も く じ |
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1. NPO法人CIL豊中の出発を迎えて 2. 2003年度からの支援費制度Q&A 3. 活動内容別集計 4. ホームヘルパー養成研修(2級課程)終了 5. 視覚障害者から見た日本社会 6. イベント報告(新緑の花見?) 7. 遠くなくても行きたい −大阪城天守閣− 8. ぼくの日曜日 −居酒屋かっぱ編− 9. あなたからのメッセージ 〜石原道子さんからいただきました〜 10. えりとママの珍道中記 11. 特集 〜バリアフリー展見学レポ〜 12. 自立体験の感想 13. 自立生活を始めて 14. 退職のごあいさつ 15. 新しい職員の顔ぶれ 16. 短歌 17. CILかわら版 18. 編集後記 |
理事長 徳山辰浩 事務局 事務局 事務局 和田伸也 TODO 西九条舞 海帰優人 石原道子 えりママ 広報誌編集部 石原朋和 吉澤健 亀山由紀 事務局 岩国久美子 事務局 木村光伸 |
印刷版の表紙 |
1993年、どんなに重い障害を持つ人も地域で当たり前に自立した生活が出来るように、「障害者自立生活援助センター・とよなか」が誕生しました(当時は、1970年代以降世界で巻き起こった自立生活センター運動が日本にようやく広がり始めた頃です)。自立生活に欠かせない介護者派遣をはじめ、相談やイベントなど様々な活動を障害を持つスタッフを中心に、障害を持たないスタッフ、多くの援助者が力を合わせて行なってきました。1998年、これまでの活動が認められ、市町村障害者生活支援事業(1996年に創設された国の制度)を、西日本でいち早く委託されました。2000年からはホームヘルパー派遣事業も委託され、介護保険の基準該当事業者にもなりました。さらに2002年、障害者外出支援サービス事業が新たに委託されました。年々事業活動が拡大すると共に公的な事業を行なう責任と、措置から契約へと変わる福祉の変革(支援費支給制度)に対応するために、任意団体である旧センターから、NPO法人CIL豊中として新たに出発しました。
さて、前置きが長くなりましたが、ここで、ご挨拶と簡単な自己紹介をしたいと思います。今回、NPO法人CIL豊中の理事長に就任しました徳山辰浩です。リクライニング式電動車いすに乗っており、3年前から市内の市営住宅にて一人暮らしをしています。遠い昔(前世紀)、15才の時に事故で頸髄損傷になり、3年間入院して自宅にいました。自宅は見事なバリアフルで十数年間、学校に行くこともなく数ヶ月に一度外出するという日々を送っていました。部屋の窓から僅かに見える空の欠片を見るのが好きでした。平成2年、豊中市立障害福祉センターひまわりができ、週に一度ひまわりに送迎してもらえるようになりました。ひまわりでは多くの障害を持つ人に出会いました。その中の一人が旧センター初代代表の大友さん(現副理事長)でした。地域で自立生活しながら自立生活センターの代表として生き生きと活動している姿は驚きであり新鮮でした。大友さんに一緒に活動しないかと誘われたのをきっかけに運営委員になりました。一昨年、代表が牧口さんに変わるのと同時に副代表兼事務局長になり、今日に至るという訳です。皆さんの中には僕を知らない、会った事が無いという人が多くいると思います。体力が無く、日常の事務局業務で精一杯なため、皆さんと接する機会が少なく申し訳なく思っています。初代代表の大友さん、前代表の牧口さん、顧問兼代表代行の入部さんの後を継ぐのは、大いに荷が重いのですが、他の役員やスタッフと協力しながら障害当事者(利用者)の視点を持ちつつ頑張っていきたいと思います。皆さん!NPO法人CIL豊中をよろしくお願いします。
2003年4月から、障害者福祉サービスについて、「措置制度」から「支援費制度」に変わります。ヘルパー制度や施設等がどのように変わるのか、現時点で分かっていることをお知らせします。
1.支援費制度の趣旨は。
支援費制度は、ノーマライゼーションの理念を実現するため、これまで、行政が「行政処分」として障害者サービスを決定してきた「措置制度」を改め、障害者がサービスを選択し、サービスの利用者とサービスを提供する事業者・施設とが対等の関係に立って、契約に基づきサービスを利用するという新たな制度です。
支援費制度の下では、障害者がサービスを選択することができ、障害者の自己決定が尊重され、利用者と事業者・施設が対等の関係に立つことにより、利用者本位のサービスが提供されるようになることが期待されるとしています。
2.支援費制度の基本的な仕組みは。
障害者は、市町村に利用するサービスの種類ごとに支援費支給の申請を行ないます。市町村による支援費支給の決定がなされると、障害者に受給者証が交付され、障害者は、事業者・施設と直接契約により、サービスを利用するとともに決められた利用者負担額を事業者・施設に支払います。
事業者・施設は、サービスを提供したときは、利用者に代わって市町村に対し支援費の支払いを請求し、審査の後、支援費を代理受領(市町村が支援費を直接利用者に支払わずに、事業者・施設が利用者に代わり市町村から支払を受ける方式)します。
3.支援費制度に移行するのはどんなサービス。
支援費制度の対象となるサービスは、身体障害者、知的障害者、障害児福祉サービスの一部です。小規模通所授産施設(作業所など)や手話通訳事業など措置以外の仕組みによて提供されるサービスは、支援費制度には移行しません。また、精神障害者の福祉サービスも移行しません。訪問看護等の社会福祉以外のサービスも対象になりません。 具体的には次の通りです。
支援費制度へ移行するもの
<身体障害者福祉法>
身体障害者更生施設、身体障害者療護施設、身体障害者授産施設(政令で定める施設に限る)、身体障害者居宅介護等事業(ホームヘルプ、ガイドヘルプ)、身体障害者デイサービス事業、身体障害者短期入所事業(ショートステイ)。
<知的障害者福祉法>
知的障害者更生施設、知的障害者授産施設(政令で定める施設に限る)、知的障害者通勤寮、心身障害者福祉協会が設置する福祉施設、知的障害者居宅介護等事業(ホームヘルプ 、ガイドヘルプ)、知的障害者デイサービスセンター、知的障害者デイサービス事業、知的障害者短期入所事業(ショートステイ)、知的障害者地域生活援助事業(グループホーム)。
<児童福祉法(障害児関係のみ)>
児童居宅介護等事業(ホームヘルプ)、児童デイサービス事業、児童短期入所事業(ショートステイ)
支援費制度へ移行しないもの
<身体障害者福祉法>
身体障害者福祉ホーム、身体障害者相談支援事業、身体障害者生活訓練等事業、手話通訳事業、補装具製作施設、盲導犬訓練施設、視聴覚障害者情報提供施設、身体障害者の更生相談に応じる事業、日常生活用具給付事業、補装具給付事業、更生医療・育成医療
<知的障害者福祉法>
知的障害者福祉ホーム、知的障害者相談支援事業、知的障害者の更生相談に応じる事業、日常生活用具給付事業
<児童福祉法(障害児関係のみ)>
知的障害児施設、知的障害児通園施設、盲ろうあ児施設、肢体不自由児施設、重症心身障害児施設、障害児相談支援事業、児童の福祉の増進について相談に応じる事業、日常生活用具給付事業
4.支援費を支給する市町村は。
居宅サービスの場合は住んでいる市町村。入所施設の場合は入所前に住んでいた市町村。知的障害者グループホームの場合は入居者の居住地の市町村です。
5.ヘルパーの利用方法はどうなる。
基本的には、ヘルパー(ホームヘルパー、ガイドヘルパーは居宅介護等事業として統一されます)の申請方法は今までと大きくは変わりません。市町村は、ヘルパーの利用の申し込みがあったら、障害の種類及び程度、介護を行う者の状況、本人の希望、サービスの供給体制の状況等を総合的に勘案して、支給の要否、支給期間及び支給の時間数(月何時間)、利用者負担額を決定します。介護保険のような全国基準の要介護認定はありません。そして、決定した内容を受給者証に記入して障害者に渡します。この受給者証の範囲で、自由に事業者に依頼できます。たとえば、月200時間の受給者証ならば、100時間をA事業者に依頼し、残りの100時間をB事業者に依頼することもできます。支給の時間数の範囲内で自由に事業者と契約する利用方法は介護保険の利用方法とほぼ同じですが、障害ヘルパーが介護保険に入るわけではなく利用方法だけが変わるという事になります(財源は今までと同じ税金)。
6.今まで受けていたサービスが低下するようなことはないの。
支援費の対象となるサービス量については、現行の措置制度と同様に市町村が決定します。基本的に、支援費制度になったからといってサービス量の低下を招くことはありません。現在、障害ヘルパーを使っている障害者は、基本的にその時間数が継続されると思われます。しかし、この機会に時間数の決定方法を改めようとしている市町村では、サービス量が低下する可能性もあり、注意が必要です。
7.自薦型ヘルパー、全身性障害者介護人派遣事業はどうなる。
重度障害者が自ら推薦した介護者を登録する方法で運用されているホームヘルパーやガイドヘルパーなどの自薦型ヘルパーや全身性障害者介護人派遣事業(東京、大阪市等で行なわれている)もホームヘルプ国庫補助事業なので支援費制度になります。現在、利用している自薦の介護者を引き続き利用するためにはどこかの事業者に登録して自分専用に派遣してもらう特例を事業者と話し合わなくてはなりません。しかし、そのような特例をほとんどの事業者は行なわないと思われます。障害当事者団体でNPO法人を取得し、指定事業者になって、自分達で制度を運営するのが最も良い準備と思われます。支援費制度のヘルパーの資格については、介護福祉士と1〜3級ヘルパーによるサービスが基本になります。資格義務化は決まっています。問題は、例外がつくかどうかです。自薦型ヘルパーや全身性障害者介護人派遣事業(ヘルパー級の有無ではなく、その障害者の介護ができるかどうかが問題なので、ヘルパー級所持者はほとんどいない。全国でかなりの人数がいる)の実態を国がどうみるかです。「当面の間は現状で介護に入っている者は資格が無くても介護可能」という経過措置が出る可能性が高いと思われます。
8.支援費制度でのヘルパーのサービス類型は。
ヘルパーのサービス類型は、身体介護、家事援助、移動介護が検討されています。昼間、早朝・夜間、深夜などサービス提供時間帯に応じた基準も検討されています。滞在型及び巡回型の類型は廃止になります。単位は30分単位になります。単価は国が最低単価を決め、最低単価を下回らない範囲で市町村が自由に決めます。具体的にはまだほとんど決まっていません。
9.施設サービスの利用方法はどうなる。
施設サービスの利用方法はヘルパーと同じく市町村に申し込みます。市町村は、ヘルパーでは支給量と支給期間(1年以内)と利用者負担額を決定するのに対し、施設サービスでは障害程度区分(3段階)と支給期間(3年以内)と利用者負担額を決定します。施設は障害程度区分に応じた額の1人あたりの支援費を代理受領して施設経営を行ないます。なお、旧措置入所者及び通所者は経過措置として1年間は支給決定されたものと見なされます。
10.利用者負担額はどうなる。
2003年度以降も現在のような、本人及び扶養義務者の負担能力に応じて負担額を変える形になります。負担額は国の定める基準(現行の水準程度が予想されます)を上回らないように市町村が自由に決めます。介護保険の様に一律に1割負担ということはありません。
11.支援費制度とケアマネジメントとの関係は。
介護保険とは違い、支援費制度においてはケアマネージャー制度はありません。ケアマネージャーという資格もケアマネジメントに対する費用も出ません。利用者は自らサービスを選択し利用申し込みをするのが基本です。しかし、利用者がサービスを選択する際のサポートとして障害者ケアマネジメントの手法による支援は重要になります。各相談機関(福祉事務所障害者生活支援事業実施機関等)に勤務し、障害者ケアマネジメント体制整備推進事業で研修を受けた者は、相談支援を行う際に研修等で得た知識を活用することが考えられます。
12.緊急等で支援費制度サービスが受けられないときは。
介護をしている者の急な死亡や入院などにより緊急にサービスを必要とするため支援費申請を行う暇がない場合、家族からの虐待等により本人からの申請が期待できない場合等やむを得ない事由がある時は、あくまでも例外的、一時的に措置の対象になります。
13.判断能力が不十分な利用者の契約は。
利用者本人の意思を代弁する家族が支援したり、地域福祉権利擁護事業による支援を受けることが考えられます。また、家族等が代理人として契約を結ぶことも考えられます。さらに本人や家族、親族の家庭裁判所への申し立てにより、成年後見制度を利用することも考えらます。なお、身寄りのない人で特に必要な場合は、市町村長の申し立てにより、成年後見制度を利用することができます。なお、成年後見人の選任までの間、必要ならば措置の対象になると思われます。
14.支援費制度に移行する障害福祉サービスと介護保険との適用関係は。
支援費制度に移行後も基本的に現在と同じです。
15.苦情がある場合は。
支援費の支給決定に不服がある場合には、行政不服審査法に基づき異議申し立てを行なうことができます。サービス内容に関しては利用者と事業者・施設の間で解決することが基本ですが、解決が期待できない場合は都道府県社会福祉協議会に設けられた運営適正化委員会にて解決を図る方法があります。
16.事業者・施設の指定は。
2003年4月から、指定を受ければ自由に支援費制度サービスを行うことができます。指定は、都道府県知事・政令指定都市市長・中核市市長が行ないます(介護保険は都道府県知事のみ)。居宅サービスの事業者は2003年4月までに指定を受ける事が必要です(支援費制度サービスを行なおうとする介護保険指定事業者も指定を受けることが必要)。施設サービスの施設は2003年4月1日に現存する施設以外は2003年4月までに指定を受ける事が必要です。
17.指定の要件は。
居宅サービスの指定の要件は、法人であり、指定基準を満たしていることです(ヘルパーの指定基準は介護保険と同程度の案が示されています)。施設サービスの指定の要件は、地方公共団体または社会福祉法人であり、指定基準を満たしていることです。
なお、利用者が事業者・施設側に選別されないよう、指定事業者・施設は正当な理由がない限り利用者の申込みに応じなければならない応諾義務があります。
また、市町村は、法人各が無いなど、指定の要件を一部満たしてない事業者で一定の水準を満たすサービスの提供を行なうものについては基準該当居宅支援事業者として認めることができます。
18.支援費制度スタートまでのスケジュールは。
・6月18日 大阪府事業者向け説明会。
・7月上旬 事業者指定申請受付開始。
・10月 利用者から市町村への支給申請受付開始。
・10月以降 利用者と事業者で契約。
・4月
支援費制度サービス開始。
(文責:徳山)
活動内容 | 2002年2月 回数 (回) |
時間 (時間) | 2002年3月 回数 (回) |
時間 (時間) |
育児補助 | 34 | 63.5 | 36 | 63.25 |
家事・身辺援助 | 180 | 320 | 202 | 430 |
外出 | 41 | 163.5 | 53 | 221 |
宿泊 | 32 | 430 | 36 | 489.5 |
送迎 | 5 | 4.5 | 8 | 10 |
通院 | 3 | 12.5 | 4 | 20 |
入院中の付添 | 11 | 14.5 | 28 | 36.75 |
入浴 | 62 | 89.25 | 57 | 82 |
保育 | 7 | 25.5 | 7 | 23.5 |
旅行中の付添 | 0 | 0 | 0 | 0 |
その他 | 3 | 15 | 1 | 6.5 |
キャンセル | 0 | 0 | 2 | 0 |
合計 | 378 | 1138.25 | 434 | 1382.5 |
2002.02 利用者5名
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2002.03 利用者5名
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2002年3月23日(土)、4ヶ月間にわたって開催された「ホームヘルパー養成研修(2級課程)」の修了式が行われました。全課程を修了された18名(定員20名)に、修了証明書が徳山理事長より授与されました。
今回の講座は大阪府の「緊急地域雇用対策」の一環として行われた講座で、急遽委託が決まり開催されたものです。受講料が無料ということで、多数の申し込みがありました。準備期間も非常に少なかったため、必ずしも受講生に満足してもらった講座ではなかったかもしれませんが、受講生それぞれがひとつ大きな一歩を踏み出してくれたと感じています。
資格をとったからといって、完璧なヘルパーになれるわけではありませんし、逆に有資格者だから完璧にこなせるといった目で見られてしまうことも多々あると思います。資格を絶対視するわけではありませんが、有資格者であることのプライドを持って、これから各自がスキルアップを図るよう努力してもらいたいと思います。
なお、今年度も独自事業にて同様の講座を開催する予定です。詳細が決まりましたらお知らせします。
(文責:馬渕)
私は、全盲の視覚障害者です。大学在学中に活字が見えなくなり、点字を使用するようになりました。この春、「視覚障害者施策と権利保障」というテーマで、論文を仕上げ、大学を卒業しました。その立場から視覚障害者にとってこの日本社会は、どのようなものかを書かせて頂きます。
近年、日本社会においても、国際的な潮流ともあいまって、ノーマライゼーションやバリアフリーという言葉が盛んに言われるようになりその理念も浸透し始め、社会は障害者理解に向かって少しずつ 変わりつつはありますが、この社会が視覚障害者にとって生きやすい社会かというと決してそうとは言い難く、様々な問題が存在します。視覚に障害を持っているとしても、この社会を構成する一員であることには変わりないのですから、他の市民が日常的に当たり前にしていることを視覚障害者も一市民として当たり前にできなければなりません。しかし、この当たり前のことが当たり前にできない現状がまだまだあります。
例えば、点字ブロックの敷設が不充分であったり、自転車やバイクなどが駅前などに置かれていることによって歩行の不自由や安全を妨げられていたり、義務教育において普通校への入学を拒否されたり、視覚障害者ということだけを理由に採用を拒否されたりということなどをあげることができます。
なぜ、このような状況が現在もなお続いているのでしょうか。それは、当事者が抱えている課題もあるとは思いますが、やはり、社会の抱えている課題は、大きいように思います。障害のある人と障害のない人がこの社会で共生していくには、お互いに違いを認め合い人として尊重し合い、理解し合うことが不可欠です。そして、障害者問題に関して、すべての人が無関心であっては、ならないと思います。なぜならば、「知らない。」、「知らなかった。」ということで無意識に障害者の人権を踏みにじることになることがあるからです。障害者問題は、「自分には関係ないことだ。」と無視されがちですが、「誰もがいつかは障害を持つ可能性はあるんだ。」ということに気がつけば、障害者問題をもっとも身近なものに感じられるのではないかと思います。
視覚障害者に対する理解が深まり、真に市民の意識レベルが向上すれば、視覚障害者がこの社会で生きづらさを感じる事はなくなるでしょう。真に市民の意識レベルが向上するとは、自らの利害関係の及ぶ範囲においても、障害のある人を障害のない人と同等にひとりの人間として尊重できるのかということです。すべてのひとが生きづらさを感じずに共生できる社会が現実のものとなることを切に願っています。
CIL豊中の春に行うイベント、お花見会も4年続けて行い、場所も服部緑地の一角を借りて飲んだり食べたり、俳句をひねったりとやってきましたが、今回はバスなどを使って少し足をのばしてという思いから、豊能郡能勢町にある「大阪府民牧場」で参加者16人が集まり行いました。
天気予報では、あやしそうなことを報じていましたが当日、朝になって天気が良くさわやかな風がそよいで絶好の新緑見(はなみ)だと感じて迎えにきてくれたマイライフとよなか号に乗り込みました。途中から理事長のT山さんが乗り込みそこから車内には、尾崎豊の暗い曲や昔のアニメソングが流れ私はこれからどこに行くのかと心配になってしまいました。おもわず「バスに乗せてくれ!!」と叫びそうになったしだいです。
牧場に着き思ったとおり桜はなく、青々とした新緑で「今年は寒いから桜も遅れるやろうし一番見頃とちゃうか。」といった某職員の顔が浮かんできました。
気分を取り直して凍ったお肉、凍ったおにぎりを焼いて、「以外にうまいやんけ−!!」と言いながらお昼ご飯を楽しみました。
その後、芝生に集まり(途中でこけそうになりながら)自己紹介やクイズ大会を楽しみました。ハンドマイクを持っていったのですが別になくても聞こえているのにうれしがりが警報ボタンを押したりして周りの人たちにご迷惑をかけたかも分かりません。私はクイズ大会で密封容器をいただき今我が家の冷蔵庫で活躍しています
自由時間は好きなように過ごし、芝生で寝ころんだり、ソフトクリームや牛乳を楽しんだり、羊と戯れてもちあげたり(羊には迷惑)。と過ごしました。
帰る時間になり、記念写真を撮ったあとバスとマイライフとよなか号に分乗して帰路につきました。
今回のイベントは参加者数は少なかったけどアットホームな感じがして心がなごみました。今度するときは場所、企画をもう少し考えておこなって行きたいと思いますので皆さんのご意見も参考にさせてください。
この4月1日よりNPO法人「CIL豊中」となり、また、この号より「マイライフとよなか」から「CIL豊中通信」と様変わりしましたが、この連載は続行ということでなので、この号から読み始める方の為にこの連載の趣旨を説明しておきます。
「遠くなくても行きたい」はこの機関紙の主な読者である豊中市民を対象に基本的には車いすで行けるスポットを紹介し、もっと気軽に外出してもらえたらという思いで書いています。日帰りで行ける範囲と想定していますので、梅田かなんばから概ね90分以内で目的地に着く事にしています。
また、目的地までのルートは豊中市内の各駅から車いすで行けるルートを紹介しています。従って、乗換駅でエレベーターがないなどの理由で遠回りしていることもありまし、往路と復路が違っていることもあります。
そして、連載19回目に当たる今回はここを紹介します。
その19 大阪城天守閣
今まで車いす障害者にとって天守閣を見学するのは困難な観光スポットでした。しかし、数年前に行われた 「平成の大改修」によって、最上階までエレベーターで行けるようになりました。しかし、このことを知らないのか私の知っている車いす障害者で大阪城に行ったことのある人はいません。そこで、今回は大阪のシンボルである大阪城天守閣を紹介しようと思います。
大阪城への最寄り駅はいくつかありますが、今回は谷町四丁目駅とします。JR森ノ宮駅にもエレベーターが出来ているのですが、大阪駅で環状線に乗るときエスカレーターで行かなければならないからです。
梅田までは阪急か地下鉄御堂筋線で行くと思いますので、梅田から谷町四丁目までは谷町線を利用してください。御堂筋線で来た方は谷町四丁目ならば、本町で中央線に乗っても行けると思われますが、本町駅での乗換えで階段しかないところがありますのでお勧めしません。また、モノレールの沿線の人だと大日で乗り換えたら1回で済むのではと思われますが、地下鉄駅で階段しかないところがありますのでこれもお勧めしません。
東梅田では八尾南・文の里行きの谷町線電車に乗り、谷町四丁目まで行きます。谷町四丁目駅では最後尾にエレベーターがありますので予めその位置から乗ると便利でしょう。
駅の改札を出ると突き当たりを右に行くと見えにくい位置にエレベーターがあります。それで地上に上がります。
地上に出てすぐそばにある谷町三丁目交差点を左折して進みます。左手に大阪府警本部、右手に最近出来た大阪歴史博物館とNHK大阪放送会館を通ると馬場町交差点があります。交差点を渡り(渡る道路は上町筋)大阪城公園の敷地に入ります。数段下り階段がありますが、左端にスロープがあるのでそれを下り、そのまま直進します。少し狭いところもありますが、そのまま進むと大阪城駐車場の料金所がありますので、そこを横切り、すぐそばの門(大手門)に入ります。門をくぐると道なりに進みます。西の丸庭園の前を越え、更に進むとバスの駐車場があるので、手前を左に曲がり、また門(桜門)をくぐります。そうすると正面に天守閣が見えます。
入場券売り場の向かいにエレベーターへの連絡通路があります。シースルーエレベーターで上がってやっと天守閣の中のエレベーターで上がることになります。エレベーターは歩ける人は5階までの上り専用ですが
車いすの人は最上階の8階まで行けます。また、6階は回廊だけなので6階には止まりません。
車いすトイレ(だけではないのですが)は2階にしかありません。また、大阪城公園内のトイレはあまりきれいではないので、トイレはここで済ませるのがいいと思います。(谷町四丁目の車いすトイレもまだきれいと思いますが)。
天守閣の展望階から見た景色と高層ビルからの景色と全然違うのは周りが緑に囲まれているから昼間に見るほうが綺麗に見える点でしょう。
勿論、大阪城は展望だけではなく、展示物は重要文化財も多いので、歴史の好きな方は必見です。教科書に載っているものが間近で見られるのは大阪城に限ったことではないのですが、関西人の特権ではないでしょうか。
「いつでも行けるから」と言っているといつまでもたっても行かないのでここで、身近にある文化財に触れてみるのもいいのではないでしょうか。
さて今度はどこに行こうかな。
『心地よし』
お約束通り、前号に引き続き、居酒屋「河童」のこと─────。
いま一度、店の場所から説明したい。梅田から徒歩で行くなら、阪急東通り商店街に面した都島通りを北(左)へ徒歩およそ15分ほど行けば、「天五中崎通り商店街」という薄暗いアーケードにぶつかる。
どんどん奥へ進むと、緑の看板の薬局が左手にある。その路地をスッと入れば目の前に「河童」がある。店に入るまでには5センチぐらいの段差があるが、そのあと始まる味わい深いひとときを思えば何のことはないし、ひとりで行っても常連さんたちがあたりまえに手を貸してくれる。
カウンターに並ぶ酒の肴は、毎日違う。しかし旬を生かした煮物。和え物などは、ここでしか味わえない感動の一品一品だ。すべてが薄味でもなく、すべてが濃い味でもない。ほんとうにその素材やメニューに合わせて、ていねいに仕上げてあるのだ。
ぼくは「河童」で初めて若ゴボウを食べた。牛バラとの炊き合わせだった。あまり気に入ったので、この春は我が家でも何度か、腕利きのヘルパーさんたちの若ゴボウ料理が並んだ。
飲みに行くと、帰りが遅くなる。最近は、仕事が早く終わって時間に余裕があるときなど、「河童」に惣菜のお持ち帰りをしに行くこともある。わざわざ梅田まで出て、わざわざ20分ほど歩いて・・・・・・それでも食べたい懐かしい味が、そこにはある。
まだまだ「河童」の話は続く。
初めに
私は今年の春からインターネットを使って勉強を始めました
友達もたくさん出来て、学生生活をエンジョイしています。
ところが・・・。
私の学習支援という問題から大切な友達を悩ませてしまいました。
支えられるって、みんな必要としている事だって思いませんか?支えるって、みんなができる事だって思いませんか?
それなのに・・・
♪ 友だちはいいもんだ
目と目でものが言えるんだ
困ったときは力を貸そう遠慮は要らない
いつでも どこでも 君を見てるよ
愛をこの手に 君と歩こう
みんなはひとりのために
ひとりはみんなのために
みんなはひとりのために
ひとりのために・・
♪
「ユタと不思議な仲間たち」で歌われる「友達はいいもんだ」の曲を参照。
昔、肩肘を張って強がっていた頃、同じような言葉を友人に言われました。
「迷惑かけたっていいんだよ。 友だちなんだから・・・。」
その時、私は肩の力がス〜ッと抜けたことを今でも覚えています。
昼間、久しぶりにキャンパス(ネット上)で彼女に会いました。
会えた事がただ嬉しくて思わず声をかけていました。
彼女はといえば、謝ってばかり・・・。
「キャンパスにだってこれたものじゃないんだけど・・・」なんて・・・。
彼女にすればまだ終わらないことなんだろうけど、もう終わったことだよね。
少なくとも、わたしの中ではとっくに終わってる。
今までどうだったかよりも、これからどうなのか のほうが大事だし、まだまだ先は長いんだし、同じようなことにならないように、みんなで考えていけたらいいことだもん。
ひとりで背負うことなんかない、みんなの問題だよね。
この支援に参加してる人間だけじゃなく、NFUで学ぶ人間みんなの問題にしていきたいと思う。みんなの問題にしなきゃだめだと思う。
いつか、いつか、みんなが会えたとき、懐かしい笑い話にできるように・・・。
せっかく縁あって同じ時期に同じ大学で学んでるんだから、そう・・それだけで、もう友だち。
変な遠慮や、負い目を感じる必要なんて何処にもない。
仲間とか、連れなんていう言葉を思い出して理由もなく嬉しい気分になりました。
そうだよね。 友だちだよね。
友だちっていいよね。
*この文章は、筆者の原稿通り掲載しています。
いよいよ花の小学生です。毎日毎日真新しい真っ赤なランドセルを背負い、元気に学校に通っています。ママも、一年生になったような気分で、学校からのお手紙を読んだり、
えりのお話を聞いたり、毎日の準備を手伝いながら楽しんでしています。
新しい教科書のにおいって、いいですよね。気分までも新しくなって「さあ、がんばろう」って気持ちにさせてくれますよね。でも、途中いろいろと挫折を感じながら、教科書に折り目もつけられて、普通以上に強い力でめくられてぼろぼろになっていき「もー、いや」と、捨てられてしまったママの教科書たちに、もう一度会いたいと思う今日このごろなのです。ところで、1年生の教科書もかわってしまったなって思っているのは、ママが古いのかな? 理科と社会がいっしょになったような生活科や図工の教科書には、カラー写真がいっぱい載っていて、少しびっくり…。
今の学校教育のあり方、ゆとりや学力の低下などが議論されているなか、ひとりひとりが大切にされ、その子どもが持つ個性や好きなことを伸ばしていける教育であってほしいと、願っている一母親です。
今月は、ママの感想だけで終わってしまいそうだけど、楽しい愉快なえりのことも、描
かなければ…、ね。
「あー、あれ、愛やなア」の巻
ある日の午後、ハンバーガー屋さんでのこと。
えりの「あー、あれ、愛やなア」の一言に、ふと横を見ると、ひとテーブル置いた窓側のテーブルに、若いカップルが、なかよくお互いの口に食べさせ合いっこしているようす。
なるほどねー。あれが、愛なのね。
このところ、えりの中では、愛が大流行。ミュージカルを見ては、若い俳優さんを「ママには悪いけれど、○○くんを愛してしまったの」と、いったり…、いろいろとお茶目で楽しい子どもです。
「字が歩くの?」の巻
また、このところ、えりとの会話には国語辞典が必要なほど、「○○って、なに? それは、どうして?」と、聞き倒す。自分ではわかっているつもりでも、なかなか簡単に説明
できないのがおとな。
ある介護の人との会話
携帯電話で、メールしていて、えりは、その人に聞く。
「メールって、どうやってとどくの?」
「電波に乗って、いくの」
「字が歩くの?」
その会話を聞いたママも、その疑問に賛成、その昔、ファックスがどうやっていくのか、ふしぎだったママなのです。世の中、だんだん便利なものがふえていきますよね。でも、
いちばん最初に電話を使った人も、こんな気持ちだったのかな?
4月11日から13日まで、インテックス大阪にて「バリアフリー展2002」が開催されました。CIL豊中からは、広報誌担当者(木村・根箭)、視覚障害者ピア・カウンセラー(和田)、そして手引きのボランティア1名で取材をかねて見学に行きました。
車いす用レインコート(株式会社サンプラス) 従来のレインコートをフード、上着、足カバーに分けて、 より自分で楽に着脱できるように改良。 必要部分だけの使用も可能になった。 価格は17000円から。 木村 |
ボタン押し式水道(松下電工株式会社) 蛇口を捻らず、ボタン押し方式で水を出します。 原水と浄水の切り替え等もボタン操作です。 指先の不自由な人がリーチャーで水道を扱えるというメリットはあります。 しかし肝心の水そのものには手が届くのか?そしてリーチャーが使う度にぬれてしまう、 などの問題点もあります。 根箭 |
水圧式昇降洗面台(泉工業株式会社) 木村 |
一人用階段昇降機(クマリフト) 階段の上り下りが困難なかたで、エレベーターを付けるには、 スペース的・経済的に無理というかたにいいのではないでしょうか? 実際に使っている木村さんが「推薦できるよ」と言っておられます。 価格は工事費別で80万円から。住宅改造助成金も適応できます。 木村 |
車いす用階段昇降機(広洋産業株式会社) エレベーターのスペースがとれない駅や公共施設・民間施設などで設置してほしいです。 車いすに乗ったまま階段を上り下りができます。 使用しないときは、テーブルが折りたためるので、邪魔になりません。 転落防止用アームを整えており安全に使用できます。 木村 |
小型電動リフト(アイシン精機株式会社) 介護の様々なシーンを想定して、コンパクトで機能的なリフトです。 リュウマチのかたや座位がとれる障害者には便利だと思います。 座位がとれないと少し困難だと思われます。 特長は、従来のリフトよりコンパクトなので、 狭い所でも移動が可能です。 車いすやベッドの上に座ったままで、シートが装着できます。 電動なので昇降の時にあまり力はいりません。 価格は、約18万円から。(日常生活用具対象) 木村 |
大型リーチャー(株式会社ホギメディカル) 重たくて分厚いハードカバーの本でも楽々つかめると説明されたので、 実際に目の前にあった大きなカタログをつかもうとしました。 結果は腕に思いっきり力がかかり、とてもつまみ上げられる状態では ありませんでした。 根箭 |
点字ディスプレー(ケージーエス株式会社) このディスプレーをパソコンに接続して、 パソコンの点字データをピンディスプレーに表示させて 触って文字を読めるようになるものです。 点訳や点字文書の作成などに使用します。 また、持ち運ぶこともでき、電子手帳としても使用できるのに、 便利なものとなっていると思います。 和田 |
点図ディスプレー(ケージーエス株式会社) このディスプレーは、パソコン上の画像や写真の形が 触って分かるようになるものです。 画像全体を把握することもできますし、それで小さすぎて分かりにくいときは、 カーソルを用いて部分的に拡大して把握することもできます。 音声では形を認識することはできませんので、 視覚障害者にとって画期的なものかと思います。 和田 |
音声誘導触知盤(大塚オーミ陶業株式会社) このような触知盤システムは、周囲の状況を見渡して判断することができない視覚障害者にとって、 単独歩行をする際の助けとなるので、今後様々な場所で数多く普及していくことを願っています。 和田 |
トーキングサイン(三菱プレシジョン株式会社) 視覚障害の人が、公共空間や交通機関等を利用する際に、 その人が今現在いる場所や方向、そして傍に在る物などを 音声で知らせるシステムです。発信機と受信機のセットからなっており、発信機から赤外線により、メッセージがえられます。 現在、このシステムが使用されているのは 役所や施設といった公共の場所に限られており、 個人には普及していません。 但し横浜では試験的に行われている、という事です。 根箭 この誘導システムは、常に端末を携帯して ボタンを押しながら歩かなければならないので、 白杖使用者は両手がふさがることになります。 ですから、端末は、小型ではありますが、 荷物が多いときなどには使用するのは大変かもしれません。 しかし、周囲に道を尋ねることのできる人が 誰もいなくて困っているときには、大変有効なものだと思います。 和田 |
自助具の数々(なべ、きゅうす) さて、ここからの写真は、自助具コーナーとしてお伝えします。 まず最初の写真ですが、株式会社青芳製作所の「とんとん両手なべ」です。 これはひじや手首、握力の弱い人が両手で持ち運びしやすい様、 取っ手が大きめに作られています。 また、上につる(持ち手)を付ける事により、片麻痺の人でも持ち運びがし易くなります。 そして上段右側の写真は「とんとん片手なべ」です。 これは片麻痺の人や、手首に障害のある人が使いやすい様に作られた物です。 そして人の手と一緒に写っている写真は、 これらのなべを使っている様子です。 根箭 |
これは社会福祉法人 大阪府肢体不自由者協会の、片麻痺の人が実際に使用しているという道具です。 ここでは依頼者の注文に合わせて、 依頼者だけに合う様個別に作っているという事で、今回バリアフリー展に展示された物も全て、 実際に誰かが家で使っている物を 展示用に貸してもらってきたという事です。私が特に注目したのはきゅうすです。下に注ぎ台があり、 その上を滑らす様にしてきゅうすを傾けます。 台は途中から斜面になっていて最後は端にクッと引っかかる(つまずく感じ)様になっているため、 そのままストンと落ちる事はありません。 なかなか上手く考えてあるなあと思いました。 根箭 |
こちらは先程ご紹介した株式会社青芳製作所の「とんとんトング」という名の器具です。 フライパンで料理をしていて、片手でひょいっと物をひっくり返すのは、 なかなか難しいですよね。この器具を使えば両側からしっかり挟んでひっくり返せるので、 楽に作業が出来ると思います。 力も少し加えただけで操作出来ます。 これはバリアフリー用に留まらず、手先が不器用でフライパン料理が苦手な人(この文章の著者とか) にも優しいかも知れませんね。 根箭 |
青芳製作所の製品で、先ず包丁ですが、これは「形状記憶包丁」と言います。持ち手の部分が樹脂で出来ておりまして、 お湯に付けるとこの持ち手が曲がる様になるのです。そして自分の使いやすい形状に固定させて、 その後は水に付けると完全に固まります。 そして自分だけに合う包丁の出来上がりです。包丁に限らず、スプーンやフォークの持ち手でも、同じ事が出来ます。 お湯の温度は70°以上が必要です。また固める際の水の温度は20°以下がいいという事です。そしてまな板ですが、 包丁を固定するためのスライドバーが付いております。包丁をよく見ると先端部分が一部ミゾになっていますね。 この部分をバーに引っかけて固定させるのです。 根箭 |
大阪府肢体不自由者協会のまな板です。まな板上の右下の方に、大きな針の様な物が取り付けられています。 これは片麻痺の人のための器具で、、この針状の物の上に食べ物を突き刺して固定する事により、 片方の手だけで食べ物を押さえたり切ったりしても、食べ物が動かなくて済む様になっています。 丸い形をした食べ物を切る際に役に立ちそうですし、健常者の人でも、 何らかの事情により片手しか使えなくなっている時には、大変便利だと思います。 更にこのまな板には左上の方にも、持ち手の部分をぐにゃりと曲げて水平方向にしたフォークが取り付けられています。 これも片麻痺の方が、食べ物を固定させるために取り付けられています。 丁度フォークの、普通、食べる時に物を突き刺す部分が、まな板から見て水平の方向で固定されているため、 そこに横から食べ物を突き刺せば、食べ物が動かない様にする事が出来ます。 根箭 |
3月の24日から一週間 自立センターの体験ルームを使って自立体験しました。はじめは、はっきり言って9割期待と1割の不安がありました。一応目標は自立へのステップアップでした。晩ごはんの自炊と掃除、洗濯はするようにしました。ただご飯の材料が余ってしまったことが、今度の反省点です。調理法も、固い物をはじめに焼かなけ
ればならないことを、はじめて知りました。
食器を一日洗ったままにしておいたので、直すときにどこにあったのかわからなくなったことが困りました。
良かったことは、お風呂が毎日入れることと、寝れる時間を自分で決めれることでした。不便だったことは、机に車いすが入らなくて新聞が読めなかったことです。
はじめの不安は、一日で消えました。またこれから一ヶ月に一回のペースで、一週間ずつ自立体験をやっていって、今年中に自立したいです。
この4月から東大阪で自立生活を始めました。自立生活に取り組み始めたのは、昨年の秋、大阪で友達に会ったことがきっかけです。
久しぶりに会った友達とお互いの様子など話をし、観覧車に乗って楽しんでいるうちに濃い話になり、彼の方から君も僕の作業所に来ないかという話になったのです。私が通っているところは東大阪の『フレンズ』で、私の自立を支援してくれているところは、自立支援センター『ぱーとなー』そして『フレンズ』です。その友達というのは堺の身障者センター時代に一緒だった仲間です。
以前もこの話がでていたのですが、当時は自分はこの豊中にこだわり続けていて、豊中で何かできると思っていたのです。
私はこの豊中でチャンスがある限り、府営住宅や市営住宅を申し込みました。しかし豊中では、残念ながら一度もあたりませんでした。
豊中の就労促進連絡会の雇用で生活情報センターにある喫茶コーナーで働いていたこともありました。ところがそこでは支援者からのいじめがあり、一時的に働く場所を変わらされたり、いきなり解雇されたりして、本当におもしろくない日々を送ったこともありました。そのようなことがいろいろあった後、自分でも進路のことを真剣に考えるようになり、友達からこの話をもらったのです。
昨年の10月に作業所訪問、そして12月には体験宿泊、今年になって『ぱーとなー』の協力で家探しが始まりました。本格的に家探しが始まったのは2月でした。とりあえず2日間で六箇所あたりました。しかし、なかなか良い物件が有りません。
今回は良い物件を見つけることができなかったなーと思ったとたん、最後の最後になって気に入った物件があったのです。これだと思い、それから何回も東大阪に通い、借りることにしたのです。
家が決まり、やったあーと思いました。次は市役所関係。そして4月より東大阪での生活が始まりました。今の自分は非常に幸せです。
私は自立センターとよなかにいるときから1人で生活してみたい、親元から離れて生活したいという気持ちが高かったのですが、自分には一人暮らしは当分できないと思い込んでいた部分も正直なところもありました。事実うれしいのですが、これからまた難関がたくさんあると思います。いかにしてこの暮らしを快適に楽しくしていくか考えていく課題は山積みです。頑張ってとり組んでいきたいと思います。
私は7年くらい前に豊中に来て、このセンターに出入りするようになってイベントや機関誌作りの手伝いをするうちに、いつの間にか職員になっていました。
もちろん、障害者が地域で当たり前に暮せるように・・・ということに賛同したからです。
でも、こういう自立センターも必要で大事ですが、わがままで気紛れな私にはもっと違った形でやることもいいかなと思いました。
私たち障害者は生きていることだけでも障害者運動(こういう表現は好きじゃないけど)になっているので、自分に正直に(これ簡単そうでメチャ難しい)自由にやっていきたいんです。
そんなわけで、この不景気な時に、無謀にも、障害者自立生活援助センター・とよなかを退職させていただきます。
本当に長い間お世話になり、ありがとうございました。
全 京子さん
こんにちは。4月から「CIL豊中」で週2回(毎週木曜日と第1・第3金曜日と第2・第4・第5日曜日)来させて頂くことになりました、全 京子と申します。今後、何かとお世話になります。
さて、私、全京子という人間は、どんなんかな〜と言いますと、性格は短気で好奇心大勢のイッチョカミ、その反面、内弁慶で人見知りが激しく、初対面ではネコ(トラ?)をかぶってます。
好きなことは、食べる・寝る・遊ぶ 三拍子。夜型人間で真夜中電動車いすで暴走している、しご〜くアヤシイヤツです。
「CIL豊中」での私の役割は、亀山さんが担当していましたイイベント・ILP・ピアカウンセリングを受け継ぐことになりました。
私の性格を読んで頂いたらわかりますが、どーもピアカウンセリングは苦手です。亀山さんのように、うまくピアカウンセリングはできませんが、よろしくお願い致します。
これで少しはどんな人間かがわかっていただけたとは思いますが、「どーも これではわからん!!」と言われる方は、ぜひ手みやげを持ってお越し下さい。
和田 伸也さん
和田伸也と申します。昨年よりピア・カウンセラーとして働いています。24歳の男性で、この春大学院を卒業しました。
17歳頃から弱視となり、20歳頃に全盲となった視覚障害者です。この中途視覚障害の経験が生かせるよう、ピアカウンセラーとしてがんばっていきたいと考えています。
大勢で飲みに行ってわいわい騒ぐことと、カラオケが好きです。最近、焼酎のお湯割にはまってます。好きなアーティストは、ミスターチルドレンで一番のお気に入り曲は「星になれたら」です。熱狂的な阪神タイガースファンで、今年は大変調子がいいので毎日楽しく過ごしています。
赤塚 裕子さん
こんにちは!
初めまして、今年から「CIL豊中」としてリフレッシュすると共に私“赤塚”も新しいメンバー、ピア・カウンセラーとしてお手伝いさせて頂く事になりました。
昭和**年12月生まれ B型 年齢不詳としましょう。二人の娘も、主人も皆、聴覚障害者でデフ・ファミリーの主婦です。2歳の時に原因不明の高熱で聴覚障害に。片方だ け補聴器使用。声を出しての会話も(マアマアかな・・・)手話もできます。
性格はどちらかというと、そそっかしく、どじばかりしていますが、根はやさしく、明るいんじゃないかな〜と自負しています。
ピア・カウンセラーになったとしても、まだスタートしたばかりなので、試行錯誤しながら自分を信じ、人を信じて、自分のあり方を高め深めて行きたいと思います。
聴覚障害者は外見から見ても健康者と何ら変わりないので、誤解もされやすいし、なんといっても情報不足に悩まされます。そんな仲間達と気軽に語り合える空間を作っていけたらな〜と思っています。
月2回木曜日しか顔を出す事ができないけれど、いろんな障害者との出会いによって、充実した日々を過ごしてゆきたいので、どうぞ、気軽におしゃべりに来てください。
こんな私ですが、皆さんとなんでも語りあえるピア・カウンセラーになりたいと思っています。どうぞ、よろしくお願いします。
明日がある
未来があると言う前に
今日のこの日を
大事に生きる
<岩国 久美子>
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ご寄付いただき、ありがとうございました。
匿名希望
2万円
瀧本 ちゑ子 さん 1637円
このコーナーは、講座の開催やイベントの情報、いろいろなホットな情報を皆さんにお知らせするコーナーです。
皆さんからの情報も載せていきたいと思っていますので、おもしろいニュースがあればふるって教えてください。
今回の情報
○自立生活プログラム講座の開催
2002年6月23日(日)から自立生活プログラム講座をおこないます。今回の講座のテーマは、「食生活を考える。」で5回の講座をおこない、買い物や調理実習、基本的な栄養学も皆さんと一緒に勉強し、体験していきたいと思います。もし、受けてみようと思われた方は、綴じ込みのビラを見て頂き、担当の大友、全、和田にお問い合わせください。事務所にはだいたいおります。(この講座は、身体障害者が対象になります。)
○有償ボランティア募集
自立生活プログラム講座がおこなわれますが、それに受講する人たちの送迎介護や調理実習などの時にサポートをしてくださる方を募集します。詳しくは、自立生活プログラム担当者にお問い合わせ下さい。
○ホームページがリニュウアルしました。
以前から、ホームページがあったのですが、更新がなかなかされず皆さんの期待に添っていないものになっていました。
NPO法人になり、見やすく、読みやすく、おもしろく、そして、速報性のあるものと思い、大きく刷新をしました。もし、まだ見てない方がおられたらぜひ、見て頂き、自分の思いや周りの情報を書き込んで頂きたいと思います。
こうご期待!!
○自立生活体験ルーム(ILPルーム)の料金大幅値下げ!!
ILPルームの利用料金が1泊1000円(旧料金3000円)になりました。
思いきった大幅値下げです。また、冷蔵庫が新しくなり、利用者の衣類やタオルなどを入れるタンスみたいな物を入れました。利用される人たちが、快適に自立体験ができ、少しでも早く、地域で自立生活が出来るように精一杯考えて、皆さんと一緒にやっていきたいと考えています。ILPルームの稼働率ができるだけあがるよう皆さんもどんどん利用してください。
年の経つのは早いもので、2002年ももう半年が過ぎようとしています。
「NPO法人CIL豊中」としてスタートして2ヶ月が経とうとしています。
従来の事業に加え、新たな事業そして事務局も新人スタッフも加わり、活発に動き出しています。
「機関誌マイライフとよなか」から「広報誌NPO法人CIL豊中通信」に名を改め、内容、形式を少し変えて、Vol.01として発行いたしました。
まだまだ未完成ではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。
また、みなさまからの情報や広報誌への投稿、ご意見やご感想をお待ちしています。