広報誌『CIL豊中通信』Vol.47

2016年春号


も く じ




印刷版の表紙
1. 特集:New Spring New City!レッツゴー
2. 2015年度ヘルパー現任者研修
3. 2015年自立生活プログラム講座報告
4. 今年も大盛況! ! 2015年度クリスマスパーティー
5. 国際福祉機器展に行ってきました
6. 住まいの場作りin JCIL「住まいと障害者の地域生活」に参加
7. なんばおにごっこ2 参加報告
8. 車いすでお出掛けコーナー第3弾
広報誌編集部
事務局
事務局
事務局
事務局
事務局
事務局
どんぐり
みなさんからの、投稿コーナー
9. 短歌
10. ねや散歩
11. ぼくの日曜日
12. どんぐりのひとりごと
13. 哲珍の部屋
岩國久美子/吉村史生
ねやたろう
海帰優人
どんぐり
上田哲郎
14. C I L 豊中近況/ お詫び
15. サービスのご案内
16. 編集後記
事務局
事務局
瀧本香織


発行号のエトセトラ 〜春号〜











2015年度クリスマスパーティーのレディーサンタ役男性へ、
より綺麗になるよう化粧を施す機会がありました。
ハイライトを入れて鼻を高く見せたり、眉の形をへの字やハの字などに変えるなど試行錯誤、
一番似合う(本人の希望も含め)顔を目指す中で、ひとつの工程が終わる度に「おお〜 変わるなあ」
「鼻高く見えるわ」「俺はこっちの方が好きや」など、良いリアクションが漏れていました( 笑)
普段何気なく行っている化粧は、男性に施すと相当新鮮に感じるのだなと、私自身も新鮮な気持ちになりました。



1. 特集: New Spring New City! レッツゴー

広報誌編集部

 2 0 1 5 年1 1 月1 9 日、吹田市万博記念公園横、エキスポランド跡地に、 巨大複合施設『E X P O C I T Y( エキスポシティー)』がオープンしました。既 に行かれた方も多いかも知れませんが、本誌編集スタッフも興味津々♪ 、オー プンから約1 ヶ月の間に、瀧本・塚原・根箭・上田・大岩の、計5 人の当事者 スタッフが、個別に訪問してきました。さすがに全部は回りきれませんでした が、それぞれ思い思いに散策し、当事者目線でのバリアフリーチェックもおこ なってきました。これからそのレポートをお届けしますが、各スタッフが自分 の視点で書いたレポートを、原文のまま掲載しましたので、内容には一部重複 している箇所がございます。あらかじめご了承下さい。


★瀧本編☆

【目指したのは、ららぽーと】

 私はエキスポシティがオープンした2 日後に行ってきました。モノレールの万博記念公園駅で降りると、巨大な建物陣が見えてきます。そちらに向かって進んで行くと、いろんな楽しそうな施設が並んでいて、一番奥にある建物が、ららぽーとでした。


〜 先ずはエレベーター〜

 ららぽーとの入口は正面向かって、オレンジサイド( 左側) と、グリーンサイド( 右側) の2 ヶ所あります。私はグリーンサイド( 右側) から入りましたが、まず見えてきたのは階段とエスカレーター、その左横にエレベーターがあります。
 このエレベーターは、下りエスカレーターの降り口のすぐ際にあって、エスカレーターから降りてきた歩行者と接触してしまいそうになるので、少し危ないと思いました。ららぽーとに行くには、エレベーターを乗り継ぎしないといけないのが、ちょっと手間だと思いましが、中は広々としていて、余裕でU ターンが出来ました。各階のエレベーターは、1 ヶ所に2 〜 3 基設置されているので、待つことなく各階への移動ができます。

〜 トイレチェック〜

 車いす優先トイレは、各階一般トイレ横に並設されていました。1 階の車いす優先トイレと一般トイレが、なぜか他の階より混雑していました。
 車いす優先トイレの中は、電動車いすで入ることはできるけど、ベッドを広げると介護者が動きにくくなる広さに私は思いました。
 一般のトイレも、少し見てきました。私が入ったトイレでは手洗い場がど真ん中にあり、人と向かい合って手洗いするというディスプレイになっていて、私が入ったことのあるトイレと違っていたから『新しい! 』と思いました。

〜 通路の幅は? 〜

 メイン通路は広くて通りやすかったです。それぞれの店舗内の通路は、やはりスペースが狭いところも多く、車いすでは通りにくいと思いました。
 私の印象では、雑貨店より洋服店の方が比較的通り易かったです。

〜 感想〜

 私は初めて行って、3つのお店でお買い物をしましたが、その時は店内マップを見ていても迷ってしまいました。閉店間際であまりゆっくり見て回れなかったのが残念でした。他にいろんな楽しくて、かわいくて、美味しそうなお店がたくさんありました。今度はゆっくりと買い物をしようと思います。
(瀧本)


★塚原編☆

【生き物は個性的であるがゆえに、うつくしい! 面白い!】

 ニフレルに行ってきました。テレビの報道番組でも、大きく取り上げられていましたね。
 地球上の多様な命と個性を「いろ」「わざ」「すがた」「W O N D E R M O M E N T S 」「みずべ」「うごき」「つながり」のテーマに分け、生き物の美しさ、不思議さを感じて楽しむことが狙いの『生きたミュージアム』とのことです。個人的には、いままでにない面白さを感じました。でも, ホワイトタイガーのダイブなんて見れそうになく寝ているホワイトタイガーや、狭い水槽の中に何匹もいる桃色ペリカンは、特に少しかわいそうな気がしました。
 バリアフリー面では、見て歩く分には通路も広く取られていたと思います。エレベーターも大きかったし、車いすが2 台は余裕で入るでしょう。ただ、首の痛い私には、小さい水槽を見るのに、車いすに乗って上を向いたままでは見にくく、少々うつむく姿勢を持続させなければならないので疲れたというのが正直なところです。もう少し水槽が上にあれば、とも思ったんですが、それだと小さい子どもたちが見れないかもしれないですね。
 多目的トイレは、入口近くに一つと、中間に一つ、出口近くに一つ、館内に3 つの計6 つありました。私が行ったときは、オープンして間もない頃だったからかも知れませんが、出口近くのトイレは、柱などに表示がなく、探しました。トイレのドアには車いすの表示があったのですが・・・・。でもこのトイレ、広くてきれいで使いやすそうだったのですが、便座に移乗するために車いすから立とうとして踏ん張ったら、つるっと滑ったのです。手すりも、ギザギザや取っ掛かりがなく、手が滑っていきます。ここに来るときは滑り止めの強い靴を履いてこないといけませんね。
 若干辛口なことを書きましたが、いろいろと楽しかったですよ。中でも一番見とれていた所は、『W O N D E R M O M E N T S 』。気持ちの良い音楽にのせて、宇宙から星を見ているような、ふわーっと温かい気持ちにさせられ、水の彫刻や、花木、宇宙と、球体に映っていくところをいつまでも見ながら、光のシャワーを浴びていたかったです。
 あ、そうだ、『食べる水』も買って食べてみたのですが、ちょっぴり甘くて神秘的でした・・・・。

【ついでにと言っては何ですが、映画館にも行ってきました】

 新しい映画館、大画面ということだったのでかなり期待していたのですが、車いす席予約の時点からかなりの問題が発生しました。
 事前に電話予約し、車いす席の予約は出来たのですが、介助者は隣の席でと希望したら、「電話では予約できないので、指定席( しかも介助者と隣同士にならない) をネットで予約してください」と言われ、ネットで予約することになったのです。チケット代も、介助者の口座からの引き落としというシステムで、チケット受け取りも、本人と別々になると言われました。
 私たち障害当事者が観にいくのであって、介助者は当事者の介助をするために隣の席にいる必要があるのが当然です。割引のチケット代も、当事者支払いが当たり前なのに、なぜこういうことになるのか、実に変で、不便ですよね。
 映画館の車いす席は、各シアター、全て一番前のようです。でも、エグゼクティブ席・4 D Xにはないそうですよ。一番前の席って、前の人の頭が邪魔にならずに観られるというメリットもあるのですが、首が疲れるんですよね。体調が今一の時は、車酔いのような気分になることもあります。
 今回は『星の王子様』を観ましたが、首が疲れるのも忘れて観ておりました。
 映画は、市民の一番身近な娯楽だと思うので、様々な人たちが不便を感じずに観に来れる映画館になることを祈っています。
(塚原)


★根箭編☆

【見付けやすさって大事ね】

 私は今回レポートする5 人の中で唯一人、身体以外の障害当事者です。私の障害は広汎性発達障害( A D H D )ですが、発達障害者にとってバリアとなりやすいのは、『視覚的に判りにくい』、『パターンを掴みにくい』といった状況です。

〜 1 0 9 シネマズにて〜

 私も映画を観てきましたが、映画館に入って目に飛び込んできたのは、ズラリと並ぶ発券機と、売店のカウンター。私は「チケットは機械でしか買えない」と思いました。発券機の扱いに不慣れ(電車のと違って)な中、購入しましたが、「手順を間違えない」、「お釣りを取り忘れない」の2 点に集中し過ぎて、肝心のチケットを取り忘れてしまいました。気付いた私はロビーを右往左往し、気を落ち着かせるため一番奥に行ったところで、偶然案内所が視界に入りました。「あ!」と思うが早いか係員に状況を説明し、幸いチケットは誰かが届けてくれていて、無事手元に来ました。改めて位置関係を確認してみると、たまたま案内所から遠いほうの扉から入っていたから見えにくかった、ということが判りました( 柱の陰になる)。『案内所』という目立つ表記( 柱に矢印も)があればいいなと思いました。

〜 ららぽーとで発見〜

 下の画像は、ららぽーとの3 階、駐車場手前の出口に有った案内図です。3 階駐車場が、4 つのエリアに分かれていることを示しているのですが、名称が[たい][きんぎょ][あかかぶ][いちご]・・・・・。ちょっとした遊び心なのだろうと私は思いましたが、これだけだとエリアごとの位置関係を系列的に把握し辛くて、もし迷った時に困りそうだと感じました。例えば、「[エリア4]に行くつもりが[エリア3]に来た」のであれば、大抵は「数字からして1 つ隣に来ている」と判るでしょう。だけど、「[たい]に行くつもりが[いちご]に来た」となると、「[いちご]とは即ち[たい]の幾つ隣だ」と、すぐに順序立てるのは難しいと思うのです。その場でパニックになると、駐車場は広大だし慌てて移動するのも危険なので、エリア順に@ 〜 C と、番号を併記してもらえると助かるなと思いました。
(根箭)


★上田編☆

【駐車場はややこしい】

 車を運転しての移動が多い私が気になるところ、それは駐車場。という事で駐車場を見に行ってきました。行ってみて、はじめに感じた事は、「広くて、ややこしくて、迷いそう」でした。

〜 道路上から駐車場のアプローチまで〜

 まずは道路上から駐車場までのアプローチですが、ここからもう迷ってしまいそうな感じです。アプローチまでの入口は合わせて5 ヶ所で、うち中央環状線( 中環) から1 ヶ所。万博の外周道路から3 ヶ所。南東側から1 ヶ所です。例えば豊中から行く場合は中環を走り、太陽の塔を超えて、外周道路に繋がる側道を上がり、外周道路のほんのちょっと手前を左へ180 度回ります。万博で使われていたであろう古びた道路を走るとE X P O C I T Yへつながる橋が見え、橋を越えると、ららぽーとの建物の西側に着きます。

〜 アプローチから駐車場まで〜

 建物の西側から4 車線程の道が、ららぽーとの建物を囲むように通っています。駐車場も同様に道路を挟んで建物の外側を囲むように、A , B , C とブロック毎に別れた立体駐車場と、更にその外側にも屋根無しの平面駐車場があります。また、ららぽーとの地下の一部が駐車場になっているところもあります。

〜 駐車場内〜

 各駐車場は、それぞれ独立してあります。A , B , C の各ブロック毎に立体と平面、それにA ブロックには属しているけれど、別の場所に地下という感じで、計7 ヶ所に別れています。
 7 ヶ所それぞれの入口で駐車券が発券され、各出口で精算という運びなのですが、発券機と精算機は1 ヶ所につき1 台ずつしか設置されていません。車いすスペースは、屋根がある階のエレベーター横に4 〜 5 台分設置され、更にその両脇4 〜 5 台分が、高齢者や妊婦など交通弱者向けの駐車スペースになっていました。

〜 感想〜

 始めにも書きましたが、「広くてややこしくて迷う」という事は否めません。
 EXPOCITY全体が広大なのも事実なのですが、駐車場までの道順は、1 回2 回では覚えきれない人がいてると思いますし、反対に駐車場からの帰りの道のりも、行き以上に時間を費やすのではないでしょうか?
 出口の精算機も、各駐車場に一つしかなく、そのためかなり混雑していました。車いす用のスペースも特段広いとは言えなくて、もしそこにスロープ付きの車両が駐車してスロープを下ろすという事になれば、更なる渋滞が発生するのではないかと思えて仕方ありません。
 批判ばかりになってしまいましたが、本当にせせこましく感じたので、もう少し改善できるのではないかな? と・・・・。公共交通機関での来場ができない人の事も考えてもらいたいです。
(上田)


★大岩編☆

【最初に向かったのはニフレル! 】

 吹田に新しくE X P O CI T Yがオープンしました。日本最大級の大型複合施設で、映画館やショッピングモール『ららぽーと』等が入っています。その中の一つに、海遊館がプロデュースした『ニフレル』というミュージアムがあると聞き、どういう施設なのか気になって仕方がありませんでした。オープンして間もないので人が多いかもしれないけど、ららぽーとも気になっていたので、これは行くしかない! ということで行ってきました。もちろんバリアフリー状況もしっかりチェックしてきましたよ。
 先ずは一番楽しみにしていたニフレルです。平日に行ったこともあり、それほど並ぶことなく入場することができました。
 最初に迎えてくれたのは個水槽のお魚たち! とてもキレイで癒やされました。なによりこの水槽の位置が少し低く、車椅子からでも充分見やすくなっているのです。
 ニフレルには七つのテーマ( いろ、わざ、すがた、WONDER MOMENTS、みずべ、うごき、つながり) があり、それぞれのテーマに合った展示がされています。薄暗い展示もありますが、部屋が結構広いので車椅子で動くにも全く問題ありません。各水槽は360度どの角度からも見ることができるので、人が多くても気になりません。順路を進んでいくと途中、巨大な球体にプロジェクションマッピングが映し出されていて、そろそろおしまいなのかなと思っていると、どうやら二階もあるようです。二階に上がるためのエレベーターはなかなか広く、車椅子でもスムーズに回転ができます。一般のお客さんはあまり使わないようで、ストレスなく乗ることができました。一階も充分楽しいけれど、それで満足してはいけませんよ。ニフレルの本当の楽しさはここからなんです!
 二階に着くなりトイレに行きたくなって、行ってみると、広い多目的トイレが設置されていました。とても充実していて綺麗なトイレだったのですが、男性用と女性用のマークの色が同じで、少しわかりにくいかなという印象でした。
 予備知識を全く入れていなかった私は、ニフレルは個水槽だけの水族館だと思っており、トイレから出て新しいゾーンに入ったときは目を丸くしました。そこにいたのはホワイトタイガーです。ほかにもワニやらカバやら、まさに動物園! 足下を猿が走ったかと思えば頭の上を鳥が飛ぶ。動物好きの私にとっては楽しすぎる空間でした。まさに生きもの『に、ふれる』すばらしい施設だと思います。まだまだ人が多いかもしれないので、チケットを買うのに並ぶのが大変な場合はインターネットでの購入も可能ですので、気になった方は是非遊びに行ってみてください。

【お次はららぽーと】

 続いて向かったのが、E X P O C I T Yのメインでもあるららぽーとです。ここへ入るために上へあがらないといけないのですが、そのエレベーターはオレンジサイドとグリーンサイドにそれぞれ一基ずつあります。グリーンサイドは乗り口がエスカレーターのすぐ横にあり、人が多いと少し乗りにくいかも知れないので、エレベーター周辺が広いオレンジサイドを利用する方がよさそうです。上へあがるとそこは左右に飲食店が並ぶレストラン街です。まだ出来たばかりということもあり、かなりの人たちが並んでいました。人が並ぶとやはり通路が狭くなるので、車椅子一台は通れますが、慎重に行かないとぶつかっちゃいそうになります。ちょうど私もお腹がすいてきたので、比較的行列が少なかった中華料理店に並ぶことにしました。このレストラン街は外にあり、少し寒くなってきた時期に3 0 分待ちだったので、震えながら待つ羽目になりました。そのおかげでしょうか? 待ちに待った中華料理の味は格別美味しかったです。ちなみに中にもフードコートがあるので、寒い時期にはそちらをおすすめします。
 ららぽーとの中はとても広く、多少混んでいても余裕で車椅子が行き来できそうです。エレベーターも確認しましたが、こちらは台数も多く、中も広いので、人が多すぎて待たされることは一度もありませんでした。ベビーカー、車椅子優先エレベーターもあるのですが、早い順から乗っても空いていて問題ありませんでした。ただ、優先エレベーターじゃないものに乗ると鏡がついていないので、車椅子での出入りが少し不便になると思います。
 ららぽーとには様々なお店が入っています。その中でも二階のお店は若者向けのおしゃれなブランドが多く、梅田をさまよわなくてもここですべてが揃ってしまいそうです。私はペットショップが好きで、ここでも楽しみにしていたのですが、ららぽーと内にあるペットショップはとても大きく、犬や猫の他、熱帯魚や鳥やハ虫類まで様々なペットがいました。ニフレルに続いてこちらでもかなり癒やされました。しかし、少し通路が狭いので人が多いと車椅子ですべて見て回るのは難しいかも知れません。
 その他お勧めとしては、カルビープラスというお店で、出来たてのポテトチップスとじゃがりこが食べられます。このように、面白そうなお店が盛りだくさんで、ニフレルと組み合わせれば充分一日楽しめると思います。
(大岩)


 以上、特集でした。まだオープン1 年目で、これから暖かくなり、連休もあって混雑すると思います。ですが近場の『New City』、気長にエエ時期を見計らって、出掛けてみて下さい。なお、切符を買ってモノレールで行く場合は、万博記念公園駅で先に帰りの切符を買っておくことをお勧めします。

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2. 2 0 1 5 年度ヘルパー現任者研修

事務局

 2015年9月14日(月)に「お料理講習会」を行いました。総勢18名、「旬の食材を使って、ダイエットしながら免疫力を向上させよう!」というテーマに沿って、3班に分かれて調理をしました。
 今回は、秋刀魚をメインメニューとし、こちらで指定したレシピを元に調理してもらい、デザートには、小松菜と梨のスムージーを作りました。
@
A
B

C
D
秋刀魚の塩麹蒸し
小松菜の白和え
ささみと長芋の
梅サラダ
お味噌汁
さつまいもご飯
@

A
B

C
D
秋刀魚と秋野菜の
コンソメケチャップ煮
イタリアン冷や奴
ささみの梅しそ
チーズロール
お味噌汁
白ご飯
@
A
B

C
D
秋刀魚の梅しそ揚げ
豆腐の茸あんかけ
さつまいもと
カボチャの春巻き
お味噌汁
キノコご飯

 始めの挨拶、説明、自己紹介を行い調理開始。開始直後は、皆さんやや慎重な動きでしたが、やがて流れをつかめたのか、黙々と作業に集中される方が多かったです。各班で自然と役割分担ができ、手慣れた方々がリードして、スムーズに調理が終了しました。あえて一つの班を男性陣で固めた甲斐もあって、男料理のダイナミックさを見る事もできました。
食事タイムは、ビュッフェスタイルで各班のを美味しく頂き、ワイワイと交流が弾みました。デザートのスムージーも美味しかったです。
たくさんあった料理は、完食でした。
(担当: 畔柳・谷本・廣上・大谷)



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3. 2015年自立生活プログラム講座報告

事務局

 今年度の自立生活プログラム講座は、10月31日と11月7日に行いました。4名の申し込みがありましたが、1名がケガで欠席することになり、3名でのスタートになりました。ほかに興味を持たれた方から相談があり、見学の形で参加されました。

第1回「先輩の話世渡りの仕方」

 先輩講師は2人で、まず最初は、泉大津市にある自立生活センター・リアライズで当事者スタッフとして働いている辻田奈々子さんから、現在の生活風景の写真を交えながら講演されました。障害は骨がもろくて骨折を繰り返す『骨形成不全症』で辻田さん自身は『ポキポキ病』と呼んでいるそうです。
辻田奈々子さん
 辻田さんは母親の介助を受けていた為、「好きな時に好きなことがしたい」「母親の負担を減らしたい」という思いで自立生活をすると決めました。そして家探しや介助者集め、時間数の交渉など、たくさんの課題があったのですが、「何でもやってみないとわからない!!」という精神で乗り越え、念願の自立生活をスタートさせました。当初は、家事と学業(大学生だった)の両立や介助者との関係性に悩みましたが、現在は問題や悩みは前向きに捉えて生活していると話していました。
 最後に受講生に向けて、「辛いことや理不尽なことがあるけど、それを超える何かがあります」とメッセージを送っていました。
安田雄太郎さん

 次にパーソナルサポートひらかたで正社員として働いていた安田雄太郎さんが講演されました。障害は脊髄性筋萎縮症(SMA3型)という神経系の難病で、3歳から車いすで生活していたということです。
 なぜ自立生活を考えたかというと、子供のころから父親に「親がいなくなると施設に行くしかない」と言われていたからです。その頃から、どうしたら親から離れて暮らしていけるかを考えていました。  今から17年前、まだヘルパー制度も整っていない時代に、親元から離れ、徳島で大学の友達や高校の友達からボランティア介護を受けて、5年半の自立生活をしていました。それから制度も作られ、現在は枚方で重度訪問介護を受けて生活しています。  安田さんは、「これからは介護者不足の中で自立生活をするのは、簡単なことではない現状で、パイオニアとしての自信と努力が必要だ」と受講生に伝えていました。


第2回「ヘルパーとの関わり方」

 ここでは受講生から、先輩講師2人にヘルパーとの関わり方について質問してもらいました。

 ☆ヘルパーに介護を頼むのを遠慮してしまうのですが? → 私たちは介護を受ける権利があるから遠慮せずにヘルパーに伝えていってください。(安田さん)

 ☆口頭で意思伝達が難しいため、文字ボードの文字に目線を送った所を読み取る方法での会話を、ヘルパーに不安に思われてなかなか受け入れてもらえないのですが? → 本人の意思を理解して介護するべきだから、ボードを使って介護をしてもらうように訴えていいと思います。(辻田さん、安田さん)


第3回「制度 生きていくために」
当法人理事長の徳山

 当法人理事長の徳山から、これから自立生活をしていく上で必要になる、障害者総合支援法のサービスの種類などが説明されました。障害年金はどのような障害者が受けられるのか、今回の受講生は受給しているのか?特別障害者手当とは何か、その他に生活保護制度の仕組みや申請方法について、資料を使いながら、詳しく説明しました。

第4回「過去−今−未来」

長尾さん(左)・上田(右)
 講師は2人で、まず当センター管理者の上田が半世紀前の大規模入所施設の悲惨な実態や30年ほど前の障害者運動の映像や写真を見てもらいました。この当時の当事者運動があって、今の地域生活の充実、法律や制度に守られる環境があるのだと話しました。
 次に、パーソナルサポートひらかたの長尾祥司さんから、障害者施策の流れと、長尾さん自身の取り組んできた歴史が話され、これからの「障害者総合支援法」改正の中身や「障害者差別解消法」とは何か?について語られました。

≪受講生からの感想≫
 ・先輩の話で障害を持っている人がオール(ナイト)出来ると初めて聞いたのでびっくりしました。もっと話を聞きたかったです。
 ・ヘルパーさんに気を使い過ぎなくていいんだなということが分かり、すごく気持ちが軽くなりました。色々なヒントを下さり、ありがとうございました。
(受講生の)母親も制度の事がよく分かり喜んでいました。

最後に
 今回は受講生のお母さんも介助者として参加され、本人の自立に前向きで、自立にプラスになってもらえれば嬉しいなと思います。
 私たちも、もっと興味を持ってもらえる講座にしていきたいと思っているので、興味を持たれた方、是非ご参加ください。
(瀧本)

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4. 今年も大盛況!! 2015年度クリスマスパーティー

事務局

 2015年12月20日(日)、障害福祉センターひまわりで、毎年恒例のCIL豊中主催クリスマスパーティーを盛大に開催しました。

 今回、まず目に飛び込んだのは受付スタッフの仮装ではなかったでしょうか。白雪姫や魔女などがお出迎え、インパクトはありありでした。そして会場に進むと、今年のウリのクリスマスチックなバルーンゲートが。バルーンサンタたちもお出迎え。開演の時を待ちます。

 オープニングは「U-Full」(うふる)さんのクリスマスライブから始まりました。4年前の来演以来で、透き通るような声の音質は、今回は更にパワーアップ。オリジナル曲も絡めながら、スタッフ(俺)から依頼したBOAの「メリクリ」をはじめ、年代や洋邦問わずなクリスマスソングをたくさん奏でてくれて、綺麗な冬を感じました。

 さてさてお次は、コメディマジシャン「ハッピーつつい」さんの登場です。USJなどでも演技を披露しているこのお方。多彩なマジックに、笑いと、“超”が付く驚きを融合させていて、クオリティはとても高いです。中でも最後の風船芸は素晴らしい!!人が入れるような大きな風船に、実際に自ら入ってしまい、その上飛び跳ねるんです。会場は風船人間(?)に視線釘付け。大盛況でした。

 休憩タイムを挟んで、後半一発目は、皆さんが毎年楽しみにしているビンゴゲーム大会です。今年もスタッフが豪華景品をセレクトしましたよ。ビンゴゲームを開始して、最初のうちは全然数字が出なくて溜め息声。その声も時間が経つにつれ徐々に緊張感に変わり、まずは「リーチ」。その声も増していくうちに、「ビンゴー!」。今年もかなりの盛り上がりでした。

 続いて今度は、これももう恒例となった「児童ディサービスボーイズ&ガールズ」による演し物です。日頃の活動の中で練習した成果を発揮。クリスマスソングなどを披露しました。毎年この時間はとても癒やされます。

 まだまだ終わりなんてやってこないィ。

 次は一気に盛り上がる「日野奈津子」さんによるダンスが始まります。最初は魅せるダンスから。激しくキレの良いダンスに翻弄されちゃいました。その後、AKBの音楽に合わせて舞台前に集まっている皆さんも体が自然と動きだし、ノリノリに。盛り上がりは尽きません。

 ここで来ました!昨年から始まった、職員有志によるCIL豊中ソーラン。今年も派手に、そしてキビキビとして気迫と躍動感溢れる踊り、更には大漁旗もなびく大迫力、ほんと凄かったです。

 パーティも終演に近づき、こちらも職員有志によるハンドベル。4年ぶりに帰ってきました。ベルの1本1本が奏でる静かな音色が、会場をより一層クリスマスムードに包んでくれました。

 そして最後のお待ちかねは、サンタさんによるプレゼント交換です。
 綺麗なサンタさん、普通のサンタさん、ピンク色の髪をしたサンタさんが、みんなの所へプレゼントを届けて、会場は大喜びです。ピンクの髪をしたサンタさん、最高でした!

 今回も、スタッフ一同総力を尽くして作り上げました。次回もより良いものを作り、楽しんで貰えればと思っています。楽しみにしていて下さい。ありがとうございました。
(担当:上田)

こちらのページでも、クリスマスパーティーの報告を公開しています。

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5. 国際福祉機器展に行ってきました

事務局

 昨年10月8日〜9日、東京の有明の東京ビックサイトで国際福祉機器展が行われました。この国際福祉機器展は世界各国からハンドメイドの自助具や最先端技術を活用した福祉用具などを一堂に集結されていました。

福祉車両(ジョイカー)

 私はこの数年、車の運転をしたいと思い描いていて、今回ジョイカー(電動車いすのジョイスティック操作と同じように軽いハンドル操作が可能)が展示されると聞き、行ってきました。
 展示されていた車両にはハンドルの前に2本のジョイスティックバーがあり、ハンドル操作とブレーキ・アクセル操作ができるものです。私は、電動車いすのまま後部ドアからリフトで上がり運転席まで行き、ハンドル操作のジョイスティックバーを体験しました。このジョイスティックバーは少し横に倒しただけで目の前にあるハンドルがグルグルと回り、手を放すとハンドルは元の位置に戻りました。ハンドルが動いただけなのに、一緒に展示会へ行ったメンバーと私は感動して思わず声を上げてしまいました。後部ドアの開け閉めとリフト操作はリモコンでできました。
 このような車だと私一人でも乗り降り操作ができ、出掛けるのも楽しくなりそうです。

車椅子

・WHILL
 こんなスタイリッシュでコンパクトな電動車いすは今までなかったですよね!?ブースの担当者からお話を聞き、体験することができました。この電動車いすは前輪に24個の小さなタイヤで構成されているから、その場で回転する事ができるそうです。そして、一般的な電動車いすでは乗り越える事が難しい7.5cmの段差を超える事ができるという凄技を持っています。展示されていた電動車いすのコントローラーはジョイスティックではなく、パソコン操作の小さなマウスのようなコントローラーで行きたい方向に動かすと移動ができます。
 私は段差を超えるとき、体にあまり衝撃を感じなかったことと操作し易かったことがいいなと思いました。

・セグウェイ






 テレビや新聞などで見たことがある、立った状態で体の重心移動だけで移動可能なセグウェイ。これの車いす版がありました。
 体の重心を前傾で前に進み、後傾で後ろに進み、体を水平にすると止まるという操作になるそうです。真ん中のハンドルを左右に倒せば回転すると教えてくれました。一般の人は操作が難しいため、体験はできませんでした。
 まだ、日本の公道を走ることはできないそうです。

コミュニケーション機器

 当センターには口頭での意思伝達が難しいメンバーがいます。普段、その人はiPadを利用してお話をしています。その人から「今持っている意思伝達機器より良い機器があるか見てきて」と言われましたが、そういう機器は残念ながらありませんでした。でも、今のトーキングエイドは、文字を一つずつ打たなくても、短い一言のキーや絵文字の文字盤があって、会話をし易そうだと思いました。


余談ですが

 私は飛行機のチケットやホテルを予約することが初めてでした。電動車いすを持って行くために、航空会社のサポートデスクに問い合わせをし、電動車いすのサイズとバッテリーの種類を伝えて、空港内の移動用車いすの貸出をお願いしました。意外に飛行機の搭乗口までは自分の電動車いすで行けましたが、私は少し歩けるので、搭乗口から座席までは自力歩行で移動しました。
 行きの空港のサポートデスクカウンターでは、スムーズにチェックイン出来たけど、帰りは電動車いすのサイズやバッテリーの種類について、いろいろと聞かれて手間取ってしまいました。
 ホテルは東京ビックサイト近くを選び、もし部屋の中に電動車いすが入らない場合は、受付で預かってもらうことで予約をしましたが、無事に部屋へ入れました。
 このような大きな福祉関係の展示会に行くことができ、私自身の情報量も増えて、とても良かったと思っています。
 一部の福祉機器しか紹介できませんでしたが、少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。
(瀧本)

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6. 住まいの場作りin JCIL「住まいと障害者の地域生活」に参加

事務局

 地域で自立生活を送る障害当事者にとって、住宅の確保は最初にぶつかる大きな困難、と言っても過言ではありません。私達CIL豊中では、広報誌45号で「私たちの家事情」と題して特集を組みました。この45号を観て、JCIL(日本自立生活センター)から取材の要請があり、当事者と介護者合わせて8名の人達と交流の機会をもちました。
 その後、JCILの他の当事者・介護者・スタッフも話を聴きたいという事で、今回は私たちがJCIL主催の「住まいと障害者の地域生活」と題された学習会に参加をしてきました。2015年11月13日、京都市南区に在るJCILの事務所に伺ってきました。

〈まず、豊中市の事例報告から〉

 最初に、上田・瀧本より障害当事者として、大東は相談支援専門員(支援者)として報告をしました。
 先ず瀧本が、最近実家を出てマンション住まいを始めた経緯と現在の心境について話しました。続いて上田が、当事者として取り組み続けている「自立生活運動」の歴史的経過を踏まえつつ、豊中市で実施されている制度の概略を説明したうえで、当事者が主体的に地域生活を営むことが出来るものに、現行制度を創り替えなければならないと主張しました。支援者の大東からは、長期入院から豊中市内に住居を得て、自立生活を営むようになった1ケースについて報告しました。このケースでは、一般不動産業者を利用し家探しをしました。これによって、障害者が街で自立生活を送る事へ協力してくれる民間事業者を1つずつ創り、社会資源を増やしていく取り組みであると言えます。

〈入居差別解消のために〉

 しかし、障害を理由とした入居差別事件は後を絶ちません。障害者の生存権を脅かすような状況を、何とか解消していく筋道はないものか。私たちの提起を受けてJCILからは、公営住宅入居までの困難な状況について報告がありました。京都で公営住宅を申し込む時、事前に部屋を観ること(内覧)が認められないこと、障害者用住宅でありながら40pの段差があるなど報告を伺うにつれ、行政の認識はまだまだ不十分である事を改めて感じました。民間事業者を使っての家探しが益々困難な時勢に、行政の施策がこのような状況では障害を理由にした入居差別は、解消されないでしょう。JCILでは、公営住宅の差別状況を放置せず、行政に施策を見直させるよう取り組みをされています。行政が認識を改めて、民間への啓発活動を進める事で、入居差別は減少へと向かうのではないでしょうか。

〈なんてたって障害当事者〉

 さて、学習会では各々の体験や「あるある」ネタで大いに盛り上がりました。
 「自立の切っ掛けは、親からの独立や施設を出て自由に生きたいと思った」といった話の他に、「恋人を作りたかった」など様々。日々介助者とコミュニケーションで工夫しながら、自分なりの暮らしを求めている姿が手に取るように伝わりました。
 自立生活体験室(ILPルーム)の利用に関して、「最近流行しているが、設備が整いすぎても、自立への道に繋がるとは限らないのではないか」という指摘には、大変共感させられました。かつて私(大東)は、脳性麻痺者の介護に入っていたのですが、段差だろうが階段であろうが周囲の人々に呼びかけて、手伝ってもらって乗り越えていった体験があります。その経験から言える事ですが、エレベーター設置などバリアフリー化が進みつつ、その場所が一般の経路から離れた場所に設定されがちな昨今、設備は整いつつ一般の方から見えないところへ障害者が囲まれている、とも解釈できます。
 余りに揃いすぎると、「バリアフリーでないと活動出来ない」という議論になりかねません。障害当事者は、介助が必要である自分も他の人々と同じ人間で有り、自由に生きる権利がある、と主張する事が大切だと思います。介助者の人数が足りないときは、その場で周囲に呼びかけて手伝ってもらう。そうする事で自分たちの存在を社会に認めさせて社会をバリアフリーに変えていく、自立生活を地域で確立するという事は、そんな役割を担っているのです。
 言うまでもなく『障害者の自立生活』は、サービス受給者として与えられたものを頂いているという態度ではなく、権利として自分に必要な支援を要求し、暮らしを立てる主体である、という態度が重要ではないでしょうか。

 自分を主張して支援を勝ち取る『自立生活運動』。この積み重ねてきた体験を生かして、これからの障害当事者も私も含めた支援者も共に、差別の無い世の中を目指して社会に打って出たい、と気持ちも新たにしました。
今後もこのように交流を続けて、取り組みを共有できたらと思います。
 学習会の後、『芋煮会』にも誘って頂き、楽しい一時を過ごしました。この場を借りて、改めてJCILの皆様にお礼を申し上げます。
(担当:大東)


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7. なんばおにごっこ2参加報告

事務局

 2015年9月26日(土)、難波のバリアフリー状況を体感しながらまちを楽しむまち歩き企画『なんばおにごっこ』が開催されました。実はこのイベント、2014年から始まったもので、それで今回のおにごっこは“2”なのです!しかし、私は去年は参加できなかったので、初参加となった今回、前回の分も合わせて二倍楽しんでやろうと本気で挑みました。
 なんばおにごっこのルールは、道頓堀、道具屋筋、千日前、御堂筋、なんばウォークを順番に回ってそれぞれのミッション(クイズ等)をクリアし、オリジナル通貨『DESSE』を集めるというもの。このクイズがなかなかの難問なんです!難波の歴史や関西弁など、様々な種類のクイズが出題されました。中には「ドラえもんと電動車いす、どっちの方が重いのか?」という、おもしろ問題まで。難しいけど、とても楽しめました。
 参加者の人数はかなりのもので、最初の集合場所(ジュンク堂前)では、多くの車いすでごった返していました。そんな大勢の参加者にまず配られたのが、たこ焼き交換DESSE!その名の通り、指定のお店で、できたての美味しいたこ焼きと交換できる券なのです。
 たこ焼きを食べ、渡されたデロリアン仮装アイテムを身につけて一日難波中のミッションを解きまくりました!これはもしや優勝では!?淡い期待を抱きながらラストイベントが行われる、とんぼりリバーウォークへ!ここでは主催者であるNPO法人ちゅうぶの方たちが大きな台船に乗って登場。みんなで水風船を投げて台船に乗る悪役「ビフ」を退治しました。
 入賞者発表では残念ながら名前が呼ばれることはありませんでしたが、その後のロックコンサートなど、最高に楽しむことができました。
 今回、参加者に配られた難波の車いすトイレマップは非常に便利で、駅以外のわかりにくいトイレの場所も全部掲載されています。これさえあれば行き慣れていない難波でも安心して遊べます!
 この日一日を通して難波に触れ、すごく楽しい街なんだということを改めて感じました。より一層大阪が好きになるイベントで次回も是非参加したいです。次回こそは入賞を狙って頑張ります!
(担当:大岩)

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8. 車いすでお出かけコーナー 第3弾

どんぐり

 みなさ〜ん、この広報誌がお手元に届くのは、桜の開花の便りが、ちらほらと聞かれる頃なのでしょうが、原稿を書いている今は、クリスマスの頃なんですよね〜。街じゅう、いや、個人の住宅までも、メリークリスマス、とばかりにいろんな趣向を凝らしたイルミネーションが楽しめて、夕方暗くなるのも、またいとをかし、です・・・・。この時代に平安の清少納言さんがタイムスリップしてきたら、どんな大騒ぎになることでしょう。でも、たいへん、クリスマスの話からしないといけなくなるから、タイムスリップさせるのは、やめておきましょう。おっと、・・・横道にそれてしまいごめんなさい。

 今回のお出かけコーナーでは、万博イルミナイトに行ってきました。そうです、太陽の塔が幻想的に、かつ、芸術的な映像とともに光るのです。もちろんドラマチックな音楽が流れていて、音響効果とマッチして、感性に訴えかけてくれました。まさしく『芸術は爆発だ』という、太陽の塔の作者、岡本太郎氏の言葉をふと思い出し、納得していました。一回10分程度ですが、あっという間の10分で、「もっとしてー」って言いたいような・・・。でも寒かったです。
 毎週金・土・日曜の夕方5時半から夜9時までやっていました。障害者手帳を提示すれば入園料無料。車いす利用者の観覧席も一番前にあり、係の人が、「大きい音響は大丈夫ですか?」と声をかけながら案内してくれました。
 ほかに「ラーメンエキスポ」という、全国のラーメンが食べられる催しがあったり、屋台の食べ物屋さんがあったり、キッズコーナーもあったりと、夏祭りを思わせるような感じでした。
 毎年やっているようなので、興味のある方はぜひ覚えておいて、今年の12月に行ってみてくださいね。


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みなさんからの、投稿コーナー

 このコーナーでは、みなさんからの作文・詩・短歌・俳句・小説など、投稿作品をご紹介しています。
 作品は随時募集しておりますので、投稿されたい方は、編集部までどしどし投稿して下さい。
 なお、作品数が多くなった場合は、繰り越しで2号先の広報誌に掲載する場合もあります。作品の内容によって考慮は致しますが(季節がテーマの場合など)、あらかじめご了承下さい。

 みなさまの投稿を、お待ちしています。













9.短歌

初春の
空見上げつつ
祈りたい
人々の幸
世界の平和

伊丹市 岩國久美子


紅に
匂へる薔薇の
かなしさよ
触れむとすれば
針ぞ傷むる

箕面市 吉村史生


打ち靡く
春の光に
ちらちらと
零れし珠か
犬ふぐり花

箕面市 吉村史生



10.
ねや散歩

ねやたろう

 ひょんなことからこの企画は始まった。本誌前号で特集が交通事情に決まったときである。私がほんの参考ネタのつもりで、「天王寺駅前〜住吉〜浜寺駅前を走る、阪堺電車という路面電車に、低床型車両『堺

天王寺駅前の様子。2016年1月撮影

トラム』が登場したが、天王寺駅前は階段でしか行けない駅」と言ったのだ。そしたら、「そのネタを、自分の投稿として書いてみたら?ちい散歩ならぬ『ねや散歩』みたいなコーナーにして」と提案され、半分ノリで決まりとなった。という訳で・・・・、切っ掛けとなった『阪堺電車ネタ』を、今回は取り上げるとしよう。

 先ずは天王寺駅前であるが、今、移設工事が進行中で、完成すると地下と歩道橋からエレベーターで行けるバリアフリーな駅に生まれ変わる。2017年12月完成予定というから少し先であるが、ニュー天王寺駅前の誕生を待ち望みたい。現在の駅はとにかく狭い。

在りし日の住吉公園駅

道路の真ん中に駅が設置されているが、道路自体が大変狭かったのだ。近年、駅再開発に伴って道路が大幅に拡張され、阪堺電車の駅も新しい幅の真ん中に移設されることになった。天王寺以外では、浜寺駅前など、堺市内の駅でスロープ化などが進んでいるが、

堺トラムと、在りし日の平面交差

大阪市内の駅は、狭い道路幅がネックとなってか、手付かずな状況である。因みに大阪市内の恵美須町からも阪堺電車は発着しているが、堺トラムの乗り入れは無く、堺トラムの運行区間では、到着時刻が各駅の時刻表に、 08   36 のように表示されている。

 さて、もう一つの話題といえば、今年の1月30日限りで、住吉公園という駅が廃止された。[住吉公園〜天王寺駅前]は上町線、[浜寺駅前〜恵美須町]は阪堺線と呼ばれるが、両線の平面交差があって、ファンに人気のスポットとなっていた。末期は朝の7時台と8時台に計5本発着するのみとなっていた住吉公園駅。1913年7月の開業以来、約103年の歴史に幕を下ろした。



11.
ぼくの日曜日

海帰 優人(うみき まさと)

豊中での単身生活20周年記念「ちょっと恥ずかしいぢの話」

 ぼくの人生の中でいちばん不思議な出来事を挙げるとすれば、やはり消息不明になってしまった「ぢ」に行き着いてしまう。
 1996年夏、ぼくは養護学校(寄宿舎)も含めれば28年あまりの施設暮らしにピリオドを打ち、それまでの人生で初めて自分自身にとって「ベストの選択」を実現するために、豊中での介護者つき単身生活に向けてまさに足を踏み出そうとしていた。

 確か、ぼくが「ぢ」を宣告されたのは施設を出る3日前だった。その頃、ぼくのウンコはいつもコロコロだった。ほどよく硬かったから、出た後に汚れが残る不快感を覚えることはほとんどなかった。
 ところが、その日は違った。ウンコの落下後も何かがぶら下がっているような、引っかかっているような違和感が残った。おしりを拭いてもらおうとすると「あら、ぢが出ちゃってるわ!」。
 その一言に、目の前が真っ暗どころか紫になった。頭の中はぢでいっぱいになってしまった。新生活への期待や不安はどこかへ消え去り、ぼくの気持ちは憂鬱の極みとなった。すぐに看護婦さんに診てもらうと、やはり「手術するか、ウンコの後に肛門に押し込んでもらうしかないねえ」とのこと、思わず深いため息をついてしまった。

 新生活2日目の朝、ついにウンコの時がやってきた。いつものようにコロコロが出た。だが、あの違和感はなかった。介護にあたってくれたヘルパーさんに意を決して切り出した。「実は数日前からぢになっちゃって…、後で肛門に押し込んでもらえますか」(こんな時はなぜか標準語になる)。
 ところが、ヘルパーさんからは意外な言葉が返ってきた。「ぢらしきものはありませんよ」。ほんとうに驚いた。看護婦さんの宣告の後、ぼくはしつこく確かめていた。脱肛を完治させるには手術しかないことを。
 「念ずれば叶う」ではなく「途方に暮れても奇跡は起こる」だった。
 あれからもうすぐ20年が経つ。大病をして、たくさんの人たちに生活ではなく人生を支えてもらっていることを実感することができた。あの世から生還したこととあわせて、とても幸運だった。
 最後に、施設ではなく「まち」で生きることを、不十分ながら法律や制度が整いつつある今だからこそ問い直さなければならない気がする。



12.
どんぐりのひとりごと

どんぐり


 
皆さん、この広報誌の一年前の特集で、≪住宅≫のことをとりあげたのをおぼえてらっしゃいますか?そのときに、私の家が震災後の復興住宅で、20年の契約が切れることで引っ越しをしなければならず、車いすで住める住宅を探しているところだと書きました。

 一年を経て、この原稿の締め切りの前に、ついに市営住宅に当たりました・・・・。なかなか当たらない市営住宅ですが、今回は住み替えをしなければならない市民のための、斡旋募集だったのです。が、それでも2〜3回抽選に落ちました。何回も諦めずに申し込むことが、市営住宅に当たる秘訣だと、ようやく当たった今は思っています。

 思えば、今回出なければならなくなった家に引っ越してきた時、娘は生まれて半年、まだほんの可愛い赤ちゃん。私もとても元気でした。
 ≪えりとママの珍道中記≫などを連載で書かせてもらい、涙と笑いと愛に最も包まれた、楽しい面白い時期でした。子育てを体験できたことで私自身も精神的に育ちました。

 いつ、子どもは大きくなり、人は年老いていくのでしょうか?不思議なことです。
 私も、歳を取ったのかしら?思い出を見つめてばっかり・・・・。先日押し入れの中から、子どもが保育所で書いたお絵かきが出てきて、どうしようかと思い、また片づけてしまったのです。ほかす?うーん、デジカメで撮ってパソコン保存かな?習い事の衣装も、困っています。もう子どもを小さくすることはできないのだから、きっと最後は捨てるんでしょうけどね。よく頑張ったね。楽しかったね。嬉しかったね。・・・ってお絵かきも衣装も言っています。
 今を見つめ、未来に向いていかなければならないのは、自分でもよくわかっているんです。
 この次、この広報紙の原稿を夏に書くときは、楽しみです。ちゃんと未来に気持ちが向いているでしょうか?


上田哲郎


13.
哲珍の部屋

 最近、障害者支援施設とか福祉型障害児入所施設を訪問する事が多い。府内の南部や南東部。東部から北部まで。街中にもありますが、電車・バスで2時間半とか、車で1時間とか、大阪の隅っこの田舎が多い。

 畑に囲まれていたり、山の頂上を切り開いた所にあったり、誰がここ通るねんっていうような道を進んだ所にあったり。冬は道が凍りそうな所ばかり。

 こんな所に誰が好き好んで行きたい、暮らしたい、生活したいと思うのか?バリバリ働いてきて定年を迎えた世代であるならまだ理解できなくもない。
 だけど、20代、30代、40代の人が少なくないのだ。どう考えても親の意向やね。何となく家族が「この施設良いね、綺麗ね、環境も良いし」とか口に出していくと、当事者も空気を読んで「綺麗やと思わな母さんかわいそう」と本心を口に出せずに「行きたいな」ってなる。もちろん、本音は「行きたくない」。

 入所で満場一致!

 この満場一致を遠目でどれだけ見た事か。今も施設に行けば、玄関で誰かを待っている姿をみたり、寄ってきてくれたりする。でも、これは歓迎なんていうきれい事なんかじゃなくて、「帰りたい!」という意思表示やと思う。

 それで市役所職員も「(入所決まって)良かったですね」って。人権意識がまるでない。良かったねって言いますが、何が良かったの?誰が良かったの?評価するなら、その前に市役所職員も1ヶ月間でも入所してみろよって思っちゃう!ちょっと街まで1時間。それでもヘルパーは使えない。朝晩食事は決まった時間、風呂は週3回、それでも「良かったですね」なんだろうか?

 いい加減、「親亡き後は入所させて親は地域で一安心」ていうコロニー的な考えはやめてもらいたい。子どもを入所させるのなら、家族や関係者が先に入所体験をしてみなさい。


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投稿コーナー終了


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14. CIL豊中近況

 このコーナーは、当センタ−ホームページの「CIL豊中近況」から抜粋しました。事務局のようすが少しでも分かっていただけたら嬉しく思います。

≪11月≫
2015/11/7 今年度ILP講座
10月31日と今日、今年度ILP講座を開催しました。詳しくは記事でも報告がありますが、前回の先輩の話、今回の歴史や制度の勉強と、どちらも受講生にとって興味を惹く内容だったと思います。本来の支援センターらしい仕事が出来ました。

≪12月≫
2015/12/9 相支ケース会議
毎月1回で、今年最後の相談支援ケース会議が今日行われました。本当に今年は各相談支援専門員は忙殺に忙殺する1年で、難しい課題が多々報告されました。1人で抱え込み過ぎずに頑張ることも、心掛けたいですね。

2015/12/21 大イベント終了のち
今年のクリパも無事終了しました。明けて今日、各スタッフは完全に余韻から冷め、通常業務に励んでいました。その一方で、衣裳の洗濯や備品の片付けなども、忙しく行われました。いつもの、クリパ翌日の事務所の光景でした。

≪1月≫
2016/1/4 仕事始め
今日から仕事始めです。今年は暖かい正月でしたね。早速計画相談のことなどでバタバタしています。本年もよろしくお願いします。

2016/1/8 支援センター会議
新年最初の支援センター会議が行われました。主な内容の一つは、3月開催の市民講座についての、具体的な協議です。計画相談としての色が濃くなった時代に於いても、旧来の相談支援事業というのは、大切に存続させたいものです。

お詫び
前号(Vol.46)の投稿作品でご紹介した短歌の内、吉村史生さんの作品については、1作目に『秋篠寺にて』、2作目に『酸が湯温泉にて』と、それぞれ表題がありました。編集員のミスで記載漏れしていたことをお詫び申し上げます。 畠博志さん(誤) → 畠博思さん(正)


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15. サービスのご案内

事務局

ヘルパーステーションCIL豊中
訪問看護ステーションCIL豊中

TEL06(6840)8195 FAX06(6840)8196

障害者総合支援法介護サービス
障害者総合支援法によるホームヘルパー、ガイドヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 24時間365日
介護保険訪問介護・介護予防訪問介護サービス  介護保険によるホームヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 24時間365日
介助サービス別ウィンドウでイラストを表示します
 障害者(豊中市在住)の自立支援を目的とした、制度外サービス。
◇介助料
 【一般介助】1時間1,200円 【その他】旅行介助
  介助者にかかる交通費及び宿泊費等は利用者負担です。
◇キャンセル料 当日キャンセル半額
※条件の合う登録介助者が見つからず、御希望にそえない場合があります。
訪問看護サービス
看護師が家庭に訪問し、在宅療養生活の支援をします。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 月曜〜土曜9時〜18時


ボーイズ&ガールズ
TEL06(6843)5580 FAX06(6843)5590

■障害児通所支援(放課後等デイサービス・児童発達支援)
 重度障害児(要医療的ケア等)に、通所による療育支援。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 月曜〜土曜13時30分〜17時30分
祝日、年末年始、第1・3木曜休み


豊中市障害者自立支援センター
TEL06(6857)3601 FAX06(6857)3602

■豊中市障害者相談支援事業(無料)
 障害者やその家族等の相談等支援をします。別ウィンドウでイラストを表示します
◇福祉サービスの利用援助
◇社会資源を活用するための支援 ◇社会生活力を高めるための支援
◇ピアカウンセリング  ◇権利擁護   ◇専門機関の紹介
■自立生活体験室
 障害者の方が、自立生活を体験してみる部屋です(介助者の方は無料)。
◇宿泊利用 1泊1,500円 ◇デイ利用 1回(5時間まで)750円
■特定相談支援・障害児相談支援・一般相談支援(無料)
 サービス等利用計画の作成、地域移行支援、地域定着支援等。
■豊中市障害者外出支援サービス
 車いす対応車を運行し、一般交通の利用が困難な障害者の社会参加を支援。
◇利用対象者は、豊中市内に住所を有し、次のいずれかに該当する人。
 15歳以上65歳未満の人、概ね6歳以上15歳未満で車椅子使用の人、65歳以上で豊中市 高齢者外出支援サービス『ほのぼの号』の対象にならない人。
 @身体障害者手帳1・2級(下肢、体幹、視覚、内部)を所持している人。
 A療育手帳Aを所持している人。
 B腎臓機能障害で透析治療を受けている人。
 ※入院、入所中の人は利用できません。
◇利用日時 午前9時から午後5時(年末年始12/29〜1/3を除く)。
◇利用回数 月4回まで利用できます。
◇利用料 4q未満300円〜20q以上2,500円
◇利用区域
 豊中市及び隣接市(大阪市南部を除く)及び特定施設
◇キャンセル料 当日キャンセル500円
■点字名刺(送料は一律270円)
◇片面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚400円
◇両面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚500円
 ロゴ・イラスト又は写真入りの場合は10枚につき50円の加算となります。 


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16. 編集後記

編集長 瀧本香織

 この冬は暖冬とテレビなどでよく耳にしています。でも、寒かったり、変に暖かかったりで体調崩してないですか?
 今回の特集は11月にオープンしたエキスポシティを取り上げています。
 皆さんはもう行かれましたか?この広報誌の編集メンバーも思い思いに行き、気付いたことなどを書いてあります。
 私もオープン2日後に仕事に託けて行っちゃいました。オープンしたてのため綺麗で、広くて少し迷ってしまいました。
 まだまだ楽しそうな施設がたくさんあったので、今度友達と行ってみようかなって思っています。

 皆さんもエキスポシティに行かれた感想や広報誌の感想、何か気付いた事などがあれば、ご連絡ください。


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