KSK
CIL豊中通信Vol.56・57合併号だよ、2021年3月号
特集:前代未聞!!コロナウィルスと人類の戦い
豊中地域情報ばびゅーん!!「豊中四中夜間学級、カフェサパナ」
ほか

表紙に漫画のような写真あり
ドラクエのゲームを模した場面
Covid-19に扮した、タロウという名前のキャラクターが槍を持って立っていて、それを読者がゲーム操作をしてやっつけるという構図


もくじ

特集:前代未聞!!コロナウィルスと人類の戦い
CIL豊中 2020年度通常総会報告
ピア・カウンセリング集中講座を受講しました
事務所のつぶやきZ
豊中地域情報ばびゅーん!! Part.7
投稿コーナー
運転免許取得[極秘]プロジェクト Part.3
哲珍の部屋
ねや散歩 Part.10 
サービスのご案内
CIL豊中 各部門だより
編集後記


特集:前代未聞!!コロナウィルスと人類の戦い

はじめに
 2020年正月、テレビ等では色々な人が、「いよいよ東京オリパラの年がやってきた!」と言って盛り上がっていました。それを見ていた私が、その後の世界の状況を予想することは、全くありませんでした。
 気が付けば、「コロナ禍」に世界が侵されてから丸1年が過ぎ、2度目の「マスク越しの春日和」を迎えています。当事業所も、大きな影響を受けました。市民講座やILP講座、クリスマスパーティーといった主催行事の中止、広報誌も20年秋号は中止となりました。後で述べますが、テレワークも実施され、通常とは違う業務環境での日々を、送ったものです。
 1年ぶりに発行する本誌では、ズバリ「前代未聞!!コロナウィルスと人類の戦い」と題打って、この環境下、様々な立場に於いて、皆さんがどのように過ごされ、工夫されてきたのかを、ご紹介したいと思います。

第1章 【知的障害当事者編】
★生活介護よーい・ドンを訪ね、
 職員の島本さん・吉村さんに
 インタビューしました。

ルーティーンVSステイホーム
島「ウチのメンバーは殆どが重度の知的障害で、皆自分のルーティーンを決めているので、朝は絶対ここに来るのが前提になっていますね。全員で8名の内、ステイホームOKとなったのは、2人だけでした」
根「外出自粛も言われていましたが、2人はステイホームになって、6人は通所していたのですか?」
島「はい。2人については親御さんに相談して、家に居てもらいました。でも他の、こだわりが強い人については、親御さんからも『むずかしい!』と」
根「自分たちに落ち度がある訳でもないのに、急に『コロナやから』とか言われても解らないですよね」
島「そうです。でも何とか密を避けるため、時短も試みたんですよ。午前に来る人と午後に来る人と、半々にするというのをやりました」
根「知的障害の人には、時刻にすごくこだわりを持つ人もいると思いますが、その点はどうでしたか?」
島「朝の時間に対して、こだわりの強い人がいて、その人は絶対に午前班にしました。で、そうでもない人を午後班に。ただ、一度家から出て作業所に来れば気持ちが落ち着くみたいで、帰りの時間にこだわりを持つ人はいませんでした」
根「普段夕方帰るのに昼に帰るとなっても、それは大丈夫だった訳ですね。でも、スタッフは送迎の回数が増えるので大変だったのでは?」
島「そうです。もう終日、誰かを送迎している状態でしたよ」
根「ステイホームや時短は、しばらくやっていた訳ですか?」
島「いや、実はほんの何日かです。『やっぱりしんどい』ということで、結局、長くは続きませんでした」
本人よりも、親がしんどい   
根「長く続かなかった理由は、メンバーが耐えられなくなった?」
島「本人の気持ちはよく判りませんが、親御さんが凄くしんどいというのはありました。親御さんも高齢ですから。ステイホームによって、一日中家で一緒に居ることになるし、時短にして半分作業所で過ごす形にしても、『それでもしんどい!』と」
根「よーい・ドンは歴史が古いだけに、メンバー自身も、もう50代ぐらいですよね。23年前、私が初めて関わった時が、20代~30前半だった」
島「そうなんですね。親御さんはもう80歳前後になっているので、家で見るのには限界があります」
根「本人が作業所で過ごすことが、寧ろ親御さんにとってはレスパイトになりますよね。逆に作業所に行かすのが、三密とかを考えて嫌やとか、そういう声が親御さんから上がることは無かったですか?」
島「それはあると予想していたのですが、意外とありませんでした」
根「因みにマスク着用とかは・・・・?」
島「どうしても出来ない人はいます。何せ普段、マスクを着ける習慣なんて全く無い訳ですから」
食事については、すぐに適応出来た
根「密を避けるための対策は、何か取らなければならなかったですか?」
島「はい。普段備品を置いているだけの空き部屋が二つあるので、そこを片付けてメンバーの過ごす場所にしました。昼食も一人ずつ部屋に分かれて摂ってもらっています」
根「なるほど。メンバーは、一人ずつ別々の部屋にという環境の変化に、抵抗は無かったですか?」
島「全く無かったですね。そもそも一人一人のペースがあるので、寧ろ一人のほうが落ち着いている感じでした。かといって、みんなで昼食が嫌ということではないです」
根「なるほど。かえってすぐに適応出来た訳ですね。一人のほうが落ち着くのは、私もよく解る(笑)」
島「今は各自、個室のように感じていますね。ドアは絶対閉めないようにして、必ずスタッフの誰かが廊下の、どのメンバーも見える位置で昼食を摂るようにしています」
根「ドアを閉めてしまうと換気の問題が発生してきますからね。換気やアルコール消毒といったことでは、特に問題は無かったですか?」
島「それは全く問題無かったです。送迎の車で、走行中の窓を閉めたがるメンバーが一部いたのですが、運転席からロックを掛けることで、窓が閉まらないように出来ます」
行き場が無いなんて考えられない 
根「息苦しくなった世の中ですが、外出は出来ているのですか?」 
島「メンバーは皆、ガイドヘルパーを使って外出しています。休日に一回は外に出ないと納得出来ない人もいるので。人混みには行かないように、注意していました」
根「ヘルパーが外出に対して慎重になることは無かったですか?」
吉「幸い、周りで誰かが感染したというのが無かったからね。万が一誰か関係者が感染したら、作業所が閉鎖とか、メンバーが隔離とか、そんなのは考えられないことだから、『濃厚接触者になるのも絶対ダメ!』というプレッシャーは、今もある」
島「メンバーにとって、作業所があることは絶対ですから」
吉「ここが閉鎖になったら、本当におしまいだから。考えたくもないし、繰り返しになるけど、スタッフはプレッシャーがもの凄くある」
福祉避難所の拡充を期待    
島「もし誰かが感染した時のために、障害者のほかの施設とお金を出し合って、どこか場所を借りることは出来ないのですかね?」
吉「豊中は、障害者のための福祉避難所は稲津のひまわりだけだと思う。ここのような民間の社会福祉法人で、『ウチは福祉避難所です』と名前を挙げている所は無いよね?」
根「多分無いと思います」
吉「こういうコロナ禍を考えても、いざという時にどこか過ごす場所というのを、民間同士の自主任せでなくて、公的にやってほしい。高齢者施設の場合は、色々連絡会があると聞いたことがあるけど、障害者の場合も公的な何かがほしい」
根「短期入所は制度枠からの利用だから、そうではない緊急避難所の創設が望まれますね」  (担当:根箭)

はじめに
 2020年正月、テレビ等では色々な人が、「いよいよ東京オリパラの年がやってきた!」と言って盛り上がっていました。それを見ていた私が、その後の世界の状況を予想することは、全くありませんでした。
 気が付けば、「コロナ禍」に世界が侵されてから丸1年が過ぎ、2度目の「マスク越しの春日和」を迎えています。当事業所も、大きな影響を受けました。市民講座やILP講座、クリスマスパーティーといった主催行事の中止、広報誌も20年秋号は中止となりました。後で述べますが、テレワークも実施され、通常とは違う業務環境での日々を、送ったものです。
 1年ぶりに発行する本誌では、ズバリ「前代未聞!!コロナウィルスと人類の戦い」と題打って、この環境下、様々な立場に於いて、皆さんがどのように過ごされ、工夫されてきたのかを、ご紹介したいと思います。

第2章 【精神障害当事者編】
★義光明子さんにインタビュー
義「義光明子でございます。趣味は音楽鑑賞で、家ではいつも音楽が流れています。実は最近一つ気付いたのが、私は乗り鉄だったと(笑)」
根「当センター主催のILP講座で、電車に乗って外出したことが切っ掛けで気付いたのかな(笑)。受講してもらって良かったです」
片「でも乗り鉄にとって、外出自粛期間中は辛かったでしょう?」
義「遠出は控えましたが、日々の用事で阪急電車には乗ってました。一度マスクをうっかり忘れた時があって、周りから睨む様な視線が突き刺さり、緊張してドアの手摺りに身を寄せてずっと下を向いていました。嗚呼、こんな風に皆の心がささくれていくんや!と感じました。」
※乗り鉄:鉄道ファンの内、特に乗車する事を愛好する人を指す。

ライブ中止が一番辛かった!
根「そんな経験をしたら、怖くて電車乗れなくなるね。音楽は家で聴くのが好きなんですか?」
義「はい、家で聴くのは勿論ですが、大好きなアーティストのライブに行くのが最大の楽しみでした。会場で出会った人と意気投合して連絡先を交換し、交流を楽しんでいました。でも今回、苦労してチケットを手に入れたLUNA SEAの5月と8月のライブが中止になって、本当にショックでした。『コロナウィルスめ~』ってなりました。」
根「そんな大物なら、チケット購入は大変だったでしょうね。目の前で聴くライブは、やっぱり迫力や熱量が全然違うから」
片「配信ライブだと、ドラムの音とか響いてこないし」
義「チケット代は返ってきましたが、しばらく引き摺ってしまうほどショックでした。でも、一人一人が感染拡大防止を心掛ければ、ライブだって再開されると思い直して、祈るような思いで毎日手洗い・うがいを徹底し、不要な外出を控えて我慢していました。最近、また感染者が増えてきているので(※)、いつまで続くのかと思うと憂鬱になる。みんなもっと感染対策で言われていることを守れよ!って思います」
  ※取材日は2020年10月28日 
コロナ一色の報道にうんざり
根「緊急事態宣言の頃は、どんなふうに過ごしていたのですか?」
義「ゴールデンウィークも色々出かけるつもりだったけど、高齢の母と2人で暮らしているので、私が感染して母に移したら大変やと思って、自分からキャンセルしていました。外出が出来ないことでの閉塞感はあまり無かったのですが、テレビはどの局もコロナの話題一色で、視ているとそわそわしちゃって、消毒液や薬用石鹸、マスクなどを買い込んでしまいました。実は私は躁鬱の躁の診断が出ていて、精神科の担当医に、コロナの報道に振り回されて、衝動的に物を買い過ぎないようにと、今でも注意されています。自分でも不安ですよ」
片「コロナ報道に責め立てられてる感じに、なるのかな?」 
義「今日は何人感染して、死者が何人って、もう毎日脅かされてるみたいに感じます。コロナ専門チャンネルを一つ作って、情報を得たい人はそこから得る。それ以外の、普通に平和に過ごしたい人は、今まで通りの番組を視られるようになったら、気持ちが楽なのになぁと思います」
片「テレビこそ自主規制してほしいね」
根「同じ人があちこちの局でコメントして、専門家こそ移動によるリスク考えて自粛すべきだよね」
義「同じような報道の繰り返しで、解った解ったって、ストレスを感じます。鬱の人はドンドン落ち込むし、私みたいに躁の人は、自分も何とかしなくては!と落ち着かなくなってしんどくなる。そんな人もいるってことに気付いて欲しいです」

早く、日常の生活に戻りたい
根「義光さんは確か、食べ歩きもお好きでしたよね」
義「はい、出歩けないので今回初めてデリバリー(出前)を利用しました。でも、やっぱりお店で食べる方が美味しいですよね。」
根「体調崩したりはしなかった?」
義「コロナのストレスからかな?気管支喘息の薬の量が増えたんですよ。それとコレステロール値も(笑)」
片「私もコロナ太りです(笑)。感染防止のため電車通勤からマイカー通勤になって、歩かないから・・・・・・」
義「今までの生活スタイルが全部ダメって言われると、嫌ですね」
片「イベントとかも、対策を工夫して、違う形でやって欲しいですね」
義「台風が接近してるから家でじっとしときなさい、とは違う。長過ぎるし、いつ終息するのか見えないのが辛いです」
根「早く安全なワクチンが開発されてほしいですね。安全な・・・・・・」
義「いずれ終息したら、母を連れ出して紅葉狩りにも行きたいし、新幹線に乗って、車窓から富士山を見てみたいと思っています。そして何より、ライブに行って、思いっ切りハジケたいです!」(担当:片山)

第3章 【身体障害当事者編】
★今井雅子さんにインタビューし ました。今井さんの障害は脊髄 性筋萎縮症です。

●外出自粛ということで、どのよ うに生活していましたか?何か 初めての経験はありましたか?
「ほとんど自宅で過ごしていました。外出するのは1週間から2週間に1回(1〜2時間程度)で、今も同じような状況です。この状況になるまでは大学病院に通っていましたが、主治医から危ないので、今は通院を控えた方が良いという連絡をもらいました。現在は電話診療が取り入れられたので、通院はせず診てもらっています」

●体調面・健康面での影響はあり ましたか?どのように健康を保 っていますか?
「外出自粛になってから、体力がずいぶん落ちたように感じます。電動車いすで時折、散歩に出ますが、今まで気にならなかった短距離の道のりでも、ヘトヘトになり腕が動かなくなってしまいます。室内だけではなく外に出て動くという行為を定期的にしておかないと、体力維持は難しいのかもしれません」

●コロナ禍になって何が最も変わ りましたか?逆に何も変わらな かった点はありますか?
「人に会えなくなったことが一番大きく変わった点です。介助者さんや家族以外の人で会いたくても会えない状況は、今までの人生の中で想定外でした。多様な人が集まって交流する活動をしていますが、その活動もままならない状況ですし、学校等へ行ってお話しすることもできません。あらゆる社会参加の機会を奪われてしまっている、取り残されてしまっているなと感じています」

●ヘルパーが感染対策への意識が低い場合、どのように対処しますか?
「常にコロナウィルスについては情報収集をしていますが、そこで知りえたことで、介助者さんに最低限共有化してもらいたい事柄は、引き継ぎメモに記入し、併せてコーディネーターから一斉メールで周知してもらっています。また、徹底できていない場合は、その場で介助者さんにお願いしています」

●ヘルパーに感染させないために、何に一番気を遣っていますか? 工夫したところがあれば、教えて下さい。
「・外から入室した際にはすぐ消毒、手洗いした後はペーパータオルを使用する。
 ・不織布マスクの徹底と正しいマスクの付け方を共有する。
 ・身体介護のときには自身も不織布マスクを着用する。
 ・1日に1回、次亜塩素酸ナトリウムによる室内消毒をする。
 ・居室床の、次亜塩素酸ナトリウムによる清掃をする。
 ・24時間換気扇を稼働し、夜間以外は小窓を開放し、空気を入れ替える。
 ・適切な湿度の管理」

●コロナ禍の間だけではなく、今後 の人生(生活)のために参考に なったことはありますか?  
「この社会構造の中で弱い立場に立たざるを得ない人たちは切り捨てられていくという政治の本質が、コロナウィルスによってさらに明るみにされたと感じています。経済を回すという名のもとに、感染が拡大し、高齢者は亡くなり続け、医療体制が崩壊してしまっています。徹底的な弱肉強食の世界だなと恐ろしさを感じています。
この状況下で、体制側に命を守ってもらおうという論理は働かないのだと痛感しました。今後もおそらくこの流れは続くでしょうから、自分自身でできるだけ公正な情報を集め、考え、行動していかなければ、命を守りきれない、生き延びられないという事を再確認しました」

●コロナ禍があって、かえって良か ったと思えることはありますか?
「オンラインのシステムが急速に普及した事は、外出しにくい障害のある人にとっては大きなメリットだったと思います。今まではそこに行かなければ参加とみなされない文化でしたが、このコロナ禍ではすべての人にとっての配慮としてオンライン参加が推進されたため、付随する形として障害のある人にとっても当然の権利として主張できるようになりました。
 外出できない環境であっても会議や学習会等に参加できますし、体力的にも随分楽です。このパラダイムシフトは良かった点だと思います」
(担当:瀧本)

第4章 【全国アンケート編】
★コロナ禍における、障害者への影響についての全国調査
 今回、WEBアンケートも行い、11都道府県、20代から60代以上の障害当事者、家族、支援者からご回答頂きました。では先ず自由記述から見ていきましょう。
①コロナ禍で不安や不便に感じたこと 
・外出や行動に規制がかかり、ストレスがかなり大きいため、鬱や不安障害が悪化している。
・本来、何でもないことが急に悪いことみたいになり、戸惑いでストレスを感じた。
・元々自分に合うマスクがないから、普通にマスクをすると話をするだけでズレてしまう。そのたびに直すのが不便・苦痛。
②新しい生活様式へ移行する中で、自分にとって特に大きかった変化は?   
・家族集まっての食事を避けないといけない。
・離れて暮らす子や孫に会えない寂しさ。
☆一方で、次のようなポジティブに変化を捉えた意見もありました。
・会議がオンラインになり、出勤しなくて良いので楽になった。
③早く以前の状態に戻って欲しいもの 
・自由に映画館や旅行、食事に行きたい
・仕事よりも何気ない娯楽や好きな場所へ行けないことは大きい。
・障がいの性質上、衝動的に話してしまうので、飲食の場面での会話を控えるのが難しい場合があります。
④今後も継続したいもの       
・外出時は、マスクを着用
・テイクアウトを使うようになったので、それは継続して使いたい。
・消毒はやってもいいかな、と思う。
⑤コロナ禍で不安な思いをしている障害当事者に対して、伝えたい思いや工夫
・ネットスーパーやデリバリーも使える地域が増えています。色々と工夫して、ストレスを溜めずに乗り切りましょう。
・あまりナーバスにならないように。
・新しい生活様式を守って、コロナを乗り切ろう。
・ストレスを、適度に気分転換すると良いと思います。例えば、ネット配信を観たり、有料になってしまいますが、過去の作品を見返したりするとか自分の好きな事に時間を作る。

 皆さんの発信で、あと少し続きそうなコロナ禍の生活も乗り越えていけそうです!皆さん、ありがとうございました。
(担当:根箭)

番外編【ころな筈じゃな禍っ対談】
 ここまで、色々な方に取材をしてお聴きしたことを紹介しましたが、取材をした本誌スタッフ自身も、当然コロナ禍の影響を受けている訳です。ここでは番外編として、何人かのスタッフにもインタビューをしました。
 題して【ころな筈じゃな禍っ対談】。 なお、対談は昨年末~今年一月下旬に掛け、段階的に行いました。
参加者・・根箭、塚原、川﨑、西村、大岩、瀧本、片山(以上登場順)

いきなりですが、今の気分は? 
根「何か、コロナ禍漬けのまま年越しになって、正月気分もロクに味わえなかった。今でも、年が変わったという気分が乏しい」
塚「同じく(汗)」
川「いつになったらコロナ収束するねん?って、先が見えない不安ばかり」
西「まだまだコロナ禍は続くんだろうなぁと、溜息が出る。と言いつつ、そんなに悲観的にはなっていない。楽しいことは、意外とその辺に転がっているので♪」
根「いいね👍」
大「僕の気分は、ハッピー!!」
根「暗い気分ばかりよりも、やね?」

仕事の面での大きな変化は何? 
根「一番はテレワーク。今までは個人的にやるだけで、公式に勤務としては扱われなかったから。あとは出勤・退勤時刻を出入口で書いたり、必ずアルコール消毒をして、一日中マスクをしていること。三方にシールドも掛かるようになったね」
塚「編集会議が在宅になったこと。事務所に行くことも出来ず、私これからどうしたらいい?って感じ」
根「それについては、スミマセン(詫)」
西「同じく、編集会議に行かなくなって、自宅でオンライン参加になった」
瀧「テレワークがあったけど、自分に甘い私には向いていないと思った」
川「僕もテレワークでは、自宅で出来る仕事が限られているので上手く進まなかった。訪問やカンファレンスも出来なかった」

ズバリ何が一番ストレスだった?
仕事の面でも私生活の面でも・・・・ 
川「やはり仕事面では、訪問やカンファレンスが出来ず、仕事が溜まってしまうこと。私生活では、僕もステイホームで買い物などに支障が出たし、運動不足になった」
西「電車にも乗れなくなって、行動範囲が狭くなってしまったこと。今まで行けていた買い物に行けなくなったことが一番ストレス」
根「陽性者の人数ばかりガンガン報道されて、しんどい。急に電車が悪いみたいに言われた時は、本当に戸惑った。聞き疲れたアナウンスを自らも言わなアカンようになったり、食事をするにも条件が加わったり、理屈は解るけど凄いストレス。今の世の中、どこもこんなもんか?」
塚「私も、外に自由に出られないと思うと、ストレス」
瀧「同じく、外出自粛で出掛けるのに制限が掛かったことがストレス」

テレワークも体験した。感想は?
根「朝、30分遅く起きられるのがいい(笑)。当初はメリハリが利かなくなるのでは?と心配したが、いざやってみたら、落ち着いた静かな環境で集中出来るので、自分の特性や傾向にとっては、大変ストレスフリー」
片「職場でテレワークが始まった頃、ちょうど大学生の娘2人もリモート授業が始まった。家にパソコンが2台しかないから足らんやんってなって、慌てて購入する事になった。でも世の中そんな人だらけで納期が遅れてしまい、届いた頃には第一波が落ち着き、テレワークをしなくても良くなっていたという笑い話」
塚「会議前後に電話を待つのも大変!!」
川「仕事内容がテレワークには向かない。自宅にパソコンなどの環境が整っていないので、不便だった」
 
コロナ後に向けて生活を見直す?
瀧「ウィズコロナということで、出掛けるときはマスク着用も、続けないといけないかなぁ」
川「マスク、人混みをなるべく避ける、手洗い・消毒は継続すると思う」
根「手洗い・うがいは元々やっていたから、変わるとしたらアルコール消毒の習慣化かな?冬でも一定、換気の時間を設けるとか。日頃からの小さな心掛けが、いざという時、恩恵に繋がることはあると思う」

かえって良かったと思う面はある?
西「世の中にオンラインという選択肢が広がり始めたことは良かった。今までなら遠くて行けなかった講座が、ZOOMで開催されていて参加することが出来た☆」
川「睡眠・栄養・生活リズムなどもしっかりしてきたし、体調管理には気を付けるようになった」
根「ステイホームは苦痛もあったが、一方で断捨離が凄く捗って、今でもコロナ前よりは部屋が大分片付いている。デジカメのメモリーカードの中身も断捨離出来たしね。普段だとサボる一方の整理整頓が捗ったのは、凄く良かった。オンラインライブとか分身ロボットも日常的な存在になったけど、それぞれの面白さや楽しみ方を発見出来た」
塚「私も、以前より健康に気を付けられるようになったかも」
根「いい面も色々あるもんやね」
(担当:根箭)



CIL豊中 2020年度通常総会報告
事務局 

 去る6月13日(土)、当法人事務所にて、特定非営利活動法人CIL豊中2020年度通常総会が開催されました。今回の総会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、出来る限り委任状出席とし、必要最小限の人数で短時間の開催となりました。15時00分に開会宣言、徳山理事長による開会挨拶の後、徳山理事長を議長として審議が始まりました。各議案の説明・質疑を経て議案は全て原案どおり承認可決され、15時25分に閉会しました。

議事
 第1号議案 2019年度事業報告及び決算の件
報告事項
 2020年度事業計画及び予算

《2019年度事業報告及び決算》

 2019年度は、障害者総合支援法における在宅福祉サービスとして、居宅介護、重度訪問介護、同行援護、生活介護、計画相談支援、地域相談支援を行った。地域生活支援事業として、移動支援、豊中市重度障害者入院時コミュニケーション等支援事業、豊中市障害者相談支援事業を行った。児童福祉法における在宅福祉サービスとして、放課後等デイサービス、児童発達支援、障害児相談支援を行った。介護保険における在宅サービスとして、訪問介護、介護予防・日常生活支援総合事業訪問型サービス事業、訪問看護(医療保険含む)、介護予防訪問看護を行った。また、豊中市障害者外出支援サービス事業、点字名刺事業、自立生活体験室、豊中市障害者基幹相談支援センターの相談事業を行い、障害を持つ人の地域生活の支援を行った。
 1月下旬から、中国で発生した新型コロナウイルスが大きく報道され始め、瞬く間に日本国内、世界に広がり、世の中は大混乱におちいった。当法人としても正しい情報の収集に努め、勤務形態の変更、感染予防策の徹底など感染拡大防止のための取り組みを積極的に行った。また、老朽化や狭さのために使い辛くなっていた豊中市障害者自立支援センターの移転の準備を進めた。
 また、障害者自立支援協議会や相談支援等連絡会、障害支援区分認定審査会、医療系会議などに委員として参加し、地域福祉の充実に力を注いだ。

■豊中市障害者相談支援事業
(豊中市委託事業)
 相談・支援件数 1人803件
・市民講座
「愛着障害をご存知ですか?
~愛着の絆は1対1の関係から うまれる~」
・自立生活プログラム講座 全4日
■自立生活体験室 宿泊利用76泊、デイ利用58回
■豊中市障害者基幹相談支援センター相談事業(豊中市委託事業)
相談支援専門員1名派遣
■豊中市障害者外出支援サービス事業(豊中市補助事業)
 運行回数2,278回
■点字名刺の作成販売 作成枚数630枚
■障害支援区分認定調査     調査件数3件
■計画相談支援     利用者数45人
■障害児相談支援 利用者数7人
■地域相談支援     利用者数0人
■障害者総合支援法介護サービス    派遣時間117,557時間
■生活介護     通所回数727回
■放課後等デイサービス     通所回数1,167回
■児童発達支援     通所回数0回
■介護保険法介護サービス 派遣時間6,267時間
■訪問看護サービス 訪問回数6,004回
■介助サービス(制度外) 派遣時間223時間

《役員選任》

 理事会推薦による次の6名が選任された。
  理事 徳山辰浩(再任。互選によ り理事長)
  理事 山口博之(再任。互選によ り副理事長)
  
理事 馬淵敦士(再任)
  理事 吉村史生(再任)
  理事 大田立子(再任)
  監事 坂 龍雄(再任)

《2020年度事業計画及び活動予算》

 障害者総合支援法における在宅福祉サービスとして、居宅介護、重度訪問介護、同行援護、生活介護、計画相談支援、地域相談支援を行う。地域生活支援事業として、移動支援、豊中市重度障害者入院時コミュニケーション等支援事業、豊中市障害者相談支援事業を行う。児童福祉法における在宅福祉サービスとして放課後等デイサービス、児童発達支援、障害児相談支援を行う。介護保険における在宅サービスとして、訪問介護、介護予防・日常生活支援総合事業訪問型サービス事業、訪問看護(医療保険含む)、介護予防訪問看護を行う。
 また、豊中市障害者外出支援サービス事業、障害支援区分認定調査、

 点字名刺事業、自立生活体験室、豊中市障害者基幹相談支援センターの相談事業を行う。
 引き続き、新型コロナウイルス関連の正しい情報の収集に努めると共に、感染拡大防止に取り組む。ウイルス感染が広がり、サービスに支障がでないよう最善を尽くす。また、豊中市障害者自立支援センターの移転を4月に行う。
 また、障害者自立支援協議会や相談支援等連絡会、障害支援区分認定審査会、医療系会議などに引き続き委員として参加し、地域福祉の充実に力を注いで行く。
 本年度予算は約545,000,000円


ピア・カウンセリング集中講座を受講しました

はじめまして、CIL豊中の濵名です。去年の12月から今年の1月にかけて、愛知県にあるAJU車いすセンター主催のピア・カウンセリング集中講座に参加しました。その感想を、書いていきたいと思います。

☆今回はオンライン開催です!
現在コロナ禍ということで、講座はオンラインでズームを使って開催されました。しかし初日、僕のパソコンの自撮り用カメラがシールで塞がれているのを気付かず(本当の本当に判りづらかったんです)、自分だけ姿が映っていなくてすごく恥ずかしかった・・・。「ズームは使ったことあるし、まさか機器トラブルには陥らんやろ」という慢心があったこともあり、ダブルパンチでした。初めて使う機器でオンラインイベントに参加する場合は、事前点検をしておくほうがいいですね。
☆一対一でテーマについて交互に話す
 講座では、ピア・カウンセリングとは何か、というところから開始し、実際にそれを参加者たち自身が体験してみるという〈セッション〉が複数回行われます。何を隠そう、僕はこの体験をしてみたいがために講座に参加したと言っても、過言ではありません。
セッションでは、その都度主催がペアを振り分けられます。さらにペアの中で話し手と聞き手に分かれ、話し手役は提示されたテーマについて決められた時間で話をし、聞き手役はひたすら聞きます。つまり、2人とも話し手を体験するわけですが、テーマによってはなかなか難しいこともありました。「【テーマ:みんなに聞いてほしいこと】って何もねぇぞ」という感じで・・・。我ながら、話の引き出しのショボさが目に付きます。
逆に、他の参加者の話を聞くのはすごく楽しかったです。詳細は書けませんが、「みんなすごいなぁ」、「活動的で行動力ある人ばっかりだなぁ」って感じですかね。コロナ禍といえども、色々な生活の仕方っていうのが、まだまだ意外とあるみたいです。

☆オンライン開催はどうだったか?
 一言でいうと、良い意味で気楽にやれました。直接対面の方が良いという人もいると思いますが、僕としては週一回、自宅等自分に都合のいい場所で受講出来るため、大変ストレスフリーで、講座に身が入ったと思います。もちろん、受講後にみんなでご飯に行ったりしたいとは思いますが・・・。
 また、遠方の人と簡単に交流出来るので、そういう意味でも、今後はオンラインのピア・カウンセリング講座も普及するかも?ですね。(担当:濵名)


事務所のつぶやきZ
1コマ目:新しいパソコンが登場!!お披露目
2コマ目:新しいパソコンは、音声機能が充実しています。ユーザーがパソコンに口頭で指示を出すと、パソコンが音声でハキハキ回答します。
3コマ目:パソコンの音声案内を横で聞いている某職員。イライラしている。何故なら、今はコロナ禍で、ウイルス感染症対策のため、咳エチケットや飛沫防止、会話は控えめなど、注意をしなければならない。それなのに横のパソコンときたら・・・・・・、
4コマ目:某職員。怒り爆発。パソコンに向かって「マスクせい!!!!!」。パソコンはズッコけて、「だって(パソコンは人間じゃないから)、飛沫無いし・・・・・・」。ダメだこりゃ、という様子。



豊中地域情報ばびゅーん!!
「カフェサパナ」

💻はーい、みなさんお元気ですか!!
 昨年はコロナウイルスのおかげで外出もままならず大変だったのですが、この通信を出すために豊中駅前の「カフェサパナ」に行ってきました。

「豊中にいながら世界の小さい国々を 感じられるお店みっけー!」
このお店は、「とよなか国際交流協会」略してTIFAが、経営しておられます。
 TIFAは、文化と言葉の壁を乗り越えて、人間としてお互い助け合っていくことを目標に、頑張っておられます。誰もが暮らしやすい世界をつくるんだということを、代表で、取材にご協力下さった葛西さんは、熱っぽく語っておられました。毎日、日替わりで色々な国の家庭料理が楽しめるということで、私がお邪魔した日は、シリアの家庭料理でした。えーっとシリアってどんな国やろ???と思いながらふと思い出したのは、サロメという物語です。好きな男の首を切って持ってこいと命じて、その首に口づけするという話だったような・・・。情熱的な印象を持ちながら過ごしました。でも、お店で話を聴くと、アラブ諸国は今も戦争状態で大変だそうです。シリアも同じで、この日のシェフだったジェニーさんは、シリアで生まれたアルメニア人。妹さんが日本に留学してきたのを切っ掛けに、日本に来られたそうです。

「とーっても美味でしたー!」
彼女が作る料理は、とってもスパイシー。調味料をきくと、日本では聞きなれない、ターメリック、ガラムマサラ、ベイリーフ、クミン、コリアンダー、パプリカパウダー、ブラックペパーといった名前が出てきました。この日味わった中で美味しかったのは、スープコンソメをベースにした、レモンジュースやガーリック。異国情緒の中にも、シンプルな味わいでした。お肉は鶏ももを焼いておられて、とってもスパイシー。日本にはない感じでした。そんなジェニーさんは、旦那さんと小さい息子さんと、三人で暮らされています。
 「日本は肌の色で差別されない平和な国。人も親切で、文化も料理も好き。ただ、スーパーには高いものも安いものもたくさんあるけど特に果物は高い」と、日本で暮らした感想を述べておられました。アルメニアでは大きいスイカが一個50円だそうですよ。

「カフェサパナについて」
 このお店、豊中駅で電車を降りてすぐで、月曜日~金曜日まで、地域在住の外国の方が、母国の家庭料理を紹介しておられます。11時半~午後2時頃までのランチが、限定20食ということなので、食べたい方は早めに行かないと完売しちゃうかも・・・。事前に注文すれば、お弁当もできますよ。豊中に住みながらにして、ネパールやタイ、ベトナムなどなどの「お母さんの味」が楽しめます。お店には、キルトやニット、織物などが展示されており、とても素敵でした。もちろん、ショッピングも出来ますよ。

「コロナ対策」
 葛西さんが、お店に展示されてあるキルトの肩掛けを指しながら言っておられました。
 「ネパールの女性たちが作るキルト製品が、コロナの影響で入荷が出来ず、支援もままなりません」。
 このお店も、去年4月から2ヶ月休業されていて、6月から、お客さんのスペースを空けて、営業を再開しているとのことです。

「世界の情報たっぷり
  おいしさも たーっぷり」
 カフェサパナではお店の営業以外にも、月に1回、第3土曜日にフリーマーケットもされ、色んな国の手作りの品、食べ物などが並ぶそうです。お店の近くにある国際交流センターでは、「元気の出る英会話」というプログラムを、毎週木曜日にされているそうです。さあ、あなたもこのコロナ騒ぎが終わったら、カフェサパナに行って世界の家庭料理を楽しんで、世界の情報通にもなってみませんか?💻 (担当:塚原)


仲間と共に、学びの場
【豊中四中夜間学級】
 豊中市服部本町、国道176号線沿いに在る豊中四中には、大阪府下でも数少ない夜間学級(夜間中学校)があります。
 夜間学級。言葉は知っていても、中の様子はあまり知らないという人が、多いのではないでしょうか?そこで今回、取材に伺いました。コロナ禍の中ではありましたが、島村宏二教頭先生が、全面的にご協力下さいました。

昼間の「四中」との違いは?
 先ず、生徒さんの年齢層が全然違います。義務教育年齢を越えた人が入学対象となるので、最低年齢は満15歳となります。年齢上限は無く、現在、最高齢の生徒さんは80歳を超えています。また、外国籍の生徒さんが多いのも特徴で、全体の56%を占めています。
 高齢の生徒さんは、戦中戦後の混乱期に学校に通えなかったため、字の読み書きなどを学びたいと思っている人が多いです。
 外国籍の生徒さんは、日本で働いて生活していくため、日本語の習得も兼ねて学科を学んでいる人が多いです。
 
学年とクラス分けはどうなってるの?
 中学校なので、最短3年で卒業は出来ます。但し、昼間の学級が6時間授業なのに対して夜間学級は4時間で、昼間の生徒と同じ学習量を3年で得るのは困難です。最長で9年在籍というのが上限で、公立学校として一応の区切りを付けています。大半の生徒は(先生も)、3年では学習時間が足りないと実感しており、9年通うケースも、決して珍しくはありません。
 授業は学年にかかわらず、基本的には日本語の理解度に応じて、A~Dのコースに分かれています。一番理解度が初歩的な生徒さんが通うAコースでは、同じ教室の中でも生徒さんごとに違う授業の進め方で行われ、実質、教室内で複数のグループに分かれることもあります。

互いに尊重し`共に支え`共に学び
 高齢者や外国籍のほかに増えつつあるのが、学齢期に不登校を経験した生徒さんです。人間関係でのつまずきなど、様々な要因で学校へ通えなかった人が、学び直したくて夜間学級の門を叩くのです。皆、意欲的なのですが、途中で登校が滞るケースもあります。何故なのか?島村先生は、次のように語りました。
 「学齢期に、周りの人との人間関係を上手く築くことが出来ずに、自己肯定感が抑えられてしまい、新しい人間関係を作ることに不安を覚える場合もあります」。
 なるほど。確かに学校は一人で学ぶところではありません。でも、だからこそ互いの背景を尊重し、共に学ぶことを大切にしたい、と島村先生は言います。
 「夜間学級の生徒の多くは、これまで充分に学ぶことが出来ず、分からないこと、出来ないことで、辛い苦しい思いをしてきました。けど、ここでは同じ思いをしてきた仲間と共に、『分からないこと』を『分かる喜び』に、『出来ないこと』を『出来るようになる楽しみ』に、繋げていくことが出来るのです」。

学び続けることの大切さ
 「途中で登校出来なくなる生徒がいる」と述べましたが、ずっと登校出来ないままだと、いずれ9年の上限が来てしまいます。そのような場合、夜間学級では、一度除籍をすることになります。除籍後の再入学は認められているので、例えば3年目で一度除籍して2年後に再入学した場合は、最初の入学からは5年目ですが、学年としては3年生からの再スタートとなります。

【昼間 ↕ 夜間】四中交流
 同じ校舎を共有している、昼間と夜間の四中生同士による交流も、毎年行われています。夜間学級の卒業生や在校生が、昼間の四中の1年生に、夜間中学校での体験や、入学への動機となったエピソードを語る機会があるほか、向かいに在る中豊島小学校でも、5年生対象に同様の機会があります。逆に昼間の四中の生徒会が、夜間学級の体育の授業を一緒に受ける機会も設けられていて、内容はグランドゴルフのプレーです。
 昼間の中学生にとって、夜間学級の生徒さんは人生の先輩になります。普通に学校に通うのが全然当たり前ではない時代があった、ということを知ったり、外国籍の生徒さんの話を聴いても、日本に居ながらでは想像出来ない文化や社会情勢が、登場してくると思います。
 スマホが当たり前の現代ですが、やはり生で聴く話というのは、インパクトが違うのではないでしょうか。

生徒の皆さんの熱意に敬礼!!
 今回、幾つかの授業も見学しましたが、どのクラスからも温かさが伝わってきました。【一定のスピードに付いていって当たり前】ではなく、皆で協力もしながら、授業を楽しんでいると感じましたね。学ぶことへの熱量もすごく伝わってきましたが、その裏には各生徒さんが抱える人生や、そこから来る目標が存在しています。
 「自分の今までの生き方や文化を、否定しなくてもいい」。
 島村先生の話した一言が、夜間学級の根幹を指しているように感じられ、大変印象に残りました。(担当:根箭)


投稿コーナー
 みなさん、こんにちは!このコーナーでは、俳句・川柳・コラム・自立生活レポート・大喜利・写真で大喜利など、みなさんからの投稿作品をご紹介しています。今回もたくさんの投稿作品が集まりました。投稿して頂いたみなさま、本当にありがとうございました。各カテゴリで一番面白かった作品には「☆」が!?
※全ての作品をご紹介できない場合がございます。あらかじめご了承下さい。

短歌・俳句 シートヨ1

☆景勝地 四季折々や オンライン〈アウトドア さん〉
◯立ち揺れの リズムよろしく 居眠りを 出来る業かな 電車の戸口〈寝る子は育つ さん〉
◯延期した 代わりの日にも  傘マーク 散るも散らぬも 雨男かな〈日向 晴男 さん〉

川柳 シートヨ2
☆飼い主の 手は餌じゃない トホホギス〈家政犬は見た さん〉

某総理大臣のギャグに対して
◯「ガースー」は ガキ使以外 ウケへんで〈野党連合 さん〉

コラム シートヨ3

ぼくの日曜日
カキとパイナップル
 
 幼いころ、地方都市の小さな呉服屋を営んでいたわが家は、それほど裕福ではなかった。かといって、貧しさにあえぐほどではなかったので、時たま上等な食材や献立を味わうことができた。
 お正月には、有名なカキの専門店で「カキごはん」をとることが恒例になっていた。カキの独特な風味とお醤油の香ばしさが絶妙だった。
 カキを食べることは年に一回だけだったので、とても高級な食材だと脳にインプットされた。
  カキといえば、もうひとつ忘れられない記憶がある。
 上のアニキが広島に転勤した時期があった。ある日、食べきれないほどの量のカキが送られてきた。冬とはいえ、日持ちする食材ではない。
 アイデアウーマンだったおばあちゃんが機転を利かせて、お好み焼きに山盛り投入したのだ。なんど頬張っても、生地よりもカキの方が威張っていた。もっと具体的に言うと、一口ごとに二~三個のカキが入っていた。
 ぼくはすっかり「やられて」しまった。この世のものではないくらい旨かった。
 
 同じころ、お昼ごはんにお好み焼きを「テイクアウト」してもらうことがあった。それは、生地に卵が混ぜられていない一錢焼きに近いもので、キャベツの芯とちくわのきれはしと天かすがふりかけられていた。半世紀以上前、一枚十五円のコレをずっとぼくはお好み焼きと認識していた。
そんなある日、大きな売上があったのか、ぼくは夕飯に初めて「豚玉」と出会う。これまでの食感とは違って、生地がフワフワしていた。ケーキを連想しながら食べたことを覚えている。
 だから、あの時代に、カキ入りお好み焼きがあったかどうかはわからない。でも、ひと工夫が得意だったおばあちゃんの「場外ホームラン」だったと、ぼくは信じている。

 ここまで書くと、ぼくはカキが大好物だと思われるかもしれない。だが、独特の風味はすこし苦手な部類に入る。特に、生ガキは苦手のど真ん中に近い。
 ところが、冬場に食堂を訪れると、なぜか「カキフライ」や「ひとりカキ鍋」を頼んでしまう。他のメニューの方が惹かれても、条件反射のように「カキメニュー」を注文している。
この心理を考えてみた。ポイントは値段にあった。知らず知らず、子ども心に刷り込まれた「カキは上等なもの」という意識がこんなおっさんになっても働いていて、そのコストパフォーマンスを勘違いするのだろう。どの店も「カキメニュー」に限って採算度外視の価格設定をするはずがない。
 けれど、勘違いに気づいてからも、寒くなると条件反射は続いている。
 そんなぼくに転機が訪れた。少し高級な食材を置いている魚屋がある。その店にはほぼ年中、口からはみ出しそうになる大ぶりの岩牡蛎が売られている。
ある日、気が向いて買うことにした。歳をとると自然に食は細くなる。おいしいものを少し食べるだけで満足感を手にできる。ヘルパーさんに酒蒸しをお願いした。贅沢な気はするが、1粒だけなら250円前後の予算で納めることができる。
 酒蒸しのメニューだけではなく、もうひとつお願いをした。カキから出るだしをこぼれないように。
 貝殻からはみ出しそうな身が目の前にあった。熱々のうちに頬張る。
「これはなんだ!旨すぎる!」。

 言葉にも文字にも表現できないおいしさだった。二口ほど残ったご飯にだしをかけた。気絶しそうだった。
 その後、酒蒸しだけではなく、焼きガキに、少し小粒な安い値段のものをお好み焼きの具にしたりするようになった。

 もうひとつ、子どものころの記憶とコストパフォーマンスの勘違いで、ついつい買いたくなるものがある。それはパイナップル。
 「おませさん」だったとはいえ、乳母車から見える商店街の店先は、よく通わせてもらった堤防で出逢う蝶々やカミキリ虫と肩を並べるほど、ぼくの心をワクワクさせた。
 八百屋の前を通りすぎると、バナナ以外は丸いものが並べられていた。
その中で、パイナップルは異彩を放つ存在だった。ぼくは、パイナップルを見るたびに「人間の顔みたいやなぁ」と、ちょっとおかしくなった。
 たまに、ぼくのおじさんのお墓参りにわが家を訪れる京都のおばちゃんがおみあげに生パインを持ってきてくれたけど、普段は缶詰しかありつけなかった。といっても、デザートではない。必ず酢豚の具材のひとつとして加えられていた。それでも、ぼくはパイナップルを食べられることがうれしかった。「南国の味だなぁ」などと、わけのわからないことを口にしていた。

 いま、スーパーでもコンビニでも、お手軽な値段でパイナップルジュースが手に入る。おっさんになって、他のジュースはすっかり興味がなくなった。だけど、パイナップルジュースは違う。冷蔵庫からその存在がなくなりそうになると、かなりの高い確率で補充する。
 
 それにしても、子どものころの「すりこみ」はおそろしいし、おもしろい。
〈海帰 優人 さん〉


大喜利 シートヨ5

お題
六月に祝日が出来ました。何の日?

☆ロクでなし記念日 〈六で無し 七光 さん〉

○梅雨の日 〈なめくじ さん〉

○おまけの日           
○じゅーん(黒板五郎風)の日    
〈チョメ夫 さん〉

○あじさいの日          
○ムツゴロウ記念日        
○ラストホリデー(六月が最後まで祝日無し)
◯宇宙の日           
◯六月六日、おとなの日      
〈大吉ワンワン さん〉



写真で大喜利 シートヨ6

電動車いすに乗った小柄な人が事務所を訪ねてきたが、奈良の大仏のような顔をした、緑色の被り物をしている。

○リニア新幹線の奈良駅が出来たら、マスコットキャラクターにしたい 
○すみませんが、どっか近くに美容院 は、ありませんか?       
○お自動さん(昔の某企業CM)   
○車いすに乗ったユルキャラ   
〈そこに 哀は あるんす さん〉

○奈良県から来ました       
☆コロナ対策でフェイスシールド  
○パラの大仏           
○ちょっと人見知りなもんで    
〈チョメ夫 さん〉

○じぶん、顔色悪いけど大丈夫? 〈コロナキラー さん〉

☆車坐如来現る!!「コロナよ、立ち去るのじゃ~」 ※おふせ受付中〈般若波羅密多(密はダメよ~)さん〉

○千都君の兄弟 〈偽タロウ さん〉

《投稿作品大募集》
CIL豊中通信では、みなさんからの投稿作品を大募集しております。

◆俳句・短歌    応募番号1  
 テーマは自由
◆川柳       応募番号2  
 テーマは自由 
◆コラム      応募番号3  
 400字から1200字
◆自立生活レポート 応募番号4  
 400字から1200字
◆大喜利      応募番号5  
 お題 この注意事項、おかしいやろ!!どんなの?
◆写真で大喜利   応募番号6  
 お題
ビーチとおぼしき場所で、サングラスを掛け、リラックスした表情でたばこを吸っている、おじさんの横顔。爽やかで天気も良い風景に見えるが、よくよく見たらビーチを描いた壁画かも知れない。

《応募方法》
郵送、FAX、メール、Twitterのいずれかの方法で、ご応募いただけます。
必要事項 ①お名前 ②ご連絡先 ③応募番号 ④投稿内容
郵送での応募 ハガキまたは手紙に必要事項をご記入の上、左記の送付先までご郵送下さい。
【送付先】〒560-0033 大阪府豊中市蛍池中町2-3-1-203 豊中市障害者自立支援センター CIL豊中通信投稿コーナー係
FAXでの応募 用紙に必要事項をご記入の上、次のFAX番号までお送り下さい。
【FAX】06-6857-3602
メールでの応募 お使いのメールより必要事項をご記入の上、左記アドレス宛てにお送りください。
【アドレス】tuusin@ciltoyonaka.com
Twitterでの応募 CIL豊中のアカウントをフォローしていただき、ハッシュタグ(#シートヨ〔応募番号〕※俳句の場合は #シートヨ1 となります。)を付けてツイートしてください。【アカウント】@ciltoyonaka


連載:運転免許取得 [極秘]プロジェクト
瀧本香織

 車の改造の仕様が決まったので、次は免許取得に向けて、教習所探しを本格的に始めました。私の場合は、教習所にある補助運転装置の付いた教習車では運転ができないので、私が運転できる様に改造した車で練習させてもらえる教習所を探していきました。まずは自分の住んでいる地域周辺から電話問い合わせをしましたが、なかなか見付かりませんでした。教習所に通うときと車の改造するときに、「運転適性相談票」が必要で、これに有効期限があり、1年と決まっています。年に1回の「運転適性相談票」の更新のため、門真市の運転免許試験場へ行くことになりましたが、そこで自分が練習できる教習所が見付からないことを相談しました。すると、摂津市で私が改造しようとしている車に近い仕様(ジョイカー)で教習経歴があったことを教えてもらい、紹介していただきました。すぐにその教習所に電話をし、後日、教習所に直接伺いました。そこで車の改造のことや、教習中は車を預かってもらうことを説明したところ、あっさり「いいよ!!」と許可をいただきました。
 そして、そろそろ車種を決めて、改造に取りかからないと、このプロジェクトは夢のままで終わってしまう。ということで、車の改造をしてくれる会社へ行くことになりました。前号でも書きましたが、会社は埼玉県にあります。
 埼玉県まで行くのに泊まり掛けで行くと家族にバレてしまうので、「弾丸埼玉ツアー」という名を勝手に付けて、日帰りで行くことに決めました。


 哲珍の部屋

 みなさん、こんにちは。投稿を振り返ってパラパラと読み返していると、同じ様な内容ばかりと思いながら、日に日に障害児者を取り巻く環境に危機感を持って仕方ないので、今回も書かせていただきます。
 市役所の職員さんも、障害持った子どもを持つ親御さんも、日中系・居宅系の介護職の皆さんも、相談職の皆さんも、学校の先生や子ども園の保育士さんも、皆頑張っているとは思います。それは百も承知であえてご意見を。

市の職員さんには
 豊中の障害者施策が全国的に有名になった理由の詳細を知っているのか。国の制度に流されるのはいかがなものなのか。お金も大事やけど人権感覚はもっと大事にするべきだ。放課後児童クラブを拡充するべきではないのか。障害持った子どもを持つ親御さんには
 分けられている事が差別だと認識しているのか。放課後児童デイはほんとにたくさんいるのか。親御さんの人権も大事やけど、それが子どもの人権を奪ってないのか。共働きも大切だけど子どもにとってはどうなのか。父母どちらかは子どもと一緒にいたほうが良いのではないのか。

日中系・居宅系の介護職の皆さんには
 昔は職業ではなく片手間でやっていた事を知って欲しい。今の制度を築いたのは国の役人じゃない、沢山の障害当事者やその周りの人と一部の親御さんが声をあげてきたからだ。営利ばかり考える一部の方々は過去を知るべきだ。

相談職の皆さんには
障害児者だけがなぜ目標がないと生活が送れないのか。レールに乗せるのが支援なのか。枠にはめるだけの計画で本当に良いのか。
学校の先生や子ども園の保育士さんには
 支援学校や児発センターに行ったほうがこの子にとってよいと思うのは大きな間違い。通えない制度や環境があるから支援学校に行かすわけで。

地域で生活できている障害当事者の皆さんには
一部の地域で生活できている障害当事者だけが豊かで良いのか?もっともっと底上げしていかないと、やがて自分に返ってくる。

ってことをたくさんみんなも知って考えて欲しい。知らなくてもいい事はないよね。そして上田はまたみんなに嫌われるんやなと。  (上田 哲郎)



ねや散歩 part.10
ねやたろう
オチはキャッシュバック?!
 2016年度まで、「スルッとKANSAI対応カード」というのがあった。これは1枚のカードで、鉄道やバス(スルッとKANSAIというネットワークに加盟している事業者)を利用出来る物で、行楽シーズンには、2日間乗り放題の2days パスも発売されていた。昨年秋、4年ぶりに2days パスが復活した。私も早速購入して、先ずは近鉄へ。意外にも未乗車だった、終端の賢島まで向かったのである。特急券は窓口にて別途購入。パスを見せながら、「乗車券はこれがある」と告げると、万事OKだった。賢島に着き、「漸くここまで来たかぁ」と改札機にパスを通そうとして、「???」何回やってもエラーが出るのだ。対応した駅員から、予想外のことを告げられた。「このパスは青山町(遥か手前に在る小さな駅) までしか有効ではないんです」。「・・・・へ?」一瞬何を言われたのか解らなかったが、結論を述べると、青山町→賢島の運賃1470円を支払った。駅員曰く、旧式カードであるパスに、改札機が対応していないということで、後でよく調べて判ったが、近鉄には一部無効区間があった。正直ヘコんでもうて、賢島での滞在もそこそこに、折り返し青山町まで【通常乗車】をした。で、妙に緊張しながら青山町駅の改札機にパスを差し込んだところ、無事に通れて漸く一安心。特に何も無い駅前を一回りした後、再びパスで改札内に。次の目的地へと向かったのだった。2days パスは4400円で購入したが、2日間で1万5千円分以上は乗ったから、元は充分に取れた。さて、バカンスの翌朝、いつもの通勤にて。自宅最寄り駅の改札機にピタパをタッチした私は、エラー音と共に閉まった改札扉にぶつかり、コケそうになった。「???」駅員にカードを渡すと、「お客さん、賢島からどこまで乗られました?」「・・・・へ?」どうやら青山町で改札を出る際、ピタパを使わなかったため、記録上は賢島から乗車中のままだったらしい。急遽切符を買って通勤したが、このままではピタパが使えない。翌日、近鉄難波に行って事情を説明すると、係員からこう言われた。「最初に無効区間のことを説明していなかったのも悪いので、賢島での乗車記録は消しておきます」。つまり、青山町まで乗った分の運賃は免除となったのだ。これは事実上のキャッシュバック!オチは悪くない。


☆☆☆サービスのご案内☆☆☆

ヘルパーステーションCIL豊中
訪問看護ステーションCIL豊中
TEL06(6840)8195 FAX06(6840)8196

障害者総合支援法介護サービス
障害者総合支援法によるホームヘルパー、ガイドヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 24時間365日
介護保険訪問介護・総合事業訪問介護相当サービス 介護保険によるホームヘルパー派遣。
◇サービス提供範囲 豊中市
◇サービス提供時間 24時間365日
介助サービス
 障害者(豊中市在住)の自立支援を目的とした、制度外サービス。
◇介助料(4月から改定)
 【一般介助】1時間1,700円 【その他】旅行介助
  介助者にかかる交通費及び宿泊費等は利用者負担です。
◇キャンセル料 当日キャンセル半額
※条件の合う登録介助者が見つからず、御希望にそえない場合があります。
訪問看護サービス
看護師等が家庭に訪問し、在宅療養の支援をします(医療保険、介護保険)。
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 月曜~土曜9時~18時

ボーイズ&ガールズ
TEL06(6843)5580 FAX06(6843)5590

重症心身障害児(者)多機能型通所事業所
 放課後等デイサービス・児童発達支援・生活介護
◇サービス提供範囲 豊中市及び近隣地域
◇サービス提供時間 児童通所11:30~17:00 生活介護10:30~15:30
休み:日曜・木曜、祝日、年末年始


豊中市障害者自立支援センター
TEL06(6857)3601 FAX06(6857)3602

豊中市障害者相談支援事業(無料)
 障害者やその家族等の相談等支援をします。
◇福祉サービスの利用援助
◇社会資源を活用するための支援 ◇社会生活力を高めるための支援
◇ピアカウンセリング  ◇権利擁護   ◇専門機関の紹介
自立生活体験室
 障害者の方が、自立生活を体験してみる部屋です(介助者の方は無料)。
◇宿泊利用 1泊1,500円 ◇デイ利用 1回(5時間まで)750円
計画相談支援・障害児相談支援・地域相談支援(無料)
 サービス等利用計画の作成、地域移行支援、地域定着支援等。
豊中市障害者外出支援サービス
 車いす対応車を運行し、一般交通の利用が困難な障害者の社会参加を支援。
◇利用対象者は、豊中市内に住所を有し、次のいずれかに該当する15歳以上65歳未満の人、概ね6歳以上15歳未満で車椅子使用の人、65歳以上で豊中市 高齢者外出支援サービス『ほのぼの号』の対象にならない人です。
 ①身体障害者手帳1・2級(下肢、体幹、視覚、内部)を所持  している人。
 ②療育手帳Aを所持している人。
 ③腎臓機能障害で透析治療を受けている人。
 ※入院、入所中の人は利用できません。
◇利用日時 午前9時から午後5時(年末年始12/29~1/3を除く)。
◇利用回数 月4回まで利用できます。
◇利用料 4㎞未満300円~20㎞以上2,500円
◇利用区域 豊中市及び隣接市(大阪市南部を除く)及び特定施設
◇キャンセル料 現地キャンセル300円
点字名刺(送料は一律270円)
◇片面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚400円
◇両面名刺印刷と点字打ち込みの場合 10枚500円
ロゴ・イラスト又は写真入りの場合は10枚につき50円の加算となります。


CIL豊中56・57号 ~各部門だより~
ボーイズ & ガールズ
昨年はやり残したことがいろいろあったかと思います。お買い物やお出かけがなかなかできず、少し味気ない日々もありました。それでも、人の少ないところをお散歩したり、デイでの遊びを工夫したりと活動してきました。話し合ってみるといろいろ思いつくもので、楽しく1年を過ごすことができました。2020年で学んだ「できることを考える」ということを生かして、2021年も楽しみたいと思います。皆様引き続き、お身体にお気をつけて。

ヘルパーステーション
新型コロナウイルスとの関わりも、はや1年が過ぎようとしています。鬱屈する日々が続きますね・・・。皆さんと楽しめる行事、色々なお出かけ、マスクなしで大きく笑える日、当たり前の日常が遠いものと感じてしまいますが、明けない夜も止まない雨もありません。近い将来、必ず皆さんと気兼ねなく行事やお出かけが出来ると信じて、今は感染予防を徹底し、このような中でも楽しいこと、晴れやかになるものを探して過ごしていきたいと思います。

訪問看護ステーション
コロナの重苦しい話題が多い中で、嬉しいお知らせです!1月にニューフェイスが入りました!しかも20代!!高齢化が進むステーションの平均年齢をグッと下げてくれています。

事務局
コロナ渦で大変な状況ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?事務所では、感染対策として手洗いはもちろん 出入りした人の記録を残す、共有部分の消毒、昼食は人との距離を2メートル以上空ける、一時間に一回10分間の換気などを行っています。ドアを開けると寒くて辛いですが、それより辛いのは、1階にオープンした唐揚げやさんのいい匂いが事務所中に充満して、さっきご飯を食べたばかりなのにまたお腹が空くことです。色々辛いこの頃です。
 
支援センター
最近の支援センターは、サーマルカメラを玄関に置いての体温管理。机の上には二酸化炭素測定器を置き、数値を超えたらすぐに換気。各相談職の机の間仕切りは、天井から吊るして飛沫防止。他にも対策やってます。


編集後記
編集長 根箭太郎

 読者の皆さん、1年ぶりの「CIL豊中通信」でございます。
 冒頭、特集前文でも少し触れましたが、本誌は昨年10月号を休止しまして、今回はVol.56・57合併号として発行致しました。新型コロナウィルスの影響で、昨年一年間は行事がことごとく中止に。その上、広報誌作成の上では欠かせない、地域への取材活動も、対面を避ける、はたまた対象事業者そのものが休業ということで、とても行える状況ではなかったです。
 従って一号休止と相成りましたが、過去には一度、当事業所体制移行の影響により、一号飛んで次が合併号となったことがありました。今から12年前のことですが、もう二度と、発行中止は無いと思っていましたね。
 色々な業種で、色々な人が追い込まれています。しかし同じぐらいに、色々な人が色々な形で、苦境に置かれる人たちを応援しています。例えば、音楽イベントを開催して街を元気にしたり、参加者から得た収益を医療従事者に手渡す、といった活動です。勿論、感染対策に細心の注意を払っているのは、言うまでもありません。
 世の中、何か起きると特定の人たちに不利益が集中するのは、本当に遣るせないものです。そして必ず心ない発言が飛び出すワンパターン。聞き飽きましたが、心ない人は実は少数で、一見強そうでも見かけ倒しです。寧ろ励まし、理解もして応援する力の方が、数の上でも強いし、最後は前向きな空気が勝るものだと思います。

編集人 NPO法人CIL豊中   
豊中市蛍池中町2の3の1の203
 HP: http://www.ciltoyonaka.com/
Twitter: @ciltoyonaka 
Email: ziritsu@ciltoyonaka.com
TEL 06(6857)3601  
FAX 06(6857)3602

発行人 関西障害者定期刊行物協会
大阪市天王寺区真田山町2の2 
東興ビル4階  定価100円