2003年度、市民講座を開催しました

毎年開催されます市民講座、今年は去る2月22日(日)に行われました。
今年は『自由に安心して移動できる街をめざして』をテーマに、
「視覚障害者の歩行の自由と安全を考える」ブルックの会副代表、佐木理人(あやと)さんに講演をしていただきました。

佐木理人さんは、ブルックという名前の盲導犬を使用して生活されている全盲の方です。
そして、ご存知の方も多いかと思いますが、佐木さんは1995年10月、大阪市営地下鉄御堂筋線天王寺駅において、
ホームから転落して大けがをするという事故に見舞われ、その後、大阪市交通局を相手どって、
視覚障害者のための設備の充実を訴える裁判を起こしました。
この裁判についての詳細は、当団体発行の広報誌「CIL豊中通信」Vol.7でも述べておりますので、そちらもご参照下さい。

今回の講座では、前半は『アシスタントドッグを知っていますか?』というタイトルのビデオが上映され、
後半に佐木さんの講演が行われました。


視覚障害者にとって何が困るのか、盲導犬についてどう理解をしてほしいか、交通事業者に対する思いは何か、
といったことについて語られ、今の佐木さんの活動の発端になったともいえる、地下鉄転落事故・裁判についても言及されました。
時に笑いも交えながら、終始穏やかで分かりやすく語られる佐木さんの話術は抜群でした。

当日は天候も怪しかった中、50名余りの方に参加いただき、質疑も活発に行われました。
参加された方々、お忙しいところ、本当に有難うございました。

そして、今回素晴らしい講演をして下さった佐木理人さんに、心からお礼申し上げたいと思います。有難うございました。



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