広報誌『CIL豊中通信』Vol.46

2015年秋号


も く じ




印刷版の表紙
1. どこにでも行きたーい! ~交通事情は今~
2. 2015年度CIL豊中通常総会報告
3. 第35回国障年総会参加報告
4. JCIL(日本自立生活センター)からの取材報告
5. 車いすでお出かけコーナー
広報誌編集部
事務局
事務局
事務局
どんぐり
みなさんからの、投稿コーナー
6. 短歌
7. ぼくの日曜日
8. どんぐりのひとりごと
9. 哲珍の部屋
岩國久美子/吉村史生
海帰優人
どんぐり
上田哲郎
10. サロン便りだヨン
11. CIL豊中近況
12. 事務所スタッフのつぶやき
13. サービスのご案内
14. 編集後記
事務局
事務局
事務局
事務局
瀧本香織


  発行号のエトセトラ ~秋号~  
 
ますます秋めいてきましたね。
写真のお魚はベタという種類。水上の空気も取り込めるので、少ない水でも生きることが出来ます。私が仕事の合間に眺めて癒されたり、ベタがガン見しきて餌をねだられたり。。。生き物って面白いです。
イラストは、来所された方にご厚意で書いてもらいました。ありがとうございました。


1. どこにでも行きたーい!~交通事情は今~

広報誌編集部

はじめに
 交通バリアフリー法(現 バリアフリー新法)が誕生して15年、生活に欠かせない存在である交通の環境は、大きく変わりました。介護タクシーの普及やノンステップバスの増加など、良くなった面がある一方で、乗務員の対応や駅の無人化など、問題点もあります。そこで今回、いろいろな分野に分けて、交通事情をチェックしてみようと思いました。

1.バスの『乗りやすさ度』

京阪バス株式会社
 京阪バスは大阪、京都、滋賀が主な運行範囲になっています。観光や遠出の時に利用する機会があるので、お話を聞きに行ってきました。

☆バリアフリーに向けた特色とPR点をお願いします。

 ICカード対応やOBCビジョン(バスの現在位置をお客様に提供するシステム)は全線導入し、車両も乗降しやすいノンステップバスとワンステップバスに代替えしている状況です。
 車両はバリアフリーになっていますが、バス停は、まだ段差や柵がありバリアフリーになっていない所もあります。市主催の検討委員会でバリアフリー化を目指しています。

☆予約は今も必要ですか?
 以前はノンステップバスやワンステップバスの台数が少ないため必要でしたが、現在は必要ありません。

☆車いすを何台、乗せる事ができますか?また、乗せられないことはありますか?
 大型バスで車いすを2台乗せられるバスが147台あり、各営業所に振り分けられて走っています。小型バス・中型バスでも、車イスは少なくとも1台は乗せられます。

☆スロープ(渡し板)の使い方などの研修ありますか?
 新人の運転手には、基本運転操作と一緒に車いす対応についても教え、入社して1年経った運転手にも、それらがきちんとできているかをチェックする教習をしています。
 また、月1回事故防止・接遇向上懇談会を開き、乗務員同士で意見交換をしています。

☆今後の課題(スロープ使用方法や乗務員の対応等)への取り組みについてお願いします。
 教習や懇談会を開催し、乗務員全員が同じ対応をできるよう継続していく事が大切だと思っています。

☆市民のみなさんへメッセージをお願いします。
 車イスの方が乗ってこられたら、車イスのスペースを空けていただくご協力と、運転手一人で対応が困難な時にはお手伝いしていただければ助かりますので、宜しくお願いします。

※京阪バスへのご連絡先については、個別にご案内いたします。

 この取材を終えて、バス車両だけではなくて、バス停やその付近の道路状況にも目を向けて、バリアフリー化に力を入れられている事を知り、これからもっと利用しやすくなると思いました。取材のご協力ありがとうございました。
(担当:瀧本)


阪急バス株式会社
 私たちの生活圏を走っていて、日頃から利用する機会が多いので、現在のバス状況について取材をしてきました。

☆バリアフリーに向けた特色とPR点をお願いします。
 高齢者の方や目の不自由なの方が見やすいオレンジ色の手すりがついた車両や、足の不自由な方でも乗車しやすいノンステップバスとワンステップバスという車両を運行しています。また、スロープ板を使用して車いすの方にもご利用いただけます。

☆予約は今も必要ですか?
 予約は必要ありませんが、先に車いすのお客様が乗車されていて、乗車スペースを確保できない場合が稀にございますので、前もってお電話を頂ければよりスムーズにご利用いただけます。
☆車イスを何台、乗せる事ができますか?
 車両によって違いがあり、通常は1台ですが、最近の新型車両は2台乗車可能です。

☆スロープ板の使用方法や乗務員の対応等の研修はありますか?
 研修は、入社時の新人教習と各営業所での当事者団体との講習会の中で行っています。
 伊丹や石橋、豊中などの近隣の営業所に張り紙で案内し年1~2回、コミュニケーションも兼ねて当事者団体の方にお越しいただき、ご協力いただきながら講習をおこなっています。

☆バスにある車イスマークの違いについて教えて下さい。
 2つのマークはバス車両のメーカーによって基準に若干の違いがあるものの、左右のマークともに、ワンステップバスやノンステップバスなど、身体の不自由な方でも乗り降りしやすくなっているバスについています。大型車両でこのマークが貼ってある車両は車いすのままご乗車いただけます。(停留所の形状によってはご利用いただけない場合があります。)
 ☆市民のみなさんへメッセージをお願いします。
 車イスのお客様がスロープでの乗降に苦労されている際にお手伝い頂いたり、車イス用スペースを空けて頂いたりなどのご協力をお願いしたいです。
 また、車イスをご使用の方も、乗務員に遠慮なくお申し付けください。

阪急バス株式会社
  千里営業所:06-6871-0412  豊中営業所:06-6866-3145

 今回の取材で見せて頂いた新車両は、とてもしっかりとしたスロープ板があり、車イスを2台乗せられるほど車内は広かったです。あと、一般の乗客用座席椅子も広く作られていると伺いました。取材のご協力ありがとうございました。
(担当:瀧本)


株式会社 国際興業大阪に行ってきました
 車いすで観光バスに乗って団体旅行に行くなんて聞いたことがない。旅行なんて、行けないならそれで済むのかもしれません。でも観光バスに乗れたら行きたいと思っている人もおられるかも。高速バスならリフト付きバスもあるのですが、観光バスはないかも、と思い、インターネットで調べてみました。私自身、乗ったことも見たこともなかったですが、数少ないけれどあるんですよ。国際興業大阪が所有していて大活躍です。そこで取材にお邪魔しました。お話してくださった方は、瀬木さん、狭間さんです。

★今も珍しいリフト付き観光バス
 支援学校や障害者施設、普通の学校などの遠足など、夏場もありますが、特に気候の良い春先、秋先の利用も多くあります。この会社でリフト付き車両を運行し始めて10年になりますが、需要があるにもかかわらず、今も非常に珍しい存在です。その台数は大阪でも増えるどころか、年々減少しているのが現状です。

★8時間借りるとしたら・・・・
 この貴重なバス、8時間貸し切りすれば12万円ほどです。行き先は東方面なら伊勢あたりまで行けます。伊勢までなら、ゆっくりと旅を楽しんでかえってくることができ、それより先に行くと、非常に慌ただしい旅になってしまうので勧められないです。

★実際に乗せてもらいました
 まず車体の左横の真ん中が開き、リフトが下りて来ます。このリフト分と車いす1台分程の十分なスペースがないと乗り降りはしにくいかな?と。あと、車いすの台数が多くなればなるほど、リフトで1台ずつ上げていくので、当然時間もかかると思いました。車いすは2台固定できるようです。3人目から、座席に移ることになります。バスのトランクには折り畳みの車いすが10台収納できるようです。

★予約方法は?
 電話で予約ができます。旅行を企画される際は時間に余裕を持ったスケジュールを組んでもらうことと、リフトで乗り降りするのに広い駐車スペースが必要であることも認識してください、とのことでした。

★もっと国から補助金を・・・・・。
 このリフト車は平成13年式で14年走っているので、そろそろ買い替えの時期です。新しい車もぜひリフト車を買いたいと思われてるそうですが、普通の車より初期の経費が高く掛かるので、会社としては検討中です。国の補助金も出るのですが、それは微々たるものなので、多くの観光バス会社では購入が難しかったり、所有していても手放さざるを得ないそうです。だから減少する一方なのですね。

★さいごに・・・
 「当社といたしましても、できる限りリフト車を残していきたいと考えております。私たち現場の従業員も、楽しいバス旅行のお供をさせていただきたいと思っておりますので、これからもお問い合わせをよろしくお願いします」とのことでした。
 なお、国際興業大阪では、介護タクシーの事業もされています。ハイエースタイプの車を7台所有されており、団体様の送迎も受けています。その案内チラシもいただきました。
 私事ですが、今、ある団体のバス旅行に行きたくて、しかたがないのです。元気で歩行も可能な時は行けていたのに、今の私にはバスの階段の乗降が不可能なのです。こんなリフト付きの観光バスが当たり前に走っていてくれたら、今の私でも観光バスでの旅も楽しめるのではないかしら?と思いました。
 国際興業大阪様、ぜひ、新しいバスもリフト付きでよろしくお願いします。取材のご協力ありがとうございました。
(担当:塚原)

株式会社国際興業大阪
  リフトバスのお問い合わせ:06-6322-1388  介護タクシーのお問い合わせ:06-6322-5600



2.鉄道の『安心・安全度』

南海電鉄沿線の今
 地域で自立生活を送る或いは自立生活を目指す障害者にとって、移動の自由は欠かせません。しかし、泉州地方においては地域に暮らす障害者の移動の自由が、ジワジワと蝕まれようとしています。それを何とか食い止める取り組みを実践されている自立生活センター・リアライズの、西留一浩さんに現状と今後についてお話を伺いました。

★最寄りの駅で駅員が無配置に(無人駅化)されて困ってます。でも南海電鉄さんに、この深刻さは伝わっていません。
 2013年1月、泉州障害者自立生活連絡会(泉障連:自立生活センター・リアライズ、自立生活センター・いこらー、障害者自立生活センター・りあんなどが加盟している)運営会議での、南海線松ノ浜駅無人駅化に関する情報共有から取り組みは始まりました。3月の運営会議で、南海電鉄に対して無人駅化撤回を求める事を確認し、4月2日南海電鉄側との話し合いがもたれました。しかし、既定の方針を変更できないとして、南海電鉄側は撤回には応じませんでした。無人駅化された場合の不便さや、転落やエレベーター故障等による危険性を訴えても、「インターホンで対応」の一点張りで建設的な交渉にはなりませんでした。 一方で、同年8月25日から31日まで岬町から難波までの60キロを、途中の駅に要望書を手渡したり、各地でイベントを通して問題の存在を地域にアピールしながら、練り歩く『泉州TRY2013~差別のないSENSYU~』の取り組みは、多くの参加者で盛り上がり『無人駅化問題』が社会に広く示されました。

★沿線自治体からの要請も届かず、無人駅化は止まりません。
 こうした取り組みを続けるなか、泉大津市など沿線各自治体からも、南海電鉄に対して無人駅化見直しの要望書が提出されました。行政も『無人駅化』を問題と認識している事は確かです。ただ残念な事に、駅員の配置を義務づける法的根拠がなく『要請』以上の事は行政にも出来ないのが現状です。南海電鉄の頑なな態度が続く限り、無人駅に駅員配置はされない、という状態です。

★障害者が、自由に地域で生活出来る地域社会を構築するために…
 今後の展開について、西留さんは「松ノ浜駅周辺の住民を巻き込んで、無人駅化を地域の問題として市民運動へと広げたい。そして、地域で『無人駅化問題』を考えるフォーラムが出来たら良いと考えています。そのために自治会長さんに声を掛けようとしている段階です。」と話されました。今は、自立生活センターリアライズの取り組みや、障害者も地域で自立したいと考えている思いをまとめた、資料作りをされています。
 また、泉障連が進めている事は、『バリアフリー新法』に基準として1日の乗降客数が3000人を超える駅では、駅員を配置する事を盛り込むよう国への働きかけ、そして、無人駅化の要因とされる経営上の問題を解決するため、国や自治体から補助できる制度を作るように働きかける、この2点です。未だ、先が見えないながらも、地域の市民や他の運動体などの繋がりを広げるため、試行錯誤しているところです。
 取材を終えて私は、自立生活センター・リアライズの活動を、地域に根付いて障害者が自立生活を広げていく運動として、今後も絶えず注目していこうと考えました。
(担当:大東 剛)
  
3.介護タクシー最新事情

チーム・北大阪ケアタクシーをご存知ですか
 最近、介護タクシーも新しい会社が増え、街中で見かける機会が多くなりました。ところで皆さんは、『チーム・北大阪ケアタクシー』というのをご存知でしょうか。これは豊中および近隣市の介護タクシー会社によって組織された連絡チームです。介護タクシーというのは、ほぼ全社個人経営というのが実態なのですが、それらをネットワーク化させることで、利用者の利便性を高めようと、設立されました。今回、代表の廣兼伸次氏にお話を伺いました。

廣兼伸次氏

★2010年4月に立ち上がりました
 初めは4社によるチームからスタートしました。個々だけで予約の対応をしていると、ニーズ(時間)がほかのニーズと重なった場合は、どうしても後の方を断らなければなりません。しかしチームを結成し、その中の空いているタクシーに動いてもらうことで、断ることが少なくなってきました。現在、チームの加盟会社は、豊中市を中心に大阪市、箕面市、池田市、吹田市、伊丹市など、25社にまで増えています。特に月曜の朝や金曜、連休の直前などは最も予約が混む時期で、チーム全体で効率よく回していくことで、断る件数も随分と減ってきました。また、会社間の連携もうまくいくようになり、例えば遠方まで乗って、帰る時間が判らない乗客がいたら、現地が拠点のチーム内の介護タクシーに帰り便を託することも出来るわけです。新しく立ち上がった会社にもチームの存在を紹介し、利害枠を超えて営業ノウハウを伝授する一方、チームの一員として負担を分かち合ってもらいます。

★介護タクシーは高くないよ!! 
 介護タクシーの迎車料金については、あらかじめ陸運局によって、迎車走行の距離の遠近に関係なく、上限680円(中型車で)と決まっています。また、運賃の体系は、時間制と距離制の2種類がありますが、これもその時の利用にとって安い方を選ばなくてはならないとされています。それでも一般のタクシーに比べれば高い運賃になるし、介護タクシーは規則上、「流しでの利用」が認められない完全予約制であるために、どうしても迎車料金が発生するのです。このことは、ご理解願いたいところです。
 ベッドからの移乗など、介助が必要な方には、オプションとして1回500円で受けられます。ドライバーの方は、ヘルパー講座を受けておられます。

★課題は・・・・夜!
 もしも夜間に救急車で運ばれ、帰りのタクシーがないと、困る方もいると思います。そのためチーム内で夜間を当番制にして、当番になったタクシーは、連絡を受けたらいつでも出動するというシステムがあっても良いのでは?と廣兼さんは考えておられますが、実現は難しく、これからの課題です。

★こんなことも考えています
2005年4月に豊中市はタクシー券を廃止しましたが、他市ではほとんどが存続しており、大阪市では、リフト付きタクシーチケット2000円分が、年間96枚出ているとのことです。市町村によって格差があり過ぎるのも問題で、国で統一したほうが良いのかも知れませんが、少なくとも豊中のタクシー券は復活させてほしいですね。また、特に利用の多い市民病院などに、介護タクシーの待機場所を確保させてほしいと、現在、豊中市に交渉しています。

★ご用命があれば旅行にも行きます
 廣兼さん自身は、一番遠いところで岡山や徳島に行かれたそうです。バリアフリーな温泉やホテルなど、雑談がてら案内もします。運賃は時間制のほうが安く、たとえば車いす1名+同乗者2名(中型車)、8-10時間の日帰り旅行で、1時間5040円ほどです。高速道路代は利用者負担になります。

★最後にPRを
 ネットワークを組むことによって、急なニーズにも応じられるようになってきました。多少時間をずらしてもらうことは時々ありますが、往復とも対応するし、階段での介助が伴うなど、それぞれのニーズに応じて配車・調整します。チーム全体が一つの会社のように機能して、お互い助け合って利用者の足になりたいと思いますが、一方で個人経営としての本音、即ち「自分のお客、自分の儲け」という気持ちも当然存在するので、兼ね合いが難しいところです。

お問い合わせ・ご予約
  チーム・北大阪ケアタクシー(TEL:06-6863-8550  携帯:090-7341-9214)

(担当:塚原・根箭)

4.豊中市および近隣市の外出支援サービス
どんな外出支援サービスがあるの?

 障害者が利用できる外出支援サービスには、行政が提供するものもあり、市によって様々な特色があります。今回は豊中市・箕面市・伊丹市・尼崎市の取組を伺いました。

■箕面市

・福祉有償運送(オレンジゆずるタクシー)
 平成26年度まで、市が車両を借り上げ「福祉予約バス」を運行していましたが、利用登録者の増加など多くの課題がありました。そこで、将来的なコストや一定の利用者負担も視野に入れ、福祉予約バスと重度障害児等の学校送迎を一体化した持続可能な福祉デマンド輸送を検討するために、福祉有償運送の車両12台を活用したモデル事業を平成27年1月1日からスタートさせました。実際の運行については、民間事業者が行っています。

お問い合わせ
  ご予約:オレンジゆずるタクシー配車センター(TEL:072-720-5565  携帯:072-720-5855)


■伊丹市(伊丹市民の方対象)

・福祉タクシー利用券(タクシーの初乗り料金相当額のチケット)
 身体障害者手帳1級・2級、療育手帳A判定、精神障害者保健福祉手帳1級を所持している方へ、年間48枚を限度に交付しています。

・市バス特別乗車証(伊丹市バスの無料乗車証)
 身体障害者手帳1~4級、療育手帳A・B1判定、精神障害者保健福祉手帳1級・2級を所持している方へ交付しています。ただし、福祉タクシー利用券と市バス特別乗車証は併給できません。福祉タクシー利用券は昭和58年、市バス特別乗車証は昭和46年に開始されました。

お問い合わせ
  伊丹市地域・高年福祉課(TEL:072-784-8099  携帯:072-784-8036)


■尼崎市(尼崎市民の方対象)

・福祉タクシーチケット
 乗車料金のうち初乗り料金を助成するチケットを交付します。

・リフト付自動車派遣登録者証
 リフト付自動車を派遣し、市内の病院や公的機関等へ送迎します。
 対象の方は、肢体障害1級~2級、内部障害1級(肝臓機能障害は1~2級)で、視覚障害1級~2級と知的障害A(重度)の方は、福祉タクシーチケットのみ対象です。両制度とも、重度障害によりバスに乗車困難な人に対して、行動範囲の拡大と積極的な社会参加を実現することを目的とし、市民からの要望によって利用できるようになりました。

・高齢者移送サービスチケット
 交通機関の利用が困難な高齢者が、福祉施設や医療機関等へ行く際、リフト付車両やストレッチャー(寝台)装着車両利用時に、乗車料金の一部を支援します。対象の方は、要介護4又は5の認定を受け65歳以上の在宅の方です。 この制度は、介護保険制度の開始に伴う外出機会の増加、市民の需要等の事情を総合的に勘案して開始されました。
 なお、上記3種については、入院中および施設入所者(通所者は除く)は対象になりません。

・市バス特別乗車証
 尼崎市バスに乗車できる特別乗車証を交付します。対象の方は、1年以上市内に居住の70歳以上の方、各種手帳(身体障害者手帳1~4級・療育手帳・被爆者健康手帳・精神障害者保健福祉手帳)を持つ方です。
 ただし、福祉タクシーチケット・リフト付自動車派遣・高齢者移送サービスチケット・市バス特別乗車証との併給はできません。

お問い合わせ
  福祉タクシーチケット・リフト付自動車派遣登録者証:障害福祉課(TEL:06-6489-6352)
  高齢者移送サービスチケット:高齢介護課(TEL:06-6489-6356)
  市バス特別乗車証:福祉課(TEL:06-6489-6348)


■豊中市(豊中市民の方対象)

・障害者外出支援サービス
 車いす対応車を運行し、一般の交通手段を利用するのが困難な障害者の社会参加を支援します。平成12年に、現在のCIL豊中に日本財団からリフトカーが1台寄贈され、『マイライフとよなか号』として送迎サービスを開始しました。平成14年度、豊中市委託事業となりました(現在は補助事業)。

・高齢者外出支援(送迎)サービス事業 (ほのぼの号)
 車いすを利用している65歳以上の人で一般の交通機関を利用することが困難な在宅の方を、居宅から医療機関等へ送迎します。

・ユゥーあい移送サービス事業(ユゥーあい号)
 市社協登録ボランティアのご協力を頂き、リフト付自動車を使用し一般の交通手段を利用するのが困難で、医療機関等へ必要な外出をする要介護の高齢者や障害者の方を支援する豊中市社会福祉協議会の事業です。
 対象の方など詳細については、各お問い合わせ先にてご確認ください。

お問い合わせ
  障害者外出支援サービス:NPO法人CIL豊中 豊中市障害者自立支援センター(TEL:06-6857-3601)
  ほのぼの号:豊中市高齢福祉課(TEL:06-6858-2856)
  ユゥーあい号:豊中市社会福祉協議会ボランティアセンター(TEL:06-6848-1000)


 各市のご担当者様、ご協力頂きありがとうございました。外出支援サービスの中には市民の声を受けてできたものもあり、改めて声を上げることの大切さを知ることができました。
(担当:今津)

おわりに
 以上、交通事情についてお伝えしました。
 改善に取り組まれる姿勢が伝わってくる事業者があった一方で、利用者の思いが伝わらず、壁に跳ね返されている状況があることも、浮き彫りになりました。ただ、そういう問題の存在を、当事者団体が地域や行政に伝え、市民を巻き込んだ形で問題意識を共有出来るようになったのは、大きな前進だと感じます。いざとなったら市民力で、交通環境を改善出来たらいいですね。


この記事の最初に戻る     もくじに戻る


2. CIL豊中 2015年度通常総会報告

事務局

 去る6月14日(日)、当法人事務所にて特定非営利活動法人CIL豊中2015年度通常総会が開催されました。午後1時30分に開会宣言、徳山理事長による開会挨拶の後、徳山理事長を議長として審議が始まりました。
 出席者から、福祉制度は昔と比べ確かに充実したが、年々サービスが細分化して複雑になってきて分かりにくく使いづらい。利用者が理解できない制度は良くないと思うと意見がありました。
 以上のような質疑を経て議案は全て原案どおり承認可決され、午後3時15分に閉会しました。
議事
 第1号議案 2014年度事業報告及び決算の件
 第2号議案 役員選任の件
報告事項
 2015年度事業計画及び予算

《2014年度事業報告及び決算》

 2014年度は、障害者総合支援法における在宅福祉サービスとして、居宅介護、重度訪問介護、同行援護、計画相談支援、地域相談支援を行った。地域生活支援事業として、移動支援、豊中市障害者相談支援事業を行った。児童福祉法における在宅福祉サービスとして放課後等デイサービス、児童発達支援、障害児相談支援を行った。介護保険における在宅サービスとして、訪問介護、介護予防訪問介護、訪問看護(医療保険含む)、介護予防訪問看護を行った。また、豊中市障害者外出支援サービス事業、豊中市障害者給食サービス事業アセスメント及び利用調整、点字名刺事業、自立生活体験室、新しく開設された豊中市障害者基幹相談支援センターの相談事業を行い、障害を持つ人の地域生活の支援を行った。
 障害者総合支援法について、障害支援区分への変更、重度訪問介護の対象拡大、ケアホームのグループホームへの一元化、地域移行支援の対象拡大が行われた。
 また、サービス等利用計画の完全実施経過期間の最後の年ということから、豊中市障害者自立支援センターの計画相談支援利用者が急増した。
 また、障害者自立支援協議会や相談支援等連絡会、障害支援区分認定審査会、医療系会議などに委員として参加し、地域福祉の充実に力を注いだ。

■豊中市障害者相談支援事業(豊中市委託事業)
 障害者及びその家族等が地域生活をしていくための相談及び支援
 相談・支援件数 2171件
 ・市民講座 「サービス等利用計画とセルフプランについて」 ・自立生活プログラム講座 全2日
 ・開放サロン20回
■自立生活体験室 宿泊利用39泊、デイ利用72回
■豊中市障害者基幹相談支援センター相談事業(豊中市委託事業)
1名派遣(他に職場介助サポーター1名も派遣)
■豊中市障害者給食サービス事業アセスメント及び利用調整(豊中市委託事業)
 実施数6件
■豊中市障害者外出支援サービス事業(豊中市補助事業)
 運行回数2340回
■点字名刺の作成販売 作成枚数1250枚
■計画相談支援     利用者数34人
■障害児相談支援 利用者数5人
■地域相談支援     利用者数2人
■障害者総合支援法介護サービス     派遣時間112875時間
■放課後等デイサービス     通所回数1621回
■児童発達支援     通所回数7回
■介護保険法介護サービス 派遣時間5208時間
■訪問看護サービス 訪問回数4369回
■介助サービス(制度外) 派遣時間1064時間
■クリスマスパーティー     参加者180人

活動計算書
2014年4月1日~2015年3月31日(単位:円)
Ⅰ 経常収益
  1.受取会費
  2.受取寄付金
  3.受取補助金等
  4.事業収益
  5.その他収益
Ⅱ 経常費用
  1.事業費
  2.管理費

124,000
36,080
8,899,000
459,339,002
704,030

462,558,042
1,434,139
Ⅲ 経常外収益
     経常外収益
Ⅳ 経常外費用
     経常外費用
税引前当期正味財産増減額
当期法人税等
当期正味財産増減額
前期繰越正味財産額
次期繰越正味財産額

48,027

0
5,157,958
916,000
4,241,958
159,563,540
163,805,498


《役員選任》

 理事会推薦による次の6名が選任された。
  理事 徳山辰浩(再任。互選により理事長)
  理事 山口博之(再任。互選により副理事長)
  理事 馬淵敦士(再任)
  理事 吉村史生(再任)
  理事 大田立子(再任)
  監事 坂 龍雄(再任)

《2015年度事業計画及び活動予算》

 障害者総合支援法における在宅福祉サービスとして、居宅介護、重度訪問介護、同行援護、計画相談支援、地域相談支援を行う。地域生活支援事業として、移動支援、豊中市障害者相談支援事業を行う。児童福祉法における在宅福祉サービスとして放課後等デイサービス、児童発達支援、障害児相談支援を行う。介護保険における在宅サービスとして、訪問介護、介護予防訪問介護、訪問看護(医療保険含む)、介護予防訪問看護を行う。また、豊中市障害者外出支援サービス事業、障害支援区分認定調査、豊中市障害者給食サービス事業アセスメント及び利用調整、点字名刺事業、自立生活体験室、豊中市障害者基幹相談支援センターの相談事業を行う。
 4月からのサービス等利用計画の完全実施を受け、障害を持つ人がサービスの利用に混乱や支障がでないよう、計画の実施やセルフプランのサポートを重点的に行う。また、平成28年度に予定されている「障害者総合支援法施行3年後の見直し」や「障害者差別解消法施行」について障害を持つ人の生活向上につながるよう、情報収集及び情報提供を行うと共に関係団体と協力して意見提起等を行う。
 また、医療的ケアが常時必要等の重度障害児を受け入れ可能な障害児のデイサービスを開所して4年目になる。開所以来、地域の重要な社会資源として認知されると共に、見学等来られた複数の事業者が前例があるならということで新たに同様な障害児のデイサービスを開所し社会資源の充実につながった。困難でも先駆的な取り組みをした意義は大きく関係者全てに感謝を申し上げたい。今後の課題としては、日中の通える場が無く在宅に引き籠もらざるを得ない医療的ケアが常時必要等の重度障害者の充実した地域生活を支えるため、さらには新たな社会資源の開発のために、当該重度障害者を受け入れ可能な通所施設等(生活介護や短期入所、年齢が介護保険対象になった者の看護小規模多機能型居宅介護など)の開所に向けて検討準備を進めていく。
 また、障害者自立支援協議会や相談支援等連絡会、障害支援区分認定審査会、医療系会議などに引き続き委員として参加し、地域福祉の充実に力を注いでいく。
 本年度予算は約480,000,000円


もくじに戻る


3. 第35回国障年総会参加報告

事務局

 今回、初めて『国際障害者年を機に「障害」者の自立と完全参加をめざす豊中市民会議(国障年)』の総会に参加した私は、少し緊張した面持ちで会場入りしました。
 くらしかん内の100名程が入れる一室の正面には、大きく今回の第二部タイトルが掲げられています。

『自立生活運動を考える~枚方市の官民一体の取り組みから~』

 このタイトルの官民一体の取り組みという言葉に深く興味をそそられました。枚方市のやり方にそれほど違いがあるのか。無知である私は純粋にそれを知りたいと感じたのです。
 車椅子だった私は満員の会場で最前列へ案内されました。最前列にはもう既に車椅子の方が並んでいて、その先へ進むと、そこは教壇の目の前という特等席。
少し恐縮しましたが、そこは初めての参加の意気込みで堂々と腰を降ろしました。

 第一部の総会では、経過と活動の報告や決算報告・予算提案、議会報告が行われました。
 活動の報告は一年間の国障年の動きが紹介され、福祉・人権・介護・交通バリアフリー・教育など様々な面での交渉・協議の内容が読み上げられました。具体的にはおおぞら園・みずほ園の民営化及びその跡地に入居施設を建てる構想について、行政の説明不足を訴えたり、豊中市文化芸術センターの建設に向けてユニバーサルデザインの導入を求めたりする運動などが報告されました。
 その他、東北⇔関西ポジティブ生活文化交流祭の報告もされ、こちらは非常に楽しそうな光景が目に浮かびました。このイベントは様々な団体が参加しているらしく、出店の売り上げなどから東北で被災された障害者の方々への支援としてゆめ風基金にカンパされたそうです。
 報告の後、2015年の方針や基本方針、活動方針が確認されました。
 「共に生き、学び、働く」社会の実現に向けて一歩ずつ前進する国障年の活動に感銘を受けました。
 休憩を挟んで始まった第二部では枚方市障害福祉室課長の服部孝次さんとパーソナルサポート枚方の長尾祥司さんによる枚方の取り組みについてのシンポジウムが行われました。
 服部さんが話された枚方の支給決定のあり方が非常に利用者目線で、大変共感を持てる内容でした。それは障害支援区分などによる型にはめた基準ではなく、障害者一人一人に合わせた支給決定を採用しています。
私を含め、制度を利用している人のニーズは千差万別でそこを柔軟に対応してくれる考え方は利用者にとって安心して地域で暮らす事が出来るものだと感じました。

 長尾さんのお話では相談支援者目線から見た障害福祉の制度の事や枚方としてのこれまでの働きを詳しく語られました。その中でも自立支援協議会など、行政と話し合う場を設けて、より良い方向を模索し、検討していくやり方に今の枚方の制度が構築されていったと思います。行政に対し、ただ声をあげるのは簡単ですが、やはりそれだけでは中々動きを期待することは出来ません。要求ではなく提案をし、行政の意見もしっかりと配慮しながら検討していく事が物事を変えていく一番の近道になるということを教えて頂きました。

 二人のお話の後、質疑応答が行われ、さらに詳しく掘り下げた内容を聞くことが出来ました。会場に笑みがこぼれるなど、明るい雰囲気の中、第35回国障年総会は閉幕しました。

 今回の国障年への参加で、具体的な障害者団体の活動、課題、他市の情勢を知ることが出来ました。
 様々な団体やそれに関わる関係者達によって今の我々当事者の生活が築きあげられており、今後の生活を良いものにしていく働きが行われていることを実感できました。
 そういったことを知ることで、自分たちがどういったことをしていくべきか整理することも出来ると思います。今回は枚方市の貴重なお話も聞くことができ、新たな刺激にもなりました。他市のことだからといって聞き流すのではなく、貴重な意見を参考にさせてもらい豊中市の良い部分と組み合わせて障害福祉サービスの発展へと繋げることが大切だと思います。
 今後も国障年の総会に参加させて頂き、勉強をさせてもらいたいと思います。
(担当:大岩)

もくじに戻る


4. JCIL(日本自立生活センター)からの取材報告

事務局

 2015年5月22日(金)、京都市に在る『JCIL(日本自立生活センター)』の方が、当事務所に来所されました。本誌前号の特集『住宅事情』の記事を読んで、内容に大変興味を持たれたということから、京都から当事者4名と介助者4名、計8名がお越し下さいました。
 JCILでも住まいの場づくりに力を入れていて、民間の賃貸住宅を、生活保護の家賃扶助の中で探したり、バリアフリーな物件を見付けたりするのはとても難しいことを、経験されてきたそうです。
 本誌前号の特集を通じて、不動産屋や大家さんの理解を得ながら、公営ではない、いわゆる民間かつ具体的な箇所(物件)にスポットが当たる取材記事に対して、強く興味を持たれたとのことです。

★この特集を組まれた経緯を、改めて説明して下さい。
 昨今の地域移行推進という制度的背景も受けて、筋ジスなど、重度の障害者も、家探しをして退院することが目標とされる、また、当事者自身、退院して地域で住むことを望む方が増えてきたというのがあります。大きく見て、どの障害種別でも重度であるほど、家を探そうとして大家さんに断られるリスクは高くなってくると思います。そういう中で、理解のある大家さんもいるんだよ、ということを紹介したかったですね。制度や人も大事だけど、物理的な基盤は飽くまでも『家』なわけで、その『家』を見付けるのが最大の難関になる場合も有り得ます。そういう気持ちから、『住宅探し』を特集にしました。

★不動産屋探しや住宅改修について。
 記事の中で最初に登場した不動産屋は、当事業所が12年前に現在の場所に移転してきたのですが、たまたま同じビルに不動産屋が在ったということで、移転後、最初に家探しの相談が来た際に、当センターの代表が訪れたのが切っ掛けでつながりが出来ました。自分でインターネットで不動産屋を探したり、直接不動産屋に行って問合せをするケースもあります。
 住宅改修は、住みながら出来る人もいれば、制度的に整えてからの人もいたり、タイミングの運というのもあったりしますね。また、事前にネットで物件の画像を見られることは多いですが、それでも実際に行ってみて初めて発見するバリアもあるので、自ら物件の現地調査をするのも必要だと思います。

★気になる家賃の相場は・・・・・?
 ハッキリした数字を挙げるのは難しいですが、地域格差が大きいのと、豊中では北が高くて南が安いという傾向があります。
 生活保護の家賃扶助については、車いす使用者などのハンディがある人には、基準額の1.3倍が上限となります。「私は生活保護で、京都市では55,000円が上限です」と、今回JCILから来所された方は話しておられましたが、今年の夏より、京都での上限は40,000円に引き下げられました。

★公営住宅事情について。
 今回JCILから来られた方の一人は、実に15年もかかって車いす住宅に当選したそうです。その方は、「今は公団に住んでいるけど、間取りやバリアフリー面のバランスを考えたら、市営の車いす住宅に住みたいと思っていて、応募し続けている」と話しておられました。豊中でも近隣市でも、公営住宅の抽選に一発で当たるというのは極めて稀です。新設住宅の場合は比較的当たりやすいですが、一度入居すると退居する方は少なく、結果、狭き門となります。

★当センター職員、大岩の体験を紹介。

 この夏から職員として働いている大岩も、3年ほど前から豊中で一人暮らしをしています。大岩は筋ジストロフィーで、病院の筋ジス病棟から退院し、自立しました。常にヘルパー付きの生活を送っているのですが、車イスを使用しているということで、物件があっても大家さんの理解をえられなくて、難航した体験を話していました。大岩は、「プライバシーを守るためにも、最低2部屋ある家を見付けるのが目標でした。55,000円という家賃扶助の中で、豊中で物件を探すのは実際は難しかったです。結局、入口に5段ぐらい段差のあるマンションを選びましたが、スロープを使えば大丈夫だと判断したのと、そこが漸く、大家さんがOKしてくれた物件だったのです。僕は体重が軽いこともあり、先にヘルパーさんが車いすだけマンションの外(階段の下)まで出して、そのあと僕をベッドから車いすまで抱えて移乗という形で外出しています」と、現在の生活の仕方(工夫)を説明しました。

 今回のように、当広報誌を読んで、その内容について取材をしたいというご希望がありましたら、いつでもご相談下さい。
(担当:瀧本)

もくじに戻る


5. 車いすでお出かけコーナー 第2弾

どんぐり

 今回も、この広報誌の編集長瀧本さんとおデートしてきました。京都の町の中に水族館ができたのをご存知ですか?京都の北、丹後半島の方ならわかるんですが、盆地の街京都に水族館があるなんて、私にはちょっと意外な感じでしたが、行ってみてわかりました。絶滅の危機にあると言われるオオサンショウウオがメインだったんですね。お土産物屋さんには、オオサンショウウオのぬいぐるみが多数積んであり、よく見れば見るほど案外かわいい。水の中で生きる生物は、海の中だけではなく、川にもいますよね。京都には鴨川、桂川、由良川など、有名な川が流れ山紫水明の都だったのです。雨は、石清水や小川を作り、川を流れて行き、やがては大海原へと流れていく。その間に何と多くの生き物と出会うことでしょうか、実に形は様々無数です。そしてどの命もかけがえのない大切な命を守り育てていきたい。そんなことを考えられる水族館でした。
 イルカショーも見てきました。「イルカLIVE きいて音」はスタジアムにいる観客の人たちもストローで作った笛を吹くなど参加して楽しめたり、調教師さんのあとを可愛らしく子どもペンギンが出てきてくれたりと、あっという間の20分間でした……。
 水族館を「京の川ゾーン」をはじめとして9つのゾーンに分けてあり、私が一番面白く印象に残ったことは、「かいじゅうゾーン」で、ゴマアザラシが筒状になった水槽をあがってきてくれてご挨拶してくれたような…ゴマアザラシ君と目が合って、ドキッとしてしばしその場を離れられず、楽しかった。それと水槽がコの形になっていて、見てるうちに私も海の中を泳いでいるような感じで 気持ちがよかったです。私は砂浜で遊ぶペンギン初めて見たのですが、ここのペンギンたちは南極とかの寒いところのペンギンではなく、アフリカにすむペンギンたちだそうです。颯爽と泳ぐ姿も良かったです
このまだまだ新しい試みが盛り沢山な水族館、まだ建って3年。バリアフリー度は、ばっちり、多目的トイレもあり車いすでのデートもばっちり楽しめそうです。私もゴマアザラシ君に会いにもう一度行ってみたくなっています。
 JR大阪駅から新快速で30分、京都駅で下車。バスがあるけれど、歩いても15分です。

もくじに戻る


みなさんからの、投稿コーナー

 このコーナーでは、みなさんからの作文・詩・短歌・俳句・小説など、投稿作品をご紹介しています。
 作品は随時募集しておりますので、投稿されたい方は、編集部までどしどし投稿して下さい。
 なお、作品数が多くなった場合は、繰り越しで2号先の広報誌に掲載する場合もあります。作品の内容によって考慮は致しますが(季節がテーマの場合など)、あらかじめご了承下さい。

 みなさまの投稿を、お待ちしています。













6.短歌

つつましく
生きても足りぬ
我が暮らし
知恵と工夫で
のり切りたくて

伊丹市 岩國久美子


古寺(ふるてら)の
庭の面(おもて)の
苔に降る
春の雨こそ
微かなりけれ

箕面市 吉村史生


みちのくの
湯は大らかに
一つ湯に
男女(おとこ をみな)の
混じり浴(あ)むかな

箕面市 吉村史生


7.ぼくの日曜日

海帰 優人

一人ひとりが少しづつ

 昨日、たまたまラジオのスイッチを入れたら、安全保障法案に関した国会中継が聞えてきた。内容は、自衛隊が給油する同盟国の戦闘機が劣化ウラン弾やクラスター弾などの化学兵器や大量破壊兵器を搭載しているかどうか、そのチェックが可能かというやり取りだった。
 いくら日本がそうした武器を使用できない、そして搭載する戦闘機を支援できない立場であることを同盟国に事前に説明していたとしても、非日常である戦場で約束が守られるとは思えないし、戦闘機をすべてチェックするなんて誰が考えても100%無理なことだろう。「できる」と言い張る人たちは、何が目的で見え透いたウソを突き通そうとしているのだろうか?
 ぼくが施設にいたころ、戦争中に少年時代を過ごした障害をもつ友人の体験を聴かせてもらったことがある。週に一回の軍事教練の授業は「地獄」だったという。
 「気をつけ」の号令にも校庭に座りつづけることしかできない彼は、いつも教官に引きずり出され、友だちの前で「非国民」と罵声をあびせられた。そして、竹刀で殴られ、鉄製の軍靴で踏みつけられた。
 「痛いのも辛かったけど、友だちの前で見せしめにされる方がもっと辛かったよ」
 ぼくがこの話を聴いたのは、30代前半だったと思う。もし、自分が彼と同じように障害者としてそこにいたら…、限りなく怒りが込み上げてきたのと同時に底知れない恐怖に襲われたのを憶えている。
 でも、その教官が特別に凶暴な性格の持ち主だったのだろうか。
 50代も半ばを過ぎたいま、想うところは少し変化した。もし、ぼくが教官としてそこにいたら…、校庭に座りつづけることしかできない彼にどんな態度をとっただろうか?とても悔しいけど、とても情けないけど、罵声をあびせたに違いないだろうし、彼の心と身体に計り知れない傷を与えてしまっただろう。
 人間は弱い。その時代の空気や周囲の視線に流されないことは本当に難しい。ぼくだけではなく、誰にでも戦争とか国を守るとかいう大義名分に、簡単に侵略者になりうる危険性を持っている。ぼく自身を通して、ほんとうにそう思う。
だから、ぼくはいま行動する。自分の得意な分野(書くこと、話すこと)で、ぼくの言葉で、少しづつ…。
ちょっとカッコつけて書きすぎたけど、最近は我が家に来る若いヘルパーさん手当たり次第に話をしている。先に書いた友人の障害者の戦争体験、言いたいことが言えることの大切さ、どんどん息苦しくなっているまちの空気…。etc
ほんとうにしつこいけど、臆病者を自覚しているから、いまのうちに伝えておかなければと思う。
 電動車いすでデモは参加しにくい。集団行動は苦手だ。でも、でも、日曜日にはデモに行こう。


8.どんぐりのひとりごと

どんぐり


 
皆さん、この夏は本当に暑かったですね。熱中症はだいじょうぶでしたか?
私は暑くても海や山に出かけていきたいと思いながら、なぜかエアコンの効いた部屋で原稿を書いていました。もう歳かもしれませんね。昔みたいに子どもを海水浴につれていって一緒に楽しむなんて、できそうにない。というか、子どもも大きくなると、ついてこない。だからその時その時でしたいことをしておかなければと、切実に思うようになってきました。今したいことは、絶対できることだと信じています。平和な時だからですね。

そんなこんな思っている時に、今年は戦後70年の年らしくNHKテレビでは障害者の戦争体験をとりあげていたらしいです。ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。私はへルパーさんの話やNHKのホームページで知りました。今まで健全者の戦争体験はよく耳にしたり、ドラマで見たりしていますが、重度の障害者は出て来ないんですよね。昔は障害者を隠していたという背景もあるんでしょうけれど・・・・・。私は以前から聞きたかったんです。
その一例、「親の手で殺せ」と重度障害児を抱えている母親に、日本兵は青酸カリを渡す。しかし母親は殺せず、子どもと奥深い山中に隠れ潜んで3か月、終戦を迎えられるんです。お母さんは子どもの命を守り抜いたんです。
戦争になれば国のためにならず、足手まといになる命(重度障害者だけでなく弱者と言われる人たちや思想のちがう人、はたまた動物たち)は、みんな殺されるんです。平和でなければ、人としての心を忘れてしまうのかもしれません。あなたも私も、人はみんな・・・・・。それは大きなものに巻かれることの恐ろしさです。

私は、どこまでも続く広大な海や海のある町が好きです。特に神戸のハーバーランドあたりがお気に入りスポットです。重々しい軍艦ではなく色とりどりの観光船が浮かんでいて平和な光景です・・・。いつまでも続く平和な光景でありますように。



9.哲珍の部屋

上田哲郎

 戦争になったら、障害者は肩身の狭い生活を余儀なくさせられるんじゃないかって思います。もしかしたら、同じ日本人に殺されてしまうかもしれません。
 先の大戦時、ドイツではナチスによりホロコーストと呼ばれる大虐殺で、全く何の罪もないユダヤ人が殺されました。
 その中で更に、ユダヤ人でもない精神障害者や身体障害者も危険だとか無能という理由で一緒に殺されました。
 戦争は弱い者を殺しました。

 私はこれまで戦没者が祀られているところに訪れた事があり、もちろんそこに行けば、今の平和な社会に感謝し、祈ります。
 摩文仁ヶ丘には、沖縄戦で亡くなったすべての人の名前が石碑に刻まれています。
 ひめゆりの塔には、沖縄戦において看護師として働き亡くなっていった女学生(約200名)一人ひとりの写真が飾られてます。
 対馬丸記念館には、沖縄から学童疎開中、米国の潜水艦から攻撃を受け沈没して犠牲になった子ども達、1500名強の一人ひとりの写真が飾られてます。
 回天記念館には、魚雷に乗り込んで敵の戦艦等に体当たりして犠牲となった、100名強の若者の一人ひとりの写真が飾られてます。

 鹿屋航空基地史料館や、万世特攻平和祈念館、知覧特攻平和会館、太刀洗平和記念館には、戦況悪化により自分の意に反し、飛行機に爆弾積んで国の為にと命を捧げて戦艦等に体当たりして犠牲になった、10代後半の学生や若者約4000人一人ひとりの写真が飾られてます。

 戦争は兵士だけが死ぬわけではないです。女性、若者、障害者、弱い人たちから死んでしまいます。
 だから戦争ができる国にしてはいけませんね。戦争は弱い者を殺しますから。
 


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

投稿コーナー終了


このコーナーの最初に戻る     もくじに戻る


10. サロン便りだヨン

事務局

 こんにちは。
 今回の「サロン便り」は、模様替え真っ最中の事務所からお送りします。いつも通り「さろん」に参加しようと事務所に来てびっくり、どこからどうやって入ったら良いのやら。事務所の中は荷物でごった返しです。どうにかトランプをするスペースは確保できました。
 汗だくのスタッフも、一息入れてトランプやおしゃべりを楽しみました。

 さて「さろん」は、交流の場としての、役割を果たしてきましたが、これまで中心となって仕切って頂いた障害当事者が、諸般の事情でこの役割を降りることとなりました。で、「さろん」は10月から暫くお休みを頂きます。また新たな「仕切り役」が現れたら、「新装開店」出来るかも…。それまでは、気楽にふらっと寄るも良し、相談に来るも良し、です。では、再会の日まで。  

 


(担当:大東)

もくじに戻る


11. CIL豊中近況

 このコーナーは、当センタ-ホームページの「CIL豊中近況」から抜粋しました。事務局のようすが少しでも分かっていただけたら嬉しく思います。


≪4月≫
2015/4/3 新年度
 慌ただしく新年度が始まりました。支援センターでは、3月までの管理者が基幹相談支援センターに異動し、昨年の3月までの管理者が、再び当センター管理者として復職しています。今年度もよろしくお願いします。

≪5月≫
2015/5/27 研修生
 今月から、研修生が一人、支援センターで週2回勤務しています。まだ20代半ばの若いスタッフで、過去、ILP講座で『自立している先輩』として講演してくれたこともあります。これからも、ますます力を付けていってほしいなと思います。

≪7月≫
2015/7/25 みんな同じ画面
 最近毎日そうですけど、どのパソコンも、サービス等利用計画案(書)か相談票(各種の動きを記録する詳細日報)の画面がひたすら表示されています。目を潤いながら、心身ともにリフレッシュしてこの夏も乗り越えたいです。

≪8月≫
2015/8/15 事務所配置換え
 来週から支援センターに新人職員が入り、さらに9月から1名増える(現 研修生)に伴い、大掛かりな配置換えを行いました。書棚の位置や机の向きがガラリと変わり、作業の過程で掃除もしたので、さながら大掃除のようでした。見付は新たとなりましたが、何故かネットワークがつながらないトラブルが発生しています。

2015/8/17 新人職員
 15日にも少し触れましたが、今日から支援センターに新しい職員が1人入りました。女性の相談支援専門員です。
 どこから説明していいか判らないぐらい、色んな意味でユニークな事務所なので、慣れるまで上手くいけば短いし、下手をすれば(中略)ですが、よろしくお願いします。


もくじに戻る


12.

事務所スタッフのつぶやき

事務局

 長い間ありがとうございました
 割となが~~~く掲載を続けていた『事務所スタッフのつぶやき』、勝手な判断で申し訳ないですが、今回で終了しようと思います。
 これまで、当広報誌を少しでも開いて頂けるきっかけになれば・・・と思い、漫画を描き続けてきました。近年、記事では様々なテーマへ果敢に取り組み、以前よりは読んで頂けるようになったかな~と、個人的には思っています。
 今後は、もしリクエストがあれば検討しようかな。長い間愛読頂き、ありがとうございました。                     (今津)

もくじに戻る


13. サービスのご案内

事務局

ヘルパーステーションCIL豊中
訪問看護ステーションCIL豊中

TEL06(6840)8195 FAX06(6840)8196

障害者総合支援法介護サービス
 障害者総合支援法によるホームヘルパー、ガイドヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 24時間365日
介護保険訪問介護・介護予防訪問介護サービス   介護保険によるホームヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 24時間365日
介助サービス
 障害者(豊中市在住)の自立支援を目的とした、制度外サービス。
◇介助料
 【一般介助】1時間1,200円 【その他】旅行介助
  介助者にかかる交通費及び宿泊費等は利用者負担です。
◇キャンセル料 当日キャンセル半額
※条件の合う登録介助者が見つからず、御希望にそえない場合があります。
訪問看護サービス
 看護師が家庭に訪問し、在宅療養生活の支援をします。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 月曜~土曜9時~18時

ボーイズ&ガールズ
TEL06(6843)5580 FAX06(6843)5590

障害児通所支援(放課後等デイサービス・児童発達支援)
 重度障害児(要医療的ケア等)に、通所による療育支援。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 月曜~土曜13時30分~17時30分
日、祝日、年末年始、第1・3木曜は休み

豊中市障害者自立支援センター
TEL06(6857)3601 FAX06(6857)3602

豊中市障害者相談支援事業(無料)
障害者やその家族等の相談等支援をします。
◇福祉サービスの利用援助
◇社会資源を活用するための支援 ◇社会生活力を高めるための支援
◇ピアカウンセリング  ◇権利擁護   ◇専門機関の紹介
自立生活体験室
障害者の方が、自立生活を体験してみる部屋です(介助者の方は無料)。
◇宿泊利用 1泊1,500円 ◇デイ利用 1回(5時間まで)750円
計画相談支援・障害児相談支援・地域相談支援(無料)
サービス等利用計画の作成、地域移行支援、地域定着支援等。
豊中市障害者外出支援サービス
 車いす対応車を運行し、一般交通の利用が困難な障害者の社会参加を支援。
◇利用対象者は、豊中市内に住所を有し、次のいずれかに該当する人。
 15歳以上65歳未満の人、概ね6歳以上15歳未満で車椅子使用の人、65歳以上で豊中市高齢者外出支援サービス『ほのぼの号』の対象にならない人。
 ①身体障害者手帳1・2級(下肢、体幹、視覚、内部)を所持している人。
 ②療育手帳Aを所持している人。
 ③腎臓機能障害で透析治療を受けている人。
 ※入院、入所中の人は利用できません。
◇利用日時 午前9時から午後5時(年末年始12/29~1/3を除く)。
◇利用回数 月4回まで利用できます。
◇利用料 4㎞未満300円~20㎞以上2,500円
◇利用区域
  豊中市及び隣接市(大阪市南部を除く)及び特定施設
◇キャンセル料 当日キャンセル500円
点字名刺(送料は一律270円)
◇片面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚400円
◇両面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚500円
  ロゴ・イラスト又は写真入りの場合は10枚につき50円の加算となります。 

もくじに戻る


14. 編集後記

編集長 瀧本香織

 皆さん、この夏は暑かったけれど夏バテされていませんか?
これから季節は外出しやすくなりますね。今回の特集「どこにでも行きた~い 交通事情は今」では、近場や遠出などいろんな交通手段として、バスや電車、介護タクシー、各市の外出支援サービスについて取材させて頂きました。さぁ、どの手段で、どこに行きましょ?
 
 実は「車いすでお出かけコーナー(第2弾)」で京都水族館に行った時、京都駅からバスに乗ったら、たまたま車いす2台が乗れるバスが来たので、車いす2人が一度で1台のバスに乗ることができたのです。
 皆さんも「こんな体験したよ」ということがありましたら、教えて下さいね。

 お気づきの点や感想をお待ちしております。遠慮なくお申し付け下さい。

もくじに戻る


広報誌「CIL豊中通信」に戻る  |  豊中市障害者相談支援事業に戻る  |  トップページに戻る