『障害者自立支援法を考える大阪のつどい』参加報告


2005年4月14日、『障害者自立支援法を考える大阪のつどい 〜私たちのくらしの実態を知って下さい〜』が、大阪城公園の野外音楽堂にて行われました。
このつどいは、障大連(障害者の自立と完全参加を目指す大阪連絡会議)、共作連(共同作業所連絡会議)、大阪知的障害者育成会など、いくつかの団体が共同主催をして実行されたもので、当日は実に3,800人もの人が集まり、大変な盛り上がりを見せました。


チンドン屋に扮した糸をかし作業所による、『景気づけ』のあいさつ ギッシリと人で埋まりました。


さながら野外コンサートのごとき、人の集まりようです。 訴えの言葉を書いた旗も登場していました。


晴天にも恵まれた中、まずはオープニングにあたって、豊中市内の糸をかし作業所のスタッフが、チンドン屋に扮して気合い入れのあいさつをしました。
そして、各構成団体の代表がそれぞれ壇上に立ち、障害者自立支援法の成立反対の訴え(スピーチ)を行いました。
障害者の自立生活を『制限』する内容でしかないこの自立支援法、早ければ6月中旬にも国会で可決される見込みになってきました。
就労をはじめとした、障害者の社会参加の環境そのものが全然整っていない中、強制的に、当事者に対してサービス利用料の1割を負担させることになる、この法の成立を何としても阻止しようと、各代表とも必死になって呼びかけていました。

目標としていた3,000人を大幅に上回る参加者が集結したため、座席も足りなくなり、多くの人が、壇上に急遽増設されたいすに座っていました。


快晴の空のもと、熱気もすごいものがありました。 壇上のいすに座る、行政の賓客と当事者団体の代表


スピーチをする当事者団体の代表者
なお、この時点で参加者は芝生上の席に収まりきらず、
壇上に急遽追加されたいすに座っていました。

あいさつをする行政からの出席者
その後ろで、壇上に座る参加者が厳しい目線を送ります。


このつどいには、当事者団体だけでなく、国の側からも、民主党、公明党、共産党、社民党の代表者が来賓として出席、さらに府議会議員も出席していて、挨拶をしていました。しかし、この問題に本気で取り組もうとしているのかどうか、まだまだ疑問に思う余地もあったと思います。

最後に、集会を締めくくるにあたって読み上げられた、集会スローガンをご紹介して、このページの結びと致します。

1. 「障害者自立支援法案」の慎重審議を!力を合わせて私たちの暮らしを守ろう!
2. 所得保障の確立を抜きにした過剰な費用負担反対!本人所得に基づいた上限設定を!
3. 過重な医療費負担反対!精神障害者の通院公費負担制度の存続を!
4. 手話通訳等のコミュニケーションの有料化反対!様々な障害者のコミュニケーション手段の確立を!
5. 障害程度になる振り分け、サービス決定反対!審査会主導ではなく当事者主体のサービス利用を!
6. 移動介護の市町村まかせ反対!生活ニーズに基づいたホームヘルプの時間数を!
7. グループホームの障害程度の振り分け、入居者増反対!ホーム内でのヘルパー利用の存続を!
8. 日中活動の場の有期限化、訓練強化反対!当事者主体の日中活動の保障を!
9. 難病患者等「谷間の障害者」を含む、「障害者総合福祉法」の実現を! 
10. 障害児福祉の利用契約制度への移行反対!公的責任において障害児のニーズに応じた支援を!



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