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1. 特集:豊中市在宅給食サービス 2. 2004年度クリスマスパーティー報告 3. 学生無年金障害者の活動から Part.9 4. 地域の作業所の活動を紹介します −セブン&チェリー− 5. 「おおいに語ろう」ピア対談 −第5回− 6. ぼくの日曜日 7. メイちゃんのつぶやき 8. 遠くなくても行きたい −アジア太平洋トレードセンター− 9. ヘルパー現任者研修の報告 10. とよなかの中心で「自立」を叫ぶ! 『まち』はオモロイで! 11. 障害者の地域生活はどうなる 〜障害者自立支援法案〜 12. CIL豊中近況 13. サービスのご案内 14. 事業活動報告 15. 投稿作品・お知らせ 16. 編集後記 |
広報誌編集部 事務局 事務局 広報誌編集部 広報誌編集部 海帰優人 メイちゃん 西九条舞 事務局 事務局 事務局 事務局 事務局 事務局 北摂の兄貴 一辺田正 岩国久美子 ま〜たれ |
はじめに
生活の中で、【衣・食・住】が基本的なものだと言われています。
中でも食生活は、人間の生命を維持していくことにおいて、最も大切だと言えます。また、食べることを怠ってしまうと精神的に不安になってしまったり、その反対に食べることによって、気持ちが楽になり、生活していくことの楽しさを生み出していくと思います。
例えば、食べ物には、『旬』というものがあり、それを食べることによって、体が健康になったり、食卓に色取りが良いと気持ちが楽しくなることがあります。
また、手作りのものを食べていると、生活面で、より幅が出てくるでしょう。
でも、お年寄りや障害のある人たちにとって、食生活を維持していくことは、多くの人たち(近親者、友人、ヘルパーなど)の協力が必要です。その人たちがいなかったり、ヘルパーさんなどが来てもらえる時間が少なかったりしたら、食生活をつづけていくことが難しくなっていくこともあるのです。そこで、高齢者等が加齢や病弱のため支援が必要となった場合に備え介護予防・地域支え合い事業において健康で自立した生活を送れるように「在宅給食サービス」というサービスがあるのです。
今回の特集では、その「在宅給食サービス」にスポットをあて、このサービスを運営している行政、このサービスを行政から委託され、お弁当を作り利用者の方々に配っている事業者、実際にサービスを利用している当事者の方々に取材をさせていただきました。
1.市役所の方に、お話を伺いました
在宅給食サービスが始まったのは8年前のことでした。当時、高齢化が進み、その世帯の中には食事作りができない人たちが多く出てきました。国の制度が始まったと同時に豊中市でもこのサービスが始まったそうです。
*このサービスを利用できる人は?
市内に住んでいて、食事を作ることが難しい人です。大きく以下の5点のいずれかに当てはまる人です。
@おおむね65歳以上のひとり暮らしの高齢者 Aおおむね65歳以上の高齢者のみの世帯 B単身の障害者 C障害者のみの世帯 Dその他、市長が必要と認めた者 |
*どこに行けば申し込みできますか?
市役所の高齢福祉・障害福祉の窓口に行けば申し込むことができます。その時に、名前・住所・世帯の状況・配食希望日・希望する理由などを、申し込み用紙に記入します。そして、その後に家族の状況や利用者の心身の状況を担当者がお聞きするため、利用者の自宅に行きお話をします。そこでは生活のことや、食事のことを詳しく聞くと同時に、希望を話してもらいます。調査員は、聞いた話を市役所に持ち帰り、そこで検討されて、配食サービスを受けられるかが決まります。その後、利用者に通知書が送られます。
また、窓口に行くのは本人ではなく、家族やホームヘルパー、ケア・マネージャーなど利用者のことをよく知ってる人でも構いません。
CIL豊中では昨年11月より、配食サービスを申し込まれた方や利用されてる方の状況調査(アセスメント)を身体障害の枠で行っています。気軽に、何でもご相談ください。
*このサービスのねらいは?
高齢者・障害者の食の確保と健康で自立した生活を図ること、食事を利用者さんに配ることでその人たちの状況を知り、緊急な時にすぐに動けるようにするためでもあります
*どんな事業者があるの?費用は?
豊中市には、9社の業者が委託されています。
利用者が業者に支払う費用は、1食につき、おおむね500円となります。
市役所の窓口には業者の写真入りの一覧表やメニュー表などがあるので、参考にしてください。
また、利用者の状況によってはご飯をおかゆに、おかずは細かく刻んだものや薄目に味付けしたもの等が選べるそうです。
2.配食サービスを委託されている事業者2社(A社B社とします)にお話を伺いました。
*この事業を始めたきっかけは?
A: 元々地域の障害者や高齢者にお弁当を作り、配り続けて20年以上になります。その過程で、制度として障害者や高齢者への給食サービスの必要性を切実に感じてきました。ですからこのサービスが始まり、本当に良かったと思います。そして、より多くの人の食生活が安定するように、私たちも一緒に頑張ろうと思っています。
B: 高齢者の方が多い地域で仕出し屋を長くしています。地域の高齢者の方から、「毎日、お弁当を持ってきて欲しい。」との問い合わせが多くなり、これは考えなければいけない問題だと感じてきました。また、この地域には配食事業所がなかったので、役に立てればと始めることにしました。
*利用者はどれくらいですか?また、どんなことがありましたか?
A: 最初は80食でスタートし、現在は約130食の利用があります。ただし、入退院などがあるので、増えたり減ったりしています。
毎日配達し続けると、利用者さんとの信頼関係ができてきます。
配食先で、利用者さんが困っている時に出くわし、食事介護や排泄介護のお手伝いをしたこともありました。また、配達が少しでも遅れると、利用者さんが外で待っていて「配達の途中で事故にあうか、お弁当をひっくり返したのかと心配した。早いのはいくら早くてもいいけど、遅いと心配するからな」とあたたかい言葉をもらうこともありました。
B: 配食を始めた当初は、ゼロからのスタートでした。少しずつ利用も増え、今は、70名位の方が、利用されています。
配食をしていると、倒れこんでいる方や、お亡くなりになられた方を発見したりすることもありました。その時は、救急車を呼ぶと同時に、緊急連絡先で知った家族の方に連絡をとり、家族が来られるまで待ったこともありました。
*お店の特徴は?
A: お弁当は、地域の障害者のひとたちと一緒に作っています。また、利用者さん一人ひとりと話し込んでいって、できる限りの工夫をこらしています。
B: 日曜のみ休みで、祭日、年末年始も配食しています。日曜は、レトルト食のおかずを利用していただくこともできます。
*このサービスへの思い
A: 人は、着るものだったら、洗ったら着られる。住まいなんて一つあったらいい。 でも、食べなかったら、絶対に死ぬ。食べることに困っている人がたくさんいる状況の中で(外に出られない・作ってくれる人がいない・・・)、このサービスの重要性を感じてきました。だからこそ、本気でとことんこのサービスを充実させていきたいです
B: 今は、利用者さんのお宅にお伺いする中で、気づいたことなどケアマネージャーさんと連絡を取り合ったりしています。今後は、業者間、市役所などと情報交換の場が持て、もっと利用者さんにとって、使いやすいサービスにしていけたらいいなと思います。
また、業者は色々あります。味を大事にしているところ、薄味で健康に気をつかっているところなど、売りも色々違います。なので、利用者さんの選択肢が多ければ多いほどいいなと思っています。
*利用者さんへのメッセージ
A: できないこともあるかもしれませんが、できるだけ食べていただく人の都合に合わせた物で届けていきたいと思っています。味のこと、受け取り方法など気さくに何でも言ってください。
B: いつまでも、健康な状態で長生きして欲しいと思います。毎日行っていますと、情がわいて自分の身内のように感じます。これからも、元気でいていただくためのお手伝いをさせていただきたいので、好き嫌いを言わずに何でも召し上がってくださいね。
*お届けするお弁当です
A.
B.
3.配食サービスを受けられている方に、お話を伺いました。
■豊中市北部にお住まいの利用者さん。
月に1週間の夕食のみ、このサービスを利用しています。
きっかけは、親が市役所の窓口に行って相談をしたことからです。仕事をしているので配食時間が私の生活ペース(午後6時頃配食)と合わず、市役所側からは難しいと言われましたが、紹介してもらった業者さんと話し合い工夫した結果、利用できることになりました。
障害をもって身体がしんどくても、元気なうちは仕事を一生懸命頑張りたいと思っている私にとって、こういうサービスは、助かっています。また、私は食べることが昔から大好きなので、美味しくて栄養管理された夕食はありがたいです。ただ、このサービスは、高齢者向けのメニュー・味付け・色合いとなっていますので少し残念です。これから、障害者への給食サービスが充実していった際に、色々な年齢層向けのメニューになると嬉しいです。
また、このサービスを使い、業者さんとお会いすることにより信頼関係もでき、ただ夕食を運んでくれるというだけではなく、何でも話ができ、時にははげましてくれ、元気も一緒に運んでいただいている気がします。
これからも仕事を通して色々な人とであい、配食サービスをうまく利用しながら、細く長く頑張っていきたいと思います。
■豊中市南部にお住まいの利用者さん
毎週、日曜と水曜以外の昼食に、このサービスを利用しています。
きっかけは、ケアマネージャーからの連絡で、近くの業者さんが「一度味をみてください。」とお弁当をもってきてくれて、利用することにしました。
私の体の状態に合わせて、塩分や糖も控えめにしています。
また、歯の組み合わせが悪いため、「刻み食」にしてもらっているので食べやすい内容となっています。
今は、改造して住みやすくなった家で、祝日に大好きなお寿司を食べたり、お医者さんから許された一合のお酒を飲んだり、テレビの芸能ネタをみたりするのが楽しみです。これからも、家の近くの今の業者で続けていきたいと思っています。
おわりに
今回、在宅給食サービスの取材をしてみて、改めて食べることの大切さと、地域での高齢者や障害者の生活の様子がよりわかったような気がします。地域の中で、いろんな人が楽しく暮らしていくために、制度やサービスの充実はよりいっそう必要です。このサービスを利用する人はまだ少なく、知らない人もたくさんおられると思います。多くの方が利用できるようにしていくために、これからも情報を得て、みなさんにお知らせしていきたいと思っています。
このサービスに対してお問い合わせのある方は、次の所にご連絡ください。
豊中市障害福祉課 06−6858−2231
CIL豊中 自立支援センター 06−6857−3601
最後になりましたが、快く取材に応じて頂いた方々に、感謝致します。
(文責:大友・潮ア)
12月19日(日曜日)、障害福祉センターひまわりで、恒例のクリスマスパーティーを行いました。クリスマスパーティーといえば、冬のビッグイベントですよね。 でも、CIL豊中にとっては、1年を通しての大きなイベントの一つ。ということで、まだ暑い暑い夏から、準備を始めていました。
〜パーティまで〜
CIL豊中で、大事にしているのは、「手作りクリスマスパーティー」
何が手作り?というと、まず企画、食べ物、そして、飾りつけ。
準備も何もかもです。食べることが大好きな職員が多いからか、「今回は何を作ろう?あれが食べたい。これを作って!」と、みんなが口々に自分の食べたいものをいいあいました。そのためかなかなか決まらず、回を重ね、やっと決まったメニューが『からあげ』と『パウンドケーキ』でした。
パウンドケーキは、美味しくて失敗のないレシピにたどりつくまで、何回も試作をし仕上がったレシピで、プレーンとチョコの2種類の味のケーキが美味しく出来上がりました。また、からあげは、職員の中に、前職でからあげを作っていたという名人がいたため、すっかりおまかせ。前日も、手際よくみんなに指示をだし、味も大好評でした。
飾り付けは、当日、少し見えにくい場所だったのですが左前の大きなトナカイと
サンタクロースを、ご覧になられた方もおられたと思います。かわいかったでしょう!
これらの会場の飾りは、みんなが仕事の合間をみて、少しずつ楽しみながら作りました。色々な人のアイデアが集まると、おもしろいものになりますね。
〜さあ!!いよいよパーティーのスタート〜
パーティーの司会は、ちょんまげコンビでした。
楽しいことが大好きな今井さんとジーコさんです。
パーティー前には、ほっぺに真っ赤なほおべにをぬって気合いをいれ、司会にのぞんでくれました。
さて、パーティーは、とっても楽しい『パジャマキッズ』さんの歌声でスタート。
「待ってました!」と前にでて、一緒にダンスを楽しんでくれる人は年々増えてきたなと感じました。
もしかしたら、このダンスを楽しみにCIL豊中のクリスマスパーティに参加してくれている人も多いのかもしれませんね。とっても楽しんでいただけたと思います。また、一緒に踊りましょう!
ダンスでひとしきり汗を流した後は、腹話術の『ポポル伊佐』さん。
みんなの目は、ポポルさんと「おっちゃん」という名前の人形とのかけ合いに夢中でした。
また、お客さんが、仮面を顔にすっぽりかぶっての即席人形?での腹話術もおもしろかったです。
みんな、たっくさん笑いました!
次は、ゲームタイムです。
今年は、○×ゲームとビンゴでした。「Wボーズ1号2号で〜す」と愉快な格好で登場してくれたのは、司会担当の篠部さん&鍛冶くんです。
2つ目のバンドは、「フッテワイターズ」さんです。
今度は、しっとりとした音楽に合わせて、みんなもチークタイムっぽいダンスになったような・・・?
そして、最後には、大きなプレゼント袋をかついだ、サンタさんが登場し、「メリークリスマス!」とプレゼントを渡してくれました。サンタさんからもらうプレゼントは、やっぱり嬉しかったですね。今年は、正当サンタから、松ケン風サンタ、紙の衣装のギター侍サンタまで、色々なサンタさんがきてくれました。
〜さいごに〜
今年度は、例年になく早い段階からたくさんの方に申し込みをしていただき、毎日電話がなるたびに「今回は申し込みがはやい。嬉しいな」とみんなで喜んでいました。しかし、あっという間に定員をオーバーし、その後は泣く泣く断ることとなってしまいました。
楽しみに待っていたのに参加できなかったみなさん、ごめんなさい。次回も、楽しいクリスマス会にしたいと思っていますので、ぜひ参加してくださいね。
最後になりましたが、出演していただきました、「パジャマキッズ」のみなさま、「ポポル伊佐さん」、「フッテワイターズ」のみなさま、素敵な歌と楽しい腹話術をありがとうございました。また、パーティを盛り上げてくれましたみなさま、今年度のパーティーも、みなさまのおかげで楽しいものとなりました ありがとうございました。今後も、どうぞよろしくお願いします!!
(文責:潮ア)
今回で9回目となります「学生無年金障害者の活動から」。今回は、2004年12月10日に行われた第17回裁判についてお伝えいたします。この裁判では、学識経験者を対象にした証人尋問が行われ、4人の学識経験者が客観的立場から、それぞれの専門分野に照らした見解を述べました。以下、各証人の証言を、尋問に呼ばれた順にまとめて参ります。なお、一人称は『証人』で統一させていただきます。
1.川崎和代教授(憲法・大阪女子学園短期大学)の証言
(1)生存権(憲法第25条)について:
証人は、生存権には第一段階から第三段階までの三つの段階がある、と考えています。第一段階が物理的・生命維持という面での生存権、第二段階が環境・尊厳という面での生存権、そして第三段階が、より健康的・文化的という面での生存権です。
今回問題となっている無年金は、第二段階の生存権にかかってくると思います。つまり、年金が支払われないということで、人間らしい環境で生活をすることができず、また、誰もが等しく支給されるはずの年金を支給されないというのは、人間としての尊厳を傷つけることにもつながる、ということです。しかし、場合によっては第一段階での生存権にかかってくることもあります。例えば病気になっても医療機関を利用できず、生命の危機に陥った場合や、満足に食べることもできない場合です。
障害者は、ふつうに職に就くことがなかなかできません。世間の偏見ゆえに誤解をされ、退職を求められる場合も多々あります。さらに、例え平均の収入を得たとしても、障害者は介護費や医療費、福祉機器の費用など、障害のない人以上に支出があります。行政からの補助も決して全額ではなく、従って、障害者年金の受給は、障害者が人間として『生存』していくために、必要不可欠な所得保障となるのです。それを保障しないというのは、憲法が定めた生存権にも違反していると言えます。
(2)任意加入制度に対する見解:
証人自身、視覚障害6級の障害を持っており、障害者になったのが20歳のときでした。障害者年金は、等級が1級か2級でないと支給されないため、6級である証人は対象外となりますが、仮に1級だった場合、20歳になった時点で国民年金に加入していたかというと、絶対にしていなかったと断言できます。何故ならば、任意加入の時代(1990年以前)、国民年金は、老齢年金という言い方が一般的でした。国民年金が障害を負った場合の生活を保障するという認識はなく、そのように国民が認識するための国の体制も存在していませんでした。さらに証人の場合、家が経済的に大変厳しく、例え任意加入制度を知っていたとしても、加入することは不可能でした。そもそも年金制度自体、老齢のことだけを考えて作られた制度で、障害者の存在はおろそかにされていたと言えます。
(3)老齢と障害の違いについて:
老齢になるというのは誰にでも起こることで、予測は十分可能です。だから準備もできるし、保障に関しても、老化により徐々に失った部分に対するものだけで間に合います。しかし障害の場合はそうはいかないし、誰も急に病気や事故が起こり、障害者になることを予測してはいません。特に若い人は、『あしたから急に障害者になるかも』と日常的に考えることは、まずないと思います。それだけに、その点について満足に情報が行き届くようにもなっていなかった任意加入制度に、『加入していなかったのが悪い』とする国の主張は、筋が通っているとは言えません。
(4)この裁判で審査すべき問題:
現在の、平等権(憲法第14条)について、今一度審査されるべきだと思います。つまり、同じ学生という身分において、20歳以上と19歳以下で扱いを変えていたことが、合理的であるのかということです。19歳の学生と20歳(国民年金未加入)の学生が同時に障害者になった場合、19歳の学生に対しては、『まだ未成年だから』という理由で無条件に障害者年金が支給されましたが、20歳の学生に対しては、『もう成人しているから』というそれだけの理由で、一切の支給をされませんでした。このことが、20歳以上の学生に対する差別とは言えないのか?憲法が定める平等権に違反しているとは言えないのか?そのことが審査されるべきです。
任意加入の時代、20歳になって自ら国民年金に加入しようとした学生もいましたが、行政の窓口担当者は、「今は支払い能力がないから加入してもしょうがないだろう。」ということを言って、事実上、加入対象から『除外』する姿勢を取りました。そして、いざその学生が障害を負って年金受給が必要になると、今度は「年金に加入していない人に、払えるわけないだろう。」という態度に出ました。これは、一度は強制的に除外しておきながら、障害を負ったあとは何もせずに放置するということで、これが果たして合理的と言えるのかが審査されるべきです。
それ以外では、20歳をもって被保険者(年金を納めるべき者)とする社会的、そして経済的根拠は何か?20歳未満は全て無条件で保障するという考え方の社会的根拠は何か?年齢別における、支払い能力の有無の解釈に対する社会的根拠は何か?そして、任意加入という制度が、実際に機能していたと言い切れるのかどうか、実情はどうだったのか?これらの点が、審査されるべき事項です。
2.木下秀雄先生(社会保障法・大阪市立大学)の証言
(1)所得保障の必要性について:
現代の社会は消費社会です。つまり、サービスを国民が選択することが、社会の基礎になっているわけです。その一方、障害者の社会的・文化的参加というのは、難しいのが現状です。なぜなら、自立して社会参加をするためには所得保障が不可欠で、所得を得るためには就労が必要なのですが、その就労をすることが、社会環境上、難しいからです。また、障害者は、“見えない部分での支出”というものも、少なからず存在します。たとえば、体の緊張が激しい人の場合、衣服の特定の箇所がすり減って、たびたび修繕をしないといけない、というのがあります。また、排便をトイレで行えない人は、紙おむつを常に購入しなくてはなりません。さらに、鉄道の走っていないところで、バスに乗れないためにタクシーしか移動手段がない、ということもあります。このような人にとって、所得保障はより切実に必要となります。
(2)障害者の尊厳と社会保障:
すべての障害者は、その尊厳が重んじられます。福祉サービスや福祉的措置の存在は必要ですが、それだけではいけません。自分の欲しいものを、自分で選択をし、自分のお金で買うというのも、尊厳を守る上で重要なことです。
社会には、人の生活を支えるために存在する大きなシステムが三つあって、一つは社会保障、一つは福祉手当、そしてもう一つは公的扶助です。
社会保障というのは、あらかじめお金を保険料を納めるという形で支払っておいて、事故などに遭ったとき、そこからお金が出るという仕組みです。福祉手当というのは、前もってお金を支払わなくても(保険料を納めなくても)、行政からお金が支給されるという仕組みです。そして公的扶助というのは、これは言葉を変えれば生活保護で、生活最低ラインを照らして、最低限の生活を保障するというものです。
(3)生活保護と無年金問題:
今回の無年金問題を解決する方法として、国側が盛んに提案してきたことが、生活保護の受給です。しかし、この生活保護というのは、問題解決の手段には何らなり得ません。なぜなら生活保護は、『最低限』の生活“だけ”を保障する制度ですから、これを使おうと思ったら、最低限の生活も出来ないぐらいにまで追いつめられなければならず、行政も、最低生活ギリギリになるまで待っているのです。また生活保護は、個人ではなく世帯に対して支給するという、世帯単位原則であるため、特に親と同居の障害者にとっては、利用しにくい制度ということになります。さらに生活保護を受けると、一切の資産を持つことが許されません。なぜなら、「資産を持てるぐらいの人に、生活保護を支給する必要はない」というのが行政の考え方だからです。果たしてこの人は本当に、生活保護を支給する必要があるほど追いつめられているのか、行政は常に踏み込んだ監査をします。結果として、保護を受けている人は、「見張られている」・「後ろめたい」という心理になることを余儀なくされます。要するに、生活保護を受けるということは、経済的に自立することがあり得ない状態で生きる、行政に監視される状態で生きる、ということになるわけです。このような制度は、経済的自立を支える年金制度とは全く性質が異なるもので、「年金がもらえなくても生活保護があるからいい」というのは、大きな間違いです。
(4)任意加入制度に対する見解:
収入のない学生など、保険料を納めることを期待できないような人を被保険者としていること自体が、そもそも疑問です。むしろそういう人にこそ、年金で所得保障をしなくてはなりません。任意加入制度は、強制ではないだけに免除もあり得ず、従って、払えない人は事実上、所得保障の対象から排除されるというものでした。認知度も非常に低く、使いにくい制度であったといえます。実は、証人自身も学生時代、加入していませんでした。また、教え子も91年以前、加入している生徒はゼロに近く、ほとんどの学生が、任意制度の存在を知らなかったと答えています。
3.岡田正則先生(行政法・南山大学)の証言
(1)憲法条文における取消処分について:
憲法は、その内容に違憲性が認められれば、当然取り消されるべきです。憲法のうちの一部がおかしいという場合は、その部分だけを取り消して、あとの部分は残すことになります。例を挙げますと、薬事法の改正のときがそうでした。薬局における、医薬品の品質管理体制について定めた薬事法が改正されたのですが、問題があったのは薬事法第22条で、ほかは問題がなかったため、第22条だけを改正しました。今回の場合、年金受給の資格要件を満たしていないというのが違憲であるなら、その部分、つまり、年金不支給を認めている部分を取り消せばいいということになります。
(2)取り消し判決の効力について:
取り消された法律については、内容は白紙に戻され、二度と繰り返されてはならないという決まりがあります。これを反復禁止法、または繰り返し禁止法といいます。つまり、指摘された箇所は是正して、永久に元の悪い状態を復活させることは出来ないということです。新たに問題のない条文に作り変えるか、白紙になったもの以外の、問題のなかった部分を使って再整備をしなくてはなりません。
4.池末美穂子先生(精神障害・日本福祉大学)の証言
(1)精神障害者の抱える問題:
精神障害というのは、病気と勘違いされやすい障害で、“治せる”ものだと思われています。そのため制度の利用なども考える機会がなく、年金制度の情報も当然行き届いていません。そして精神障害の場合は、初診日、つまり初めて医師から精神障害であると診断が下った日が、年金を受ける資格を得た日とされています。つまり、診断が正式に下るまでは、例えどんなに症状があったとしても、障害者であるとは見なされず、従って年金を受ける対象とはならないわけです。
現在の法律では、初診日が19歳以下であれば、ほかの、19歳で障害を負った人同様、無条件で年金が支給されます。しかし初診日が20歳以上だと、例え症状が10代のときから出ていようと、20歳以上で障害者になったものと見なされ、その時点で国民年金に任意加入をしていなかった場合は、一切年金は支払われません。精神障害というのは、見た目には分かりにくい障害である上に、発病するのも20歳前後が多いという特徴があります。また、家族が「発症しているのでは?」と思っても、本人はそうは見なさないという場合も多く、目に見えにくい障害(内部疾患・脳障害など)や、病気だと気付きにくい難病でもそうなのですが、初診日の時期が遅れ、結果的に無年金者を生み出す確率が高くなるのです。
(2)任意加入制度に対する見解:
精神障害の人も就労は難しく、生活は苦しいのが現状です。日々の生活のことを優先していたら、任意加入制度は知っていたとしても、入りにくいのは当たり前です。そして制度が始まった当時、学生でも加入出来ると宣伝された覚えはありません。証人自身も未加入でしたし、国会議員にも未加入だった人が多数いました。現在、精神障害者の2/3が無年金者で、うち2割が学生無年金であると言われています。
(3)精神障害者の立場から今後へ望むこと:
機械的に「初診日の年齢をもって」というような線引きをせず、もっと柔軟な処置が必要だと思います。20歳前後に発症する例が多いという特徴もあるのでなおさらです。無年金だと、あらゆる面で生活苦に、それも世帯全体がなります。結果として、生活する権利が奪われます。生活保護は、あくまでも『管理・保護』されるための制度であり、人に生きる意欲をもたらす制度ではありません。そして症状の現れかたも非常に流動的で、気候によって現れないこともあります。具体的な症状も環境によって違うし、薬を服用していなくても年金が必要な場合はあります。
最後に、現在、所得保障・年金手当て・生活保護は、管轄する機関がバラバラのタテ割り状態となっています。この点が一番問題で、ぜひ改善されて欲しいです。
★おわりに☆
以上、学生無年金障害者訴訟第17回裁判についてお伝えしました。
私は今回、初めて裁判を傍聴しましたが、これまでの裁判でもたびたび言及されていたことが、ここでまた一から掘り起こされているような印象を受けました。ここに、国側の態度の硬さが窺われたと言えます。4人の証人は、先に勝訴の判決が出た東京判決と新潟判決についても言及していまして、まだ完全な法の是正には至っていないとしながらも、評価に値するとコメントしています。次の裁判は3月18日に行われますが、ぜひまた傍聴に行って、この目で成り行きを見守りたいです。
それにしても、私は思います。なぜ国は、20歳という年齢にかくもこだわるのか?と。確かに20歳で成人ですが、その一方で、大学を出て就職するのは、だいたい22歳というのが一般的です。もちろんこの“年齢論”は、学生の無年金障害者に対してのみ当てはまるポイントですが、就労年齢ではなく、法律上の成人年齢を年金受給資格の区切りとしたことが、そもそもの過ちだったと見ています。
(文責:根箭)
学生無年金障害者と主婦無年金障害者の方に、「特別障害給付金」という福祉的措置制度ができました。この受付が4月1日から始まります!
「特別障害給付金」は申請をした翌月から支給されますので、申請が遅れると支給される時期も遅れます。申請は書類がそろっていなくてもでき、申請をしていればたとえ書類がそろうのに時間がかかっても、申請した翌月までさかのぼって支給されますので、お忘れのないようご注意ください。
対 象 者: | 学生無年金障害者の方 主婦無年金障害者の方 |
受給資格: | 障害基礎年金1級・2級に該当する方 |
受給金額: | 1級5万円(所得制限あり) 2級4万円(所得制限あり) |
請求窓口: | 住所地の市区町村役場 |
開 始 日: | 平成17年4月1日 |
※詳しくは「無年金障害者の会」ホームページをご覧ください。
http://www7.plala.or.jp/munenkin/
■ようやく成立した「特別障害給付金」を広めてください
現在、大阪地方裁判所では学生無年金障害者訴訟が行われています。この会報でも裁判の様子を連載して頂いていますので、ご存じの方もいらっしゃると思います。
この裁判は全国9カ所の裁判所で行われていますが、昨年は東京と新潟で勝訴し、昨年12月の国会で「特別障害給付金」という福祉的措置制度ができました。
この制度の対象者は学生無年金障害者と主婦無年金障害者に限定され、他にも問題が山積みの制度ですが、この制度によって少しでも助かる方は大勢いらっしゃると思います。
せっかくできた制度です。知らずに申請しないままでいる方がいることだけは避けたいと思っています。
ところが、昨年12月にできた制度なので、広報予算がとれていないこともあり、情報がいきわたることは期待できそうにありません。
そこで、この情報を一人でも多くの方に知って頂いて、広めて頂きたいのです。
■無年金障害者の不安
私たち無年金障害者は「障害基礎年金」という社会保障がないことで、とても不安な毎日を送っています。
ちょっと想像してみてください「収入がゼロ」だったらと。
今の生活はどうなると思いますか?たとえ働いて収入が得られているとしても仕事がなくなったら?病気や怪我、また褥そう、骨の変形、結石など、二次的障害の不安と経済面での不安など。
収入が途絶えたときに支えとなる障害基礎年金もない。無年金障害者たちは、そんな不安の中で生活しているのです。
■「特別障害給付金」をより良い制度に!
こんな中で、ようやく成立した「特別障害給付金」制度。これまで放置され続けてきたこの問題に、やっと光がさしたという思いはありますが、手放しで喜べるものではありません。
無年金障害者は学生無年金と主婦無年金だけではありません。もっと多くの様々な無年金障害者がいます。「特別障害給付金」ができたといっても、その対象者はほんの一部にすぎず、金額も低く福祉的措置であるなど不十分な制度です。
この制度をより良い制度に変えていくために、これからも訴え続けていきますので、応援してくださいね。
どうぞよろしくお願い致します。
(学生無年金障害者訴訟原告:井上郁子)
■申請に困ったことなどがあれば、下記までお問い合わせください。
無年金障害者の会(代表:原静子):06−6434−2257(tel&fax)
「セブン&チェリー」に、おじゃましてきましたー!
豊中、阪急宝塚線岡町駅から歩いて15分ほどのところにあり、メンバーの方の保護者、井上圭子さんより、お話をお伺いしました。
知的障害者の方の作業所で、学校を卒業しても、行くところがないので、昭和62年から、資金作りのために、姫路のぬかちゃん作業所というところから、糠みそ「ぬかちゃん」を取り寄せ、販売。昭和63年4月に開所。その名も、7人の親が関わって4月に開所したから「セブン&チェリー」となったとのことでした。でも糠みそは、夏のもので冬には売れないので、年中売れるコーヒーや、お茶も売ることにしたそうです。
みんなでたわしづくり
「ここの作業としては、みんなで、このたわしを作っています。でも、このたわし、作るの、最初は大変だったのよ」と、井上さん。「ナイロンの生地を切って、束ねてギュッと縛る作業が、力が必要で、手も切れるのよ」
苦労して作っているだけあって、強いし頑丈で結構長持ちしますが、そのためにかえって、ひんぱんには売れないそうです。このたわし、10色いろいろあって、カラフル。それに、こびりついたがんこな汚れもよく落ちそうです。
配達もします
販売は「なかまの店」(豊中駅にある、市内の作業所が集まって出しているお店)で、全品ではないけれど、買えます。直接ここに来てくださるのもいいし、お電話一本いただければ配達もします。「うちの子達は、みんな元気だから、配達に外に出て行くのよ。保育所や、自分たちの出た母校とかに・・・。」
☆☆☆商品を並べていただきました。
・ぬかちゃん(袋の中に野菜を切って入れるだけでおいしい漬物が…!)280円 ・うおがし銘茶(東京のほうでは、有名な、おいしいお茶)100g 400円 ・凍頂ウーロン茶(ウーロン茶は、花粉症にいいとか・・・)200g 650円 ・ウーロン茶 100g 500円 ・タージリン紅茶 50個入り800円、25個入り400円 ・だしパック 700円 ・たわし 1個150円 ・コーヒー豆(インドネシア産、特においしいと好評!!)250g 800円、500g 1600円 ・クリーミーパウダー 280円 ・コーヒーフレッシュ(ベターハーフ)350円 ・インスタントコーヒー(岩倉産業)480円 ・コーヒーバッグ 10個入り500円 5個入り250円 |
ズラリと並んだ商品の数々 本当に色々な物を売っているのだなと、驚きました。 |
たわし各種。色の種類も豊富です。 |
心をこめて、入れて下さったコーヒー まろやかないい感じで、何杯でも飲めそうでした。 |
事務所全景 |
おいしいコーヒーをよばれました!!
「まろやかで、おいしいよ」とご自慢のコーヒーと、「東京出身者の人なら、このお茶!と喜ばれる」うおがし銘茶を、あつかましくもおいしく試飲させていただきました。いっしょに取材に行ったスタッフ、「近頃、若いときほどブラックが飲めないけど、これならブラックでもいけるわ。にがくない、おいしい」と、満足そうに飲んでいましたよ。(コーヒーの苦手な私は、失礼いたしました。ごめんなさい)
夢は・・・
「コーヒー豆やたわしがもっと売れて、自分たちのお店が出せたらいいなあ!!」
夢は、いつの日にか必ず叶うはずです。ぜひ、がんばってください。今日はお忙しいところ、ほんとうにありがとうございました。
(文責:塚原)
支援費制度が始まって間もなく2年になろうとしています。生まれた途端袋叩き状態の可哀想な支援費制度ですが、実際に利用している人に語ってもらおうということで今回の対談になりました。さて・・・。
司会: 「今回のピア対談は“支援費制度を使ってみて”ということで、居宅介護を利用している篠部武史さんと鍛治克哉さんに、利用の経緯や状況、感想などを語って頂きたいと思います。お二人は第2回に続いて2回目の対談になりますが、初めての読者のために自己紹介からお願いします。」
篠部: 「サラリーマンを3年ほどして建築作業の仕事に変わって1年目に転落事故で脳挫傷になり車いす生活になりました。家族は、兄と姉がいるけど、二人とも結婚して出ているので、家に住んでいるのは両親と三人です。」
鍛治: 「今二十歳で、障害は脳性マヒで生まれつきです。四人家族で兄と両親です。普段は電動車いすを使って移動していますが、家の中では車いすは使わず、四つんばいなどで動いています。」
対談風景:この二人による対談は、2度目でした。 |
自分としては反省ばっかり
司会: 「まず、本題に入る前に、昨年のクリスマスパーティのコーナー司会ご苦労様でした。やってみてどうでしたか。」
鍛治: 「不安が無かったと言えば嘘になりますけど、結構自分なりにもまあまあ上手くできて良かったんじゃあないかなと思いました。反省点としては、もうちょっと篠部さんとコミュニケーションをとったらと思いました。」
篠部: 「僕は、クイズの答えの解説とか言わないといけないと思っていたことが、終わってみたら言ってないということがあって、自分としては反省ばっかりです。」
まず、障害福祉課に行きまして・・・・
司会: 「では、2003年4月から支援費制度が始まってそろそろ2年になりますが、利用し始めた時について教えてください。」
篠部: 「前のILPルームの宿泊体験をきっかけに、役所の人と相談して2003年6月ぐらいから使うようになりました。移動介護では、買物や電動車いすサッカーについて来てもらっています。あと身体介護では風呂介護をやってもらってます。お母さんがリウマチという病気で、お父さんも結構年で倒れるということで。」
鍛治: 「僕は電動車いすに乗るようになって6年目になります。基本的に介助者と行動を共にする機会は無かったのですが、買いたい服が車いすでは届きにくい場所にあった時に、いちいち店員さんに取ったりしてもらわないといけない。そういうところで不自由を感じつつあったので、最初は抵抗感がありながらも手続きをしました。まず、障害福祉課に行きまして「移動介護を取りたいんですけど、どうしたらいいでしょうか」「では、こちらに座ってください」ってな感じで。「身体障害者手帳お持ちですか。障害は何級ですか。普段はどんな生活をされていますか。どうして移動介護が必要なんですか」ってこと細かく聞かれました。」
それは多分誰でもや
司会: 「鍛治さんは使いはじめて2ヶ月ぐらいですが、それぞれエピソードなどを。」
鍛治: 「僕の場合は、よく外をほっぽり歩いてるんで、それなりに危険を伴うことも多いんです。12月に、電動車いすに乗った先輩と二人で移動している時に、中学生に唾をかえられたり爆竹を鳴らされたりという災難にあいました。後から考えると、介助者と一緒に行動していたらそういうことは無かったんかなと思ったりもしました。でも、僕はやっぱり一人で出て行くことも好きなんで、その辺のバランスが難しいなと思います。僕は気使いなんで「ガイドやねんからそんなに気を使わんでええで」ってよく言われるんですけど。介助者がいたら良いと思う反面、気を使うんやったら正直疲れるなーって思う時もあります。」
篠部: 「その気を使うっていうのは僕もあるけど、それは多分誰でもやと思う。」
鍛治: 「篠部さんは電動車いすサッカーの時にタイヤを拭いてもらうそうですが、そういう時も気を使いますか。」
篠部: 「今やったら水が冷たいやないですか。なんぼ仕事で頼んでいるとは言えども、やっぱり悪いなーって思います。」
鍛治: 「僕は障害者用トイレがあれば問題は無いんですけれど、障害者用トイレが無くて介助者に手伝ってもらった時に「いいねんって、ガイドやねんから」って逆に怒られたって言ったら大げさですけど、その辺が難しいですよね。でも、やっぱり介助者がいて良かったなーっと思ったんですよ。トイレはね、やっぱり出来たんで。篠部さんは、お風呂を頼んでいるとおっしゃいましたよね。」
篠部: 「シャワーなんですよ。この時期ってやっぱり寒いから、シャワーだけやったらメッチャ寒いです。なんぼ部屋暖めてても出てきたら寒いから、たまには湯船に入りたいなって。今度ILPルームの風呂を使わせてもらおうかって思ってます。」
司会: 「篠部さん、家ではシャワーだけで湯船に入っていないのはなぜですか。」
篠部: 「スペースがないんで風呂に浴槽が無いんです。茶の間やったところを改造して、トイレとシャワー室とベットの部屋なんですよ。」
司会: 「もうちょっと部屋が広ければ、浴槽をつけたかったなと。」
篠部: 「はい。」
司会: 「ヘルパーの時間をもう少し欲しいとか何かありますか。」
篠部: 「特に夏場は汗をかくので、毎日風呂介護に来てほしい。」
司会: 「これから制度を使いたい人へのアドバイスがあれば。」
鍛治: 「支援費制度を使うにあたって、食わず嫌いっていうか、自分の中でこれは無理やって勝手に決めちゃうところがある。初めてのことだから不安で誰々さんはどうやって使ってるんだろうと色々聞いたんですけど、一番感じたのは、その人によって介助して欲しいことは違うじゃないですか。僕は僕でいいって思うようになって、自分の困っていることやしたいことに使えばいいって。」
篠部: 「アドバイスじゃないけど、ちょっと聞いときたいなって思ったことは、支援費制度と介護保険の統合という話が出てきていますよね。もし、統合になったらどういう風になるか分からないんですけど、そのことを教えてもらえますか。」
コロコロ変えていいんやろか
司会: 「これは最後の質問に考えていたんですけど、始まったばかりの支援費制度ですが、国は財政の問題から、新たな制度を作ろうとしています。若い障害者も介護保険に入れてしまおうとするいわゆる統合の話。統合はしないまでも、障害福祉制度自体を変えてしまおうというグランドデザイン。それに関して、自分なりにどう思ってるのか聞かせてもらえませんか。」
鍛治: 「僕は勉強不足ってとこが大きいんですけど、支援費制度が一割負担になるという話を最近聞きますが、一割負担になったらきついなと。始まってたった2年ぐらいでコロコロ変えていいんやろかって思いますね。」
篠部: 「介護時間の審査がもっと厳しくなるとか、そういう不安があります。」
鍛治: 「プロ野球の合併問題もそうやったけど、十分に話し合いもしてないのに先に進んでいいんだろうかって思う。それから田舎の人の話では「豊中は都会だけど田舎では週2回ぐらいデイサービスに行くぐらいや、田舎の人にとって介護保険と統合された方がやり易い部分もあるんよ」っていう話を聞いた時に、そういう意見もあるんやーっと。」
今すぐにでも一人暮らしをしたい!
司会: 「二人ともまだ若いし、これから将来の希望というか何年か後にはこういう生活をしたいというものがあると思いますけど。」
篠部: 「僕は福祉住宅が当たったら、今すぐにでも一人暮らしをしたいんですよ。もう4年ほど抽選に出したりしているんですけど。なんで一人暮らしをしたいかと言うと、親の負担っていうのが一番大きい問題です。僕の中の問題は、それなんですよ。」
司会: 「一人暮らしをした時に、自分がちゃんと生活できる制度であって欲しいと。」
篠部: 「統合とかされたら絶対無理やと思うから。」
鍛治: 「昔やったら、今よりも何も分からなかったんで簡単に「大人になったら一人暮らししたいねん」って言えてましたけど、今は行動が伴っていないと無理かなーと考えたりするんです。まず親というか、家族にきっちり僕自身が認められるような人になって、説明したら「よしわかった!」と言ってくれるように。伝えなきゃいけない人にちゃんと認められるようにやっていきたいですね。個人的にこういう制度があれば良いというのは具体的に分からないし、色々ここ一年というのは、学校生活では絶対体験できないようなことをどんどん体験しているんです。毎日が新しいことの連続なんで、これからそういうことは嫌でも分かっていくんやろなって感じで。」
司会: 「制度がどうなっていくか心配ですけど、最終的には篠部さんの希望でもありますけれども、重度の障害があっても自立生活していけるような制度であれば、制度の形ってどうでもいいんですよ。介護保険ではそういう重度の障害者が一人で自立生活できるように制度設計されてないので、みなさん反対されていますが。支援費制度は市によって上限を作ってますけれども、制度的には個人の上限が設けられてないので可能性がある制度ではあるんです。介護保険との統合は、今回は見送るそうですけど、それに代わって新しくグランドデザインが出てきました。グランドデザインがほんとに自立生活していける制度なのか見ていかなあかんなと思います。では、今日はありがとうございました。」
(文責:徳山)
かなり遅くなったけど、HAPPY NEW YEAR!!
今年は、みなさんにとって、どんな年にしたいのだろうか?
昨年は、トドロ一家にとって、いろんな事があった一年だったそうです。相変わらず、厚生労働省が障害者の介護に関わる制度をクルクルと考え方を変えたりして、それにトドロたちは振り回され、東京に行ったりしていましたよ。
御堂筋デモの様子 |
◎大阪の御堂筋をみんなで声をあげてデモをしました。
11月3日のことでした。トドロたちは、朝から興奮気味で他の人たちが近寄れない状態でした。この日は、厚生労働省が打ち出した、介護保険制度に障害者の生活に関わる制度にくみいれようと考えています。それに対して、トドロたちはこれからの生活に不安を感じて、厚生労働省の考え方に反対をし、今の状況を続けていき、より障害者の生活をよくしていくため、多くの人たちに対して、アピールをする大きな行動があったのです。
トドロにとって「デモ」は、学生時代から久しぶりで、20歳代の頃に戻ったような感覚があったそうです。
当日は、とても良い天気で、大阪市北区にある「扇町公園」にみんなが集まりその人数は1800人を超えたと言われています。
「扇町公園」を出発し、曽根崎の繁華街を通って、御堂筋をナンバまで思い思いのカッコをしたり、ゼッケンをつけたり、のぼり旗を立てて、ダミ声でシュプレヒコールを叫ぶリーダーに合わせて、声をあげていたそうです。
デモ隊の長さは頭から最後まで、1000メートルぐらいになり、これまでになかった興奮を感じていたようです。
このときにみんなで叫んだシュプレヒコールを三つぐらい披露します。
●自立実現!!!、統合不許!!!、闘争勝利!!!
このときはみんなは力強く、多くの人にアピールができたと思います。
デモが終わった後、トイレを探すのに走り回るのもみんな力強かったと思います。 この行動の結果とその他の結果で、厚生労働省の思惑は、先送りになり、ほっとした瞬間に違う武器を出してきて、みんなは、それと今、闘っているそうです。
◎みんなを癒してくれるメンバーが増えたよ。
11月からは、視覚障害者のピアカウンセラーをしてくれる人が代わり、「しずこ姉さん」が来てくれることになったようです。
「しずこ姉さん」には、相棒がいて、年の頃なら30歳代で誰に対しても愛想よく、やさしい眼差しで見守ってくれているようです。またその相棒は、「しずこ姉さん」のゆうことをよく聞き、いつも横によりそってどこでも行くそうです。彼女の名前は「イングリット」といい、実は盲導犬なのです。
名前の由来は、アメリカの昔の女優さんの「イングリット・バーグマン」からきてるようで、犬のなかでは、大変美犬だそうです。
盲導犬は、視覚障害者の人と一緒に歩いているときなど仕事をしているときは、さわったり、声をかけたりしてはいけないのです。
でも仕事のときにつけている「ハーネス」(盲導犬と視覚障害の人を繋いでいるもの)を外すと普通の犬のようにさわったり、なでたりしてもかまわないとのことです。 事務所でも「イングリット」がいるときは、仕事にしんどくなったり、息抜きをしたいときは「イングリット」と遊んでいる人達の風景をよくみかけられるそうです。
「あ〜あ、眠た!」 |
暮れにあった、クリスマスパーティーにも「しずこ姉さん」と「イングリット」がきていて、みんながさわったり、なでたり、挨拶したりするので、みんなと遊ぶことに疲れてしまい、家に帰ったときは、ホッとして、ぐったりしていたそうです。
またその疲れがなかなかとれずに何日間かは、仕事に身がはいらなっかった様子だったと「しずこ姉さん」はいっていたそうです。
パーティーのときにあった「ピドレット」は「イングリット」のファンになってし
まい「トドロ家にも 一度きて欲しい、そしてゆっくり遊びたい」とさけんでいました。
ここで一句
クリスマス 「イングリット」は 疲れます。
イングリットさん「お疲れさま〜。」
その30 アジア太平洋トレードセンター(ATC)
もうすぐ春です。寒くて外に出たくない方も春になれば外に出て行きたくなるのではないでしょうか?
また、今年は愛・地球博がありますが、西九条のように万博に行かれる方もいるのではないでしょうか?
万博に行かれる方もそうでない方も外出する服を変えるだけで気分が変わります。そこで今回はアジア太平洋トレードセンター(以下ATCと言います。)を紹介したいと思います。
A 北急沿線の方
なかもず行きの電車に乗り、本町で降ります。本町駅では3号車の1番ドアの位置にエレベーターがありますのでその位置に乗ってください。ちなみに、千里中央から乗られる場合、エレベーターを降りたところが3号車の1番ドアの近くになるのであまり移動する必要はありません。
本町駅のエレベーターで改札階に上がり、通路をそのまま進み、突き当りを右に曲がると中央線ホーム階行きのエレベーターがあります。このエレベーターは通り抜け式になっていますので、前向きに乗ってください。
エレベ−ターを降りて少し進むと二手に分かれますが左手に進むとコスモスクエア行きのホーム(2番線)に着きます。コスモスクエア行きの電車が来たら、終点まで乗ってください。
コスモスクエア駅では5号車の2番ドア付近にエレベーターがあります。
このエレベーターは地下鉄ホーム階・ニュートラムホーム階・改札階と3つのフロアに停止するので、ニュートラムホーム階のボタンを押してニュートラムホーム階で降りてください。
エレベーターを降りると通路がありますのでそのまま進むとニュートラムへの連絡改札口(写真a)があります。そしてニュートラムで隣のトレードセンター前で降りてください。
写真a: コスモスクエア駅の中間改札口。 ここを通らないとニュートラムに乗り換えできません。 |
コスモスクエア駅の乗り換え改札口に近い車両が1号車で、トレードセンター前も1号車付近にエレベーターがあるのでニュートラムは1号車に乗ることをおすすめします。(ニュートラムは1両に1ヶ所しかドアがありません。)
エレベーターで改札階に上がり、改札を通ります。改札を通ってすぐ左に曲がり、スロープを下りるATCの入口です。
B 阪急沿線の方
阪急で梅田まで出て御堂筋線で本町まで行きます。四つ橋線でも本町には行けますが、中央線への乗り換えの際、エレベーターでは乗り換えできないので必ず、御堂筋線に乗ってください。本町からはAのルートと同じです。
C モノレール沿線の方
蛍池から阪急に乗るルート、千里中央から北急に乗るルート、山田から阪急〜堺筋線で堺筋本町で乗り換えて中央線に乗るルートがありますが、運賃が安い千里中央から北急に乗るルートをおすすめします。
ちなみにモノレールの千里中央駅は門真市行きなら先頭車両の前のドアに乗るとエレベーターから近い位置になります。
ATCは主にO's棟(さらに北棟と南棟に分かれる)とITM棟(写真b)の2つに分かれますが、先程のATCの入口はITM棟の3階になるのですが、一旦、2階に下りなければなりません。
写真b:ATC海側から撮影。写真左側のITM棟は12階建ての建物です。 |
入口を入ったらすぐ左手にエレベーターがあるので行きは問題ないと思います。帰りはカラフルな柱の奥にエレベーターがありますので良く覚えて置いてください。
2階に下りたら、通路をそのまま進むと突き当たりにインフォメーションがあります。そこを左に曲がればO's棟、右に曲がればITM棟になります。
ITM棟のメインはさらに道なりに進み、スロープを上がるとエレベーターがあります。そのエレベーターで上がってください。
私がおすすめなのは…
4−6階 MARE(マーレ)
意外と知られていないのが、アウトレットのMARE(マーレ)の存在。掘り出し物が見つかる可能性大。ここで実際にあるものを購入しました。ここの定休日は概ね1回(水曜日)です。
11階 ATCエイジレスセンター
展示数はとにかく、常設展示場では日本最大規模を誇る福祉展示場です。
各種福祉機器の展示はもちろん、車いすの試乗スペースもゆっくりとってあります。ここの休館日は水曜日です。
本来、貿易関連施設であるのでこちらの方がメインだったはずでしたが、O's棟の方が賑やかです。ただ、車いすトイレはITM棟の方が高級感があるうえ、人が少ないのでおすすめです。
一方、O's棟の方は飲食店・雑貨・アクセサリーのお店が多く、つい何か買いたくなります。また、南館の地下にあるATCミュージアムでは展示会が時々行われており(昨年はピカソ展が行われていました)、貴重なものを見ることができます。
昼間にここを歩くことが多いのですが、夕方や夜にライトアップされたATCを歩くとまた違った一面が見れておすすめです。
さて、今度は誰と行こうかな。
11月8,10,12,13日に豊中市消防本部及び南消防署において、救急救命措置講習会が行われました。登録ヘルパーさん、職員、全員に参加していただき、救命士による指導を受けました。
はじめにお手本を見せていただきまして、さぁ、いよいよ一人ずつ、みなの前で実演です!頭の中では理解していても、緊張してなかなかうまくいきません。声かけを忘れたり、順番を間違えたり・・・。でも、救命士の方や、暖かく見守る仲間達のフォローで、何とか最後まで行うことができて、ヤッター!!そして、みんなからは一人一人に、暖かい拍手が・・・。全員、無事に修了証を授与することができました。みなさん、お疲れさまでした。
昨年、救急車の依頼があり、到着までに救命措置が施され、一命を取り留めた方が何人もいらっしゃったそうです。改めて、救命法の大切さを感じるお話しでした。ヘルパーである私たちは、仕事中にそういう事態に遭遇することもあるかもしれません。今回学んだことをしっかり頭に入れて、行動できるといいなと思いました。また、家庭や外出先でも、救命法の知識を生かせるかもしれません。そういう意味でも、今回の研修は有意義だったのではないでしょうか?
また、これからは電気ショックによる蘇生措置も取り入れられていくそうです。今はまだ救命士以外に受講できないとのことですが、いつか普及して街角でも電気ショックによる蘇生を行うことができて、より多くの方の人命が救えるようになる日もくるかもしれませんね。
(文責:花岡)
救命士による実演。力がこもっていました。 | 受講生による練習風景。それを署長が見守ります。 |
事務局
2005年1月16日、豊中市立福祉会館3階集会室において、「とよなかの中心で『自立』を叫ぶ! 〜『まち』はオモロイで!〜」という題名のイベントが開催されました。
このイベントは半年前、市内の障害者団体や市民が集まり、地域で自立した生活を送られている障害者たちによって発案され、自立生活をする楽しさ、しんどさはあるけれど、地域で生きていることを多くの人に伝えて、仲間(同志)を増やしていきたいという思いから実行委員会が作られ、自立した生活を行うということは、どんな苦労や楽しみ・喜びがあるのか。どういうことなのか。当事者たちの自立生活に対する思いや願いとは何なのかを語り合おうと企画されたものでした。
渡辺義広さんの講演 |
「障害者が自ら企画し、実行するイベントにしたい」との思いを胸に、クリエーティブサポートセンター・えーぜっとの井上康さんを中心に準備が進められ、今回、第一回目の開催に至りました。主催は「とよなかの中心で『自立』を叫ぶ!」実行委員会で、CIL豊中は協力団体として関わりました。
講演は二部構成に分けられ、第一部では、24時間介護を受けながら自立生活をされている、渡辺義広さんから、『僕の人生、波瀾万丈』−突然の親の死に際して言いたいこと−、という題の講演が行われ、聞き手には永井哲さんが務められて、渡辺さんの、今までの生活の移り変わりが切々と語られました。講演では、お母さんがある朝、亡くなっていて、いかに大変だったかという話が、詳しくなされました。ヘルパーさんたちとのコミュニケーションが、自立を始めた当初、大変だったこと、親に頼めない、それもある日を境に急に頼めなくなったことに対してギャップがすごくあったことが語られました。さらに言語障害ゆえの、外出先で自力でものを伝えるときの苦労や、重度の障害ゆえに就学免除を受けていたため、現在夜間中学に通っているという話も登場しました。
パネルディスカッションのようす |
また、渡辺さんが今までの経験を通して、会場の皆さん、特に障害者の子どもを持つ親御さんに対して、「親が元気なうちに、子どもを自立させて下さい」、「悪いことをしたらきちっと叱って、厳しく育てて下さい」、「親が抱え込もうという気持ちにならないで下さい」ということを痛烈に述べておられました。会場の皆さんにとっても、一番心を打たれた言葉であったのではないでしょうか。
しかし最後は、聞き手の人との『掛け合い』ムードとなり、「ヘルパーさんに変なんがおった」とか、「夜間中学の好きな科目は何もない」とか、「毎週飲みに行くのが楽しみ」と気さくな話で、館内もドッと受けていました。
第二部では、渡辺さん、石倉優子さん、若竹育子さん、上田哲郎の4名によるパネルディスカッションが行われ、『まちはオモロイで・・・でも・・・』というテーマで、当センターの大友章三さんがコーディネーターを務めました。そして、コンサートに行ったとき、トイレの中で、少し時間がかかっていると、外にいる人からいきなり通報されてしまったということ、女性障害者の立場から、ある程度大人になって、異性である父親に介護されることに対してどう感じたかということ、車を運転する障害者の立場から、いつまで運転できる体でいられるか分からなくて不安だ、ということなどの話が出ました。各自が、日頃【まち】で暮らしていて、いろいろ体験したこと、感じたことを情報交換することができました。参加者からの質問も相次ぎ、なかなか賑やかなディスカッションになったと思います。
今回のイベントは、参加者も予想をはるかに超える人数に足を運んでいただき、特に第一部の講演は内容の濃い話で、大変盛り上がったと思います。しかしながら、実行委員としての意見を言わせてもらうならば、まだまだ準備段階では、まだまだ詳細な計画や段取り自体に詰めの甘さがあり、実行委員会自体の力不足は隠しきれない点であったかと思います。この反省や経験を生かして、今後もこのような素晴らしい当事者主体でのイベントを企画していけば良いと思います。
参加者の数は約90名にのぼりました |
(文責:上田)
■これまでの経緯
平成15年4月から支援費制度がスタートしました。措置から支援費制度になり、利用しやすくなった結果、居宅介護を中心に利用が大幅に伸びたのに加えて、厚生労働省の準備不足と見通しの甘さから2年連続大幅な予算不足におちいりました。財務省から予算不足にならない仕組みをかなり強く求められた厚生労働省は、まず、介護保険との統合を考えました。これは、介護保険は40歳以上の人から保険料を徴収していますが、これを20歳以上等に年齢を引き下げると共に、若い障害者も介護保険の対象者(現在は65歳以上と40歳から64歳の特定疾病の者)にしようというものです。実は、介護保険の方も高齢化に伴う利用者の増加のため財源の確保が深刻な問題(規模が大きいため、支援費制度より深刻)となっており、厚生労働省としては、介護保険と支援費制度の財源問題を一石二鳥に解決しようと狙ったわけです。しかし、介護保険は家族介護の軽減を目的とし、重度障害者の自立生活を想定していないため(ヘルパー時間数が全く足りない)、自立生活を求める障害者団体等から大反対され、さらに、景気も回復していない今、若者や企業(従業員の保険料の半分を負担している)に新たな負担を課すのは時期尚早だという反対もあり、今回は介護保険との統合は先送りにされました。そこで昨年10月12日に突然出てきたのが「今後の障害保健福祉施策について〜改革のグランドデザイン案〜」です。そして、グランドデザイン案を具体化したものが「障害者自立支援法案」で、政府は今の国会で成立を図りたいとしています。
■障害者自立支援法案のねらい
政府は障害者自立支援法案のねらいとして、次の5つを揚げています。
1.障害者の福祉サービスを「一元化」
サービス提供主体を市町村に一元化。障害の種類(身体、知的、精神)にかかわらず障害者の自立支援を目的とした共通の福祉サービスは共通の制度より提供。
2.障害者がもっと「働ける社会」に
一般就労へ移行することを目的とした事業を創設するなど、働く意欲と能力のある障害者が企業等で働けるよう、福祉側から支援。
3.地域の限られた社会資源を活用できるよう「規制緩和」
市町村が地域の実情に応じて障害者福祉に取り組み、障害者が身近なところでサービスが利用できるよう、空き教室や空き店舗の活用も視野に入れ規制を緩和する。
4.公平なサービス利用のための「手続きや基準の透明化、明確化」
支援の必要度合いに応じてサービスが公平に利用できるよう、利用に関する手続きや基準を透明化、明確化する。
5.増大する福祉サービス等の費用を皆で負担し支え合う仕組みの強化
(1)利用したサービスの量や所得に応じた「公平な負担」
福祉サービス等を利用した場合に、食費等の実費負担や利用したサービスの量等や所得に応じた公平な利用者負担を求める。この場合、適切な経過措置を設ける。
(2)国の「財政責任の明確化」
福祉サービス等の費用について、これまで国が補助する仕組みであった在宅サービスも含め、国が義務的に負担する仕組みに改める。
「障害者自立支援法案」の障害種別横断の理念や福祉サービス等の費用の国による義務的負担化は評価できるものの、応益負担(定率負担)や利用を抑制する基準の設定等、国の費用をいかに少なくするかが真のねらいであることは明らかです。
■障害者自立支援法案の対象者・サービス体系
対象者は、身体障害者、知的障害者、精神障害者、障害児です。
また、サービスによる給付体系を次のように分けています。
○自立支援給付(利用者個別に提供されるもの)
居宅介護、重度訪問介護、行動援護、重度包括支援、デイサービス、ショートステイ、グループホーム、施設入所、自立訓練、更生医療、精神通院公費、補装具 等
○地域生活支援事業(個別ではなく地域に包括的に提供されるもの)
相談支援、コミュニケーション支援、ガイドヘルプ等移動支援、日常生活用具 等
■施行期日(スケジュール)
平成17年10月・・・利用者負担のうち公費負担医療の見直し。
平成18年 1月・・・新利用手続き、障害福祉サービス等の応益(定率)負担開始。
平成18年10月・・・新たな施設・事業体系への移行に関する事項等。
拙速きわまりない強行スケジュールになっています。
■障害者自立支援法案の主な問題点
◎障害者給付審査会の設置
障害者給付審査会が市町村から独立した形で設置され、障害程度区分の二次判定(一次判定は市町村)及び長時間ヘルパー利用者等の非定型的な支給決定案等の審査を行います。支給決定はいままで通り市町村が行います。
審査会で長時間ヘルパー利用者の審査をすると、市町村は審査会の意見だからと責任転化をして重度障害者のヘルパー時間を伸ばす交渉ができなくなります。
◎移動介護(ガイドヘルパー)の見直し
移動介護は障害の状態によって次のように分かれます。
<自立支援給付>
・重度の全身性障害者は重度訪問介護(現在の日常生活支援+移動介護)という類型が新設され、居宅内外共に利用できることになります。
・重度の知的障害者(児)又は重度の精神障害者は行動援護という類型が新設され、居宅内外共に利用できることになります。
<地域生活支援事業>
・上記以外の障害者(児)は移動支援事業として市町村が行う事業になります。サービスは市町村が委託した事業所に限られます。
各市町村による移動支援事業のサービス格差や現ガイドヘルパーの位置づけなど大変な混乱が予想されます。
◎グループホームの見直し
重度障害者が「ケアホーム」10〜20人規模、中軽度障害者が「グループホーム」6〜9人規模に分けられます。また、ヘルパーが使えなくなります。地域で自立生活をするためのグループホームですが、これではミニ施設になってしまいます。
◎応能負担から応益負担(定率負担)に
いままでは応能負担といって所得に応じて負担額が決まっていました。所得が低い人には負担はありませんでした。しかし、これからは応益負担といって、介護保険と同様に費用の1割を負担することになります。また、所得(本人の所得が低い場合は同一生計の家族も含む)により月額負担上限を次の通り設定します。
【一般=40200円、生活保護=0、市町村民税非課税T,U=15000円,24600円】
障害者の就労実体や所得保障の現状から応益負担は大問題です。さらに、本人の所得に含めて同一生計の家族の所得も合わせて勘案するとしているのは、サービス利用の抑制につながり、結果的に障害者の自立や社会参加が困難になりかねません。
応益負担については、自ら盲ろう障害者である福島 智氏が、あくまで比喩と断わりながら次のように意見表明をしています。
《応益負担は「無実の罪で収監された刑務所からの保釈金」の徴収に等しい》
第22回社会保障審議会障害者部会 平成16年12月14日
福島 智 委員(東京大学助教授)が提出した意見書の一部抜粋
《応益負担は「無実の罪で収監された刑務所からの保釈金」の徴収に等しい》 |
国家のもっとも重要な役割のひとつは、国、社会、そして一人一人の国民の安全を守ることだろう。その意味で重度障害者の多くは、個人レベルでの「安全保障」が脅かされている存在だといえる。 まず、トイレや風呂、食事といった日常生活動作における支援のニーズは、まさに命に直結する。さらに、それだけでなく、他者とのコミュニケーションや自由な外出ができなければ、人は仮に物理的に生きられても、心理的に、魂の側面で生きづらくなり、最悪の場合は魂が生きる力を失ってしまう。なぜならそれは、たとえば「刑務所」に入っているようなものだからだ。 私たちの社会は、犯罪者に罪を償わせるために刑務所において、行動の自由とコミュニケーションや情報アクセスの自由などを奪い、制限するという法制度を持っている。そのあり方や内実の是非はともかく、それが罪の償いになると考えられているということは、すなわち人が生きるうえでこれらの自由の制限がその人に大変な苦痛を与えると私たちが考えているからだろう。そう考えると、障害者は行動の自由やコミュニケーションの自由が奪われているという意味で、いわば「目に見えない透明な壁に囲まれた刑務所」に無実の罪で収監されている存在だとも把握できる。 そこで、この「透明な壁」から抜け出し、解放・釈放されるためには、人的サポートを含めたさまざまな支援が必要だ。障害者がこの「透明な壁の刑務所」に入ったのは無論、罪を犯したからではなく、生まれながらの運命だったり、不慮の事故だったりするわけで、いわば自然災害などと同様、個人の力や責任のレベルを超えたところで生じてしまう事態だといえる。そして、こうした個人の責任を超えた困難な状況を社会全体で支援しようとするのが、本来の福祉施策の原則なのではないだろうか。もしそうなら、こうした生きるうえでの基本的な自由を保障するための支援に利用料を求めることは、それはすなわち、障害者が「無実の罪」で閉じ込められたこの「透明な壁の刑務所」から解放されるための「保釈金」を支払うよう、本人や家族に求めることと同じではないか。しかも1回だけではなく、支援を必要とする限り、毎日でもこの「保釈金」を本人や家族が繰り返し支払わねばならないのと同じなのではないだろうか。 |
(文責:徳山)
このコーナーは、当センタ−ホームページの「CIL豊中近況」というところから抜粋しました。事務局のようすが少しでも分かっていただけたら嬉しく思います。
≪12月≫
2004/12/3 クリパ設営準備大会
本日、事務所全体を作業場として、クリスマスパーティーの飾り付け準備が行われました。何名かの素晴らしい才能が結集し、思いがけない方法を使って、「こっからこんな物が出来るのか!」というものが仕上がってきました。
2004/12/6 風邪は大丈夫ですか・・・・・?
このページの管理人は、どうも風邪をひいてしまったみたいです。急に寒くなり、風邪を引きやすい時期になっていると思うのですが、みなさんは大丈夫でしょうか?
事務局のほうは、まだ年末の慌ただしさは見えてこず、比較的ゆっくりと流れる一日でした。
2004/12/15 合同会議
本日15:00から、ヘルパーステーションと自立支援センターとの合同会議が行われました。間近にせまっているクリスマスパーティーについての、料理・設営等の確認が行われ、来年度のヘルパー講座の内容・日程についても報告されました。
2004/12/24 今年最後の支援センター会議
今年最後の会議が、今日午後より行われました。
今度、来年になってから、クリスマスパーティーの反省会が行われるのですが、今日の会議でも一番盛り上がったのはクリスマスパーティーの感想を述べ合う部分でした。そのほか、依然厳しい、制度を巡る国の動き等も報告されました。
≪1月≫
2005/1/5 新春のご挨拶を申し上げます
みなさん、新年明けましておめでとうございます。
ヘルパーステーションは4日、自立支援センターも本日5日にて仕事始めとなりました。みなさん、早速多忙な業務に就いております。
本年もCIL豊中を、よろしくお願い致します。
2005/1/12 ミニ現任者研修
本日午前中、ILPルームにて、ミニ現任者研修が行われました。とりあえずメンツはCIL豊中の職員だけだったのですが(^^;)、ベテラン職員が新参者の(?!)職員に、ベッド上での衣類の着脱や、車いすから便器への移動の実習をおこなっておりました。ホームヘルパー養成講座の縮小版といった感じでしたね。
2005/1/14 支援センター会議
今年最初の支援センター会議が、午後から行われました。
今回は、新たに始まった在宅給食サービス事業について、いろいろと報告や議論が交わされました。そのほか、時期が近づいてきた、今年度2回目の市民講座やILP講座についての、場所決めなどについて話合われました。
2005/1/17 とよちゅうイベント
16日(日)、福祉会館にて、「とよなかの中心で自立を叫ぶ。まちはオモロイで!」と題したイベント(講演)が行われました。
豊中市内で、突然の親の死がきっかけで自立生活を始めた、ある障害者の方が講演を行い、笑いあり涙ありの大好評でした。会場も満員となり、大盛況でした。
2005/1/19 今年はILPルームを・・・・・
昨日今日と、ILPルームの利用者がおられますが、今年はぜひ、ILPルームをもっとPRして、利用者を増やそうという気持ちでおります。
潜在的なニーズを、どんどん掘り起こしていければいいですね。
2005/1/22 パン作りサークル
今日はILPルームで、4名の障害者が参加して、パン作りサークルが行われました。事務所にいる人たちは、完成したパンが一緒に帰ってくるのを楽しみにしていたのですが、どうやら一つ残らず現場で食べてしまったみたいで、拝見することが出来ず。
残念!!
ヘルパーステーションCIL豊中
ケアプランセンター CIL豊中
TEL06(6840)8195 FAX06(6840)8196
支援費制度居宅介護サービス(身体・知的・児童)
支援費制度によるホームヘルパー、ガイドヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 24時間365日
介護保険訪問介護サービス
介護保険によるホームヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市
◇サービス提供時間 24時間365日
介助サービス
介助が必要な方の自立支援を目的に、地域のささえあいに基づく登録制市民互助活動です(公的福祉制度外のサービス)。
◇対象者 原則豊中市在住の障害者
◇介助料
【一般介助】 1時間 1,050円
【宿泊介助】 1回(12時間以内) 7,200円
いずれも実費交通費(市内上限800円)を負担していただきます。
【旅行介助】 1泊(24時間) 12,400円
延長分は6時間(3,100円)単位で加算。
介助者の交通費及び宿泊費は利用者負担です。
◇キャンセル料
前日まで無料。当日は半額です。(上限10,000円)
※条件の合う登録介助者が見つからず、御希望にそえない場合があります。
ホームヘルパー・ガイドヘルパー養成講座
ホームヘルパー・ガイドヘルパー養成講座の開催(随時)。
介護保険居宅介護支援サービス(無料)
ケアマネジャー(介護支援専門員)によるケアプランの作成、サービス事業者との連絡や調整、申請や更新の代行など。
豊中市障害者自立支援センター
TEL06(6857)3601 FAX06(6857)3602
豊中市障害者生活支援事業(無料)
障害者やその家族等の相談等支援をします。
◇ホームヘルパー、デイサービス、ショートステイなどの利用援助
◇社会資源を活用するための支援 ◇社会生活力を高めるための支援
◇ピア・カウンセリング ◇専門機関の紹介
自立生活体験室
障害者の方が、自立生活を体験してみる部屋です(介助者の方は無料)。
◇宿泊利用 1泊1,500円 ◇デイ利用 1回(5時間まで)750円
豊中市障害者外出支援サービス
リフト付自動車を運行し、障害者の外出を支援します。
◇利用対象者は豊中市に在住し、次に該当する人です。
@下肢・体幹障害1・2級で車いす等を使用している人。
A四肢障害1級で車いす等を使用している人。
B腎臓機能障害で透析治療を受けている人。
◇利用日時 午前9時から午後5時(火曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く)。
◇利用目的 社会参加を目的としますので、特に制限はありません。
◇利用回数 月4回まで利用できます。
◇利用料・区域
@豊中市内 片道 500円 往復1,000円
A特定区域・施設 片道 1,000円 往復2,000円
[特定区域は池田市・吹田市・箕面市・尼崎市・伊丹市・大阪市(淀川区・西淀川区・東淀川区・北区・旭区・城東区・都島区・此花区・西区・福島区・中央区・浪速区・港区)] 特定施設は星ヶ丘厚生年金病院、大阪府立大手前整肢学園
◇キャンセル料 当日キャンセル500円
◇同乗者について 必ずしも必要ありません(必要に応じて同乗願います)。
点字名刺
ノーマライゼーションを目的に点字名刺の作成販売。※送料は一律270円
◇既存名刺への点字打ち込みの場合 10枚150円
◇片面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚300円
◇両面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚350円
ロゴ・イラスト又は写真入りの場合は10枚につき50円の加算となります。
絶え間ない流れ
明かりの切れ端にある玄関を開けて、
小さい城に帰る
時はすでに10時を回っている
早々に台所で、好きな煙草を一服する
換気扇のすき間から遠くで走っている
高速道路の車の流れが聞こえてくる
一台ではなく何十台も遠くから近くへ、
又遠く離れていく
皆、明日の夜明けまでに、目的地に着くのだろう
おのれは止まっていても、周りは流れているのだ
北摂の兄貴
いろはの帽子
ぎしぎしと
操縦桿を操って
約束の
駅に彼がやってくる
いろはの帽子をあみだにかぶり
電動車いすにゆられる姿は貫禄じゅうぶん
人間でいっぱいのフロアも自宅の庭同然
どんなにせまい道も
バリアだらけの通りさえ
彼に行けないところはない
昔は引っ込み思案だったという
いまじゃ新世界の串カツ屋に暖簾をかきわけ
電動車いすごと乗り込むまでの大胆さ
なにが彼を変えたのか
世の無理解への反発か
障害をもつすべての人に勇気をふきこむためか
彼の嫌いなものはそんなきれいごと
生きてることが、楽しいんや
ほかになにがいるだろう
雨がふったら濡れていく
風が吹くなら吹いてみろ
障害をもとうともつまいと
なんのちがいがあるものか
人生は、ひとりきままに花の旅
ぎしぎしと
操縦桿を操って
もうそこに
いろはの帽子の彼がいる
一辺田正
初春の 寒き街中 手をつなぎ 歩いてみたい せめて夢でも
伊丹市 岩国久美子
このコーナーでは、みなさんからの短歌、俳句、詩などを募集しております。詳しくは編集長 ま〜たれまで。
みなさまどんどんご応募してください。
お詫びと訂正 いつもCIL豊中通信をお読み頂きありがとうございます。 前号11号で掲載させていただきました【遠くなくても行きたい】の記事で、誤りがありました。 <訂正箇所> P34 写真a → 写真d P35 写真b → 写真a P35 写真c → 写真b P36 写真d → 写真c が正しいものです。 西九条 舞様、並びに読者の皆様、大変ご迷惑をおかけ致しました。 尚、ホームページ上については、訂正後の正式なものを掲載しております。 |
今年の冬は、暖かい日が続き、なかなか冬の洋服に袖を通せずにいたのに、急に冬服を重ね着したくなるほど寒くなりましたよね。
急な変化に地球も耐えれなかったのか、日本だけでなく世界の至る所で、とても悲しい事がたくさん起こりました。
このような時は、体調を崩しやすくなりますが、みなさん風邪など引いたりしていませんか?
“風邪は万病のもと”と言われるように、甘くみると大変なことに・・・。
風邪を退治するには、まず、十分な睡眠と栄養をつけること!
お腹がいっぱいになったからといって、栄養が十分に取れていることにはなりません。私たちが何人か集まれば、大きな力になったり早くできたりするように、体に大切な栄養もいろんな栄養が集まって、より体の中で働いてくれますよ。
いろいろなものを食べ、十分に寝て、心も体も温かくして、風邪なんか吹き飛ばしちゃってくださ〜い。
・・・で、あなたの心を温かくするものは、何かしら!?