手話講座が開催されました

  

2006年7月1日から9月9日まで、毎週土曜日(8月12日を除く)に、CIL豊中主催の手話講座が開催されました。
2004年の点字講座以来の連続講座で、暑さが厳しい中、またその前は雨模様が続く中、12〜18名の方が受講されました。
講師を務めたのは、当センターピアカウンセラーの、赤塚裕子さんです。


講座は、毎回2部構成で進められました。
先ず前半では、講師がテーマを決めてそれに関する手話を披露します。
たとえば、『季節』がテーマだったら、“春”、“夏”、“秋、“冬”、“花見”、“クリスマス”など、
『趣味』がテーマだったら、各受講生の趣味を聞いて、それを手話で表す練習をするわけです。

そして後半では、いくつかのグループに分かれ、前半で習った言葉を使って、手話で会話をしました。
一度に沢山の言葉を習うため、なかなかすぐには全部覚えられず、いきおいゼスチャーや自己流手話(?)で会話を進めてしまおうとする人もいましたが(一人だけ)、和気あいあいと、楽しい講座が続きました。



明るく、丁寧に教えてくれた、赤塚先生。これは初回の時。時計の読み方を手話で表しています。




受講生の方々。前半の、全体講座の時です。




こちらは後半の、受講生同士による手話実習の時です。




講師の赤塚さんは、「手話はイメージで、その言葉を聞いた時にまっさきに思いつく物や、漢字の形から出来ている手話も沢山ある。」と言っていました。例えば、『箕面』を表す場合は、一般に箕面は滝で知られていることから、手話で滝の形を表すと、それが『箕面』という意味になります。
また、『大阪』を手話で表すと、大阪はかつて『天下の台所(=商売の街)』と言われた事から、ねじりはちまきの間に挟んでいる鉛筆(お金の計算に使う)を取るような動作をすると、それが『大阪』の手話になるということです。


手話は点字と違い、習った事を、すぐその場で紙にメモをするという事が、なかなか出来ません。それだけに、覚えるのにも時間を要するのですが、日頃から、手話で会話をする練習を続けつつ、普段無意識にやっているゼスチャーなど、言葉に表したい事を“イメージに訳す”動きをしていれば、段々覚えられるといいます。
これからも、復習を大切にしていかなくてはならないでしょうね。


さいごに、10回2ヶ月以上にわたり、創意工夫に富んだ講座を展開してくれた、講師の赤塚さん。そして時間を創って受講してくれたみなさん、暑い中お疲れさまでした。ありがとうございました。




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