も く じ |
印刷版の表紙 |
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1. 特集:介護タクシーNOW ! ! 2. やっぱりXmasパーティーは楽し ! ! 3. ヘルパー現任者研修を行いました 4. 障がい者制度改革地域フォーラムin大阪 5. 全国大フォーラム報告 6. あ!こんなところに点字ブロックが! 7. 豊中市障害者居宅介護・移動支援事業者連絡会が発足 |
広報誌編集部 事務局 事務局 事務局 事務局 広報誌編集部 事務局 |
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みなさんからの、投稿コーナー
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12. さろん便りだよん 13. 事務所スタッフのつぶやき 14. CIL豊中近況/お知らせ 15. サービスのご案内 16. 編集後記 |
TSW1 事務局 事務局 事務局 赤塚裕子 |
↑これは食べられない |
春になると、にょきにょき生えてくる『つくし』 かわいらしいですよね。 じつは食べても美味しいのです。 袴をとって、ゆでて、酢味噌あえにすると、 《ふきのとう》や《わらび》のようなほろ苦い春の味をいただけます。 最近は見つけるのも一手間かかるようになってきましたが、 もし手に入った際は『春の味』をお試しください。 |
介護タクシーは、車いすやストレッチャーに乗っている人たちが外出するために、無くてはならない存在だと思います。当センターの利用者の中にも、介護タクシーを利用している人はたくさんいますし、また当センターも、外出支援サービス事業をおこなっています。そんな経緯から、より介護タクシーについて知り、関係を深めて、みなさんに役立つ情報を発信しようと思い、今回、特集を組んで取材しました。
取材にご協力いただいたのは、次の8社です(順不同)。
@介護タクシーしまぶくろ | Aケアタクシーあさがお | Bライフサポートきらめき | C介護タクシーよいな(女性) |
Dあだち福祉タクシー | E介護タクシーにしむら | F介護タクシーさくら(箕面市) | Gえさか介護タクシー(吹田市) |
★介護タクシー会社に質問した内容です。
1.介護タクシー事業を始めようと思った切っ掛けは? 2.やってみて一番嬉しかった事・良かった事は? 3.一番大変だった事や、日頃から苦労している事は? 4.車種・大きさ・台数は?車いすは何台乗車できる?ストレッチャー乗れる? 5.一番工夫している点、強みは? 6.実際に運営してみて、予想していた需要(収益)との違いは? 7.乗客から、何か共通の要望が寄せられる事は? 8.一般に介護タクシーは、どうしても『料金が割高』というイメージが付きまとってしまうと思うが、その点について一言。 9.より利用しやすい介護タクシーにするために取り組みたい事は? 10.現在の法律では認められていないが、流しや、駅前待機での介護タクシーの利用が出来る様になった方がいい? 11.深夜〜早朝時間帯の運行は? 12.運転士による乗客の介護の範囲は? 13.介護タクシーの将来について一言。何か夢は? 14.ほかに何か発言したい事、意見などがあればどうぞ。 |
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☆それでは、これからそれぞれの介護タクシー会社の回答をご紹介致しましょう!
なお、回答が「特になし」「あまりない」「現状維持」という場合は、誌面では割愛しております。あらかじめご了承下さい(本文は敬称略)。
★始めようと思った切っ掛け☆ −定年がきっかけ・人との会話・介護への興味・・・・−
しまぶくろ: 28年間、観光バスを運転していたが、定年後にラジオで、88歳のお年寄りがヘルパーの資格を取ったという話を聞いて、「僕もそういう仕事をしたいな」と思った。しばらくは幼稚園バスなどの運転をしていたが、ある時、介護タクシーというのがあることを知って、講習を受けた。
あさがお: 景気が悪くなり、会社が早期退職を募ったのでそれに応募した。退職後、資格を取れるという市報を見て、今後必要とされる業界ではないかと考え、ヘルパー2級の資格を取った。在宅ヘルパーとして働いた後、有料老人ホームのスタッフにスカウトされ、その時に介護タクシーの仕事を知った。興味を持ったが、決心するまでに2年かかった。
きらめき: 前に勤めていた会社が、不況のため人員を減らした。過去にタクシー運転士をしていた経験があり、2種免許を持っていたので、新聞広告を見て始めた。
よいな: グループホームや訪問入浴等でヘルパーを経験したが、介護保険外サービスへの要望に応じられないことに歯がゆさを感じ、6年前この業界へ踏み込んだ。
あだち: 前職が運送業で、6年間毎日深夜に、大型トラックで荷物を運んでいた。8年前、早朝の走行中にラジオで介護タクシーの事を知った。体力の限界も感じていたし、相手は荷物だけの毎日。一言でいうと、人と話がしたくなった。
にしむら: 介護に興味があったので始めた。
さくら: 前の会社が55歳という若い定年で、定年後、何もしないわけにはいかないと思った。9年前、定年まで2年残して53歳で退職し、次の仕事を探していたら介護タクシーの情報を見付けた。豊中で説明会が行われたので聞きに行き、これだったら今の自分でも、元気な内は出来ると思った。
えさか: インターネットで介護タクシーを知り、興味を持った。当時はまだ認知度も低く、不安もあったが、高齢化社会となるこれからは需要も増えると考えた。
★一番嬉しかったこと、良かったこと☆ −やっぱり感謝の言葉、信頼関係が一番!−
しまぶくろ: 日々楽しんでいること。基本的に自分のペースでのんびりと、あまりガツガツしたり追い立てられたりする事なく出来るのがいい。私は沖縄出身で、大阪のバタバタが本当は苦手なので(笑)、マイペースで、自分に一番似合っている仕事だと思う。お客さんとも、7年も付き合っていると信頼関係が出来た。
あさがお: 利用者様が亡くなられたとき、家族様が、「本人から生前、『あさがおさんに有難うとお礼を言っといてほしい』と言われていた」と連絡を頂いたこと。
きらめき: 利用された方が気持ち良く乗り降りされて、「体調が良くなった。有難う」と言ってくれるのが一番。入院や転院のとき、何回か行っていると、最初は目線も下向きだったのが次第に上がり、顔色もよくなってきて喜んでもらえる。そのときは、やり甲斐を感じる。
よいな: 嬉しかったことは、「ありがとう」「助かりました」と言って頂けること。良かったことは、リピートで利用して頂けること。
あだち: 「助かった」「楽やった」の声をもらったり、嬉しそうな笑顔を見たとき。
にしむら、えさか: ほとんどの方にお礼を言われて、喜んで頂ける点。
さくら: 介護タクシーはベッドまでお迎えに上がるので、ストレッチャーや車いすへの移乗も手伝っている。今でも初めての方が結構多いので、そのたびに感謝されている。そういうときは、この仕事を選んで良かったと思う。
★大変だったこと、苦労したこと☆ −階段での介護は体力勝負!予約が集中した時は・・・・−
しまぶくろ: 朝、予約がダブルブッキングした時とか、病院まで送っていった後、帰りが何時になるか分からないので、それが大変。
あさがお: 介護タクシーに対して、運賃格差に不信感を持たれている方が多く、料金の説明に困ったことが度々ある。
きらめき、しまぶくろ: 階段しかない古い団地の、高い階に住む人をおんぶをするのが、こっちも年を取ってきているので体力的に大変。安全第一なので、一人で無理だと思ったら、仲間(同業者)に応援に来てもらっている。
よいな: 現場到着の際、事前情報より患者さんが重篤だったこと。予約を頂いた時点で、緊急事態の時は救急車を呼ぶことも提案するが、救急車が嫌な人もいるので、予約は極力断らないようにしている。あと、女性ならではの問題として、体重を実際よりも軽く伝えられること。いざ伺ったらきついと感じる時がある。正確に告げてくれれば対応出来ることがあるので、正直に申告して頂きたい。
あだち: 階段しかない団地で、車イスに乗ったままの上り下り。玄関からベッドまで車イスが通れない時。病院の受診後、帰りをなるべく待たせない様にする事。
にしむら: 行き当たりばったりで現場まで迎えに行って、バリアフリーではなく、車に乗せるまで苦労した事がある。
さくら、えさか、よいな: ご要望の時間帯が集中して、配車が非常に困難であること。
★車いす・ストレッチャーの取扱い☆
特集最後に表でまとめていますので、後ほどご覧下さい。
★工夫している点、強み☆ −安全・安心、乗り心地−
きらめき: リピーターで利用される方の健康状態を注意している。車いすの空気圧もチェックする。タイヤの空気を入れるときに、路面の傾斜やスロープなどの影響を受けないよう、左右のバランスを考えて行う。
よいな: 新規利用者さんには極力スタッフ全員が一通り関わりを持ち、緊急時の対応をスムーズに行えるよう、環境を把握しておく事。例えば送迎中に急な対応が必要になった時、利用者さんの個人情報を含む詳細な内容は、乗務中の運転士はしゃべれないので、各自一度は必ず伺うように努めている。強みは、更衣やトイレ介助が必須になる依頼の際、特に女性の利用者さんに安心して頂いていること。女性の利用者さんからは、悩みの相談や話がしやすいとよく言われる。
あだち: 通院時の帰りの待ち時間を少なくするため、予約の際や送迎中の車中で、受診内容などを聞ける範囲で伺い、過去の経験から仮の帰り時間を設定したり、余裕があれば途中で様子を覗いに行く。病院での会計前に連絡をもらうようにして、状況的に当社が30分以上待たすようであれば、仲間のタクシーを探す。
にしむら: 新車の購入。時間厳守。
さくら: 一番心掛けているのは安全安心。それと、乗って頂いたお客様の満足度を気に掛けている。その意味で、車種の選定にしても、「快適に乗らしてもらいました」と言って頂ける車選びと、乗り心地の良い運転への気づかいを心掛けている。
★予想していた需要との違い☆ −いろいろ同業者も増えましたが・・・・−
しまぶくろ: 運営はボチボチといったところ。私は外交も苦手なので(笑)。
あさがお: 予想以上に需要があり、1台増車しました。それでも追い付かない時は仲間に助けてもらっている。
きらめき: 始めた頃は、介護タクシーは豊中全体で10台位しかなかった。最初の3年間は伸びていた。ここ2年は横ばい。同業者がかなり増えてきている。
よいな: 需要は予想通りの伸びであるが、収益に関しては期待していたより低迷(介護料を頂かないことも影響していると思われる)。
あだち: 最初の予想でも儲かるものとは思っていなかったが、7年間やってきて未だに開業時の資金に届かず、毎年赤字の状態。
にしむら: 思っていた以上にしんどい。
さくら: 最初から、そんなに収入なんて無いだろうと思って始めた。同業者が増えてきたが、私はそれを、連携仲間でヘルプをしてくれる台数が増えてくれた、だから喜ばしいと受け止めている。認知度が増えたと感じる事はすごくある。
えさか: 思ったより需要は多いが、介護タクシーの増加も予想を超えているので、収益の厳しさを痛感することがある。
★乗客からの共通の要望☆ −タクシー券の復活を!−
しまぶくろ: 介護タクシーは高いというイメージを持たれている。あと、これは豊中市に対して、タクシー券を復活させて欲しいという要望をよく聞く。
あさがお: 利用者様が介護タクシーを使うにあたって、行政から何らかの補助が欲しいという声がある。
きらめき: 大きなターミナル・空港・総合病院等に介護タクシーが待機出来て、すぐに乗れる様にして欲しいとよくいわれる。現状、予約制限定で認可が出ているので客待ちができない。行政で、客待ちが出来る様にしてもらえれば有難い。
よいな: みんなの希望の日時が、特に通院・入退院などは重なりますねと言われる。
えさか: 「夜中に電話をしたら来てくれる?」という声は多いが、これを個人で抱えるというのは難しい。
★一般のタクシーより割高だと思う?☆ −世間のイメージよりは割安だと思う−
しまぶくろ: 一部のお客さんからは言われるが、手帳割引を使ったりすると、一般のタクシーの迎車に比べて少し安いと思う。料金は、介護が必要な方は別途介護料を頂く代わりに、迎車料金は取らない様にしている。また、非常に近い距離(1km以下など)の利用の場合は、迎車+移動+介護をセットにした『時間制』という料金体系を設けている。高くはなるが付帯サービスがある形となる。
あさがお、あだち: 仕事内容が一般のタクシーと異なるし、普通のタクシーの迎車よりは安いのと思うので、割高だと比較されることは正直快くない。
きらめき: 最初の頃、利用者さんの間では、一般のタクシーと同等(のサービス)の乗り物という認識が多く、高いと言われる方もいたが、最近はあまり言われなくなった。運転プラス介護の仕事もあるという事が、認知されてきたのではないか。介護が必要な利用者さんからは、介護料を頂いている。
よいな: メーターのみの料金で割高に感じるのは、初乗り料金に一律で迎車料金が含まれるため。遠距離になれば、小型・中型介護タクシーと一般タクシーとの差額は殆どない。また、他社の料金と比較したい時は、『介護無しで、玄関前・オートロック外まで自分で出てくる場合の料金』を問い合わせると、比べやすい。
にしむら: 少し高いのは、仕方がないと思う。
さくら: お客さんから高いと言われることは無い。最初に料金を設定した時、乗客目線で、「もし私の家族を送迎してもらう際、必要な介護または設備使用に対して、当然の料金だろうな」と思えるラインで決めた。仕事内容も違うので、自分でも高いと思ったことはない。
えさか: 割高なイメージをお持ちの方もおられるが、実際に利用していただくと、「思ったより安かった」と言われる事もある。介護内容や車両の種類によって料金体系が違うと思うので、事前の見積りをおすすめしたい。
★今後へ向けての取り組み☆ −個人事業ゆえに難しい・・・・−
しまぶくろ: 個人の力では、取り組むといっても難しい。みんなで取り組むとか、お互い福祉関係の間での取り組みであればいいけど。
あさがお、あだち: 現在も『チーム・北大阪ケアタクシー』に所属し、仲間同志で連携を取り合い、急を要する対応や、待ち時間を短くすることを心掛けている。
きらめき: 駅・空港・総合病院等で、介護タクシーの待合いが出来れば・・・・。ただ個人で言っても難しいので、CILさんのような組織力のある所で働きかけて欲しい。
よいな: 個人事務所としては限界を感じる。行政の援助無しでは、今以上に利用しやすくはならないと思う。
にしむら: 通院だけではなく、余暇活動にも気軽に使っていただけるようにしたい。
さくら: 安心・安全・乗り心地を追求するのみ。
★流しや駅前待機は認められた方がいい?☆ −法律ではNG、でも、駅前待機は難しい?−
しまぶくろ: 例えば病院に送迎した後、空き時間になった時に、足の悪いお年寄りとかがその場で頼んで乗るのはOK。それと真夏などに道路脇で、手押し車を押している老人がへたってしまって、「助けて」という感じで手を挙げて乗るのもOK。常時駅で待機した場合、日常の生活で乗る人はほとんどいないと思う。
あさがお: 現状では流せない。予約を頂いている方にも迷惑を掛ける。
きらめき: 例えば雨のひどい日、ホテルの前を通りかかった際に車いすの方がおられて、乗せて欲しいと言われた時は、出来るだけ対応したいと思っている。もし法律が変わるのなら、流しは認めてほしい。
あだち: もし法律が改正されたなら、当社としては流しは即可能。
さくら: 駅前待機が仮に認められても、効率面や確率面を考えると、正直やりづらい。
★早朝・深夜の運行☆
会社名 | 営業時間 | 定休日 | 深夜〜早朝 | 年末年始 |
しまぶくろ | 24時間 | 土曜 | OK | 定休日以外OK |
あさがお | 8:00〜18:00 | 無し | 相談に応じる | 相談に応じる |
きらめき | 8:00〜19:00 | 日曜 | 相談に応じる | 相談に応じる |
よいな | 7:00〜19:00 ※1 | 無し | 不可 | 営業時間内OK |
あだち | 7:00〜20:00 ※2 | 日曜 ※3 | 不可 | 営業時間内OK |
にしむら | 24時間 | 無し | OK | OK |
さくら | 8:00〜18:00 ※4 | 無し | 不可 | 元日のみ休み |
えさか | 7:00〜18:00 ※2 | 無し | 事前予約があれば | 事前予約があれば |
※1.営業時間をまたいでの運行は、時間外料金として30分毎に加算。 ※2.予約等の受付は、時間外でも可能。 ※3.前日までに予約が無い場合のみ定休日となる。 ※4.18:00以降は、事前に予約があった場合は22:00頃まで対応。 |
★運転士による介護の範囲☆ −出来るだけ全部やる、体力が続く限りやりたい−
しまぶくろ: 出来る範囲の介護は全部やる。ベッドから車いす(その逆も)への移乗、団地などの階段でおんぶしての移動、車いすを押して買い物の援助等々。目的地で帰るまで付き添って、オムツ交換をやったこともある。
あさがお: 近畿運輸局に救援事業の申請をして認められているので、出来る限りさせて頂く。費用は別途発生する。
きらめき: 原則的には玄関から玄関まで(ドアtoドア)、車から目的地の入口まで。
よいな: 『専門的な医療行為』と判断される処置を除いて、出来る限り介護に努めている。予約される時に、介護内容をご相談頂けたら助かる。
あだち: 移動中は安全のため運転に専念するので、車中での介護は、ヘルパーさんや家族さんが同乗されると助かる。あくまでも速やかに出発するための介護なので、着替えやトイレはそれ以前の問題となるので出来ない。
にしむら: お客様の具合によって対応している。
さくら: トイレでの服の着脱介護とか、買い物・見学介護(車いすを押す)はやったことがある。食事介護は、本人の状況をよく知らない私がやっていいものなのか?というのがある。嚥下障害など、重度の人にはヘルパーさんが付いている。介護料は別枠では取らないが、あらかじめ介護と乗車をパッケージにした『時間制料金』を、通常の距離制料金とは別に設けて、利用してもらっている。
えさか: 危険のない範囲の中で判断させてもらっている。運転士一人では難しいという場合は、介護応援を要請する。
★将来の夢☆ −経営的には厳しい、現状維持が一番・・・・?−
しまぶくろ: 夢というより、いつまで働けるやろう?と(笑)。40kgぐらいの方をおんぶ 出来なくなって、膝や足腰を痛めて仕事が出来なくなったら、辞めようと思っている。運転だけならまだまだ続けられるけど、体を使う介護が出来なくなったら、もう辞めるべきだろう。見た目が年を取っているとお客さんから不安がられるので、若作りにも努めている。
あさがお: 今現在、豊中だけでも20社以上、台数が40台以上の介護タクシーが走っているが、事業として成り立っている数は・・・・?今後ますます収入格差が広がり、淘汰される事業者も出て来る恐れがある(現状に危機感を持っている)。
きらめき: 本当は3台位に増やしたいという夢があるが、ここまで増えてくると過当競争になって難しい。1台で安全・丁寧に対応したい。行政からの縛りも段々きつくなってきており、適正試験などが難しくなっている。
よいな: この業界は気力と体力勝負。正直日々の業務をこなすのが精一杯で、このままだと体に支障をきたしてしまうと感じている。だから理想は、公的な補助が受けられるように改善されること。目標は最後まで「無事故」。
あだち: 開業当初に比べ、介護タクシーも認知されて動きやすくなった。益々高齢者も増え、需要も多くなるが、タクシーの台数もどんどん増えていくと思う。その中で当社を選んで頂けるためには、お客様が何を求めているのか、そのために何か出来るのかを考え続けるしかない。やりたいことはたくさんある。
にしむら: もっと気軽に使って頂けたらと思う。
さくら: 新規の介護タクシーがどんどん出てくるのは嬉しい。またそれ以外の、有償輸送や施設の車、事業所の車などが増えたら、それも嬉しい。移動困難な方が乗れる車の台数が増える事が一番嬉しいので、同業他社が増えても、競争相手だとは感じない。いざという時、助けてくれる仲間が増えたと感じている。
えさか: 新規参入での増車がまだまだあると感じている。増える一方だとどうしても個人事業としては厳しくなっていくと思うが、出来る限り長く続けたい。
★最後に言わせて!☆ −豊中市民としてもう一度、タクシー券を復活して!−
しまぶくろ: 先程も少し触れたが、タクシー券をぜひ復活させてほしい。いかに財政が厳しいとはいえ、この40万都市で、周りの市ではタクシー券が有る自治体も多い。吹田・川西・尼崎・宝塚・大阪市・・・・・。何故豊中は廃止したのか?そして市民は何故、行政に対しては黙っているのだろう?諦めているのかな?あの600円があるのとないのとでは全然違う。それだけで「外に出ようかな」と思う人が沢山いる。もともとタクシー券は、『平等に』という理由で、所得が高い人も低い人も、もらうことが出来ていた。だけどこういう時の『平等』というのは、【全員に行き渡る】よりも、必要な人に確実に行き渡って、市民一人一人が感じる【経済的負担の差が小さくなる】を指すべきだ。CILさんも福祉団体として、タクシー券復活に向けてしっかり頑張ってほしい。
きらめき: 豊中・箕面・池田で、ほぼ同時期にタクシー券が廃止になった。代わりに箕面ではコミュニティーバス、豊中市では社協やCILによる、障害者外出支援サービスが始まった。障害者割引は10%だが、その10%は介護タクシーが負担している。割引分は、国で負担してほしい。
よいな: 「身体障害者に対する割引」の負担について。手帳の掲示による割引やタクシー券の利用は本人さんの権利。その割引分を、乗務員が負担している(手数料を事務所が負担)ことが不満だ。国が負担すべき差額ではないのか?実際、これらの負担が収益全体の約15%を占めている。タクシー代割引やタクシー券を利用する人によって、使用頻度にも大きな差があると思うので、その人に応じたサービスを行政が考えてほしい。
あだち: 介護タクシーは車種によって料金が違う。経営者によって料金システムも違う。小型より中型のほうが乗り心地はいいと思う。近所なら小型で問題ないと思うので、用途・目的に応じて予約して頂きたい。
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いかがだったでしょうか?
日頃、介護タクシーをよく利用される方にとっては、参考になった面もあったかな?と思います。今回は8社にご協力頂きましたが、このほかにも、新しい介護タクシーの会社は増えてきています。これからも、全ての人が外出しやすい社会環境が、整っていくと良いですね。
最後に、取材にご協力下さった方々、お忙しい中、本当に有難うございました。
(担当:赤塚・根箭・今津・浅・大友)
会社名 | 所在地、電話番号 | 車の大きさ・台数、車種 | 車いす | ストレッチャー その他設備 |
車両のようす |
しまぶくろ | 豊中市走井 06-6845-5336 |
中型1台、ノア | 2台までOK | OK 酸素を搭載 |
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あさがお | 豊中市上野西 06-6848-0066 090-4034-2877 |
中型2台 ヴォクシー、ベルファイヤ |
2台までOK | OK 助手席リフトアップシート |
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きらめき | 豊中市桜の町 090-3036-8039 |
中型1台、ヴォクシー | 2台までOK | OK | |
よいな | 豊中市東泉丘 090-3652-3417 |
小型3台、アトレー | 1台までOK | 提携業者へ委託 付添2名までOK リクライニングは45度まで倒せる |
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あだち | 豊中市小曽根 06-6333-0168 090-8388-8906 |
小型2台 アトレー、ムーヴ |
1台までOK | 不可 1台はリクライニングOK |
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にしむら | 豊中市山ノ上町 090-4641-8603 |
中型1台、ヴォクシー | 2台までOK | OK | |
さくら | 箕面市桜 072-725-5486 |
中型1台、ベルファイヤ | 2台までOK | OK | |
えさか | 吹田市江坂 06-6385-7718 |
中型1台、ノア | 2台までOK | OK |
去る12月19日(日曜日)、障害福祉センターひまわりで、2年ぶりにXmasパーティーを開催しました。スタッフ一同一丸となって盛り上げようと頑張りました。
スタッフは前日から会場設営や飾り付け等の準備。当日も朝早くから、音響機器の搬入や設置、食事や飲物の準備や各出演者さんのリハーサル等を行ってて準備万端。
そうして受付開始の時間を迎えました。参加者の皆さんが次々と来られ始め、プレゼント交換用の品物を受付に預けます。おにぎり弁当やジュース、スタッフ特製手作りクッキーも入ったお菓子袋を手にとり、各テーブルについて食事をとりながら、開演までの一時をワクワクしているみんなの声が輝いていました。
さてさて今年の司会は、豊中の街で「歩きやすし住みやすし」を謳い文句に活動されている井上やすしさんと、職員最年少ハキハキかわいい頑張り屋の石井さんです。重低音な声質と元気で甲高い声質が会場を響かせ、デコボココンビでベリーグー!!
初参加の「U−full」さんから始まったライブ。二人組で柔らかめな大人の雰囲気、歌声は透き通るようなとてもかわいらしい声、歌ってくれた曲目も大人から子どもまでが知っているクリスマスソングと、会場はよりクリスマスな優しい雰囲気に包まれ、幸せな気持ちでした。
続いて、ちょくちょく出てもらっている「P−Cubic」さん。阪大の学生さんのサークルで今回3人が来てくれて大道芸を披露!3つの箱を手に取り、挟み込んで位置を変えたりする「シガーボックス」というジャグリング。空中にひとつ以上のボールが浮かんでいる状態を保たせるという「トスジャグリング」。細長い風船を使って犬や雪だるまといった色々な物を作る「バルーン」。最後は再び「トスジャグリング」、しかもボーリングピンでやってくれました。どの芸も技術はもちろんの事ながら、しっかり笑いも入れてくれて、会場は歓声と笑い声、両方が響いていました。
さてさてここでひと休み。休憩中は参加者さん同士やコスプレした職員との談笑で盛り上がっていたり、参加者さんの即席歌謡曲披露があったりもしました。
休憩を終えてお次は皆さんがかなり熱くなると思われるビンゴゲーム!ゲームの司会は、ドライバーで介護職員であり宴会部長??でもある沼間さんと、介護職員のまとめ役でテキパキ何でもこなす上釜さんです。今回のビンゴゲームは、箱に入っている数字の書いたボールを皆さんに取ってもらうという形で進めました。時間が経つにつれて会場から「ビンゴぉ〜!」といった声が次々に上がり、二人の司会は勢いも良くて、例年よりも多めに景品を用意していたのですが、あっという間に終わった感じでした。
いよいよ、終盤になってしまったこのパーティー。[THE LUNCH TIME]さんの登場!出入り口付近から何やら珍しい音色が少しずつ響いてくる・・。よく見ると太鼓は段ボール、ベースはバケツとほうきを組み合わせた物といった日用品で音を奏でるジャグバンドでした。陽気でみんなが踊れる音楽から、クリスマスソングまでたくさん披露してくれて、皆さん踊ったり歌ったりと最高潮でした。
例年であればサンタさんがここで登場のはずでしたが、今回は一味違う演出がありました。9名の職員によるハンドベルです。仕事の合間を縫ってかなり練習した模様で、その努力がそのまま音色となって会場に響いていました。会場は静まりかえりベルの音色だけが響きわたる、これぞほんとのクリスマスといった感じでした。
ハンドベルが終わりを迎える直前から一人のサンタが現れ、舞台中央でひたすらボックスステップ。司会にいじられながら、プレゼント袋を重たそうに会場のど真ん中に運び、無言のサインで五人のサンタが集結。プレゼント交換が始まりました。一人ひとりのお手元にプレゼントを配り、「メリークリスマス」との声かけも。レディースサンタやホワイトサンタもいましたので、とても喜ばしくて温かいプレゼント交換になったのではないでしょうか?
2年ぶりのクリスマスパーティー、参加された皆さんの帰りしなに見せてくれた笑顔が物語っていたと思いますが、スタッフも満足がいくものとなりました。今回もたくさんの方々に支えられました。出演者、音響、手話通訳、パソコン要約筆記の皆さん、ほんとうにありがとうございました。今年の冬も去年以上のものを企画するので、楽しみにしておいて下さい。
やっぱりクリパは楽し!!
(上田)
※こちらのページでも、より沢山の画像とともに詳しくお伝えしています。
今回は、訪問看護ステーションCIL豊中所長、松本康代氏に講師をお願いし、介護現場の医療機器と、利用者さまの健康状態の把握を目的とした現任者研修を開催しました。
当日は、約20名の方に参加して頂きました。
利用者さまの健康状態把握については、コミュニケーションを取りながら意識して様子を見ると、現在の状態(顔色など)や体調の変化が分かります。
体調の変化が分かれば、医療機関などへの対応が出来ます。
それ以外にも、身体的状態は入浴・移乗(外傷・足の状態・フラつき)、食事介護(嚥下・そしゃく)、排泄などからも把握することが出来ます。
夏場の脱水症状は、くちびるの乾燥や尿の濃縮度などから分かります。
高齢者の方は、いろいろな工夫をして、出来るだけ水分補給をしてもらうように心掛けることも大事です。
吸引機の取扱いについての講義も行われ、気管切開をされた方の吸引を、モデルの人形を使って参加者のみなさんに実演していただきました。
今回の研修で、日々の援助の中で慣れてしまいがちな健康チェックについて、再度確認しながら援助をしたいと思いました。
(上釜)
講義の様子 | 吸引の実演の様子 |
大阪障害者フォーラム(ODF)は、関西で活動をする障害者団体や親の会、それに国などに対し障害者自立支援法訴訟をしている団体などが、考え方の違いを越えて集まり、障害者制度改革を進めるために組織化されたものです。
2009年12月、内閣府が「障がい者制度改革推進会議」を立ち上げました。この会議のメンバーは、日常的に介助が必要な障害者が過半数を占め、学識経験者等と一緒に制度のあり方を検討しています。
昨年6月に「第一次意見」がまとめられ、これを基にして更によいものにしていくため、各地でタウンミーティングが行われています。
昨年10月5日、「大阪府男女共同参画・青少年センター」でフォーラムが行われ、関西地区から多くの方々が集まりました。
前半では、障がい者制度改革推進担当室長で、障害当事者でもある東 俊裕さんが、第一次意見について説明されました。
東さんは「2012年度から労働、雇用、教育、障害児支援、虐待防止、医療、交通アクセス、情報アクセス・コミュニケーション保障等の指針を出し、2015年度には『障害者総合福祉法(仮称)』の施行をめざす。それと同時に、国連が提唱している『障害者権利条約』の批准に向けた行動を繰り広げ、私達の念願である『障害者差別禁止法』の施行を現実のものにしていきたい」と力強く話されました。
後半では、参加した各団体から制度改革推進会議への提言が出されました。
聴覚障害者の団体からは「安全な社会生活と就労の機会を勝ち取るために、『情報アクセス・コミュニケーション保障基本法(仮称)』をつくり、社会参加を現実のものにしていきたい」との提言がありました。
精神障害者家族会からは「精神保健福祉法に明記されている『保護者』(配偶者・親など)の項目を無くして欲しい。これがあることで精神障害者の社会参加が困難だと思われ、状態が悪くなるとすぐ病院へ入院させられてしまう」との提言がありました。
このフォーラムに参加し、今こそ地域で当事者と関係する人々が共闘して活動を行っていくことが重要なのだと再確認しました。
(大友)
約400名の方々に集まり、会場は熱気につつまれていました。 | 新しい法案をわかりやすく説明する、東俊裕さん |
10月28日〜29日に東京で、障害者制度改革、自立支援法廃止、確かな新法づくりを訴えるフォーラムとデモ行進が行われ、参加してきました。
全国各地から様々な方が参加していました。障害当事者はもちろんの事、支援者や家族も多く、教員や労働組合の方、更には外国人の姿も見かけました。
一日目は参議院各議員の部屋を回り、翌日のフォーラムの告知と要望書の配布を行ない、各地から来た当事者が、自分たちの地域での実態や、要望・思いを伝えました。
私たちのグループの訴えは、『全国の障害を持つ子どもたちが共に学び、遊び、社会生活を送れる基盤を作ってほしい』、『ガイドヘルプの時間数が、地方では大変少ない。地域間格差を改善するために、各地域ごとに決めるのではなく、全国統一にしてほしい』、『入院時のヘルパー派遣事業を新法に入れてほしい』などで、他にも様々な意見・要望を出しました。
実際にはほとんどの議員が直接話を聞くことはなく、秘書が対応していました。皆が遠くから話をするために足を運んでいるのだから、少し顔を出す位してくれても、いいのではないかなと思いました。
議員回りが終わった後に、他の議員を回ったグループ全員が集まり、各グループごとに以下のように報告されました。
・建物が立派になった分、入りづらくなって話をしにくくなった気がした
・丁寧に対応してくれる秘書もいた
・全体的に秘書の反応が薄く、秘書への教育が必要(話を聞く態度など)
・みんなの党は障害者に対する取り組みが少ない
・居留守を使う議員もいた
・自民党の対応が悪かった(途中で話を切る、最後まで話を聞かない)
・小泉進次郎氏は直接会って、話を聞いてくれた
・議員はいたが、電話中・来客中とのことで直接話はできなかった
・全体として、ドアの前での立ち話ばかりだった
・ゆっくり話をしながら回れなかったのは残念だった
このように、多くのグループがいい感触を掴めずじまいだったようでした。
二日目は大フォーラム当日です。全国から一万人を超える人出があり、会場の日比谷野外音楽堂には入場制限がかけられました。私達は昼食を食べた後に、オープニング、主催者挨拶、集会アピールに参加できました。
各政党の議員達から短い時間でしたが、意見が述べられました。しかし時間がないとのことで、すぐに退席していました。
私たちは、途中から厚生労働省前で行われている集会に参加して、一緒にシュプレヒコールで訴えました。その後、警察の協力を受けながらデモ行進を開始しました。国会議事堂方面と銀座方面に向かうコースがあり、私達は国会方面に参加し、シュプレヒコールで訴えながら大通りを進みます。途中で議員達に手を振られて、「お疲れ様」と声を掛けられました。
残念な事に、帰りの飛行機に間に合わないため、途中で抜けなければいけなかったのですが、時間ギリギリまで参加して、タクシーに飛び乗り、羽田空港に向かいました。
昨年も同じ行動に参加しましたが、政府からの発言が、昨年よりもトーンダウンしていたのが残念でした。現実を見るのも大事かも知れませんが、私たちはあくまでも理想を求めて社会を変えていく立場にあるので、コツコツとこういう行動に参加しなくてはいけないと感じました。
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一緒に参加した、介護職員 坂田君の感想:
最後まで参加できませんでしたが、今回初めて大フォーラム・デモ行進に参加してみて、障害者が安心して生きていける社会にするために、思っているだけではダメで、実際に行動を起こし、訴えを直接伝えることが大切なのだと感じました。とても貴重な経験ができました。
(上田)
2010年11月3日、阪急宝塚線服部駅の踏切内に、点字ブロック(正しくは視覚障がい者用誘導表示)が設置されました。これは大阪府が実施主体となって行われたもので、『約半年間、試験的に設置して効果を検証し、今後の安全対策に役立てる』との旨が、踏切横の案内板に掲示されています。
大阪府のホームページによれば、服部駅の踏切は、2009年度の横断歩行者数が府内で2番目に多く(1日平均19,241人)、府が管理する74ヶ所の踏切の中でも、【駅と福祉施設とを結ぶ重要ルート上の踏切】の一つに指定されているということです。効果の検証にあたっては、利用歩行者へのアンケート調査も実施される予定なので、その結果次第では、ほかの踏切にもどんどん普及していくことが期待されます。
さて、今回の点字ブロック、色は白で、歩道の黄色い点字ブロックとは区別されました。この理由については明確には説明されていませんが、筆者の予想では、色を歩道と同じにすると、運転士が警戒色に思わず反応して急ブレーキをかけるかも知れないというのと、弱視の人が、踏切内を安全な歩道だと勘違いするかも知れないというのが、理由だと思います。
点字ブロックをアップ↓ |
また、点字の配列も歩道上のものとは違い、左右の両サイドが縦列(渡る向きと平行)で、その間が一定間隔を空けての横列となっていました。これについても正確な理由は分かりませんが、踏切内では点字ブロックのすぐ横が線路で、反対側も同じ平面上の車道となるので、その危険を知らせるために、両サイドを縦列配置にしたのではないかと予想しています。
筆者は日常的に、この踏切を視覚障害の人たちと一緒に渡る機会があり、その時にはみんな、「お!ここに誘導ブロックが出来てるぞ!」と、白杖で感触を確かめながら注目していました。その内の一人に感想を聞いたところ、「一人で白杖を持って歩く人にとっては、有難いと思う。私の気持ちとしては、電車の運転士の迷惑にならないことが一番大事」と話していました。
全国初の試みとなった踏切内点字ブロックですが、服部駅は筆者自身が日頃最も利用する駅の一つなので、今回モデルに選ばれてラッキーだったなと思いました。
(担当:根箭)
事務局
去る、2010年11月19日、岡町駅前にある福祉会館にて、第1回豊中市障害者居宅介護・移動支援事業者連絡会が開催されました。この連絡会は、豊中市内に事業所を置く障害者のホームヘルプ・ガイドヘルプ事業者(居宅介護、重度訪問介護、移動支援、行動援護)からなり、相互の連携とサービスの向上を図ることを目的としています。
第1回目のこの日は、46事業者が集まり、先ず、豊中市障害福祉課山本課長の祝辞から始まり、事務局から、準備会から発足までの経緯・連絡会の規約・役員等の説明がありました。続いて、古田拓也会長が、障害者の地域生活に役立つ連絡会になるよう共に力を合わせましょうと、挨拶をされました。
この後、障害福祉課の鳥山氏から、「障害福祉サービスについて」と題して、障害者自立支援法の概略や豊中市内の利用人数、事業所数などの説明があり、同課の宮城氏から、「障害福祉制度について」と題して、障害者福祉の手引きをもとに障害手帳や年金手当、各種減免などの説明がありました。そして、質疑応答が行われ、第1回連絡会は閉会しました。
私、徳山も連絡会の副会長に就任することになりましたが、古田会長並び他の役員と共に、研修や交流などサービスの向上に繋がる企画を進めていき、障害者や地域の皆さんに、連絡会ができて良かったと思われるような会にしていきたいと思っています。
<連絡会役員>
会長 古田拓也(障害者の自立を支えるサポートネットワーク)
副会長 徳山辰浩(CIL豊中)
副会長 中辻 剛(ピグマリオン)
会計 岡田牧子(みらい)
会計 平田真希(であいの郷市民委員会)
幹事 藤田理恵(ニチイケアセンター)
幹事 倉田倫子(豊中愛和会)
幹事 向井陽子(豊中市社会福祉協議会)
監事 秦 義則(ユーアンドアイ)
監事 川端ふじ子(ケア365)
このコーナーでは、みなさんからの作文・詩・短歌・俳句・小説など、投稿作品をご紹介しています。
作品は随時募集しておりますので、投稿されたい方は、編集部までどしどし投稿して下さい。
なお、作品数が多くなった場合は、繰り越しで2号先の広報誌に掲載する場合もあります。作品の内容によって考慮は致しますが(季節がテーマの場合など)、あらかじめご了承下さい。
みなさまの投稿を、お待ちしています。
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君のため
編み棒動かす
こともなく
淋しくころがる
グレーの糸玉
伊丹市 岩國久美子
9. ふりむけば明日がみえる
井上康
けったいな兄弟@
−話し出したらとまらない−
「あんたの好きにしたらええやん、どうせ言うこと聞かへんやろ」
15年前、ぼくが施設を出て一人暮らしを始めることを決意したとき、姉ちゃんはそう言った。せっかく、反対されたときのシミュレーションをあれこれと考えていたのに、本当にずっこけてしまった。
そんな姉ちゃんは、普段は話し出したらとまらない。
「はぁ、ふん、それで、へぇ〜、ほお…」
電話をかけても、ぼくはあいづちを打つことしかできない。用件を忘れてしまって、終わることもしばしば。
姉ちゃんの次男坊は知的障害を持っていて、地元の作業所に通っている。
田舎のことだからグループホームもなく、姉ちゃんは彼の将来を案じている。
「わたしが元気なうちに家を出てほしいんやけどなぁ、なかなかうまくいかへんわ」
いつもの早口とは異なり、ゆっくりした口調でかみしめるように話していた。
普通の親なら、自分が死んだあとのことを気遣うけれど、さすが姉ちゃん、元気なうちに親の元から離れてほしいと思っている。
ちょっとうれしかった。
どんぐり |
どんぐりは今、首を痛めて寝ています。
でも多くの人に出会ったり人の温かさを感じたりして、今まで以上生きている実感があったり、元気になりつつあります。
でも、途中、色んな事がありました。
水分が飲めなくて、糞詰まりになったり、反対に夜中、お腹が痛くなってもトイレにいけず、出てしまったり、はたまたトイレに座る前に出たりとか、元気な私が飲んだり、食べたり、出したり、基本的な事すら出来ない。
うわぁ、大変。
こんなん生まれて初めての様な体験でした。
正直辛かった。
でも、得たものもそれ以上に沢山ありました。
今の私は一人では何も出来ないけど、大きくなれたのではないかな?
最近は元気になりつつあるから、したい事が一杯あります。
以前の様には動けないかもしれませんけど、ゆーっくり一つずつこなしていけたらなぁなんて思っています。むふふふふ。
今の私が生きていられるのは、沢山の人達に巡り会ったからなんです。寝ていて、そんな事を思っていました。
今回は編集会議にも出られず、特集の記事も参加出来ずに、何も出来なかったけど、どんぐりの記事だけ書こうと思いました。
短い文章になりましたが、お許しくださいね。
上田哲郎
『カラオケに行く時とアレを外す時』
最近職場の同僚たちとカラオケに行く事が多いようです。んで、カラオケで歌い終わった後や次に会った時に、
「上田君、言語障害ないやんけぇ〜」とか、
「何であんなに早いうた歌えるん?会議ん時でもあんな口調で話そうやぁ」とか。
いやいやいや、あります。ありますよ、言語障害は。子どもの時は言語訓練されて、口の中に指突っ込まれながら、「びゃぁ〜〜」とか、「びゅ〜〜」とか言わされていましたから。
私はどうやら、伝えたい事が難しくなればなるほど声が出にくくなったり、その場の空気を読んでしまうと声が出にくくなるようです。それと、初対面の人とか、障害のある人に偏見を持っていそうな人、見下していそうな人の前でも、緊張して声が出にくいみたいです。
もちろん、疲れすぎて肩がパンパンで胸の筋肉が固くなっている時は、呼吸もしにくいのですけど。
カラオケではある程度話す内容が決まっているし、歌詞を覚えていたりするので、声がスラスラと出るみたいです。
でも、「言語障害ない」とか言われてきたのは大学時代から。高校時代もカラオケには行っていましたけど、「それが普通やん」という感じで、特に何も言われませんでした。
福祉系の大学に行っていた私。ちなみに九州。もちろんカラオケも行って同じ様なことも言われていましたけど、
「ニセ者」とか「障害者手帳返せ」「家帰ったら着ぐるみ脱ぐんやろ」等々、言語障害だけでなく、脳性麻痺を全否定する様なことまで言われていました。
また、その時の彼女にも、
「あんた何でそんなん外す時だけ早いとね??」と、やや怒り口調でいわれ、「偶然」と返すと、
「この、ニセもんがぁ」と言われる始末。
一概には言えませんが、『どれだけ同じ時間を過ごしたか』、『どれだけ心を許しているか』などによって、私の障害はある程度軽減されるようです。
社会が変われば、障害者はいなくなるかも??
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投稿コーナー終了
皆様、こんにちは。 月に2回、サロンをやっています。ミニイベントを企画することもありますよ。 10月はスポーツの秋ということで、ペットボトルにボールでボーリング。 一人一人がボールをころがした。ある人がガーターで、またある人はスコアー係。 参加者は子供のように夢中になった、ボーリングでした。 10月の2回目はクレープ作り。参加者とスタッフで材料を考えて、材料を買ってきて、みんなでクレープを作ったよ。 案外クレープを作るのが初めての人が多く、盛り上がった。クレープはおいしかったよ。 11月〜12月は、クリマスパーティーの飾りつけを作りました。みんなは飾りつけ作りに熱中して、時間がすぎた。また、いつものトランプゲームもしたいけど、参加者はこの日だけは、みんなと一緒にクリスマスの飾りをした。飾りはクリスマスパーティーで飾りましたよ。 他は、お菓子を食べながら みんなとおしゃべりをするよ。 興味がある方は参加しませんか。 |
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『さろん』は毎月第1、第3土曜日の午後1:30〜3:00までです(3月までは午後1:00〜4:00まで)。 予約は要りませんので飛び入りの参加、お待ちしております。もちろん途中から途中まででも自由に参加できますよ。 スタッフや仲間と楽しい時間を過ごしてみませんか? TSW1より |
13. |
今回はとうとう4コマだけになってしまいました。そして、隊長が表紙を飾っていますので『隊長のつぶやき』はお休みします。
次回もゆる〜くつぶやくかも?のんびり温かく見守ってくださいませ。
(今津)
このコーナーは、当センタ−ホームページの「CIL豊中近況」というところから抜粋しました。事務局のようすが少しでも分かっていただけたら嬉しく思います。
≪10月≫
2010/10/23 コピー機新調
ヘルパーステーションのコピー機が新しくなりました。今回はブラックフェイス、一際目立っております。さすがに処理がスムースになったし、写りもきれいですよ。
≪11月≫
2010/11/21 インフルエンザ予防接種
現在、各職員が順次、インフルエンザの予防接種を受けております。やはり去年、新型インフルエンザの事であれだけ騒がれたのが効いたのでしょうね。今まで一度だって受けた事が無いという人も、今年は受けているようです。騒ぎが効いて、そのあと肝心の注射が効いてくれたら問題は無いですね。
≪12月≫
2010/12/25 年末
間もなく年末となります。各職員も、年内の仕事を片付けるべく、大忙しとなっています。休める人も休めない人も、くれぐれも風邪には気を付けて、年越しを過ごして下さい。インフルエンザは、みなさん予防接種を受けられた様ですが・・・・。
≪1月≫
2011/1/14 遅くなりましたが
仕事が多忙で、更新がストップしていました。
みなさん、新年明けましておめでとうございま・・・・した、ですよね、今はもう。
仕事始めから、既に10日が経ちました。今年もいろいろ忙しい1年となるでしょうが、原点を忘れず、活動して参りたいと思います。よろしくお願いします。
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お知らせ
いつも広報誌をお読みいただき、ありがとうございます。
CIL豊中では、3階の自立支援センターにて、毎月第一・第三土曜日にさろんをおこなっていますが、今年の4月から、時間帯を変更することになりました。
これまでは13:00〜16:00でしたが、4月からは13:30〜15:00となります。長さが半分に短縮されてしまいますが、ご理解下さい。なお、3月までは、今までどおりの時間帯でさろんをおこなっています。
ヘルパーステーションCIL豊中
訪問看護ステーションCIL豊中
TEL06(6840)8195 FAX06(6840)8196
■障害者自立支援法介護サービス
障害者自立支援法によるホームヘルパー、ガイドヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 24時間365日
■介護保険訪問介護・介護予防訪問介護サービス
介護保険によるホームヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 24時間365日
■介助サービス
障害者の自立支援を目的とした、制度外(インフォーマル)サービス。
◇対象者 原則豊中市在住の障害者
◇介助料
【一般介助】 1時間1,200円
実費交通費を負担していただきます。
電車・バス等公共交通代、自転車:50円、車・バイク:100円、必要により駐車代
【その他】宿泊介助、旅行介助
介助者にかかる交通費及び宿泊費は利用者負担です。
◇キャンセル料
前日まで無料。当日は半額です。(上限10,000円)
※条件の合う登録介助者が見つからず、御希望にそえない場合があります。
■訪問看護サービス
看護師が家庭に訪問し、在宅療養生活の支援をします。
◇サービス提供範囲 豊中市・池田市・箕面市
◇サービス提供時間 月曜〜土曜9時〜18時
豊中市障害者自立支援センター
TEL06(6857)3601 FAX06(6857)3602
■豊中市障害者相談支援事業(無料)
障害者やその家族等の相談等支援をします。
◇福祉サービスの利用援助
◇社会資源を活用するための支援 ◇社会生活力を高めるための支援
◇ピアカウンセリング ◇権利擁護 ◇専門機関の紹介
■自立生活体験室
障害者の方が、自立生活を体験してみる部屋です(介助者の方は無料)。
◇宿泊利用 1泊1,500円 ◇デイ利用 1回(5時間まで)750円
■指定相談支援事業(無料)
市町村が必要と認めたサービス利用計画作成対象障害者等にサービス利用計画を作成する等の支援をします。
■豊中市障害者外出支援サービス
車いす対応車を運行し、一般交通の利用が困難な障害者の社会参加を支援。
◇利用対象者は豊中市に居住し、次に該当する人です。
@身体障害者手帳1・2級(下肢、体幹、視覚、内部)を所持している人。
A療育手帳Aを所持している人。
B腎臓機能障害で透析治療を受けている人。
注 15歳未満で車いすを使用していない人は利用できません。
65歳以上で車いすを使用している人は利用できません(豊中市社会福祉協議会の「ほのぼの号」を利用(6841−9393)。
◇利用日時 午前9時から午後5時(年末年始12/29〜1/3を除く)。
◇利用回数 月4回まで利用できます。
◇利用料 4q未満300円〜20q以上2,500円
◇利用区域
豊中市及び隣接市(大阪市南部を除く)及び特定施設
◇キャンセル料 当日キャンセル500円
■点字名刺(送料は一律270円)
◇既存名刺への点字打ち込みの場合 10枚150円
◇片面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚300円
◇両面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚350円
ロゴ・イラスト又は写真入りの場合は10枚につき50円の加算となります。
みなさん、こんにちは♪(*^▽^*)
急な寒波で北海道はドカ雪、日本海側も雪に覆われて大変な冬でしたが、ようやくろう梅や梅のつぼみがふくらみ始め、もう春はすぐそこに来ています。
去年は寅年、虎のごとくいろいろ荒れた1年だったような・・・(>△<)
今年は卯年、兎のごとくピョンピョン軽やかな心で1年を過ごせたらいいな。
今回は障害者もどんどん外へ出よう!!ということで、「介護タクシーもあるんだよ」と特集してみました。いろんな会社がありますが、どこも親切で、サービス満タン!!(笑)
ご覧になって、これからも介護タクシーをどんどん利用してみて下さいね。(*^▽^*)
※今号の広報誌は、印刷版には『つながるサロン』の記事がありますが、内容が、HP版広報誌をアップする前に終了したイベントの案内であるため、割愛いたしました。