんは、常に隆介さんのこれからのことを考えていて、隆介さん自身が出来ることを増やしていきたいという思いがひしひしと伝わってきました。
ホースセラピーも近々始めるそうで、これからも更にいろんな事にチャレンジしていってほしいと思うとともに、その過程でどんどん体験室も利用していってもらえたらと思っています。
(鍛冶)
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★ 自立生活体験室は当センターが管理しているひとつの社会資源です。今回の特集で、自立にむけた様々な活用方法を紹介してみましたが、まだまだ可能性は広がっていくと思います。
体験室を使うことで「やってみたら楽しかった事」「自立生活に必要な事」など、たくさんの発見があるみたいですね。Aさんも八木さんも、自分のペースで確実に自立に向けて進んでいるようです。これからも頑張って下さい。今回は取材に協力してくださり、ありがとうございました。
また、みなさんからの「使ってみたい」という希望やお問い合わせもお待ちしております。お気軽にご連絡ください!
06−6857−3601 豊中市障害者自立支援センター
2008年10月13日月曜日、蛍池にあるルシオーレホールで、今年度二回目の市民講座を開催いたしました。今回のテーマは、『判断能力が不十分な方の支援』として、日常生活自立支援事業と成年後見制度についてお話して頂きました。
講師には、財団法人豊中市福祉公社相談企画課企画係の加藤崇さんと、NPO法人権利擁護たかつきで事務局長をされている高岡克行さんにお越し頂きました。
日常生活自立支援事業について
最初に、加藤さんが日常生活自立支援事業について講演して頂きました。この事業ができた経緯は、高齢化が進み2050年頃には5人に2人が高齢者になること。地域福祉の発展で地域で自立した生活を送れる社会になりつつあること。介護保険が始まって、福祉サービスが選べる契約制度に変わり、利用者側に自己決定・自己選択の考えが広まり、契約であることから日常的な金銭管理サービスも必要になってくることが背景であったそうです。
豊中市福祉公社がこの事業の実施主体で、認知症高齢者・知的障害者・精神障害者で、日常生活を営む上で必要となる福祉サービスの利用を自らの判断では適切に行う事が困難な方を対象に事業を展開しています。認知症等の診断を受けてない人や施設や病院に入所・入院している人もこの事業が利用できます。
援助の範囲としては、福祉サービスそのものに対する必要な手続きやその苦情解決、制度を行う手続き等が福祉サービスの利用援助。年金・福祉手当の受領や、医療費、税金・公共料金、日用品等の代金を支払う手続きと、以上の支払いに伴う預金管理の手続きが日常的金銭管理サービス。銀行の貸金庫を活用し、年金証書、通帳、契約書類、実印等を管理する書類等預かりサービス。の三本立てになっています。
契約の締結は、利用者本人と福祉公社の間で交わされるもので、判断能力が不十分でも、生活費の引き出しや支払いの代行が援助内容だと理解できる人が契約能力があると判断し契約を行います。この制度の意義は、本人の意志が尊重されるというものです。契約の締結を総合的に判断する際に基準となる、コミュニケーション能力、契約内容の理解等、8項目のガイドラインを設けています。
利用料については1回(週1回)の援助につき900円で、利用相談は無料となっています。毎週の利用で月4000円程度になり、週2回以上の訪問は無いようにしているそうです。なお生活保護受給者は利用料無料です。
成年後見制度について
後半は高岡さんに成年後見制度について講演して頂きました。まず高岡さん自身が現職に就くまでにあった様々な事例を話されました。振り込め詐欺が絶えない世の中、知的障害のある人は遭う危険性がより高い事や、判断力の不十分な方が、高額な買い物で長期のローンを組んでしまい、「成年後見制度を使わないか?」働きかけてみたが拒否されたといった事例等から、もっと近い距離でこのような人たちにサポートをしていけないものかという思いで立ち上げたのが、「権利擁護たかつき」です。この「権利擁護たかつき」は成年後見制度を専門的に行う事務所です。
成年後見制度は介護保険制度が創設されたのと同じ年の2000年に、禁治産制度に代わり設立された制度で、判断能力が相当不十分な人の、財産や資産などを保護するための法律です。後見人になる人は家庭裁判所の判断により決められ、制度を利用したいという請求権は、本人と四親等以内の親族に公的に認められています。
成年後見制度には、同意行為と代理行為があり、同意行為とは必要のないと思われる高額な買い物をした場合など、利用者本人の契約行為のうち、後で後見人が取り消し出来るものを指します。代理行為とは、通常の財産管理、口座開設といった預貯金管理、権利証保管等、後見人が利用者本人に代わり、実行する事が出来る行為です。
制度利用に関しては本人の判断力の程度によって、後見(日常的に物事の判断をするのが難しい状態)、補佐(不安なところがかなり多いという状態)、補助(時々不安なところがあるという状態)といった三段階の判定に分かれます。これらの分類は判断力が不十分な中でも、最大限本人の能力を引き出して、その上での支援をしていこうという発想に基づいています。実際に制度を利用するときは、まず必要事項を書いた書類を家庭裁判所に提出し、利用が正式決定すると、東京の法務局に登記されます。
今回は約30名の参加者が来られ、皆さん熱心に聴かれ、質疑応答の時間もたくさんの質問が飛び交っていました。内容的には少し難しいテーマでしたが、この制度に関心を持たなければならないし、必要になる時が来るかも知れません。その時に備えるという意味でも、重要な情報を聞けた良い講座だったと思います。
(上田)
※こちらのページで、画像も公開しています。
好評につき、再び行いました、「海へ行く」という名の体験講座。今回もたくさんの写真と報告がありますよ。
当日までに、スタッフはオリエンテーションを開催したり、名札やパラソルなどといった準備物を用意したり。
当日は快晴。絶好の「うみびより」となりました。
朝10時に阪急梅田で待ち合わせ。構内からみんなの口からは「暑い暑い」の連続です。
JRの快速に揺られること45分。須磨駅を降りた我々を迎え入れてくれたのは現地の湿った潮風、真夏の太陽、そしてテンションの上がりきった場所取り班のスタッフでした。
「これやこれ。この感じや〜」
まさに「夏」という雰囲気に、着いたばかりの参加者にも笑顔がこぼれます。
さっそく着替えてみんな集合!昼食をいただきました。
「何でか分からんけど、こういう所で食べたら美味いなぁ〜」
ジリジリ焼ける背中…流れ落ちる汗。
もうそろそろ限界です。
「よっしゃ!入るぞぉぉ!!」
足が不自由でも肩を借りて波打ち際まで。えっさ、ほいさ。 |
食べ終わったか終わらないか、スタッフの一人が参加者を連れて海にダッシュ&ダイブ。
ざぶーーーーん!!
まだ口はモグモグさせています。
続けと言わんばかりに、残りの参加者達も次々に・・・
ざぶーーーーん!! ざぶーーーーん!!
最高の瞬間。あちこちから子どものような歓声が上がります。
うきわに掴まって沖まで行く人、入るのが恐くて波打ち際でギャーギャー叫んでいる人。
とにかくみんな笑顔で楽しそうです。
「お〜い!お前ら、波に浮いても 浮かれるなよぉ〜」 |
しばらくすると、スタッフがこっそり準備しておいた「すいか」を用意。砂浜にすいかといえばやはりコレでしょう。
「さてコレはなんでしょう?」すいかやっちゅ〜ねん! |
第2回すいか割り大会だ!
まずは二人のスタッフが説明した後、軽いレクチャーがありました。そして、我こそはと棒を取ったのは、前回見事に「割り」を果たしたM君です。
アイマスクをし、棒をおでこに付けて5回転。(下の4つ並んでいる写真)
あれよあれよ〜という間に・・・
バッコォォォォン!!
「あっちゃ〜・・・いきなり割ってもたか!」
前回覇者、今年もご機嫌です。
今年のすいかは特に冷えてて美味しかったですね。 |
真夏の熱い太陽の下、冷たいすいかをみんなでいただく。こんな贅沢はありませんな。
★ みんなの感想 ★
・ 楽しかったです。
・ 車いす生活になってから10年ぶりだった。
・ 久しぶりの海だったので行く前から喜んでいた。
・ この夏一番の思い出になりました。
今年もやっぱり楽しかった。来年もまた行きたいですね。
(加田)
実習中のようす |
2008年7月18日(金)、登録ヘルパーの方を対象に調理講習会を蛍池公民館の調理室にて開催しました。今回は実際、私たちが家事援助に携わるにあたって色々な調理方法を備えておこうということで、内容を『冷蔵庫の食材を使って各テーマに沿った料理』とし、一般的な家庭料理から、糖尿病の方のための砂糖を使わない料理、塩分を控えた料理まで、実際に家事援助で経験する料理をテーマにしました。当日11名のヘルパーの方々に参加していただき、4つのグループにくじ引きで分かれて、各班にスタッフ1名が加わり行いました。初対面の方もそうでない方も、積極的に何を作るか相談しつつ始まりました。いくつかレシピを用意して参考にしていただきました。電子レンジを活用したものやレシピに一手間加えたもの、オリジナルのものなど、皆さん、さまざまでした。当日、主催者側の段取りが悪くバタバタすることもありましたが、受講生の方々は和気あいあいとしていて順調に進み、各班それぞれ3〜5品の料理が出来ました。
すべての班の料理が完成したところで、出来上がった料理の説明をしていただき、みんなで試食をしました。料理はどれも美味しく、一般的なものから工夫がなされているものもあり、受講生の方々はもちろん、私たちも勉強させていただきました。今回の調理講習会を参考にして、これからも良い支援をしていきたいと思います。
講習会の最後に、お土産としてスタッフお手製の「簡単おからクッキー」を持って帰っていただきました。大成功とまではいきませんでしたが、味はそこそこだったのではないでしょうか?
今度はもっと上手に作ります!!
完成した品々を、目でお楽しみ下さい(笑)。 |
今回の受講生の方々からも『またヘルパー現任者研修をしてほしい』という声が多かったので、これからも支援の向上を目指してさまざまな講習会を開いていきたいと思います。
(平峰)
2002(平成14)年5月に、『身体障害者補助犬法』という法律が制定されました(施行は10月1日)。この法律は、視覚障害者のための盲導犬、聴覚障害者のための聴導犬、身体障害者のための介助犬といった、人の生活を助けるための補助犬が、公共の施設や乗り物に入れるようにするために作られたものです。中でも盲導犬は、みなさんも見かける機会が多いと思いますが、昔は乗り物に乗ろうとしても飲食店に入ろうとしても、盲導犬に対する理解が得られなかったために、断られるという事がしばしばありました。しかしそれでは、視覚障害者は移動をする権利も食事をする権利も、妨げられることになります。そこで、盲導犬など、補助犬を使っている人の社会参加の権利を守るために、補助犬法が制定され、公共施設や交通機関は、補助犬同伴での利用を断ることは、許されなくなりました。
最近、街中でよく見かけるラベル表示 |
2003年10月には改正が行われ、補助犬同伴が認められる対象が、デパートやスーパー、飲食店、ホテルなど、より日常的な場所にまで拡大されました。最近ではレストランなどでも、入口に『介助犬可、補助犬可』と書かれたラベルが貼られているのを、よく見かけます。
さて、2007年12月に再度改正が行われました。この改正では、補助犬の受け入れに関する相談窓口が、各都道府県や政令市・中核市に設置されることになったほか、民間企業において、補助犬同伴の勤務を受け入れることが義務化されました。相談窓口が出来れば、補助犬の受け入れに対して何か不安があっても、その思いを聞いてもらうことが出来ます。また、企業での受け入れが義務化されたことは、障害者の社会参加促進に向けて大きな前進となるでしょう。この、企業での受け入れについては、法律では『一定規模以上の』という条件が記されているのですが、具体的にどのぐらいの規模(従業員何人以上)を指しているのかは、不明確です。なお、相談窓口の設置については本年(2008年)4月1日付けで施行され、企業での受け入れ義務化は、本年10月1日付けで施行されました。
今世紀に入って、補助犬法は整備されてきましたが、それでもまだいろいろな場所で、拒否されることがあると聞きます。今後はこの法律が一層認知され、補助犬に対する誤解や偏見が無くなるように、していきたいものですね。
(担当:根箭)
去る9月2日と9日、大阪府下の障害者団体や関係者による、対大阪府交渉が行われました。これは毎年、府下の各障害者団体が加盟している障大連という連合体主催で、行われるものです。以下、項目別に主な要求と回答を列挙していきます。
●財政再建問題
☆橋下知事が考えた、財政再建案(PT案)の中で医療費や福祉サービスはどうなりますか?
・重度障害者医療費助成は重要な制度です。1割負担による利用者等への影響の大きさをふまえ、今のまま続けるようにします。
・ガイドヘルパー等の負担軽減については、国に要望しますが、国が見直しをしなければ、府で現行制度(地域生活支援事業市町村推進補助金)を予算要求します。
●各介護サービス
☆生活をしていく上で必要な介護サービスについては府としてどう考えますか?
・ホームヘルプ、ガイドヘルプ、重度訪問介護、行動援護等、全ての介護サービスが市町村、障害種別で適切に供給できるように市町村に指示を出し調整します。
☆神戸市や大阪市等で入院時のヘルパー派遣の制度化が始まりますが府としては、どう考えていますか?
・入院時の介護については、大阪市等の制度や各市町村の実情をつかみ、方法を考え話し合います。(医療と福祉の縦割り行政に府は固執し前向きに考えていません。)
●自立支援・作業所
☆地域生活をしていく上で相談支援事業の重要性は明らかです。最近、事業の種類や数値の目標を出して、予算を決める市町村が出てきていますが府としてどう考 えていますか?
・相談支援事業の数値目標制等の導入は、適正なサービス提供に向けて市町村が適切に判断が出来るように府として情報提供をし、相談支援事業にそぐわない形で実施されないよう、また評価が確立されるまでの間はストップするなどの対策も考えていきます。
(数値目標制は相談支援事業の予算を安くするもので、自立支援の考え方にはそぐわないです。)
(担当:大友)
就労: 質問事項は、「橋下知事は、就労の各施策を軒並み削減する方向でいる。果たして知事は、障害者就労の施策の必要性を理解しているのか?」「就労をしても、すぐに離職する例が多い。就労定着のための施策については、どう考えているのか?」「通勤時に介護制度を使えない問題については、どうなっているのか?」などでした。
9月9日の交渉の様子。2日目にしては、 例年よりかなり集まったそうです。 |
これに対し府から、「知事のPT案を初めて見た時は、私たちもビックリした。今は知事も、就労施策の必要性を理解している。」「就労継続については、国にも緊急要望をして、就労先における支援員(生活ワーカー)の体制強化を訴えている。」「今年度より、通勤が自力のみという条件は、なくなっている。」という回答が出ました。
教育: 質問事項は、「学校側の都合で、障害者だけ願書提出の締め切りが早いのは不公平ではないのか?」「安易な学力向上主義の結果、障害者が“公平な学力判定”の名のもとで、受験対象から差別(排除)される事は納得がいかないのだが?」「健常者の高校進学の競争率が1.3倍なのに対して、障害者は約4〜5倍である。この状況はずっと続いているが、是正しようという気はないのか?」「支援学校(旧養護学校)の子どもは、普通学校に行っている障害者の子どもの、8〜10倍予算を付けている。これだけあれば、地域の高校に行くための予算に還元出来ないのか?」などでした。
これに対する府からの回答は、「制度の課題として検討したい。」「市町村の教育委員会への働きかけもおこなっている。」といったものでしたが、特に願書提出の締め切りについては、曖昧な回答のままで、納得いくものは得られずじまいでした。
交通: 質問事項は、「視覚障害者用の押しボタンが信号機にあっても、肝心のボタンの位置まで点字ブロックが誘導されていないのだが?」「転落防止用ホーム柵が普及するように、何か府として働きかけをしているのか?」「バリアフリーに関して、府として国の法律を上回る内容の条例を作ることは、出来ないのか?」などでした。
これに対し府は、「法律を上回る条例は作りかねるが、バリアフリー法がより厳しい内容になったので、それに基づき、エレベーター増加などを実施する。」という回答を示しました。ただ、もっと具体的な、「この店とこの駅にはこの設備が出来る」という回答は、一切得られていません。さらに駅ホーム柵について、実態の把握と設置への課題明記を要望したところ、「府が直接鉄道を持っているわけではないので、よく分からない」という、まるでコントのような受け答えがなされました(怒)。
みなさん、これからも根気よく、行政の背中を押していきましょう。
(担当:根箭)
しばらくの間、お休みをしていた「ピア対談」を、再び掲載することになりました。
今回は、施設から地域に出て、自立生活を送っているおふたりに登場していただきます。施設での生活状況やそこから自立生活をはじめる時の苦労話、親の反対をどう納得させたのか、他の人達の協力はどうだったのか、今、行っている活動は何か、好きなことは何か、地域で自立生活をしたいと思っている人に対して、自分の経験談を話してもらいました。
司会: おふたりの自己紹介をお願いします。
山田: 山田千恵子です。岡山県倉敷市で生まれて、10年前から大阪府茨木市でヘルパーさんに協力してもらい、自立生活をしています。今は「NPO法人ほくせつ二十四」でCIL部門の代表をやっています。
山崎: 山崎誠です。2007年春に施設を出て、豊中市でヘルパーさんの協力を得て、一人暮らしをし、「社会福祉法人クリエイティブサポートセンター・ゆうかり」に通っています。
司会: 施設での生活はどうでしたか?そこには何年ぐらいおられましたか?
山田: 私は子どもの頃から26年間、施設で生活をし、起床、食事、入浴、トイレや外出、部屋割りとかが決まっていて、自由やプライバシーもなく、私の小さい頃など、時間に遅れると介護などをしてもらえなくて、それがトラウマになり、我慢する癖がついてしまいました。
ただ施設は、安心、安全の保障はあったと思うし、私も外の生活を知らなければ多少の我慢をしても、そこにいたと思います。自分の障害は重度だったのですが、人には迷惑をかけたくないという思いが強く、リハビリも頑張りました。そして効果がありました。
施設では協力は得られなかったのですが、大学にいくこともでき、責任あることを任せられたので、地域へ出られなくてもいいという思いもありました。
山崎: 僕は施設に15歳から18年間いました。山田さんと同じで、施設内での生活プログラムはバッチリ決められ管理されていました。ただ、昼間は作業があり、パソコンを使って行事のチラシや食事のメニュー等も作っていました。外出は週末になればガイドヘルパーさんが来て、その日は施設から外に出ていました。山田さんは外出はどうでしたか?
山田: 私も施設にボランティアさんが来てくれて、毎週とは言えなかったけど出かけていました。勉強したくて通信制の大学に通い始め、年に数回、スクーリングがありました。その時、私は、大学の近くにあるホテルに泊まっていて、ボランティアさんが三日交代で通って私の介護をしてくれました。
司会: よく外出をされていたようですが、他の入所者の方から何か言われましたか?
山田: ボランティアさんがよく協力してくれたので、他の人からは「山田さんばっかり・・・」というような陰口も言われていました。ひどい時には「無視」されてしまい、友達関係が険悪になりました。
山崎: 入所者同士の関係はあまりよくなかったですね。でも僕の施設では誰が外出しようと構わなかったし、自分のこれからについて、施設の職員は一緒によく考えてくれていました。
学生時代のことを懐かしく話す山田さん | トーキングエイドを使って汗だくになりながら話す山崎さん |
山田: 山崎さんは去年の春に施設を出て自立生活を始めたそうですが、なぜそう思ったのですか? 何かきっかけがあったのですか?
山崎: 施設にいる頃から、CIL豊中のピアカウンセラーと話をし、施設内の自立体験ルームを使って、模擬自立をしていました。ある時、一番仲良しの入所者が施設を出て、一人暮らしを始めたのです。その時に、「自分もしたい!!」と思い、職員に相談をし、準備が始まりました。
山田: 家族の反対は無かったの?
山崎: 父親は猛反対し、一時は職員と冷戦状態になりました。
山田: お父さんが賛成にまわったきっかけは?
山崎: CILのOさんとこれからの事を話し合い、Oさんが豊中でグループホームを運営しているAさんを僕に紹介しました。Aさんの娘さんも重度の障害があり、一人暮らしをしています。僕の親とAさんとで話し合った結果、お父さんは「これで良いな」と言って、一人暮らしを認めてくれました。昨日のことのように思い出します。山田さんは・・・?
山田: 高槻市で自立生活をしている人と文通をしていて、自立生活への誘いはありました。
ある日、「大阪で暮らして一緒に活動をして欲しい」と言う強い誘いがありましたが、自分は「自立生活をするなら岡山でしたい。そして、活動を続けたい」と思い、一度は断りました。でも、社会福祉士の試験に合格した時に大阪に旅行がてら行きました。その時に今の法人の理事長に会い、刺激を受け、言葉に心をくすぐられてしまい、茨木で暮らすことを決心しました。家探しや、ヘルパーさん集めも始め、母親に手紙で知らせた結果、理解してくれました。父親には全部出来てから知らせ、父親は「おまえがするんじゃけん、反対はせん」と、言って、賛成してくれました。私は、物事を決めたら反対されてもやり遂げる性格で、両親は「反対してもこの子はやってしまう」と、思ったのでしょう。
司会: 施設での生活と地域での生活はどう違いますか?
山田: 地域での生活は、施設とは違って自由ですが、生活全体を自分で決めないといけないのです。例えば、調理、洗濯、掃除などヘルパーさんに対する指示出しがうまくできず、悩みました。人に伝えるのが難しく、施設では、そういった体験がなかったので、自立生活が始まった時は大変でした。
司会: おふたりは、誰かに頼ることはありましたか?
山田: 私の場合、頼る人もいなくて、今のようにセンターも大きくなく、ピア・カウンセラーもコーディネーターもいなくて、ひとりでやらないといけなかったのです。でも自由だったかもしれません。地域の生活は自由と責任が伴うと思います。
山崎: 施設で自立体験ルームを使っていたので、とまどいはありませんでした。施設の生活は、命令される生活。ナースコールを鳴らしても後回しにされ、それにいちいちキレていました。一人暮らしをしてからは、ヘルパーさんが自分の言いたいことを聞いてくれるようになりました。それは、よかったのですが、二つの事業所からヘルパーさんが来てるので、関わりが大変でした。でも、自分からヘルパーさんに問いかけることで、解決できたと思います。
司会: おふたりは地域でどんな活動をしていますか?
山田: 私は自立生活センター「ほくせつ二十四」に所属し、ここは24時間常時介護が必要な重度障害者が運営し、ヘルパー派遣と介護保険事を行っています。CIL部門では代表兼事務局長とピア・カウンセラーとして働き、また居宅介護部門では苦情解決窓口を担当しています。月曜日から金曜日まで、事務所やいろいろな所で活動をしています。
一昨年から自立支援が盛んになり、2年で4人の地域移行を行って、今はひとりが準備中です。ただ、地域の受け皿、制度、人々の理解等の必要性を感じています。「ほくせつ二十四」は、あまりキチキチしていないのと、個性的なスタッフがいるのが特色です。
山崎: 毎日悪いことをして、困らす。適当な僕です。ゆうかりではパソコンを使い、通信や、メンバーの予定表を作ったり、地域情報紙の配布の下請けもやっています。また、メンバーや職員とのコミュニケーションも図っています。
作品作りに一生懸命です。 |
司会: 仕事や活動以外で楽しんでることは何ですか?
山崎: 絵を描くことが好きです。クレパスなどを使い、花とか風景を描いています。今は秋に行われる展示会を目標にして、創作に没頭しています。たまにはヘルパーさんと外出をし、買い物や映画を観に行ったり、街のいたる所(?)に出没します。
山田: 川柳を作ることが好きです。昔から、「KinKi Kids」にはまって、ライブがあれば、どこでも行きます。東京〜大阪を日帰りした事もあります。家には、堂本光一などのポスターが一面、所狭しと貼られていて、ニャついています。(笑)(恐)
24時間ヘルパーさんがついていますが、ひとりになる時間を作るようにし、近くのおばちゃんや店の人と話す事も楽しいです。
司会: これから自立生活を目指している施設の方へ一言。
アイドルに囲まれてニヤついています。 |
山崎: 僕はヘタレやけど、一言いいます。中途半端な気持ちやったら、やめとけよ!自分の首を絞めるし、本当に親不孝になる!
山田: 施設生活と地域生活とは全然違いますが、自立生活をしたいと思ったらその時がチャンスです。私でも10年続けられたし、厳しいことも多いけど、それ以上に得るものが多いし、自分の人生が開けると思います。協力はいくらでもします。お互いに助け合いましょう。
司会: 最後に、おふたりのこれからの目標は?
山田: もっと、施設や親元から自立生活をする人を増やしたいです。そして若い後継者を作り、若い人を育てるために自分も頑張っていきたいです。また、若い人が入りやすい活動を作りたいと思います。最後に「KinKi Kids」の追っかけを続けたいです。
山崎: 施設で暮らしている人、グループホームで暮らしている人が、自分を見て一人暮らしをしたいと思える様になりたいです。また、その手助けをしたいです。そして、自分の個展を開くことが夢です。
司会: 今日はお忙しい中、ありがとうございました。
今回のピア対談で、施設と地域との違いがよく分かったと思います。ふたりの例は、協力者がいたり、家族の反対が少なかったりして、目標を遂げられたと思います。障害者自立支援法で「地域移行」という言葉が一人歩きをしていますが、現実は言葉通りになっていません。障害者の自立と社会参加を支援をする活動をしている者として、自分たちも、これから施設を出て地域での自立生活をしようとする人の協力をしていきたいと思いました。
(大友)
今年4月25日に、学生無年金障害者大阪訴訟 高等裁の判決が下され、敗訴となりました。現在上告して、最高裁への準備が進められていますが、大阪高裁での闘いは終結したという点で、一つの区切りを迎えたと思います。今回、豊中からの原告である井上郁子さんに、この裁判の総括と、今後へ向けての思いを語って頂きました。なお、井上さんはこの度、『全国原告の会』の代表に就任されています。
◇それなりに覚悟はしていた
今回の裁判は、1998年に国に対して、「年金を出して下さい」という審査請求をした(これをしないと裁判が出来ない)のが始まりとなります。丁度10年の歳月が流れたわけですが、今振り返って、長かった様な早かった様な・・・・・。だけど弁護団からは、「長ければ10年かかる」と、審査請求の段階で言われていたし、「司法の場で争うしか無い」という思いは強かったので、それなりに覚悟はしていました。
◇10秒なんて普通だよ
2006年の大阪地裁の判決では、裁判長が入廷してから判決を言い終え、退廷するまで、僅か10秒ほどでした。傍聴に来ていた人たちは一様に唖然としていましたが(筆者も含めて)、原告団は、事前に弁護団から「判決なんて、5秒ぐらいの時もある」と聞かされていたので、ある程度の心積もりは出来ていました。大阪の前に京都地裁の判決にも傍聴に行き、それが“初の判決の体験”となったのですが、その時は大阪よりも更に短い、それこそ5秒ほどで終わり、いかに事前に聞かされていたとは言え、実際にあの様な判決を目の当たりにして、「え!?」という感じでした。
◇悪しき標語:『裁量の範囲内』
今回の裁判を通じて、特に敗訴となった際、理由として最もよく聞かれた言葉が、『裁量の範囲内』です。もっと悪くなると、『(憲法を)著しく逸脱している、とまでは言えない』という言葉も聞かれました。いずれも被告(国)有利な方向へ、広範囲に解釈出来る逃げ言葉にしか聞こえません。無年金に限らず、日本では多くの裁判において、『裁量の範囲内』という言葉を耳にする事が多く、この言葉がある限り、もう何をどれだけやっても、最後はその一言で片付けてしまうのではないか?と勘繰りたくもなります。ことに無年金の裁判では、被告はろくに反論もせず、全くやる気がないとばかりに発言もありませんでした。それでも勝ってしまうのですから、いったい日本の裁判って何なんだろう?という思いです。そもそも司法の場とは三権分立が成り立っているはずで、最初はそれを信じていたのですが、現実は違うと感じました。
◇最高裁の判決に思う
昨年、広島訴訟の最高裁判決が出されました。しかしその内容というのは、前に出された東京(身体)と新潟の判決の、“コピーだった”のです。それまで、最高裁とは雲の上の存在で、物事を広い視野で見て、迅速に把握出来る特別な人が、「なるほど、さすがだ。」と思える判決を下すものだと信じていました。だから、「これでは地裁や高裁よりまだ低いレベルの判決ではないのか?」と驚きました。そして、もっと庶民の感覚を持った人が判決を下して、国に対して間違いは間違いだとビシッと言える最高裁に、なって欲しいと思いましたね。実は、判事の中には元法制局の人で、年金法を作った側の人もいるという事が分かったのです。ならば、自ら法の不備を認める判決を下すか、さもなくば今訴訟の判事からは外れて欲しいと思いましたね。
◇国会議員への要請行動、でも先ず勉強会から
今後、裁判が終わった元原告は、国政への要請行動をおこなっていく予定です。本当は今年の10月にも、議員連盟との懇談の機会を持ちたいと計画していたのですが、解散総選挙になった事から、どうやら来年に持ち越されそうです。ただ、肝心の議員自身が、無年金問題や年金制度そのものについて、知識が不十分な場合が多く、関心度も決して高いとは言えません。基礎的な事や、認定基準についても知らないので、先ずは勉強会をやるのが不可欠な状態です。本当なら国は、先ずこんな欠陥だらけの法律を修正せず、世間に知られるに至った事を、恥じるべきなのですけどね。
◇むすび:マスコミを味方に・・・・
今訴訟を通じて、マスコミも随分この問題に理解を示す様になりました。やはりマスコミを味方に付けるというのは、非常に大きな効果があり、それだけに原告にとって今一番気がかりなのは、裁判も一通り終わると、マスコミの関心を引く機会が少なくなる分、この問題の記憶が風化していくのではないか?という事です。だからそうならない様に、今後もマスコミにお願いして、力を借りたいと思いますね。今でも『隠れた無年金者』が何人も存在しているのです。その人たちに何とかしてスポットを当てたい、そのために出来ることをやりたいと思っています。
(担当:根箭)
広報誌編集部
“アートな”作業所です。棚には所狭しと、作品が並んでいます。 |
その名は、『ワークセンターとよなか』。場所は、前回お邪魔させていただいた作業所のすぐ近く。まわりは工場の建ち並ぶ一角で、まずは、アート一色という感じの玄関の壁が、私たちを迎えてくれました。
ここは、社会福祉法人きらら福祉会の傘下で、1986年に服部西町でスタートした、豊中障害者第一共同作業所が前身で、20年以上やっておられます。お邪魔する前日、ホームページを拝見させていただき、商品の注文フォームまでついていることに少し驚いてしまい、お聞きしてみると、外部の色々な方との繋がりでできていますとのことでした。
お話をしてくださったのは、坂田さん。
★★いろいろな方が、いろいろと自分に合う労働をして・・・・。
まず作業所では、自動車のエアバッグの梱包下請け作業、陶芸の作業、絵を描く作業の方たちがおられました。そして企業内授産という形で伊丹の川瀬彦(株)さんに出向いての作業、そのほか委託作業として、千里中央のパチンコ屋での開店前の清掃作業や、老人ホームの掃除などをされています。利用者の方の年齢幅も10代から60代と広く、その大半が知的障害の方ですが、身体障害の方、精神障害の方もおられて、中には就職される方もあったり、利用者さんの入れ替わりも結構あるそうです。
★★まず、商品化して、外に出して行きたい
授産製品としては陶芸だけですが、人形やコップ、お皿、陶板からアクセサリーなど実にいろいろで、世界中を探しても同じ物はない作品を出してくださり、全部写真でお見せできないのが、非常に残念です。もう、それは作りっぱなしの物ではなく、商品としてお客さんに買っていただく物として、輝いています。アクセサリーの袋の中一つ見ても、普通はゴミ箱行きの(失礼!)台紙にまで、利用者の絵があったり、文字があったりしています(美術の先生のご協力があるとのこと)。
例えば最初は、粘土でくるくる巻いてあった物が、大量にできてしまった、これに線などを描くところまではできる。さあ、商品にどう結びつけるか?それが問題であったり、逆に、買ってもらう商品だということがわかれば作る側も意識して、頼まれたように作ってくれたりしているそうです。
陶板の数々。右下のPの文字は『ハッピー』と『ピース』を意味しています。『ピース』は2つ意味があって、 『平和』と『かけら(一人ひとりの“かけら”が集まって、みんなが一つ)』です。 |
★★気になる商品のお値段と販売先
ストラップ400円、ペンダント800円、バッジ300円、マグネット300円、陶板(大)2500円、(小)1000円。
あと、人形、コップ、などなどあります。
これらの商品、豊中市内の「なかまの店」は、もちろんのこと、池田の「とよのぴあ」「ふれあい高槻」などで出会えます。あと美術の先生のつながりで、奈良市内の雑貨屋さんでも出会えるそうです。また地域のバザーにもよく応募、出店したり、多くの方に見ていただきたいので、レストランの一角に置いてもらうなどもされています。インターネットで、注文フォームでの注文は来ますかという質問に、「いやいや、まだまだですよ」と、坂田さん・・・。
丸でハニワを思わせる物もある、ユニークな人形たち。この人形も上の陶板も、どれ一つとして同じ物はありません。 |
★★将来の夢
もっと芸術的な部分をウリにしていき、色々な奇想天外な発想でもって作った、ちょっと不思議だけど面白い商品、個性あふれる商品や絵などを、すぐに販売にはつながらないかもしれないけれど、すべてを、どんどん多くの人に見せたい。見て興味をもってほしいから、個展を開きたい。そして、貸しギャラリーや、お店のちょっとしたところに展示させてほしいと、熱っぽく語ってくださいました。
ほんとうに、芸術屋さんいっぱーいのステキな作業所で、面白かったです。ありがとうございました。作業所連絡先:6862−2219
(担当:塚原)
ストラップとカードですね。 | お皿とコップです。 |
事務局
つながるサロンは、障害のある人も無い人も、地域生活の延長として相談できる場所としてひらきました。さまざまな人々との自然な交流の中で日常の悩みや問題が解決できたり、生活を豊かにする場、サービスや地域につながっていないニーズから必要な資源を作り出す場になればと思っています。
日々の悩み相談、友達作り、ほっこり時間、どんなテーマでも参加できます。
参加と言っても、来て何かしないといけないわけでもありません。見てるだけ、聞いてるだけ、お茶を飲むだけでもOKです。
場所は、服部駅から梅田行き線路沿いに曽根に向かって5分ほど歩いたところです(木の看板が出ています)。
喫茶『茶処(ちゃっところ)』の様子 | 入り口の様子 |
開催場所 :喫茶 『茶処』
開催日 :毎月第2金曜日
開催日時:午後2時〜午後4時まで(出入りは自由)
参加費 :無料(喫茶利用の場合は実費)
〜お知らせ〜 |
来年の2月3日には千里中央のコラボでイベントを開催します。 10時スタートです。みなさん、お待ちしています。 【問合わ先】 豊中市障害相談ネットワークえん 事務局 豊中市障害福祉課 06−6858−2747 |
このコーナーでは、みなさんからの作文・詩・短歌・俳句・小説など、投稿作品をご紹介しています。
作品は随時募集しておりますので、投稿されたい方は、編集部までどしどし投稿して下さい。
なお、作品数が多くなった場合は、繰り越しで2号先の広報誌に掲載する場合もあります。作品の内容によって考慮は致しますが(季節がテーマの場合など)、あらかじめご了承下さい。
みなさまの投稿を、お待ちしています。
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給食の
おばさんしていた
我が母の
夢に出てくる
白衣まぶしき
伊丹市 岩國久美子
がたん、ごとん、がたん、ごとん。
レールの上にいたバッタが、あわてて草むらに飛びはねる。
がたん、ごとん、がたん、ごとん。
今朝も電車が、駅に入ってきた。
「ブレーキ」
運転手のヨシさんは、じぶんの声をじぶんで聞きながら、ブレーキをかけた。
レールと車輪のこすれあう音が、しずかな周囲に鳴りひびいた。
電車が駅にとまるとヨシさんは、窓から後ろをのぞきながら、ドアをあけた。
駅にはひとりの乗客もいなかった。
ヨシさんはそれをたしかめると、駅のすみを見た。
その場所にはいつも、一匹の狐がいた。
「きょうもきてるな」
ヨシさんは、ちらりと狐と目をあわすと、
「スタート」
ふたたび電車を走らせはじめた。
狐は毎日、おなじ時刻に、駅にいた。
おなじ場所にすわって、電車が入ってくるのをまっていた。とまった電車からヨシさんが顔を出すと、かならず見返してきた。雨がふっても、風のつ よい日も、やっぱり狐はやってきた。
ヨシさんの一日は、この狐と目をみかわすことからはじまった。気分がさえないときでも、体調がわるいときでも、狐と顔をあわせるとふしぎとこころは晴れやかになった。
ある朝、駅に狐はいなかった。
ヨシさんは、電車からおりて、ちいさな駅のすみずみをしらべたが、やっぱり狐はいなかった。気になりながらも、運転席にもどったヨシさんは、それからもなんども駅をふりかえりながら、電車を発進させた。
翌朝、狐はいた。なんだか、もうしわけなさそうな顔で、ヨシさんを見返した。ヨシさんは心からほっとして、電車をスタートさせた。
一週間後、ヨシさんは風邪で熱がでて、電車の運転をやすんだ。かわりに電車を運転したゲンさんが、熱もさがって、しごとにでてきたヨシさんにつぎのような話をした。
「あそこの無人駅に電車をとめたとき、開けたドアから、狐が車内をのぞきこんで、しきりにだれかをさがしているようだった。運転席のわしの顔をみて、なんだかがっかりした様子だったな」
ヨシさんはそれを聞くと、うれしそうに頬をゆるませた。ゲンさんになにを笑ってるんだと聞かれても、ヨシさんはだまったまま、心の中でつぶやいた。
あのときの狐も、風邪をひいたんだな。
ヨシさんは、はやく電車を運転したいなとおもった。
おわり
今回は、兄弟をテーマに描いてみました。
敵同士のように仲の悪い兄弟もいるでしょう。
我が家は、弟が、生活一切の面倒をみてくれていますので仲が悪いと大変なことになります。幸い、僕が病気になる前から仲がよかったので、病気になってからもよくしてもらっています。でも、感謝の気持ちを忘れないよう口に出して、「ありがとう」というようにしています。想っているだけでは、何にも通じないものなんですね。
2008・11 yoneo拝
ドアのベルが鳴る。
開けると、知らない顔。
名刺を渡され、心が固まった。
7年間もの年月、想いつづけた
あの人の名字と同じ。
名前は違っていた。
なのに、あの人のおもかげを探した。
泣きそうになった。
まだ、想っていたんだ・・・。
捨てられない想いは、どうすればいいの?
いのま ゆみ
この熱い歓喜の声援はどこから来るのだろう
始まりは幾多もの人々の躍動する波がきっかけだ
渾身の力を込めて筋肉が隆起しながら脈打つ
人々は記録と記憶を忘れることはないだろう
人は己の力の限界を超えるその時が輝いてる
熱い風の彼方に人は未知の世界を見るだろう
北摂の兄貴
井上康(こう)
はじまりは「おばあちゃん」A
はじめの記憶は赤いチクビ
ある夜、ぼくは悲しすぎる夢を見た。おばあちゃんが死んでしまった夢だった。目が覚めると、ものすごい勢いで泣きじゃくった。おばあちゃんはぼくを抱いてくれていた。困った顔が寸前にあるのに、手足をバタバタさせながら、なかなか泣くことをやめなかった。
理由もなく泣いてしまうことがときどきあった。べつに一人ぼっちにされているわけでもないのに、淋しくてたまらなかった。そんなとき、おばあちゃんは胸もとをゆるめ、白くてまるいおっぱいをぼくの口にふくませた。ぼくのきげんはすぐによくなった。チクビの歯ごたえが気持ちよくて、キュッと噛んでみたりもした。
「アイタッ」
顔面いっぱいに実感するおっぱいの柔らかな感触と心地よいチクビの歯ごたえとで、齢を重ねるにつれ、ふいによみがえる記憶の断片は、ときとして、毎日の忙しさにささくれ立ちがちな心を和らげてくれたりもする。
また、寝たきりで過ごすぼくのために、知り合いの大工さんに頼んで座椅子を作ってくれたこともあった。おばあちゃんが設計図を描いた。お尻が前にずれていかないように、底の部分のいちばん手前が立つ工夫がされていた。ぼくがよろこぶように、くまのプーさんのカバーをかけてくれた。子どもの目から見ても、なかなかの出来映えだった。
火鉢の枠を利用して、専用の座り便器も作ってくれた。お尻が乗る部分にはスポンジを巻き、安定がいいように足の部分はできるだけ短くしてあった。便の受けには古いアルミの弁当箱を差し込んで使った。
こんなことを書いていたら、えらいことを思い出してしまった。
父の育ての親である今津のおばさんから、ときどき鮒寿司が送られてきた。子どものくせに酒の肴が大好物だったぼくは、おすそ分けをしてもらうのが楽しみだった。
ところが、鮒寿司を食べた翌朝のウンチがすこぶる臭くて、ほんとうに鼻が曲がるかと思うほどだった。
でも、おばあちゃんに頼めば、怖いものなしだった。おばあちゃんは、鼻がきかなかった。にこにこしながら上半身を支えるところから、ウンチの後片づけまでスイスイとやってくれた。とても頼もしかった。
(つづく)
哲珍
みなさんこんにちは。すっかり外は冬支度、寒さを感じて首の調子を気にしている哲珍です。前回は青少年の船に乗ること、レクリエーションで子どもに叩かれるか否か今回書くとお伝えしていたので、その報告をさせてもらうことにします。
まぁ、叩かれましたねぇ。班の演し物以外でも、ハリセンでパシンパシン!!
全行程五日間、最初の二日間は「叩いてぇ〜」って寄ってきて、三日目は演し物の練習でいかにも悪そうな素振りをしながら叩いてくる。それでスイッチがオンに!ハリセンで尻叩かれながら「てっちゃんファイト」「てっちゃんファイト」って一緒に歩いたり。
四日目の演し物「人間モグラ叩き」の時は、これでもかというぐらい叩かれた。こういう時は本当に容赦ないのが子どもなんだとハタハタと感じる。
叱るときは叱り、叩かれるときは叩かれ、盛り上げるときは盛り上げる、といった五日間。寝不足続いて疲れも溜まるけど、夜中の見廻りで寝顔見てるとすべて許せてしまう。
10年前、5年前、2年前、1年前より、確かに体の動きは鈍くなっているのも事実やし、転ける回数や足の切り傷とかも年々増えてってる一方やけど。
それ以上に、世の中には色んな奴がおってええやんって、歩くの遅くてもええやんって、こんな奴もおんねんでっていう事が伝わればええわけで!!
それで日本がちょっとだけでもいいふうに変わるかもしんないし、真面目にそう思う。
今年も終わった青少年の船。出会いのかけらを与えてくれている「一船一家」に感謝。来年までは何とか乗り続けたい。
どんぐり
水陸両用バスに、乗ってきたで〜〜〜〜
大阪市内を観光してきました。でもちょっと風変わり、大川をクルーズするという、水陸両用のバスです。小さい頃から、阪急沿線に住んでいた私にとっても、梅田は終点でそこから先の街は、テレビでよく見るけど、見知らぬ街でした。
そんな私は、ある地域情報誌を見ていて、あ、これは、面白そう・・・と気になり、しかも、なぜか大きな青い空とか、川や海や、湖の大好きな私、水の上に出たいという欲求も手伝い、早速乗ってみたくなりました。
そのバスの形からして、とってもユニーク。だって陸上、水上兼用なんですもんね。バスの乗り降りの梯子が、小さい子からお年寄り、色々な方の中には少しご不便な方もおられるんじゃないかと思われますが、そこはお手伝いを頼みましょう。バスの絵柄も、地元の小学生たちが描いたものをデザイナーさんがアレンジしたものとか。しかもこのバス、窓ガラスがないんです。船舶の法律上、容積を5トン以下にするためだとか。ですが、ない方が入水したときに、川や自然の風を身近に感じられて、よいのかもしれませんね。
それに、お客さんを乗せまくるガイドさんも、さすが大阪人、うまい、おもろい。例えば、発着地でもあるシティ大阪プラザ(地下鉄堺筋本町徒歩6分)を、出るとき「船が出るぞー、船が出るぞー」のかけごえや、お客さんを退屈させないおもろい案内ガイド。商人の街大阪の看板もまた面白い。充分大阪の街を堪能できて、毛馬桜之宮公園から大川にバッシャーンとスリリングに入水し、(公園で、車両のドライバーから、船長さんにいれかわります)また違う大阪の表情を見られたように思いました。川も、案外きれいだったように思いましたが、川を汚さないようにしないと、と改めて思いました。
みなさんも、この秋、どこか身近なところに出かけるのも、また違う発見があって、いいかもしれないですよ・・・・。
水陸両用バスの窓から見た大阪の街です。一味違う気分で眺められますよ。 |
介護人‘K’
下の画像は縮小版ですので、こちらをクリックして拡大版をご覧下さい。コメントも付いております。
@交通費節約編
Aいつもの家事援助編
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
あ、真似をしてトラブルになっても私、一切関与致しませんから。
次回「家政婦‘K’の『なんでやね〜ん!』」お楽しみに!(ウソ)
投稿コーナー終了
みなさんこんにちは。秋も深まり、いよいよ今年も寒〜い冬がやってきますね。
12月はクリスマス。パーティーなどを心待ちにされてる方もおられるでしょうね。今回は、10月4日(土)のさろんを紹介します。
10月は秋本番で、様々な行事があります。運動会や遠足…そして『ハロウィン』。さろんの参加者も大好きな「ユニバーサルスタジオジャパン」でも10月のイベントがされていますね。
さろんも『ハロウィン』をテーマに、ぬり絵や折り紙を楽しみました。
ここで…『ハロウィン』の由来をお話しましょう。
古代ケルトの暦では1年の終わりは10月。11月1日から始まるケルトの新年の祭りは大晦日に当たる10月31日の夜から行われ、司祭たちが魔除けの火を焚きます。これはこの夜、霊界の門が開き、霊が行き来すると信じられていたからで、焚き火や霊を怖がらせるための提灯(ジャック・オー・ランタン)が街中に灯されました。ただ、徘徊する幽霊に食べ物とワインを残す風習もあり、これが今の「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!)」と言いながらおばけの扮装で家々を回る子どもの行事にかわったそうです。
*ジャック・オー・ランタンって?*
おばけカブ。白色のカブをくり抜き、内側にろうそくを灯した提灯。
米国式にカボチャを使ったものがおなじみですが、英国と北アイルランドでは今でも伝統通り白カブが使われています。
こんなお話があったのですね。
支援センターのガラスドアは、みんなで作ったカボチャやコウモリ、おばけでいっぱい。愉快なハロウィンになりました。みんさんありがとう。
(山田)
ヘルパー講座の実習生も参加されていた、 この日のサロン。 |
このコーナーは、当センタ−ホームページの「CIL豊中近況」というところから抜粋しました。事務局のようすが少しでも分かっていただけたら嬉しく思います。
≪9月≫
2008/9/12 3人会議
今日は午後から支援センター会議が行われましたが、外出している人や夏休みの人が重なった関係で、出席者は僅か3人(途中までは4人)、何とも寂しい会議となりました。しかし、そんな中でも意見は活発に出ました。
2008/9/20 ILP講座面接
来月から始まるILP講座の面接が始まりました。今回は10人募集したところ、たくさん申し込んでいただき、本当にありがたいです。職員も、模擬講座を開いたりして、準備を進めております。
≪10月≫
2008/10/11 ILP講座開始
かねてより準備を進めて参りました、今年度のILP講座、いよいよ本日スタートしました。まず最初にオリエンテーションをおこなって各受講生が自己紹介をした後、「いろいろな障害を知ろう」、「年金・生活保護について」の講座がなされました。
2008/10/13 第二回市民講座
2008年度第二回市民講座を、本日開催しました。今回は「成年後見制度」と、判断能力が少し不十分な人対象の制度である「日常生活自立支援事業」について講演されました。少し難しい内容でしたが、会場からは活発に意見や質問が出ていました。
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お知らせ
次の、広報誌Vol.28は、2009年5月に発行する事となりました。
2月の発行は見送らせていただきますので、ご了承下さい。
なお、ILP講座については、次号にて掲載いたします。
ヘルパーステーションCIL豊中
訪問看護ステーションCIL豊中
TEL06(6840)8195 FAX06(6840)8196
障害者自立支援法介護サービス
障害者自立支援法によるホームヘルパー、ガイドヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 24時間365日
介護保険訪問介護・介護予防訪問介護サービス
介護保険によるホームヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市
◇サービス提供時間 24時間365日
介助サービス
障害者の自立支援を目的とした、制度外(インフォーマル)サービス。
◇対象者 原則豊中市在住の障害者
◇介助料
【一般介助】 1時間 1,200円
実費交通費を負担していただきます。
電車・バス等公共交通代、自転車:50円、車・バイク:100円、必要に より駐車代
【その他】宿泊介助、旅行介助
介助者にかかる交通費及び宿泊費は利用者負担です。
◇キャンセル料
前日まで無料。当日は半額です。(上限10,000円)
※条件の合う登録介助者が見つからず、御希望にそえない場合があります。
訪問看護サービス
看護師が家庭に訪問し、在宅療養生活の支援をします。
◇サービス提供範囲 豊中市・池田市及び近隣地域
◇サービス提供時間 月曜〜金曜9時〜18時
豊中市障害者自立支援センター
TEL06(6857)3601 FAX06(6857)3602
豊中市障害者相談支援事業(無料)
障害者やその家族等の相談等支援をします。
◇福祉サービスの利用援助
◇社会資源を活用するための支援 ◇社会生活力を高めるための支援
◇ピアカウンセリング ◇権利擁護 ◇専門機関の紹介
自立生活体験室
障害者の方が、自立生活を体験してみる部屋です(介助者の方は無料)。
◇宿泊利用 1泊1,500円 ◇デイ利用 1回(5時間まで)750円
指定相談支援事業(無料)
市町村が必要と認めたサービス利用計画作成対象障害者等に、サービス利用計画を作成する等の支援をします。
豊中市障害者外出支援サービス
車いす対応車を運行し、一般交通の利用が困難な障害者の社会参加を支援。
◇利用対象者は豊中市に居住し、次に該当する人です。
@身体障害者手帳1・2級(下肢、体幹、視覚、内部)を所持している人。
A療育手帳Aを所持している人。
B腎臓機能障害で透析治療を受けている人。
注 15歳未満で車いすを使用していない人は利用できません。
65歳以上で車いすを使用している人は利用できません(豊中市社会福 祉協議会の「ほのぼの号」を利用 (6841−9393)。
◇利用日時 午前9時から午後5時(年末年始12/29〜1/3を除く)。
◇利用回数 月2回まで利用できます。
◇利用料 4q未満300円〜20q以上2,500円
◇利用区域
豊中市及び隣接市(大阪市南部を除く)及び特定施設
◇キャンセル料 当日キャンセル500円
点字名刺(送料は一律270円)
◇既存名刺への点字打ち込みの場合 10枚150円
◇片面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚300円
◇両面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚350円
ロゴ・イラスト又は写真入りの場合は10枚につき50円の加算となります。
皆さんこんにちは。
編集長の鍛冶克哉です。日に日に朝晩の冷え込みが厳しくなってきた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私は寒いのがとても苦手なので、これからは憂鬱な毎日です。体調など崩さないようお互い気を付けていきましょう。
さて、今回の広報誌はどうでしたか。特集の自立生活体験室(ILPルーム)においては、さまざまなことにトライできる環境が整っていると思います。皆さんも一度利用されてみてはいかがでしょうか。気軽に当事務所へご連絡下さい。その他にもバラエティにとんだ投稿作品などをお楽しみ下さい。
尚、この広報誌が今年最終号となります。今年1年間ご愛読ありがとうございました。これからも皆さんに親しまれる「CIL豊中通信」を目指していきますので、今後ともよろしくお願い致します。それでは少し早い気がしますが、皆さん良いお年をお迎えください。