広報誌『CIL豊中通信』Vol.31


も く じ





印刷版の表紙
1. 特集:ほかにもあるよ!! CIL
2. クリスマスカードを贈ったよ
3. ビデオ鑑賞・ヘルパー交流会報告
4. 体験講座 手巻き寿司をつくろう
5. CIL豊中の歩み
6. 10月30日全国大フォーラム
7. 障大連セミナー報告
8. 尼崎市営バスが全車両ノンステップバスになりました
9. ルイ・ブライユ物語 〜『点天展』見学より〜
10. “つながるサロン”
広報誌編集部
事務局
事務局
事務局
事務局
事務局
事務局
広報誌編集部
広報誌編集部
ま〜たれ
みなさんからの、投稿コーナー

11. 短歌
12. あいつ  
13. 明日  
14. どんぐりのひとりごと
15. 哲珍の部屋
岩國久美子
北摂の兄貴
いのま ゆみ
どんぐり
哲珍
16. さろんだより
17. CIL豊中近況/お知らせ
18. サービスのご案内
19. 編集後記
事務局
事務局
事務局
鍛冶克哉

1. 特集:ほかにもあるよ!! CIL

広報誌編集部

 『CIL』、日本語で『自立生活センター』、この言葉を毎日耳にする読者の方は、多いと思います。全国には実に118ものCIL(自立生活センター)があり、それぞれ同じような理想や課題、悩みを持ちながら活動しています。今回、本誌は特集として、神戸にある『リングリング』さんと、泉大津にある『リアライズ』さんを取材致しました。「自分はCILで働いているけど、ほかにもCILがあることは知らない」という方も、新しい世代の中には少なくないと思います。ぜひ誌面を通じて、『仲間の活動』に触れてみて下さい。

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リングリングへインタビュー

 話をお伺いしたのは石地さん。女性職員の方が圧倒的に多いらしくて、かわいい雰囲気の、女性の職場という感じでした。(ちなみに取材へうかがったのも、女性2人でした。)

★まずは自分たちの自立生活の安定が基本 〜リングリングの成り立ち〜

 私達がお話を伺った石地さんは、代表の中尾さんと共に姫路出身でご両親と一緒に住み、在宅でした。養護学校の中学部からの仲良しで、将来の自立生活を語り合っていたそう。神戸に出てきたのは10年前。当初は、神戸のほかの自立生活センター(以後CILと表記)に勤務されていて、そこをやめてリングリングを、立ちあげたのが8年前。自宅兼事務所から始まり、自分たちの生活を安定させることから始めました。次に、もっとリングリングを知ってもらうために、ちらしを作って配布したり、人が来る来ないに関係なく、ピアカウンセリング講座を毎月何回も開催したそうです。
 次第に、自立を目指す人やピアカウンセラーになりたい人など仲間が集まり、発展してきたそうです。やりたい人が集まってきているので、「人に恵まれている」と、おっしゃっていました。

★ピアカウンセリング講座をいっぱーいしていきたいCILです

 CIL の理念に共鳴し、障害者権利擁護活動を大切にしてきました。その運動の中では、第1次世代、今50歳〜60歳代の人たちがアメリカのCILの理念を学び、広めてきて、第2次世代の石地さんたちは、それを受け継ぎ、特にここでは、ピアカウンセリングというものに影響を受け、関西・神戸の地で広めたいという気持ちが強くて、とにかくピアカウンセリング講座をたくさん開催されています。
 そして、「障害者だけの人権を考えても、何も変わらない。もっと広い意味での人権をとらえることができたら、発想の転換もできたり、障害に対する思い(大変、かわいそう・・・)も、障害があってもいいじゃん、楽しく生きられるというふうに変わるんではないか」と考え、フリートークも開催されています。障害者、健常者関係なく、若い世代が興味のあるテーマから、社会の仕組みについて考えられるように、環境、人権、命、在日外国人など、さまざまな内容で開催されているようです。
 例えば2008年の1月、2月の『いくつになってもスキにさせてよ★歳の私が好き』と題したフリートークでは、「25歳で彼氏がいないの?」など、ある年齢に達しするとあるイメージ、それって本当に必要なのか?もっと自由に生きられたらいいのではないのか、ということを考えられたそうです。
 神戸の長田区にあると思っていましたけど、実は兵庫区(神戸市には、CILが2ヶ所、兵庫区と長田区にあります。)でした。神戸なので、15年前の阪神大震災のときのピアカウンセリングの果たす役割についてお伺いしたのですが、当時はリングリングの存在すらなく、石地さんもその頃は姫路でしたので被災されていなかったため、地震後に、お友達から聞かれた話だけだそうです。当時は、「地震の大変なときに、そんな場合じゃない」という声や、友達をなくされた方で「話を聞いてくれて泣かせてくれて救われた」という声もあり、反応は人それぞれだったようです。
 また、CILは全国規模なので、介助者や避難場所提供など全国から助けてもらえました。これは日頃から色々な活動をしていないと考えられない、『物資より何より人を送り込むCILならでの発想だ』と思われたそうです。

インタビュー中の様子。笑いを交えながら楽しく伺いました。 女性らしい雰囲気。植物で
癒される空間がある仕事場です。


★隣の人がフラーッと来てくれるようなところを目指していきたいな

 興味のある人は来てくれるけれども、ご近所との交流を考えてバザーや、祭りの開催など案は出てきているものの、なかなか難しいそうです。場所も、表通りよりも、わざと奥まった場所にしたとか。今ある交流としては、植木を交換したり、近所の人の依頼で、車いすを貸したり、たまに子どもが入ってくるくらいだそうです。近所に、24時間介護で関わってくれる人が3名いるので、ここが、障害者について活動しているところだという認識は持ってもらっているでしょう、とのことでした。
 個人が普通に生活していても、ご近所の交流なんて難しい現代ですから、仕方がないといえば、仕方ないのですが、どんどん交流したいですよね。

★神戸市に、1日24時間公的介護保障を認めてもらえた!!

 それは2002年秋から翌年春のこと、石地さんたちが、最も力を入れて運動してきたことです。それまでの公的な介護保障は重度の人でも、4時間しかありませんでした。ちょうど制度も措置制度から支援費制度へ切り替わる時期で、ヘルパーの時給も高かったので、そんなにお金が出るのだったら、時間数も認めてほしいと訴えました。時期がよかったので1日24時間公的介護保障を認めてもらえて、自立生活する人が増えてきました。
 『運動を実現に導く鍵は、粘り強く訴えていくこと、決して絶対にあきらめないこと。』
 今までの障害者福祉は、私なんか・・・という気持ちや、税金を使って申し訳ない気持ちがある『善意のもの』であったけれど、この中からは、社会性は生まれてきません。それは、健常者が老後の介護保険制度を申し訳なく感じてほしくないのと同じことです。当然の『権利』であってほしいし、「この権利は障害者だけにとどまらず、広い意味での権利で、すべての人が同じ目の高さにいるのが普通の社会ですから」と石地さんはおっしゃっていました。

美容室みたいにポップでキュートな入り口。 右がインタビューに答えてくれた石地さん、左が岸本さん。
最後に素敵な笑顔をくださいました。


★夢は、知的障害者の方の自立も助けていきたい


 今、知的障害者の方のピアカウンセリングもしていますが、自立自体を理解するのは、むずかしいけれど、自立したい気持ちはあるので、身体障害者より制度は少ないけれど応援していきたいです。それには知的障害者の方を本当の意味でサポートしていける人を作ることと、自立体験室を借りて、知的障害者の方や施設から出た人に宿泊体験をしたりと使ってもらい、自立を目指していくのを手伝いたいです。精神障害者の方のサポートも現在進行中とおっしゃっていました。ただ、視覚障害者の方がいないから、何かつながりを持ちたいとも。
 大きな夢としては、施設から出たくても出られない方もおられるので、地域で普通に生活できるように、必要な物がそろっているような世の中にしていきたいと、語っていました。

 最後に、リングリングという名前もいいナと思い、その由来を伺ったところ、「もちろん、リング、人の輪、という意味を意識されてはいるのですが、響きもいい。」代表の中尾さんが辞書で調べると、『輪、警告を鳴らす』など、よい意味があり、さらに占い好きの中尾さん、『ん』が入っていると、運がつくのではと思い、東京の大きなCILの名前をあげてみたら、『ん』が入ってました。そして、「2つ並べてリングリングになりました。中学・高校生の発想ですが」と、笑いながら話しておられました。

 年末のお忙しい時期に、取材に押しかけてしまい、ご迷惑をおかけいたしました。でも、広い意味での人権や、人の生き方について学ばせていただき、ありがとうございました。

自立生活センター リングリング
所在地:神戸市兵庫区中道通6丁目3−12−101
TEL&FAX:078−578−7358
URL:
http://www17.ocn.ne.jp/~ringring

(担当:塚原・今津)



リアライズに行ってきました

 続いては、泉大津市にある自立生活センター・リアライズを紹介します。代表の三井孝夫さんと、当事者スタッフの川本将勝さんにお話を伺いました。ちなみに『リアライズ』とは英語で『実現させる』という意味だそうです。

☆立ち上げたきっかけ

 リアライズは2008年4月に開所した、新しくて、今一番勢いのある事業所です。

 立ち上げたきっかけとしては二つあり、三井さんが高校進学時に、学力的に合格を目指せる志望校があったにもかかわらず、障害故に家から最寄りの高校に通わされ、なおかつ高校からも、「親が送迎すること」、「何があっても責任は取らない」という念書を書かされました。しかし守る事はなかったらしいです(笑)。その事に憤りを感じながらも、3年間通いましたが、その頃に、「いずれは泉大津を何とかしたい。俺と同じ差別を、自分より若い障害者に味わってもらいたくない」と思ったそうです。
 もう一つは、三井さんは以前は大阪市内の自立生活センターで働いていました。当時から、将来的には地元で自立生活センターを創りたいという思いはあったのですが、なかなか踏ん切りがつかないでいたそうです。しかし、今から約4年前に側彎症(背骨が変形する病気)が悪化し、長期間入院したときに、生死の境をさまよう体験をした中で『本当に自分のやりたい事をやろう』という気持ちになり、立ち上げました。
 ちなみに入院中も病院内で、当時はワールドカップ開催中という事もあり、夜中に食堂のテレビで観戦させてほしいと病院と掛け合って、サッカー観戦が実現したそうです(笑)。

 さて、三井さんが大阪市内の自立生活センターで働いていた時に出会ったのが、川本さんでした。
 川本さんは、三井さんにいろいろと相談していたそうです。そういう縁もあり、リアライズを立ち上げるときに、いの一番に声を掛けたそうで、川本さんも即答で「ぜひ一緒にやらせて下さい」と応じました。ただ、川本さんはそれまで、学校も不登校だったし、どこかに通い続けたことや、働いた経験は全くないことから、不安もあったそうです。ちなみに川本さんは、現在泉大津市で唯一、24時間介助を受けている当事者でもあります。


一番左が三井さん、その隣が川本さんです。

☆この街で暮らすのも大変・・・・

 川本さんは、泉大津市に引っ越してきたとき、複数回入居拒否を受けました。不動産屋がOKしても、最終的に大家が「ムリ」ということがあったようです。
 現在住んでいる家も築40年の長屋で、風呂も使いにくいそうです。そういう事もあり、銭湯に行ったのですが、門前払いを食らったという事でした。だから家の風呂を何とか使って、入浴しています。
 そのほかに、道もデコボコ道や、鋪装されていない道が多く、車いす(電動)では走りにくかったり、駅にエレベーターが無かったり、バスも本数自体が非常に少なかったりして、何かと不便です。

☆障害者が町にいない
 泉大津市では、北摂地域や大阪市内のように、町中で障害当事者を見かける機会は無いそうです。CILはリアライズ以外にはなく、ピアカン(ピアカウンセリング)や、ILP講座(自立生活プログラム講座)の存在や言葉の意味さえも、地域では通じませんでした。
 昨年はILP講座を企画しましたが、1名も応募者が無かったそうです。そういう事もあり、今年はイベント(ボーリング大会)を企画し、市政便りや新聞(知り合いに新聞記者がいる)に載せたり、ビラを配ったりして参加を呼びかけようとしています。親が同伴でも構わないということでした。
 三井さんは、「この町にILPという言葉が根付くのには、恐らく10年はかかるだろう」と仰っていました。

☆『連携力』が課題
 リアライズは、まだまだ新しいので、何か壁にぶつかったり、相談しなければならなくなったときに、地域の中に相談できる機関が無いという問題があります。
 そもそも自立生活センター(CIL)は、つながりを大切にしています。リアライズは新しいので、なおさらつながりが重要と感じていて、スタッフ全員の意識として、他団体のイベントには積極的に参加しているそうです。

☆介助者を集める

 介助者を集めるために、リアライズでは、当事者が事務所近くの専門学校に出向き、講義も行うそうで、そこで介助者を集めたりもしています。専門学校への通学コースに事務所があるため、興味のある学生は帰りに寄ってもらって、スタッフがCILについて熱く語るそうです。
 講義が終わった夜に、居酒屋で飲み会なども開いています。その席でも、どんどん学生に誘いかけて、リアライズの活動に巻き込んでいく事によって、介助者を集めていっています。

☆PR点と今までやってきた活動

 三井さんは、「リアライズの魅力は、スタッフの人間関係が好く、何でも後腐れなく話せる事。あとは良くも悪くも、若さと勢いがある事。」と仰っていました。
また、川本さんは、「小さい事でも、一歩前へ進んだときには、充実感と達成感がある。」と仰っていました。
 昨年の9月には、泉大津市民を対象として、第1回人権セミナーも開催したそうです。題目は、三井さんが『地域で自分らしく生きる』、川本さんが『僕こんな生活しています』でした。講演の中で三井さんは、「泉州地域の障害当事者は、入所施設や支援学校に行くものだという考え方が根強く、学齢期の頃から地域と隔絶した環境で生活して、最終的には施設に入所するという事が一般的になってしまっている」という話をし、『出来ない事をやらないのではなくて、ヘルパーや社会資源を活用して、どんどんいろんな事にチャレンジしていってほしい。自分の可能性に自信を持てない障害者が多いから、自信を持ってほしい。』とも呼びかけたそうです。
 川本さんは、「地域でサポートさえあれば、どんな障害があっても地域で生活出来る」と訴えたそうです。

最近の障害者運動と、昔の障害者運動
(泉大津市ではこれが現状です)の比較を
表現したポスター。
リアライズの入口の様子です。元々はコンビニだった
場所に開設しました。


☆今後の目標

 今後は、地元出身の当事者を育てていく事と、リアライズを地域の人により知ってもらう事が、何よりの目標です。少しでも当事者を発掘するために、地域の学校に通う当事者や、奇跡的に(笑)町で見かけた当事者に、積極的に声を掛けたりしているそうです。

☆取材を終えて

 私たちの地域である北摂に比べて、制度が整っていない現状ではありますが、「泉大津市を何とかしたい!」という熱さが、お二人からひしひしと伝わってきました。取材をしている私たちも、パワーをもらうことが出来ました。
 年始の忙しい時期にもかかわらず、取材にご協力いただいて、ありがとうございました。

特定非営利活動法人リアライズ
所在地:泉大津市助松町1-3-33 エクセラート北助松1階 店舗4
TEL:0725-22-7716/FAX:0725-22-7746
URL:http://www012.upp.so-net.ne.jp/Realize/

(担当:鍛冶)

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 以上、特集:『ほかにもあるよ!! CIL』をお届け致しました。みなさん、いかがだったでしょうか?一つ実感したのは、「地域によって、CILの実情や取り組みの内容は全然違う」ということです。ある程度障害者が地域で活躍をしている街もあれば、外に出ている障害者がほとんどいない街も存在します。みなさんの地域はどうでしょうか?
 本誌では、これからも毎号掲載を目標に、ほかのCILを取材し、その活動内容を、みなさんに紹介したいと思います。この取り組みを通じて、各CIL間での情報交換や交流が、活発になることを願っています。

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2. クリスマスカードを贈ったよ

事務局

 みなさん昨年のクリスマスはどのように過ごしていたでしょうか。家族でケーキを囲んだり、友達同士でワイワイガヤガヤしたり、恋人同士で外食したり、一人でまったり過ごしたり、クリスマスシーズンを感じながら過ごせたのではないでしょうか。
 ただ、一ついつもと違うことは、CIL豊中のクリスマスパーティーがなかったということですね。

 毎年クリスマスパーティーを企画するにあたっては7月頃から準備会議を持ち始めているのですが、昨年は新型インフルエンザが流行し、様々な影響が出ていました。一時にたくさんの人が、寒い時期の密閉された場所に集まる事はインフルエンザが広まる恐れがあり、スタッフ一同議論を重ねた結果、参加された方のもしものことを考えると、中止せざるをえないという判断を致しました。
 中止は決まったのですが、「毎年クリスマスパーティーを待ちわびて楽しみにしている方もたくさんいてる」という意見がスタッフから飛び交いました。そこで、パーティーに代わり、何かみなさんにクリスマスという季節を少しでも感じてもらおうと、クリスマスカードを贈る事にしました。

 クリスマスカードといっても買ってきたものを贈るのではなく、少しでも温かさを感じてもらえるように、手作りカードを贈ろうという事になり、スタッフ一同、準備を始めました。立体感のあるクリスマスツリー、クリスマスリース、雪だるまをかたどった3種類のカードを仕事の合間を見つけてこつこつと作り、みなさんへのメッセージも一人ひとりに向けて書き、クリスマスのいい時期に届くようにポストへ投函しました。

 
今年は昨年の分までクリスマスパーティーに力を注いでいきたいと思っています。今年のクリスマス楽しみにしておいて下さい。
(上田)

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3. ビデオ鑑賞・ヘルパー交流会報告

事務局

 ビデオ鑑賞会とヘルパー交流会を9月12日(土)に開催しました。
 10名の登録ヘルパーの方が参加されました。
 はじめに、障害に対する理解を深めて頂くことを目的に、筋ジストロフィー・脳性まひ・頚椎損傷それぞれの障害の特性と介護の方法をDVDで鑑賞していただきました。普段援助に入っていて利用者の方の身体の状態は把握していても、障害自体のことを学ぶ機会は少ないのではないかと思い、基本的な障害の特性を理解していただくことを目的にDVDを鑑賞しました。基本を知ることにより、普段の介護をよりよくしていくための参考になったのではないかと思います。

 その後、障害当事者で、自立支援センタースタッフの鍛冶さんの講演を聞いていただきました。鍛冶さんの講演は生いたちに始まり、ご自身の身体の状態やヘルパーに対する思いなどを、述べていただきました。皆さん熱心に聞かれており、ふだんなかなか聞けない当事者の本音を聞けてよかったとの感想もありました。

 その後交流会ということで、登録ヘルパーの方と講師の鍛冶さんに加え、スタッフも参加し、軽食をはさんで自由に話をしてもらいました。交流会は、特に話題を提供しなくても自然と話がはずみ、和気あいあいとした雰囲気ですすみました。在宅ホームヘルパーという職業柄、他のヘルパーさんと接する機会も少なく、参加者の方々にとって良い機会になったのではないかと思います。今後もいろいろな講習会を開催して、ヘルパー同士の情報交換・交流の場としても積極的に活用していただき、毎日の援助に生かしていただけるように進めていきたいと思います。
(柴田)

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4. 体験講座 手巻き寿司をつくろう

事務局

 秋も深まる10月10日(土)、「手巻き寿司をつくろう」と題し、体験講座が行われました。料理講座としては約3年ぶりとなり、今回は障害種別を問わずに8名の方が挑戦しました。
 ガイドヘルパーの方や、お手伝いのスタッフを交え、簡単な自己紹介を終えると、早速食材の買い出し。班ごとに用意された封筒には、それぞれ食材が書かれいて、中にはお金が用意されています。
 担当の食材は何かな〜?買い物をする所からお料理は始まっているのです。
 今回のネタは、海鮮系・野菜系・他には「卵焼き」や、人によって好き嫌いの激しい?「納豆」がありました。
 食材がそろったところで、まずはネタの一つである「卵焼き」の作成です。
 最初にスタッフがお手本を見せると、みんな真剣にチャレンジしはじめました。どこの班もなかなかのものです。
 次に、いろんな食材を切ったり分けたりしながら、手巻き寿司にちょうど良い大きさにしていきます。慣れない包丁ですが、みんな一生懸命でした。
 そろそろおなかが空いてきたかな?
 食べやすいようにお皿に盛りつけると、ようやく準備完了!!
『いただきま〜す!!』
 やっぱりみなさん、食べてる時が一番笑顔ですね。
 好き嫌いなくおいしくいただけたかな?
 後片付けもみんなでキチンと済ませて終了。
 今回も体験講座は大成功で終えることができました。皆様お疲れ様でした。またの講座をお楽しみに!
(今津)

こちらのページに写真も載っています。

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5. CIL豊中の歩み

事務局

1.はじめに
 「NPO法人CIL豊中」は、前身の団体である「障害者自立生活援助センター・とよなか」が1993年に発足した事に始まります。この17年間は、日本の社会福祉の歴史的転換期でもあり、まさに激動の中、関係者及び職員一人一人の日々努力の積み重ねであったと思います。改めてここに、CIL豊中の歩みを振り返ってみたいと思います(あくまでほんの一部です)。

2.「障害者自立生活援助センター・とよなか」発足
 日本最初のCILが出来たのが、1986年で、東京都八王子市の「ヒューマンケア協会」です。7年後の1993年、豊中市にもCILが誕生しました。それが現在のCIL豊中の前身、「障害者自立生活援助センター・とよなか」(以下「援助センター」と称す)で、設立者は、当時親が高齢になって自立の必要に迫られていた、大友章三(現副理事長)でした。設立当時は、自宅を事務所としていましたが、間もなく独立事務所を開所しました。当時は、障害当事者と学生など健常者スタッフ数人での運営でした。

3.援助センターの活動
 援助センターでは、相談や介護者派遣や行政交渉を中心に、自立支援を目的とした各種講座、交流を目的としたイベント、機関紙の発行、介護者養成自主講座等の活動をしていました。

4.市町村障害者生活支援事業の開始
 1996年、国の制度「市町村障害者生活支援事業」が誕生しました。
 これは、CILが行ってきた自立支援活動を参考に国が創設した事業で、豊中市では1998年より、援助センターに委託することになりました(関西で第1号)。生活支援事業の開始に向けて、稲津町に事務所を移転しました。稲津町の事務所には自立生活体験室が併設され、障害者が実際に自立生活を体験する場を提供する事が出来るようになりました。事業開始にあたって市長も見学に来たりしました。この障害者生活支援事業の委託費により職員に給料も払えるようになり、組織としての基盤が出来ました。

5.日本財団からの車の寄贈で誕生「リフトカーサービス」
 1台のリフト付きワゴン車が、日本財団より寄贈されました。これを有効に使い、障害者の外出の支援をしようと「リフトカーサービス」を2000年に開始しました。1年半の実績をもとに2002年からは豊中市の委託事業「豊中市障害者外出支援サービス事業」となりました。

6.豊中市障害者ホームヘルパー派遣事業の開始
 豊中市では福祉公社が一部の自立生活障害者に自薦型ヘルパーを行っていましたが、これを2000年に援助センターに委託することになりました。その結果援助センターは、従来から行っていた介護者派遣とは別に、豊中市障害者ホームヘルパー派遣事業も併行して運用する事になりました。その後、2003年の支援費制度で、措置から指定事業所との契約に変わったため、この委託事業は終了しました。また、2000年は介護保険も始まった年であり、介護保険訪問介護の豊中市基準該当事業所となりました。また、ヘルパー資格者を確保するためにヘルパー養成講座を始めました。

1998年6月のピアカン集中講座の一コマ 稲津時代の事務所外観
(事務所は1階のみです)
稲津時代事務所室内

7.「NPO法人CIL豊中」の誕生
 1993年の立ち上げ以来、任意団体として活動してきた援助センターですが、2002年4月より「NPO法人CIL豊中」として再出発しました。法人役員は、5名(内障害当事者3名)の理事と1名の監事(税理士)からなり、徳山理事長は法人誕生時からの就任になります。
 歴代代表をまとめると、援助センター初代代表=大友章三、二代目代表=牧口一二、CIL豊中初代代表=徳山辰浩になります。

8.「障害者自立支援センター」「ヘルパーステーション」の開所
 2003年4月の支援費制度の施行で、福祉サービスは利用契約制になりました。増え続けるヘルパー派遣の需要に対応するため、職員を相次いで増員しました。結果、事務所は瞬く間に手狭となり、さらに、公正中立を求められる生活支援事業と介護サービスを同一事務所で一体的に行うことは好ましくないことから、2003年11月、事務所を移転すると共に相談支援と介護サービスそれぞれ事務所を持つことになりました。また、事務所の近くの一軒家を借り、改造して自立生活体験室としました。

9.「豊中市障害者自立支援センター」
 豊中市障害者自立支援センターは、介護サービスを除く相談支援全般の拠点という位置づけになります。ピアカウンセラーという障害当事者スタッフと健常者スタッフが協力して、日々の相談支援業務等を行います。現在、豊中市障害者相談支援事業、指定相談支援事業、豊中市障害者外出支援サービス事業、豊中市障害者給食サービス事業、点字名刺事業、広報誌の発行、障害程度区分認定調査などを行っています。

10.「ヘルパーステーション」「訪問看護ステーション」
 ヘルパーステーションCIL豊中は、障害者自立支援法及び介護保険のホームヘルパー・ガイドヘルパー派遣を行っています。障害者自立支援法のヘルパーステーションとしては豊中市で最大の事業所となっています。利用者は、子供から高齢者、軽度から最重度まで幅広く対応し、自立生活支援を目的とした重度障害者の24時間介護も行っています。訪問看護ステーションCIL豊中は、地域で増え続ける医療ケアが必要な人の在宅生活支援を目的に、2007年に開業しました。全国のCILで訪問看護ステーションを運営しているのは、唯一CIL豊中だけです。

11.これからのCIL豊中
 CIL豊中は「どんな重度の障害があっても地域で生き生きと自立した生活ができる社会の実現」のために存在します。全ての活動や事業は、その目的に必要で大切なものであり、地域のセンターとして出来る限り貢献してきました。今のCIL豊中は、日々の努力の結果として形作られたと言え、全国でも有数の事業規模のCILとなっています。事業規模は安定的な運営をしていくためには非常に重要です。しかしながら、ただ大きいだけでは意味はありません。「大切なのは、どれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心を込めたか」であることを忘れずに、障害当事者と健常者職員が力を合わせて(CILの特徴であり力の源)歩んでいきたいと思います。
(徳山)

CIL豊中年譜も、どうぞご覧下さい。

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6. 10月30日全国大フォーラム

広報誌編集部

 今回、私達は前日の29日に行う国会議員に対する要請行動参加のため早朝の新幹線で東京へ。要請行動は衆・参議員計722名全員へ要望書と明日のフォーラムのチラシを手渡しし、想いを伝えるというものです。
 お昼ご飯もゆっくり食べられないまま、参議院議員会館の会議室へ集合。代表より「新しい政策を応援し作り変えていくための最後の一押しとしていきたい。」と述べられた後、各班に分かれて早速要請行動がスタートしました。
 議員一人一人、約20名ほどを直接訪問していくので緊張します。ほとんどの方が秘書対応でしたが、受け取り拒否されることなく熱心に訴えを聞いて頂けたのが印象的でした。最後は会議室に集まり、各班の報告と明日の大行動を頑張ろうという意気込みが述べられ閉会しました。
 そして30日、いよいよ大フォーラムが開催です。当日は1万人を超える人出があり、会場となる日比谷野外音楽堂には入場制限がかかるほどでした。
 オープニングは盛大に行われ、主催者挨拶、集会アピールの後に来賓紹介がありました。来賓は少ない数でしたが、鈴木宗男氏が来ていたのには驚きました。
 この日最大の盛り上がりをみせたのが、連帯挨拶政府代表として長妻昭厚生労働大臣と山井和則政務官が来られたことです。この時、報道陣の勢いは、いかに長妻厚生労働大臣の言動、行動が注目されているかを象徴していました。
 長妻厚生労働大臣が「障害者自立支援法を廃止するということを決断している。(中略)みんなで一緒により良い制度をつくっていきたい。」と言葉を述べられた後、アピール文を直接受け取る場面がありました。その光景を見て目頭を押さえ男泣きする山井和則政務官がとても印象的で、写真を撮れなかったのが悔しいです。


質疑応答が熱く、何回も時間オーバーに!

 残念ながらその後すぐにお二人は退席され、引き続き反貧困ネットワークの湯浅誠さん、障害者自立支援法訴訟の原告代表家平悟さんが人々に想いを訴えました。
 数十分プログラム予定より遅れて政党シンポジウムが開催され、各政党からは民主党・日本共産党・社民党が来られました。国民新党も来られましたが時間が無いためすぐに退席されました。ここで自民党・公明党が欠席した理由が述べられ、「さようなら障害者自立支援法というのはあまりにも悲しすぎるので欠席させていただきたい。」とのことで、会場から微妙な笑いが起こりました。

 本題のシンポジウムの要点として3点挙げられます。

 1つ目は新しい法律のポイント。各党からは、今の障害者自立支援法は問題があることを認識しているそうです。
 2つ目は新しい法律の作り方。各党共通の考えとして内容は権利条約に沿って作っていきたいそうです。
 3つ目として新法の作り方。本部は年内に制度改革推進本部の立ち上げを目標に与党は動いているそうです。

 自民・公明が欠席していたので反論などがなく、みんなで意思確認をするようなシンポジウムになったと思います。
 シュプレヒコールと閉会挨拶後、いよいよデモ開始。厚生労働省前集会に参加していた方も合流し、私たちは東京駅鍛冶橋方面のコースへ。警察の協力を受け、シュプレヒコールを唱えながら公園を抜け大通りに進んでいきます。
 最後尾だったこともあり「お疲れ様」と声をかけられながら一時間半かけて鍛冶橋交差点へゴール。終了後はいたる所で拍手がわき上がり、無事に終わったことを噛みしめることができました。
 みんなの期待が寄り集まった大行動でした。
(今津)

こちらのページに、詳しく掲載しています。

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7. 障大連セミナー報告

広報誌編集部

 昨年12月13日(日)、大阪市内にある「ヒューマインド」で障害者の自立と完全参加を目指す大阪連絡会議(障大連)の主催で行われた「大阪障害者自立セミナー」に参加してきました。

 全体会ではDPI日本会議で事務局長をされている尾上浩二さんが「障害者権利条約と障害者総合福祉サービス法 〜どんな障害があっても地域で暮らせるように〜」をテーマに講演をされました。「国連で採択された障害者権利条約への批准条件には、障害者自立支援法では満たない」との切り口から始まりました。権利条約では、市民として地域で暮らすことは、当然の権利である。私たちは、自立支援法における、応益負担の導入、障害サービス程度区分を決定するプロセス、市町村に対する過重な負担などの問題点があり、それが根本的におかしいと訴えてきました。そうした行動によって、昨年10月30日に東京の日比谷公園で行われた全国大フォーラムに、長妻厚生労働大臣が出席され、1万人の参加者の前で自立支援法廃止と新法制定協議へ向けて当事者参加を約束されたことを報告されました。

 その後に、DPI日本会議で考えられている自立支援法に変わる新しい法律案「障害者総合福祉サービス法(案)」の説明を受けました。
この法律案では、障害者権利条約の下で地域生活が守られる(障害者と健常者があらゆる場面で参画し、必要な支援は市町村が提供する)。支援を必要する全ての人がサービスを受けられるようになる(現状で障害者手帳が取得できない方でも総合的なサービスが受けられるしくみを作る)。コンピューター判定から話し合いによる判定へ(現状では身体状況等を聞いた上でコンピューターにかけてサービス支給量を出しているが、まず自分のしたい生活を聞いた上で、サービス支給量を出していくしくみ)。障害程度区分はなくなる(本人の意思や地域の実情・環境の違いが反映されません)。サービスは通勤や通学にも使え、社会参加が進む(自立支援法は介護保険統合を前提に作成されている。新法案では地域で障害特性にあった自己決定や社会参加を軸に考えられている)。施設入所者が退所に向け、地域移行プログラムが整備される(今も退所者は減らず、入所者は増えているのが現状。地域移行中・移行後の体験自立の制度化や、新規入院・入所の防止を行う仕組みを作る)。虐待などの権利侵害をした者に対して勧告するまでの支援が実現(現状の権利擁護とは財産管理的なイメージがあり、より一層、広く権利擁護を行う機関や仕組みを作る)。障害者の持つ力を地域で支えるエンパワメントが全国に広がる(地域障害者エンパワメント事業を作り、ピアサポート、自立生活体験室、相談支援を強化する仕組みを作る)。市町村が基金を使うことでサービス量を安心して決定できるようになる(都道府県レベルで基金を作り長時間対応に備えるように市町村の持ち出しを軽減させる)。応益負担から応能負担へ戻す(自分の納税によって負担が勘案され、それ以上の負担が掛からないような仕組みを作る)。 
 最後に尾上さんは「当事者が主体となり、地域で普通に暮すための法律案なんだ」と熱く語っていました。


尾上さんも共著されている新しい法案の本


 午後からは介護分科会に参加しました。午前中に引き続き、尾上さんが助言者として入られ、障大連事務局が作成された「これだけは解決してほしい訪問系サービス10の課題」を基に話が進められました。その内容としては

1.移動支援を根本的に改革すること 
2.重度訪問介護の対象者を拡大し長時間介護が必要な知的障害や精神障害者
  もできるようにすること。また、知的障害者や精神障害者に必要なサー
  ビス内容を要領の中に明記すること
3.長時間介護を必要とするすべての障害者の地域生活を保障すること
4.医療的ケアの取り組みについて制度を整理し、必要な報酬を認めること
5.入院時の介護を保障すること
6.労働条件の整備を現場の実態と財源保障に基づいて進めること
7.行動援護サービスについて根本的に見直すこと
8.資格条件について根本的に見直すこと
9.報酬単価について根本的に見直すこと
10.その他

 これらの項目について会場からはたくさんの意見が飛び交っていました。中でも「移動支援に際する利用制限の問題がある」「入院時の介護保障を国の責任で行い、市町村に負担を負わせるべきでない」との意見がでました。
 尾上さんはこの課題や実態を提起し、新法に絡めていくように今後も働きかけていくということで終了となりました。
(上田・大友)

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8. 尼崎市営バスが全車両ノンステップバスになりました

根箭太郎

 豊中市の隣にある尼崎市には、市営バス(尼崎市交通局)が走っています。昨年(2009年)3月、全国で初めて、全車両がノンステップバスになりました。
 尼崎市営バスは、多くの台数のバスを保有していますが、まだ全国のバス事業者がノンステップバスを2〜3台ずつぐらいしか導入していなかった1998年、一気に11台のノンステップバスを導入しました。その時点で全車両ノンステップバス化を宣言しており、以来毎年ほぼ10台のペースで増やしてきたのです。
 こうした、バリアフリーへの熱心な取り組みの結果、2008年9月には、『第1回近畿運輸局バリアフリー化推進功労者』として表彰されました。これは、『バリアフリー化の推進に向けて多大な貢献が認められ、かつ、顕著な功績があった個人又は団体を表彰する制度(尼崎市交通局公式サイトより引用)』で、近畿運輸局が2008年度に設立したものです。この表彰を受ける第一号に、尼崎市交通局が選ばれました。

左は阪急武庫之荘、右は阪神尼崎です。入口は前ですが、車いすの人は中ドアから乗ります。

 交通バリアフリー法の施行から10年、全国では、まだまだノンステップバスが少ないバス事業者が数多く存在します。そんな中で、全国に先駆けて全車ノンステップバス化を実現させた尼崎市交通局の取り組みは、大変先進的で素晴らしいと思います。そして車両だけではなく、『心のバリアフリー』や、バス停の改良などにも積極的に取り組んでいるという事で、この先ますます、『バリアフリーな交通機関の手本』となるよう、期待したいと思います。

正面下部に、『ノンステップバス』
と書かれています。
『全ダイヤノンステップバス』と案内されている時刻表


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9. ルイ・ブライユ物語 〜『点天展』見学より〜

根箭太郎

 昨年(2009年)8月13日から11月24日まで、国立民族学博物館に於いて、『点天展』が開催されました。点天展の『点』は点字を指しており、昨年が、世界で最初に点字を考案したルイ・ブライユという人の、生誕200周年であった事から、開催されていました。


ルイ・ブライユの肖像画

 みなさんはルイ・ブライユ(以下、ブライユと称す)をご存知でしょうか?ブライユはフランス人で、3歳の時、錐で誤って左目を突き刺してしまい、失明しました。そして5歳の時、右目も感染症のため失明し、全盲となったのです。やがてパリ盲学校に入学したのですが、その当時の点字は12点(横2列×縦6行)から成っており、元々軍の夜間用読字や暗号のために考案された『点の並びによる文字』を、盲人が読める様に改良されたものでした。ブライユは、「文字としての点字は6点で充分。12点は多過ぎ。」と考え、在学中の15歳の時に、現在の6点式点字(横2列×縦3行)を発明しました。結果は好評で、他の生徒の間でたちまち広まったという事です。
 盲学校を卒業後、同校の教師になったブライユですが、ある時、校内での点字使用が全面禁止となりました。点字に強く反対していた人が、校長になったのです。ブライユは、校長に点字を認めるよう度々訴えるも、退けられます。しかし4年後、盲学校が新校舎に変わった時、政府関係者などの来客を招いた落成パーティーで、生徒たちが自らブライユの6点式点字を使っての読み書きを実演して喝采を浴び、それがきっかけで点字が解禁されました。ブライユの生涯は43年と短かったのですが、視覚障害者に残した功績は、今も日々生き続けています。
 点天展では、世界各国の点字器や日本の歴代の点字器、日本最初の点字プリンターや、触って楽しむ『立体状絵画』など、様々な物が展示されていました。

点天展全景 日本最初の点字プリンター。1905年製。 一見普通の絵ですが、立体になっています。


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10. つながるさろん

事務局

 豊中市障害相談支援ネットワークえん≠フ活動の一つとしてはじめた“つながるサロン”もこの2月で丸2年経ちました。
今月は2回目となるコラボでのイベントでも出張サロン、今月の茶処でのサロンはいつものおしゃべりとは一風変わり、おしゃべりする中で、みんなにも自分の撮った画像を見せたい・見てもらいたい・・・との声が上がり、画像を映しながらのおしゃべりとなり、いつもと違った【花】が咲いたのではないでしょうか。

 変わりつつも、落ち着ける場にと開催しています。

 つながるサロンの場所は、服部駅から、梅田方面線路側を線路沿いに曽根に向かっていただき、駅の踏み切りから数えて3つ目の踏み切りを過ぎたすぐのガラス張りのところです(幼稚園まで行くと行き過ぎになります)。

 日々の悩み相談、友達作りをしたり、ほっこりとした時間を楽しんだり、自分の好きなようにお過ごしください。見てるだけ、聞いてるだけ、お茶の時間を楽しむだけでもOKです。

開催場所 :喫茶 『茶処』
開催日 :毎月第2金曜日
開催日時:午後2時〜午後4時まで(出入りは自由)
参加費 :無料(喫茶利用の場合は実費)

【問合せ先】 豊中市障害相談ネットワークえん
事務局 豊中市障害福祉課 06−6858−2747



喫茶『茶処(ちゃっところ)の様子

入り口の様子


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みなさんからの、投稿コーナー

 このコーナーでは、みなさんからの作文・詩・短歌・俳句・小説など、投稿作品をご紹介しています。
 作品は随時募集しておりますので、投稿されたい方は、編集部までどしどし投稿して下さい。
 なお、作品数が多くなった場合は、繰り越しで2号先の広報誌に掲載する場合もあります。作品の内容によって考慮は致しますが(季節がテーマの場合など)、あらかじめご了承下さい。

 みなさまの投稿を、お待ちしています。













11.短歌

母亡し
三年の日を
生きてなを
恋しいほどに
母に会いたし


伊丹市 岩國久美子


12.「あいつ」

小学生の時にボールを追いかけてたあいつも
中学の時に同じ女子学生に惚れたあいつも
高校に煙草を持ってきて怒られたあいつも
大学でお互いを認めあい励ましたあいつも
みんな俺の心の中に変わらず生きてるんだ
社会人になっていつも感じてることがある
あいつはあいつで俺は俺で生きていくんだ
あいつ今頃どこでどうしているんだろうか

北摂の兄貴


13.「明日」

明日は きっといいことがある。
毎日そう思って過している 今日この頃。
明日になっても、また明日・・・
いつまでつづく明日なのか。
TVのニュースで 17才の少年が事故死。
私は、ぜいたく者。 今を生きれる
一日一日を大切に過したい。
そう思った。

いのま ゆみ


14.どんぐりのひとりごと

どんぐり

 寒いですね。寒いのは子どもの頃から弱いどんぐりは、いっぱーい重ね着をして、スムーズに動けない。あーしんど・・・でも、春は近い、頑張ろうと、思う今日この頃、そんなある日インターネットで遊んでいたら、こんな詩を見つけました。

がんばっても
がんばっても、
がんばっても
うまくいかない

がんばっても
がんばっても
いくらがんばっても
なかなかできるようにならない

そんなときは、
自分を            
大きなやかんだと思えばいい
ちいさなやかんはすぐに沸く
大きなやかんはなかなか沸かない

熱しても
熱しても
熱し続けても
なかなか熱くならない

でもそれは自分が大きなやかんだから

 詩はまだまだ続くんだけど、スペースがないから書き写すのはやめますね。小さなやかんでお湯を沸かすと、あっという間に沸くけれど、量が少ないから、コーヒー一杯とカップラーメンを作ったら、それで終わり。大きなやかんなら、量が多いから、みんなにコーヒーを入れてあげられるし、パスタもゆでられるし、いろいろなことができる。ただ、あまりにも時間がかかりすぎてしまって途中で熱するのをやめてしまってはいないかどうか、ときどき確かめてみる。熱い心を燃やし続けることが必要なんだよ、という、野崎美夫さんの、「大きなやかん」でした。この詩を読んですごく感動してしまいました。何をやっても、中途半端などんぐり、これからは大きなやかんでお湯を、ゆっくりじっくり最後まで沸騰させて、みんなにおいしいコーヒーを入れようっと・・・・。


15.哲珍の部屋

哲珍

 禁煙と車いすにのること

 最近よく「たばこやめたら?」とか「早く電動車いすに乗ったら?」とかいう言葉をよく周りから言われる。
 ありがたいと思わないといけないかもしれないが、これはあくまでも押し付けであり、抑圧だ。
 健康面が心配だとか、転けられると怖いとか言われるけど、それは受け止める側の問題だ。
 たばこはやめたいときにやめるし、電動車いすは乗らないといけない状況になったら乗る。それでいいのではなかろうか。
 たばこを吸う理由も電動車いすに乗らない理由も自分なりにちゃんとある。
 たばこを吸う理由は、長時間パソコンをしていると肩や首や腰がしんどくなってくる。それをたばこが吸いたくなったら、パソコンから離れて身体を休ませる。この流れが自分の身体への負担軽減策だと思っている。
 電動車いすに乗らない理由は、まだまだたくさん街にはバリアがあるし、バリアがなく目的地に行けたとしても、迂回しないとたどり着けないのも事実だ。それが不便で仕方ないように客観的に見えるのである。もう一つ、ジョイスティックをずっと手で固定しておかないといけないし、それも首や肩にかなりの負担がかかる。
 屁理屈やないかと思うかもしれないが、自分にとっては紛れもない理由だ。
 「私たち抜きに、私たちのことを決めるな」ではないが、「私抜きに私のことを決めるな」って感じだ。

 抑圧されるのは嫌だぁ〜〜!!(笑)


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投稿コーナー終了


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16. さろんだより

事務局

 みなさんこんにちは。今冬は暖冬だと聞いていたのですが、思ったより寒さが厳しいですね。
 11月、12月の『さろん』の行事のいくつかを紹介させていただきます。11月は、恒例のクリスマスの飾り付けを事務所の入口などにしました。
 私も、星、リング、雪だるま、サンタクロース、もみの木、長ぐつなどの製作に初めて参加させていただきました。ひさかたぶりに折り紙に挑戦し、苦戦しましたが、参加されているみなさんは上手に作られていました。

入口飾り付け 折り紙づくり

 12月は、クリスマスパーティを開催しました。『さろん』で用意したお菓子以外にチョコレートや自家製ケーキなども差し入れていただき、とても美味しかったです。スタッフ、仲間、ヘルパーさんなど、多くの人々が集まり大変にぎやかになり、トランプやしりとりゲームなどで盛り上がりました。
次は、カルタに挑戦することになりそうです。ここでクリスマスについて調べてみました。
 クリスマスの12月25日が、キリストの誕生日ではないのは、ご存じですか?本来は、イエス・キリストの降誕を記念する祭日のようです。4世紀ローマ帝国で始まったとの事で、一日が一番短い日に設定されたようです。当時の旧暦12月25日は、冬至にあたり、その日をさかいに日が長く明るくなる為設定されたようです。
 クリスマスには色んな色が使われますね。色にもそれぞれ意味があり、赤は愛と寛大。緑は永遠の命。白は自由、純真、純潔。金色は希望を意味します。
 クリスマスケーキは、イギリス、アイルランド、日本、韓国、フィリピンなどの国々で広く親しまれているようです。日本では、菓子メーカーが1922年頃からスポンジケーキにホイップクリームやバタークリームを塗り、砂糖細工のサンタクロースやクリスマスツリー、イチゴやチョコレートを飾り付けたものをはやらして今日に至っているようです。

トランプゲーム 長いかーおですね

 サンタクロースのモデルとなったのはトルコに実在したミラ司教の聖ニコラスです。彼は金持ちにもかかわらず、貧しい人々にお金を分け与えていたところからサンタクロースと呼ばれたようです。貧しい三姉妹のために金貨を包んだ袋を煙突から投げ入れたところ洗濯物として干してあった靴下の中にすっぽりと入ったそうです。
 実は、そりを引くトナカイにも名前があるのです。一番有名なのは、真っ赤なお鼻のトナカイ、「ルドルフ」です。彼はそりの先導役なので光る鼻が必要だったんですね。
 今度のクリスマスも楽しいクリスマスであったらいいですね。

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 『さろん』は毎月第1、第3土曜日の午後1時から午後4時までです。
 予約は要りませんので飛び入り参加、お待ちしております。もちろん、途中からでも途中まででも自由に参加できますよ。
 スタッフや仲間と楽しい時間を過ごしてみませんか?
(浅)
    

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17. CIL豊中近況  

事務局

 このコーナーは、当センタ−ホームページの「CIL豊中近況」というところから抜粋しました。事務局のようすが少しでも分かっていただけたら嬉しく思います。

2009/11/11 相談支援従事者初任者研修
先月〜今月、大阪府が行う、相談支援従事者初任者研修が行われています。今週は演習があり、グループごとにいろいろ意見を交わし合いながら、模擬のケア会議を開きました。グループで本人役、母親役などを設定したのですが、みなさんなかなかの熱演ぶりで、見守っていた主催者の人たちもただただ感心のてい。

2009/11/18 新しいスタッフが仲間入り
今週から、新しい支援スタッフが仲間入りをしています。まだ慣れていないから大変な面があると思いますが、早くいろいろ一緒に出来るようになっていきたいと思います。

2009/11/28 ILP講座(3日目)
今年度3日目のILP講座が行われました。今回は「栄養管理」と「人間関係」がテーマでした。栄養管理では、食生活の基本について、大変分かりやすく講義をされました。人間関係ではパワーポイントを活用して、人との接し方の基本を学びました。

2009/12/11 会議
年も暮れに迫ってきましたが、今日もまた、広報誌と事務局の会議は、盛り沢山の内容で長丁場になりました。年末〜年始、来年度に向けて、スケジュールはかなり詰まってきていますが、寒さに負けず、こなしていきたいと思います。

2009/12/21 何となく・・・・・
本来なら、昨日がクリスマスパーティーでした。今年は中止になったため、今日もいつになく静かな月曜日。どこか違和感を覚えるものがあります・・・・・。だけど、世間では、今からがクリスマス本番ですね。

2009/12/25 メリー・クリスマス会議(汗)
クリスマスの今日ですが、支援センターでは今年最後の事務局会議でした。協議事項が多く、議論は紛糾し、かなり疲れましたが、どんどんいろんな意見が出て、前向きな気持ちにはなったと思います。年明けも一週目の金曜日に早速会議がありますが、それまでにしっかり頭を整理させたいと思います。

2009/12/26 大掃除
クリスマスが終われば、大掃除です。ヘルパーステーションでは、既に大掃除が終わりました。支援センターは、仕事納めである28日に大掃除を行います。年末はこれがあるから大変なんですよね。みなさま、家の方の大掃除やいかに(^^;?

2009/12/28 仕事納め
今年もアッという間に月日が流れ、今日で仕事納めとなりました。一年間、いろいろな事がありましたが、本当にお疲れさまでした。ヘルパーステーションは一足早く大掃除を終えていましたが、支援センターは今日行いました。政権交代もあり、制度がどう動くかも注目された今年でしたが、このテーマは来年に引き継がれる事になりそうです。では、みなさま良いお年を。

2010/1/4 今年もよろしくお願いします
2010年、明けましておめでとうございます。本年も、CIL豊中をよろしくお願い致します。お正月、忙しかった人も比較的休めた人も、おられるでしょうけど、今年も一年、頑張っていきましょう。













お知らせ

 2003年11月号(Vol.7)以来、ほぼ毎号掲載して参りました、『地域の作業所の活動を紹介します』の記事は、全ての作業所を取材出来た事から、前号をもって終了しました。近く、特集にて総集編を組む予定でおりますので、その際には今一度、振り返って頂ければ幸いです。なお、もしみなさまで、「ほかにこんな活動をしている障害者がいるよ。こんな商品を作っているよ。」という情報をお持ちで、取材希望の方がおられましたら、ぜひ本誌編集部までお知らせ下さい。 
 よろしくお願い致します。

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18. サービスのご案内

事務局

ヘルパーステーションCIL豊中
訪問看護ステーションCIL豊中

TEL06(6840)8195 FAX06(6840)8196

■障害者自立支援法介護サービス
障害者自立支援法によるホームヘルパー、ガイドヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 24時間365日
■介護保険訪問介護・介護予防訪問介護サービス  
介護保険によるホームヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市
◇サービス提供時間 24時間365日
■介助サービス
 障害者の自立支援を目的とした、制度外(インフォーマル)サービス。
◇対象者 原則豊中市在住の障害者
◇介助料
 【一般介助】 1時間    1,200円
  実費交通費を負担していただきます。
  電車・バス等公共交通代、自転車:50円、車・バイク:100円、必要により駐車代
 【その他】宿泊介助、旅行介助
  介助者にかかる交通費及び宿泊費は利用者負担です。
◇キャンセル料 
前日まで無料。当日は半額です。(上限10,000円)
※条件の合う登録介助者が見つからず、御希望にそえない場合があります。
■訪問看護サービス
看護師が家庭に訪問し、在宅療養生活の支援をします。
◇サービス提供範囲 豊中市・池田市・箕面市
◇サービス提供時間 月曜〜土曜9時〜18時


豊中市障害者自立支援センター
TEL06(6857)3601 FAX06(6857)3602

■豊中市障害者相談支援事業(無料)
 障害者やその家族等の相談等支援をします。
◇福祉サービスの利用援助
◇社会資源を活用するための支援 ◇社会生活力を高めるための支援
◇ピアカウンセリング  ◇権利擁護   ◇専門機関の紹介
■自立生活体験室
 障害者の方が、自立生活を体験してみる部屋です(介助者の方は無料)。
◇宿泊利用 1泊1,500円 ◇デイ利用 1回(5時間まで)750円
■指定相談支援事業(無料)
 市町村が必要と認めたサービス利用計画作成対象障害者等にサービス利用計画を作成する等の支援をします。
■豊中市障害者外出支援サービス
 車いす対応車を運行し、一般交通の利用が困難な障害者の社会参加を支援。
◇利用対象者は豊中市に居住し、次に該当する人です。
 @身体障害者手帳1・2級(下肢、体幹、視覚、内部)を所持している人。
 A療育手帳Aを所持している人。
 B腎臓機能障害で透析治療を受けている人。
 注 15歳未満で車いすを使用していない人は利用できません。
   65歳以上で車いすを使用している人は利用できません(豊中市社会福祉協議会の「ほのぼの号」を利用(6841−9393)。
◇利用日時 午前9時から午後5時(年末年始12/29〜1/3を除く)。
◇利用回数 月4回まで利用できます。
◇利用料 4q未満300円〜20q以上2,500円
◇利用区域
 豊中市及び隣接市(大阪市南部を除く)及び特定施設
◇キャンセル料 当日キャンセル500円
■点字名刺(送料は一律270円)
◇既存名刺への点字打ち込みの場合 10枚150円
◇片面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚300円
◇両面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚350円
ロゴ・イラスト又は写真入りの場合は10枚につき50円の加算となります。 

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19. 編集後記

編集長 鍛冶克哉

 みなさんこんにちは。編集長の鍛冶克哉です。
 今号の『CIL豊中通信』はいかがだったでしょうか?
 特集では、『自立生活センター』(以下CIL)を取り上げ、さらにその後には、私たちCIL豊中の歩みも掲載してみました。
 CILは、全国に118ヵ所もあります。
 もともとアメリカが発祥地で、最近ではアジアの国や地域(カンボジア・ネパール・パキスタン・韓国・台湾など)に広がっています。
 この企画は今後、連載予定なので、楽しみにしていて下さい。
 ほかにも、各作者の個性あふれる投稿作品など、お楽しみいただけたでしょうか?
 次号は6月発行予定ですので、またご期待下さい。
 これから少しずつ暖かくなっていくと思いますが、特に朝晩は冷え込みが厳しいので、みなさまもお体にはお気を付け下さい。

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