出直してよ!障害者自立支援法 10.31大フォーラム






『私たちを抜きに、私たちのことを決めないで!』という声をよそに、障害者自立支援法が、半ば強引に成立してちょうど1年となった2006年10月31日、『出直してよ!「障害者自立支援法」10.31大フォーラム』が、東京・日比谷公園で開催されました。
主催は『10.31大フォーラム実行委員会』で、12:00に開場。日比谷公園野外音楽堂でフォーラムが行われる一方、その向かいである厚生労働省の前では、制度の1からの見直しを求める座り込み運動がなされました。
特に厚労省正門前には多数の当事者・支援者が集結し、横断幕も掲げながら、シュプレヒコールを声高に飛ばし、行き交う厚労省の職員に対しても、しきりにビラを配るなど、訴えを続けていました。




大集結した、日比谷公園野外音楽堂の会場




厚生労働省前での抗議行動。必死になってプラカードを振り続ける当事者たちの前を、
厚労省の職員が、ポケットに手を突っ込みながら、涼しい顔をして通り過ぎて行ったりします。




最初は、日比谷公園内と厚労省前とに分かれていた参加者は、13:30に順次全員が日比谷公園に集合し、そこから国会議事堂行きと東京駅行きの2班にわかれて、デモ行進を行いました。国会請願デモの隊列は、地下鉄永田町駅付近で、東京駅方面デモの隊列は、常盤橋公園で、それぞれ解散となりましたが、道々声を限りにシュプレヒコールを上げ、また、コース上の歩道では、ビラ配りも盛んに行われていました。
特に、東京駅行きの隊列は、日比谷公園を出発してすぐ後に、再び厚労省前を通ったため、その時は改めて、力を入れて訴えていました。




上2枚=日比谷公園で、いざ出発せんとするデモ隊。『人殺し』と書かれた旗を掲げています。
下左=インタビューをしているのは、NHKの記者です。実際この場面が、ニュースでも放映されていました。
下右=再び、厚生労働省正面前を通過したとき。この門一つ隔てて、世界はあまりにも違い過ぎます。




CIL豊中は、東京駅行きの隊列に組み込まれました。右上に、当センターからの参加者の姿が見えます。
そして下左、今回は私も初めてのコースだったので、終始自分の隊列で、シュプレヒコールを唱えました。
ちょっとムリのあるアングルでの撮影ですが(左下)。右は、東京駅前に到着した一行です。




今回は、過去最高の、15,000人もの人が、全国から集結しました。豊中からも、計10名ほどが参加しています。
これだけの規模での抗議行動をおこなった成果が、少しでも出ることを祈念して止みません。
そして、マスコミ各社も、これまで以上に関心を寄せ、かつてほとんど取材に来て貰えなかったことを思えば、本当に大きな進展だと思いました。
当日夕方〜夜にかけては、私が確認しただけで5つのテレビ局が、ニュースの中でこの抗議行動・デモ行進を取り上げていました。小さな特集みたいな形で取り上げた局もあったほか、NHKでも、映像だけが変わるフラッシュ形式ではなく、最初にスタジオが映り、メインキャスターが切り出すという形での報道がなされていたのです。
着実に、メディアの間にもこの運動の存在が認知されていることを、再認識した一日でもありました。

当日、全国各地から、特に日帰りというハードスケジュールを組んで参加されたみなさん、本当にお疲れさまでした。




沿道で行われていた、ビラまき。 東京駅行きの解散地点となった、常盤橋公園






私たちぬきに私たちのことをきめるな       障害者の権利と地域生活を確立せよ       厚生労働省は福祉サービスを下げるな     @障害者の自立生活を後退させるな!     A障害者の所得保障制度を確立せよ!     B障害者の社会参加と移動を保障せよ!     C障害者のコミュニケーションを保障せよ!     D応益負担は中止せよ!     E働くものから利用料を取るな!サービスの上限をつくるな!     F国は地域生活支援事業を市町村まかせにするな!     G地域のグループホーム・ケアホームの介助を充実せよ     H精神障害者退院支援施設を撤回せよ!     I精神障害者の在宅サービスを充実せよ!     私たちはたたかうぞ!     私たちの権利を勝ち取るまで頑張るぞ!     最後の最後までたたかうぞ!





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