去る7月12日(月)、大阪大学吹田キャンパスにて、セミナー『ウェブアクセシビリティー』が開催されました。
正確には、『大学におけるウェブアクセシビリティー』という名のセミナーだったのですが、実際の話の内容は、大学内でのことに限らず、社会全般における、ウェブ運営(ホームページ運営)についてでした。
このセミナーは、当センター広報誌の取材でご協力いただきました、阪大身体障害学生支援室の、松原崇さんが主催されたものです。そして講師を勤めたのは、大阪府立中央図書館に勤務されていて、視覚障害者である杉田正幸さんです。
講演では、視覚障害者にも利用しやすいホームページの作り方について、いろいろな方法が紹介されました。
ホームページ読み取りソフトのことや、フレーム対応プラウザのことなど、いろいろ専門的な話も出てきましたが、ちょっとした工夫でホームページもよりバリアフリーになるのだな、と感じた次第です。
昨今、インターネットの普及率はますます凄まじいものとなり、個人でホームページを持つ人も増えています。よりいろいろな情報が、インターネット上にあふれる世の中になっていますが、ホームページは基本的に画像と文章(特に画像)で構成されていることが多いため、視覚障害の人には活用出来ない場合が多いのが現状です。
今後、ホームページを運営するそれぞれの団体、および個人が、視覚障害者のための“ウェブアクセス・バリアフリー”について、意識を持つようになればいいと思います。
主催者である、 身体障害学生支援室の 松原崇さん |
講師である、府立中央図書館職員の 杉田正幸さん。 |
実際のホームページ上の画面を例に、 音訳プラウザを起動させる |
パソコンによる要約筆記の作業 やっているのはボランティアの学生です。 |
会場のようす セミナーが始まる前に撮影しました。 |
OHPに映る要約筆記 健聴者にとっても、講義を一瞬聴き損ねた時など、 内容をあとで確認できるものとして、 大変有難い存在だと思います。 |