2007年度 対大阪府交渉に参加しました


2007年7月24日と26日、大阪府福祉人権推進センター(ヒューマインド)にて、今年度の対大阪府交渉が行われました。
両日とも蒸し暑い中、300人を超える参加者が集まりました。
まず24日の交渉では、最初に盲ろう者の通訳介助とガイドヘルプの関する交渉から始まり、職場内での盲ろう者の通訳介助が、わずか1時間しか認められていないことについて、「たったの1時間だけ認められても、ほとんど意味がない。通訳は必要不可欠なものなのだから、勤務時間分は認めるように!」と訴えました。
また、ガイドヘルプの1日あたりの利用時間が8時間と制限されていることについて、「せっかく大事な仕事や活動のために外出をしても、制限があるために途中で帰らないといけない。こんな悔しいことはないし、もっと柔軟にせよ!」と訴えました。

次に、地域移行施策について、区分3以下の軽度の人は地域移行と言っているが、では重度の人はむしろ施設に閉じ込められるのか?という訴えが相次ぎました。そして、今後も社会で行き場の無い障害者のために施設を造るという行政に対して、参加者は叫びました。

『施設を造る金があるのなら、グループホーム・ケアホームの予算に回せ!!』


両日それぞれ300人以上が詰め掛けた、対府交渉会場


ところで、大阪府内のある市で、障害者相談支援事業の委託先(事業所)が、入札によって決まったという例があったそうです。
それについて、参加者から疑問の声が相次ぎました。曰く

『障害者の生活を支える事業の委託先を決めるためには、入札制度はふさわしくない!』

大阪府に対しては、「入札制度を設けると、委託料は低下の一途をたどり、結果としてサービスの水準も下がる。絶対に入札を認めないよう、指導して欲しい。」という声が上がっていました。

それにしても、どの訴えの時にも、行政側の対応は、相変わらずのノラリクラリですね。
「えー、過去に○○のように決まったという経緯がありますので、なぜこのように決まったのかをもう一度調べなおし、今後へ向けての検討を図りたく・・・・・。」
延々クドクドと、じれったい調子で繰り返す行政に対して参加者側は、
「いや、過去にさかのぼって経緯云々はどうでもええから、今からどうしていくのか、今何が問題なのかをちゃんと認識せえよ!」
と怒号を飛ばしていました。


回答する、大阪府側の担当者 一歩も引かない姿勢でのぞむ、当事者の支援者側 『知的障害者の地域生活を充実せよ』
の旗を掲げて参加


26日の交渉では、交通バリアフリーに関しての交渉が、一番盛り上がりました。
というのも、実は先日、JR西日本が管轄の各駅に新しいポスターを貼りまして、その中に大変問題のある一文が書かれていたのです。
それは、『乗車する際は、2日前までに連絡して下さい。』というもので、こちらに現物を公開しております
鉄道事業者が駅にポスターを貼るには、府からの許可を得なくてはなりません。従って、このようなポスターが実際に貼られているということは、大阪府がこのポスターの内容に関して、『問題無し』と判断を下したことになり、そのことを、参加者は怒っていたのです。

しかし府側の対応というのは、「必要ならば、今後適切なる指導をしていって・・・・・」という、後手後手に回るものでした。

対府交渉は毎年行われていますが、長時間、暑い中での交渉となりますので、途中、体調がやや悪くなる人も出ていました。
参加されたみなさん、本当にお疲れ様でした。


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