8月23日(火)、曽根にある市民会館にて、『障害者自立支援法を考える集い』が行われました。
主催は、『障害者自立支援法を考える会』です。
当日の参加者は、準備段階では200名ほどを予想していたのですが、実際には予想の実に倍の400名もの人が参加されました。
これには主催団体の人もビックリで、かなり多めに用意していた資料やプログラムも全部出払いました。
ここまでの人数が集まったことは、この問題に対する関心がいかに高いかを、何より物語っていたと言えます。
先の郵政民営化法案の参議院での否決を受けて衆議院が解散し、それにともなって自立支援法案は一旦は廃案になるも、
すぐに厚労大臣が再提出を、それも出来るだけ早く行いたいという意向を明らかにしました。
新聞でその記事を読んだ時、「さっそく来たか!」と思いましたが、こういう動きも出ているだけに、依然当事者や支援者の方々の緊張は、
まだまだ解けないものがあり、それがこれだけの参加者数につながったことは、間違いないことでしょう。
メインの講師を務められた、ぷくぷくの会(吹田市)代表の、馬垣安芳さん |
さて、メインの講師を務められたのは、吹田市にある『ぷくぷくの会』の代表、馬垣安芳さんです。
『これからの障害者の生活はどうなる 障害者自立支援法の問題点』と題した講演をされ、
・作業所に通所するのに、何故利用料を払わないといけないのか?
・グループホームの運営も出来なくなる。
・わずか2年で、支援費制度の理念である『ノーマライゼーション』が、根本的に覆されようとしている。
・障害者がふつうに街で暮らせる社会にするのが、こうも難しいのか?
・この制度は間違いなく自立阻害法である。
そして、『豊中市の審議会を設ける場合は、ぜひ当事者参加にするべきだ。そうでないと、市民に対する審議会にはならない。』
『今日のような市民が団結する運動は、今後より組織化していかないといけない。他市も豊中の動きには注目している』、と説いていました。
吹田では、まだまだ豊中ほどの団結はなされていないので、ぜひそういうパワーを付けたいという事です。
『自立支援法案は、基本的には介護保険との統合を睨んだ、「保険制度+α」で、極力国が責任を持たないようにしようという制度である。
そんな“改悪”を許していては、障害者の地域での自立は絶対に成り立たない。』
馬垣さんはパワーを込めて講演しておられました。
超満員となった会場。通路にも多数のいすが用意され、場内熱気につつまれていました。 |
司会を務めた、鈴木留美子さん | 同じく司会を務めた西口敏江さん 右手を大きく広げているのは、ちょうど休憩を取るのに 右手でストレッチをする瞬間に撮ったからです。 |
講演の後は、『当事者からの訴え』が行われ、ホームヘルプ、ガイドヘルプ、グループホームをそれぞれ利用している人や、
精神障害者の公費負担制度を利用している人がスピーチをしました。
さらにその後には、家族や支援者からも、それぞれの立場からの思いを述べていました。
最後は、これまでの抗議行動をスライドで振り返って閉会となりました。
今回は豊中市内で行われたつどいとしては、最大規模のものになったのではないかと思います。
参加されたみなさん、お疲れさまでした。
利用者からの声。左:ガイドヘルプサービス利用者、右:グループホーム利用者 |